EaseMate AIの物理ソルバーとは?使い方から活用事例まで徹底解説!

近年、AI技術の急速な進歩により、多くのAIツールが登場しています。「AIツールを使ってみたいけれど、どれが良いのか分からない」「本当に無料で使えるのか知りたい」そんな悩みを抱えている方も多いでしょう。

結論から言うと、多くのAIツールは一部無料で利用でき、高機能モデルを使う場合は、有料なケースがほとんどです。月額が発生するものもあります。今回紹介するEasemate AIは、無料かつサインイン不要ですべての機能が利用できます。日常からビジネスまで幅広いシーンで活用されています。

この記事では、EaseMate AIに搭載されている物理ソルバー(physics solver)について詳しく紹介しています。EaseMate AIに搭載されているモデルや使い方、注意点、商用利用についても解説しているので、EaseMate AIの利用を検討している方は参考にしてみてください。

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AI導入コンサルタント

藤井俊太(Shunta Fujii)

AIのスペシャリストとして、最新のAI情報を常にキャッチ、アップデートしている。自らもAI導入コンサルタントとして活動し、主に生成AIを駆使した業務効率化、生産性向上、新規事業開発を行なっている。
AIの総合情報サイト「AInformation」は、AIに関する専門的な情報やサービス・プロダクトを解説、紹介するWebメディア。AIの専門家集団の編集部がAIの活用法、最新ニュースやトレンド情報を分かりやすく発信していいます。藤井俊太のプロフィール

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目次

EaseMate AIとは

『EaseMate』はAI技術を活用して、要約や翻訳、画像や動画の生成などを自動化するサービスです。AIアシスタントとチャットしながら、求める回答を生成できる画期的なツールとして着目されています。

複数の最先端AIモデルを搭載している点が最大の特徴です。GPTやDeepSeek、Claudeなど用途に応じて最適なモデルを利用できます。そのため、幅広い言語に対応可能です。

また、軍事レベルのセキュリティ対策が講じられており、機密性の高いものも安心して利用できます。2025年現在、世界180か国以上のユーザーに利用されているツールです。

対応しているAIモデル

EaseMateには、以下のような最先端のAIモデルが搭載されています。

AIモデル特徴
GPT-4o(OpenAI)会話力、推論精度、マルチモーダル処理(画像・PDF)
GPT-4o-mini短文、高速応答
AnthropicのClaude 3シリーズ
(Haiku/Sonnet/Opus)
人間味のある自然な言葉遣い、安定した要約能力
Gemini 1.5 Flash / Pro翻訳、要約、検索連携

上記以外にも、DeepSeek V3 / R1やMeta LLaMAなどのオープンモデルも搭載されており、英語や多言語での質問応答や独自ワークフロー構築にも柔軟に対応できます。

EaseMateの料金プラン

EaseMateは完全無料で、月額や追加費用は一切不要です。すべてのツールが無料で提供されており、サインイン不要で利用できます。

制限実用性の目安
ファイル数最大5ファイルまで/日一般的な利用には十分
質問回数20回まで/日1ファイルあたり4つまで質問可能
トークン上限100,000トークン約50ページ分の処理が可能
対応ファイルサイズ32MBまで通常のPDFなら問題なく使用可能
データ保存期間24時間セキュリティ面でも安心

無料で利用できますが、利用回数やファイル上限などに制限があります。ただ、PDFの読み込みや要約、AIチャット、画像生成、音声・動画要約、フラッシュカード、ストーリー生成などの基本機能はすべて利用可能です。

EaseMate AIと他AIツールとの比較

EaseMate AIは、PDF要約やAIチャット、画像・動画生成、翻訳、構成など幅広い機能が搭載されているツールです。大きな違いは、EaseMateが無料かつサインイン不要で利用できるという点です。以下に、他のAIツールとの違いをまとめました。

ツール名EaseMate AIChatGPTGeminiClaude
PDF要約
(アップロードが必要)
日本語対応
無料
(制限あり)
画像・動画生成
(拡張が必要)
××
複数AI切替
(統合済)
×××

ChatGPTやClaudeは高性能ですが、単一機能が中心で、画像やPDFの処理には追加ツールや課金が必要です。対して、EaseMateは、無料かつサインイン不要で、複数のAIモデルを利用できたり、解析からクリエイティブ作業まで一貫してこなせ、多目的に対応しています。これらの点が他のAIツールと異なります。

EaseMate AIの物理ソルバーでできること

EaseMate AIの物理ソルバーには、ChatGPT-4oやGeminiなど高度なAIモデルが搭載されています。そのため、画像やPDF、テキストで入力した問題を自動解析し、ステップごとの計算過程と解説を作成可能です。問題をアップロードするだけで、関数や変数間の関係性を整理しながら、円運動や自由落下などの基本から応用レベルの問題を体型的かつ正確に回答します。分析精度と使いやすさを兼ね備えたAIソルバーとして、学生から研究者まで幅広く活用されているツールです。

ステップ・バイ・ステップで回答と解説を作成

EaseMate AIの物理ソルバーは、入力した問題に対し、解答を示すだけでなく、数段階に分けて解説を生成します。

  1. 情報の整理
  2. 適用する公式の提示
  3. 数式へ代入・変形
  4. 最終結果と単位の確認 など

上記のようなステップ・バイ・ステップ形式は、手順を1つ1つ丁寧に解説しています。そのため、問題の構造と解法過程の理解を深めるのに最適です。

画像やPDFから問題を読み取り、自動で解説付き回答を作成

EaseMate AIの物理ソルバーは、画像やPDF形式の問題を直接アップロードし、図や文字をOCRやAIモデルで自動認識し、その内容に基づいてステップ・バイ・ステップの形式の解説付き回答を生成します。問題文の手入力が省け、AIが解析、要約、解説までを一括処理できるのがメリットです。スキャンした問題を読み込ませるだけで、AIが自動的に変数や図の関係性を把握し、公式の提示から数式への代入、計算、単位チェックまで解説してくれます。

追加質問や再回答を追加依頼可能

EaseMate AIの物理ソルバーには、最初に出力された解答に対し、説明や捕捉をリクエストできる対話型の機能が付いています。「このステップの意味は?」「なぜこの公式利用するのか」「単位変換が理解できない」など具体的に質問すると、意図を汲み、追加の解説やステップを丁寧に生成します。この対話形式機能は、単なる答えの取得にとどまらず、解法過程の理解や誤解の修正も可能です。対応やモデル切替もスムーズなので、曖昧な点をその場でクリアにできます。

EaseMate AIの物理ソルバーの活用例

活用例①円運動の向心加速度計算

EaseMate AIによる回答がこちらです。

段階的に解説されているため、考える流れも理解しやすいです。計算式も分かりやすく記載されています。

活用例②列車の減速度運動の時間計算

EaseMate AIによる回答はこちらです。

最初に利用する公式を教えてくれ、それぞれの値についての説明があり、計算式が記載されており、とても分かりやすいです。記述式の解答欄の場合の回答方法も理解できます。

活用例③自由落下問題の速度計算

EaseMate AIによる回答がこちらです。

活用例②と同様、公式と値の解説後、段階的に解説されており、分かりやすいです。最後のまとめでは、自由落下速度の求め方について文章で丁寧に解説されており、理解しやすいです。

EaseMate AIの物理ソルバーを使いこなすコツ

EaseMate AIの物理ソルバーを最大限に活用するにはAIが理解しやすいよう、入力の精度を高める必要があります。以下で使いこなすコツについて解説していきます。

コツ①問題の入力形式を工夫する

問題の入力形式を工夫すると、AIの理解精度を高められます。具体的には、写真やPDF形式の問題を直接アップロードするのではなく、テキストやLaTex形式で構造化して入力するなどです。このような工夫を施すことで、AIが問題の構造や関係性を正確に理解しやすくなります。これにより、AIが変数や数式の相互関係を誤解するリスクが減り、回答の正確性や解説の質が大幅に向上します。

コツ②図や変数を明確に伝える

AIの問題理解度を高めるには、図と変数を明確に伝えることがコツです。文章での説明だけでは、情報量が不十分な場合が多く、具体的な図の構成要素や変数の定義を詳細に記述しましょう。例えば、「摩擦の内斜面上を滑り落ちる物体」をシミュレートする場合、斜面の角度や物体の質量、初期位置などの変数を明示し、さらに、斜面と物体の関係性を言語化することで、AIは物理法則を理解し、正確な回答を得られます。

問題を入力する際は、曖昧な表現を避け、AIが迷いなく回答を出力できるよう、具体的な情報を入力することが重要です。

コツ③対話形式で疑問を解消していく

EaseMate AIの物理ソルバーには、必要に応じて追加の説明を求める対話型アプローチを持つよう設計されています。そのため、EaseMate AIの物理ソルバーを利用する際は、一度で正確な回答を得ようとせず、対話形式で少しずつ疑問を解消していくことがコツです。最初の回答を得た後、「このステップはなぜ必要なのか」「単位変換の根拠は?」など分からないことを、具体的に質問していくことで、AIが不足した部分を補い、情報を出力してくれます。段階的に問題を解決していくことで、問題の理解度を高められます。

EaseMate AIの使い方

EaseMateはサインイン不要であるため、公式サイトにアクセスするだけで利用できます。

特別なソフトウェアのインストールは不要で、ChromeやFirefox、Safariなど主要なブラウザすべてに対応しています。初回アクセス時は、言語設定で日本語を選択すると、インターフェース全体が日本語で表示されます。アカウント登録は任意ですが、登録すると履歴を参照できます。

サインインせずに利用する方法

公式サイトにアクセスすると、ログインせず、そのまま利用を開始できます。画面上の『今すぐ無料で試す』をクリックすると使いたい機能を使えます。ただ、サインインしない場合は、利用回数やファイル容量に制限があるため注意してください。継続して利用する場合はサインインすると良いでしょう。

サインイン不要で使える主な機能

サインインなしで利用する場合、利用回数やセッション数に制限があり、制限を超えると、ログインを求められることがあります。複数のPDFの保存や履歴保持など一部の高度な機能はログイン後に解放されます。

PDFアップロードの手順

PDFファイルをアップロードする方法は2つあります。

  1. ドラッグ&ドロップしてアップロード
    →画面の中央にPDFをドラッグ
  2. ファイル選択ボタンからアップロード
    →『ファイル選択』ボタンをクリックし、PDFファイルを選ぶと、アップロードが開始され、自動で読み込みが始まる。

アップロード後、PDFが読み取られると、要約文や質問例が自動生成されます。すると、会話形式で操作できるようになります。複数ファイルを同時にアップロードできるため、別のファイルを追加したり、削除することも可能です。ファイルの切替や削除は画面左側のファイル一覧から行えます。

対応ファイル形式・制限

EaseMate AIはPDFやWord、PowerPointファイルをはじめ、画像からOCRによる文字抽出もできるため、幅広いファイル形式に対応しています。ファイル容量は最大120ページ、10MBの範囲内、同時に3つまでアップロード可能です。画像中のテキストも自動認識されるため、スキャン済みの資料や手書きファイルもストレスなく扱えます。

AIモデル切替の操作方法

切り替えたモデルで新しいチャットを始めます。以前のチャット履歴にはモデルが表示されており、いつでも切替可能です。

EaseMateで切替可能な主なAIモデル

EaseMateでは、複数のAIモデルを自由に切り替えて利用できます。切替可能な主なAIモデルは以下の通りです。

モデル特徴
GPT-4oOpenAIの最新・高精度モデル
Claude 3 Haiku高速で優秀な自然言語処理能力を持つanthropic製AI
Gemini 1.5 FlashGoogle製の応答性が高い軽量モデル
DeepSeek V2 / R1英中対応が得意なオープンモデル
Meta LLaMa 3Meta社によるオープンな大規模言語モデル

モデルごとに応答傾向や言い回し、精度、速度などが異なります。また、一部モデルは同時に複数タブで使えないなどの制限があるため、注意してください。

無料で利用する場合、連続セッション対策として、1日の切替回数に制限が係る場合があります。モデルごとに得意な言語や処理能力が異なるため、用途によって使い分けましょう。

EaseMate AIを利用する際の注意点

Easemate AIは無料で利用できますが、利用回数やファイル容量に制限がある点に注意しましょう。また、アップロードしたPDFや画像はクラウド上で処理されるため、機密性の高い情報を扱う際は慎重に判断する必要があります。

そして、Easemate AIに限らず、AIの出力結果は必ずしも正確とは限りません。出力結果のチェックやデータ元の確認は必須です。複数のモデルを利用する場合は、それぞれ出力された回答が異なるため、目的や用途によって選びましょう。

Easemate AIで出力したものを商用利用しようと検討している場合は、公式の利用規約を確認しましょう。公式の利用規約では、Easemate AIのサービスによって生成した成果物は、基本的にユーザーに帰属し、商用利用も可能とされています。利用者が入力したプロンプトやアップロードした素材をもとにAIが生成する文章や画像は、自由に使用して問題ありません。

ただ、Easemateのプラットフォームに含まれる商標、ロゴ、UIデザインなどの知的財産権はライセンサーの所有となるため、これらを再利用する場合は別途許諾が必要です。利用規約には「出力内容の正確性や品質保証はしない」と明記されているため、重要な商用文書や法的文書として使う場合は、自己責任で精査・検証する必要があります。

つまり、Easemate AIで生成したテキストや画像をブログ、広告、社内資料などで使う分には問題ありません。ただ、プラットフォームのデザインなどをそのまま転用する際は別途許諾が必要です。

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