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実装したAIエージェント/人材紹介

スカウト文AIエージェント

候補者の職歴と志向から訴求ポイントを選び、1通ずつ書き分けます。返信率は1.8倍になりました。

1通の作成

10分 2分

使った道具ChatGPT+カスタムBOT

導入まで3週間 費用の目安初期45万円前後+月額1.5万円程度

01BACKGROUNDどんな会社で、なぜこの業務から着手したか

IT分野の人材紹介会社です。スカウトは1通ずつ手で書いていて、1通に10分かかっていました。送信数を増やそうとすると文面が定型化し、返信率が下がっていました。候補者ごとに訴求を選んで書き分ける作業をAIエージェントに任せました。

この業務を最初に選んだ理由

求人の掲載を増やしたいという相談でした。実績を確認すると、候補者との接点はスカウトが中心でした。その返信率が伸び悩んでいました。掲載を増やすより、今送っているスカウトの返信率を上げるほうが費用を抑えられます。まず文面の書き分けから手を付けました。

人材紹介会社のオフィス。デスクに2枚のモニターとメモ帳、コーヒーカップ。奥に打ち合わせスペース。社員の後ろ姿だけ。昼の自然光

02BEFOREAIを入れる前に起きていたこと

  • 1

    1通10分

    職務経歴を読んで求人と重なる点を探し、そこから文面を書きます。この流れを1人ずつ手作業でやっていました。

  • 2

    送信数を増やすと文面が定型化する

    1日20通を目標にすると、書き分ける余裕が無くなり返信率が落ちていました。

  • 3

    担当によって返信率が2倍違う

    文面を書き慣れた担当者と不慣れな担当者で差が大きく、教えるのにも時間がかかっていました。

03HOW IT WORKS実装したAIエージェントの動き

スカウト文AIエージェントは次の流れで処理を進めます。AIが担当する部分と、人が確認する部分を分けています。

  1. STEP 01

    候補者を読む

    職務経歴書と登録情報から、経験・使ってきた技術・転職の理由・希望を読み取ります。

  2. STEP 02

    求人と重ねる

    手持ちの求人と照らして、その候補者が関心を持ちそうなポイントを3つ選びます。

  3. STEP 03

    訴求を決める

    年収・技術・裁量・働き方のどれを前に出すかを、候補者の志向から決めます。

  4. STEP 04

    1通書く

    選んだ訴求で文面を書きます。職歴の具体的な部分に触れた一文を必ず入れます。

  5. STEP 05

    返信を確認する

    送った文面と返信を突き合わせて、返信につながった訴求を記録します。記録は次の文面づくりに使います。

候補者ごとに訴求を選んだ画面(左に候補者の職歴の要約、右に訴求ポイントの候補3つ(年収/技術/裁量)とそれぞれの理由。選ばれたものに印)
候補者ごとに訴求を選んだ画面
作成したスカウト文と返信率の実績(上にスカウト文面のプレビュー、下に訴求の種類ごとの返信率の棒グラフ)
作成したスカウト文と返信率の実績

掲載しているのは、実際に納品したシステムの画面です。社名・氏名・金額など、お客様が特定できる情報はぼかしています。

04RESULTS何がどう変わったか

導入から3か月後に測った数字です。

項目導入前導入後
1通の作成 10分 2分
1日に送れる通数 20通 60通
返信率 8.4% 15.1%(1.8倍)
担当による返信率の差 2倍近い差 1.2倍以内
「通数を3倍にして返信率も上がりました。文面を書く時間が候補者と話す時間に変わっています。」
人材紹介/キャリアアドバイザー

05POINTS実装のときに気をつけたこと

同じ道具を使っても、作り方によって現場で使われるかどうかが変わります。この案件で判断した点をまとめます。

  • 職歴の具体的な部分に必ず触れる

    定型文に名前だけ差し込んだ文面は、候補者にすぐ気づかれます。職務経歴の具体的な部分に触れた一文を必ず入れる指示にしたところ、返信率が上がりました。

  • 訴求を先に決めてから書く

    文面をいきなり書かせると、当たりさわりのない内容になります。年収・技術・裁量・働き方のどの訴求軸を優先するかを先に決めてから書く2段構えにしました。

  • 返信の結果を貯める

    送った文面と返信を突き合わせて記録しています。どの訴求で返信が多かったかが数字で分かるので、結果を次回以降の文面改善に反映します。

  • 送信は人が押す

    自動で送ることもできますが、現在は人が目を通してから送っています。候補者との関係づくりが仕事の中心なので、最後の確認は人の手に残しました。

06STACK使った道具と選んだ理由

  • ChatGPT

    職務経歴を読んで訴求を選ぶ部分と、文面を書く部分に使っています。

  • カスタムBOT

    社内の誰でも同じ手順で使えるように、質問に答えるだけで文面ができるようにしました。

  • スプレッドシート

    送った文面と返信の結果をためています。訴求ごとの返信率を数字で確認できます。

道具はここに挙げたものに限りません。予算とセキュリティの条件を伺ったうえで、御社に合うものを選びます。

07PROCESS導入の進め方

この案件では、3週間で実際に使える状態まで実装しました。

  1. 1週目

    返信が来た文面を集める

    過去に返信が来たスカウト文を集めて、返信率の高い訴求の傾向を整理します。

  2. 2週目

    訴求の選び方を作る

    候補者の志向から訴求を選ぶ仕組みを先に作ります。文面の作成はその後です。

  3. 3週目

    100通で試す

    実際に送って返信率を測ります。従来の文面と比べます。

  4. 引き渡し後

    毎月の結果を反映する

    返信結果をもとに、有効だった訴求を毎月見直します。

ご用意いただくもの

  • 返信が来た過去のスカウト文30通ほど
  • 求人のデータ
  • アドバイザーの方の時間を計4時間ほど

費用の目安初期45万円前後+月額1.5万円程度

08FIT向く会社と、向かない会社

業務量によっては、導入しても十分な効果が出ない場合があります。この仕組みが向いている条件をまとめます。

効果が出やすい

  • スカウトを月200通以上送っている
  • 返信率を記録している

向いていないケース

  • スカウトの通数が月20通にとどまる
  • 候補者のデータが紙で管理されている

他の業種でも使えます

相手ごとに文面を書き分ける仕事は、人材以外にもあります。新規開拓の営業メール・休眠顧客への案内・不動産の物件紹介でも、相手の情報から訴求を選ぶ流れは同じです。

09FAQよくいただく質問

  • AIが作成した文面だと気づかれませんか

    職歴の具体的な部分に触れた一文を必ず入れます。導入後の返信率は1.8倍になりました。

  • 求人が増えたらどうしますか

    求人のデータを足すだけです。候補者と求人の重なりはその都度計算します。

  • 送信まで自動にできますか

    できますが、現在は人が目を通してから送る運用にしています。

  • 媒体が複数でも使えますか

    使えます。媒体ごとの文字数と送り方に合わせて出し分けます。

同じ考え方を、御社の業務に合わせて実装できます。

このページの事例は人材紹介のものですが、同じ考え方は他の業種でも応用できます。まずは今の業務の流れを伺い、AIに任せられる部分と人が判断したほうがよい部分をお伝えします。

お問い合わせフォームからご連絡ください。内容を確認のうえ、返信します。