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実装したAIエージェント/建設・内装

工事写真の台帳AIエージェント

現場で撮った写真を工程と部位ごとに振り分け、報告書の台帳を組みます。撮り忘れも指摘します。

1現場ぶんの整理

3時間 20分

使った道具Gemini+GAS

導入まで2週間 費用の目安初期35万円前後+月額5千円程度

01BACKGROUNDどんな会社で、なぜこの業務から着手したか

内装工事の会社です。1現場で200〜400枚の写真を撮り、工程ごとに並べて台帳にしていました。現場が終わった夜に事務所で3時間かけて整理する作業が、監督の方の負担になっていました。写真を共有フォルダに入れるだけで、台帳まで作れるようにしました。

この業務を最初に選んだ理由

工事の原価管理から相談をいただきました。監督の方に1日の流れを伺うと、現場が終わったあとの写真整理に3時間かかっていました。現場が5つ動けば週15時間です。そこで、まずは原価管理よりも写真整理の負担を減らすことを優先しました。

内装工事の現場。脚立と養生シートがある部屋で、スマートフォンで壁を撮影している作業者の手元。ヘルメットと作業着。顔は写さない。自然光

02BEFOREAIを入れる前に起きていたこと

  • 1

    1現場3時間の整理

    写真を工程と部位ごとに振り分け、施工前・施工中・施工後で並べる。この作業が現場から戻ったあとに残っていました。

  • 2

    撮り忘れが後から分かる

    台帳を組む段階で必要な写真が足りないと気づいても、現場はもう仕上がっています。撮り直しに行くことがありました。

  • 3

    人によって並べ方が違う

    監督の方ごとに台帳の作り方が違うので、元請けへ出す前に事務の方が組み直していました。

03HOW IT WORKS実装したAIエージェントの動き

工事写真の台帳AIエージェントは次の流れで処理を進めます。AIが担当する部分と、人が確認する部分を分けています。

  1. STEP 01

    写真をまとめて上げる

    現場でスマホから共有フォルダへ入れます。ファイル名は変えなくて構いません。

  2. STEP 02

    写真の内容を判定する

    1枚ずつ、部位・工程・施工前後・黒板の文字を読み取ります。黒板が無い写真も、写っているもので判断します。

  3. STEP 03

    台帳へ並べる

    工程の順に並べ、部位ごとに施工前・施工中・施工後の3枚組にします。元請けの書式に合わせて組みます。

  4. STEP 04

    不足している写真を洗い出す

    工程表と突き合わせて、撮られていない部位と工程を一覧で出します。現場が終わる前に気づけます。

  5. STEP 05

    報告書にする

    写真台帳のPDFとExcelを出します。表紙と目次も一緒に作ります。

写真が工程ごとに振り分けられた画面(左に工程のツリー(下地・ボード・クロス・仕上げ)、右に写真のサムネイルが施工前・施工中・施工後の3列で並ぶ)
写真が工程ごとに振り分けられた画面
撮り忘れを出した画面(工程表と写真の突き合わせ表。撮られていない部位の行に赤い印と「未撮影」のラベル)
撮り忘れを出した画面

掲載しているのは、実際に納品したシステムの画面です。社名・氏名・金額など、お客様が特定できる情報はぼかしています。

04RESULTS何がどう変わったか

導入から3か月後に測った数字です。

項目導入前導入後
1現場ぶんの整理 3時間 20分
撮り忘れに気づく時期 台帳を組むとき その日のうち
撮り直しのための再訪 月2〜3回 月0〜1回
台帳の書式 監督ごとに違う 全現場で同じ
「現場から戻ったあとの3時間が無くなりました。撮り忘れがその日に分かるのも大きいです。」
建設・内装/工事部長

05POINTS実装のときに気をつけたこと

実装時は、現場の手順を増やさないことを重視しました。

  • 現場の方の手順を増やさない

    写真を撮ったあとにアプリを開いて分類させる作りにすると、現場では使われません。共有フォルダへ入れるだけにして、あとは全部こちらで処理する形にしました。

  • 判断できない写真は「確認対象」にする

    全部を自動で振り分けようとすると、間違った場所へ入った写真を探す手間が出ます。判定に迷う写真は確認対象として分け、そこだけ人が確認します。全体の5%ほどです。

  • 撮り忘れはその日のうちに出す

    台帳を組む段階で気づいても遅いので、写真が上がった時点で工程表と突き合わせます。現場が終わる前に足りない写真が分かります。

  • 元請けごとの書式をシートで管理する

    書式をプログラムの中に書くと、元請けが増えるたびにこちらへ連絡が要ります。シートの列で持たせたので、社内で足せます。現在は7社ぶんです。

06STACK使った道具と選んだ理由

  • Gemini

    写真に写っているものと黒板の文字を読むところに使っています。1度に多くの写真を渡せるので、現場1件ぶんをまとめて処理できます。

  • GAS+Googleドライブ

    現場ごとのフォルダを見張って、新しい写真が入ったら動き始めます。現場の方の手順は「フォルダに入れる」だけです。

  • スプレッドシート

    工程表と台帳の書式をシートで持っています。元請けごとの書式の違いは、シートの列を差し替えて合わせます。

道具はここに挙げたものに限りません。予算とセキュリティの条件を伺ったうえで、御社に合うものを選びます。

07PROCESS導入の進め方

この案件では、2週間で実際に使える状態まで実装しました。

  1. 1週目

    台帳の作り方を見る

    元請けごとの書式と、監督の方の並べ方の違いを集めます。工程表の形も確かめます。

  2. 2週目

    過去の現場で試す

    終わった現場の写真400枚で試して、振り分けの精度を測ります。迷った写真の割合を出します。

  3. 2週目後半

    現場で使ってもらう

    進行中の現場で使い、撮り忘れの指摘が実際に役立つかを見ます。

  4. 引き渡し後

    元請けの書式を足す

    新しい元請けが増えたら、シートに列を足して対応できます。

ご用意いただくもの

  • 元請けごとの台帳の書式(Excelでも紙でも構いません)
  • 工程表の形
  • 過去の現場1件ぶんの写真

費用の目安初期35万円前後+月額5千円程度

08FIT向く会社と、向かない会社

業務量によっては、導入しても十分な効果が出ない場合があります。この仕組みが向いている条件をまとめます。

効果が出やすい

  • 1現場で100枚以上の写真を撮る
  • 元請けへ提出する台帳の書式が決まっている

向いていないケース

  • 写真の点数が月20枚程度にとどまる
  • 報告書の提出が無く記録を残す必要が無い

他の業種でも使えます

写真を工程ごとに整理する仕事は、建設以外にもあります。設備の点検・車両の整備・不動産の原状回復の確認でも、撮った写真を項目ごとに並べて報告書にする形は同じです。工程表や分類項目を業務に合わせて変更することで、同じ考え方を応用できます。

09FAQよくいただく質問

  • 黒板が写っていない写真はどうなりますか

    写っているもので部位と工程を判断します。判断できない写真は「確認対象」に入るので、そこだけ人が振り分けます。

  • 元請けごとに台帳の書式が違います

    書式はシートで持っているので、元請けが増えたら列を足すだけです。現在は7社ぶんの書式を登録しています。

  • 写真の枚数が多くても大丈夫ですか

    1現場400枚で試して、20分ほどで終わりました。夜のうちに回しておけば朝には仕上がっています。

  • 写真以外の書類も作れますか

    作れます。現在は写真台帳までですが、日報や安全書類へ広げた会社もあります。

同じ考え方を、御社の業務に合わせて実装できます。

このページの事例は建設・内装のものですが、同じ考え方は他の業種でも応用できます。まずは今の業務の流れを伺い、AIに任せられる部分と人が判断したほうがよい部分をお伝えします。

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