1人分の記録
5分 1分
使った道具文字起こし+Claude
01BACKGROUNDどんな会社で、なぜこの業務から着手したか
3店舗を運営する調剤薬局です。服薬指導のあとに薬歴を書く作業が閉店後まで残っていて、1人5分でも1日60人なら5時間かかっていました。指導中の会話から下書きを作り、薬剤師は確認と追記だけを行う流れにしました。
この業務を最初に選んだ理由
在庫管理の相談でした。3店舗の薬剤師に1日の流れを伺うと、閉店後の薬歴が全員に残っていました。1日60人で5時間です。在庫より先にこの5時間を減らすほうが、人手不足の解消につながります。

02BEFOREAIを入れる前に起きていたこと
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1
薬歴が閉店後に残る
服薬指導の最中は次の患者さんが待っているため、記録は後回しになります。閉店後に思い出しながら書いていました。
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2
書き方が人によって違う
薬剤師ごとに書く量も項目も違うため、指導内容を共有しにくい状態でした。
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3
指導の内容が抜ける
あとから書くため、話した内容の一部が記録から抜けることがありました。
03HOW IT WORKS実装したAIエージェントの動き
薬歴の下書きAIエージェントは次の流れで処理を進めます。AIが担当する部分と、人が確認する部分を分けています。
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STEP 01
服薬指導の会話を録音する
投薬カウンターのマイクで会話を録音します。患者さんには事前に説明して同意をいただいています。
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STEP 02
会話を文字起こしする
録音した会話を文字起こしします。薬の名前と用法は薬局の薬剤マスタと照合して表記をそろえます。
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STEP 03
SOAP形式で薬歴の下書きを作る
SOAP形式に沿って薬歴の下書きを作ります。会話に出てこなかった項目は空欄のまま残します。
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STEP 04
薬剤師が確認する
薬剤師が下書きを確認して、追記と修正を行います。この時点で初めて記録として確定します。
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STEP 05
レセコンに登録する
確定した薬歴をレセコンに登録します。


掲載しているのは、実際に納品したシステムの画面です。社名・氏名・金額など、お客様が特定できる情報はぼかしています。
04RESULTS何がどう変わったか
導入から3か月後に測った数字です。
| 項目 | 導入前 | 導入後 |
|---|---|---|
| 1人分の記録 | 5分 | 1分 |
| 1日60人分の記録時間 | 5時間 | 1時間 |
| 閉店後に残る作業 | 毎日 | ほぼ無し |
| 記録の書き方 | 人によって違う | 同じ形式にそろう |
「閉店後に残っていた記録が無くなりました。指導の内容が抜けることもなくなっています。」
05POINTS実装のときに気をつけたこと
実際の運用で特に重視したのは次の点です。
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会話に出ていない内容は書かせない
薬歴は患者さんごとに残る記録です。会話に無い内容を推測で埋めると記録として成り立たないため、項目が埋まらないときは空欄のまま残す指示にしています。
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同意を得た患者さんだけ録音する
録音を始める前に患者さんへ説明して、同意をいただいた場合だけ録音しています。同意が得られない場合は従来どおり手書きで記録します。
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薬の名前は薬局の薬剤マスタで統一する
文字起こしだけでは薬の名前の表記が揺れます。薬局の薬剤マスタと照合して表記をそろえたので、薬剤師が名前を直す手間はほとんど残っていません。
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会話と薬歴のデータを薬局の外に残さない
会話の録音と薬歴のデータは薬局内のサーバーに保存し、外部には残さない構成にしました。データの置き場所を先に決めたことで、導入の可否の判断も早く進みました。
06STACK使った道具と選んだ理由
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文字起こし
投薬カウンターでの会話を文字起こしします。薬の名前を正しく認識できるかを、実際の服薬指導で試してから選びました。
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Claude
会話から薬歴の下書きを作る部分に使っています。話していない内容を足さないよう指示しています。
-
薬局内のサーバー
会話の録音と薬歴のデータの置き場所です。外部のサービスにデータを残さない構成にしています。
道具はここに挙げたものに限りません。予算とセキュリティの条件を伺ったうえで、御社に合うものを選びます。
07PROCESS導入の進め方
この案件では、6週間で実際に使える状態まで実装しました。
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1〜2週目
同意の取り方を決める
患者さんへの説明の文と、同意の記録の残し方を薬局と一緒に決めます。
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3週目
1店舗で試す
1店舗の投薬カウンターで録音して、下書きの精度を確かめます。薬の名前の表記の揺れもここで直します。
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4〜5週目
薬剤師の修正内容を集める
下書きへの追記と修正を集めて、書き方の指示に反映します。
-
6週目
3店舗へ広げる
1店舗で安定してから、残りの2店舗へ広げます。
ご用意いただくもの
- 薬局の薬剤マスタ
- 患者さんへの説明と同意の運用を決める時間
- 薬歴の書式
費用の目安初期90万円前後+月額2万円程度(3店舗分)
08FIT向く会社と、向かない会社
業務量によっては、導入しても十分な効果が出ない場合があります。この仕組みが向いている条件をまとめます。
効果が出やすい
- 1日40人以上の服薬指導がある
- 薬歴が閉店後に残っている
向いていないケース
- 録音への同意を得る運用が作れない
- 投薬カウンターが騒がしく会話を録音できない
他の業種でも使えます
対面で話した内容を記録に残す仕事は他にもあります。訪問看護の記録・カウンセリングの記録・整骨院のカルテでも、会話から下書きを作って人が確定する仕組みを応用できます。
09FAQよくいただく質問
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AIが書いた薬歴をそのまま使って良いのですか
そのままでは使いません。AIが作るのは下書きまでで、薬剤師が確認して追記したものを記録として確定します。
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患者さんの会話を録音することに問題はありませんか
患者さんには事前に説明して、同意をいただいた場合だけ録音しています。同意が得られない場合は録音せず、手書きで記録します。
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話していないことをAIが書いてしまいませんか
会話に出てこなかった内容は書かない指示にしています。項目が埋まらないときは空欄のまま残します。
-
レセコンとの連携は必要ですか
レセコンとの連携は必須ではありません。確定した薬歴を薬剤師が手作業で入力する運用でも、記録を書く時間は大きく減ります。
10OTHERSほかに実装したAIエージェント
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介護サービス
記録の読み取りAIエージェント
手書きのバイタルとケア記録をAI-OCRで取り込み、その日のうちに全員へ共有します。
記録と転記
1日2時間→1日12分
AI-OCR+Notion
詳しく見る -
医療クリニック
電話の一次受けAIエージェント
予約・休診・持ち物の問い合わせに音声で答え、スタッフの判断が必要な用件だけ院内へ回します。
1日30件ほどあった電話
すべて人が対応→28件をAIが対応
音声AI+予約システム連携
詳しく見る -
製造業(部門横断)
議事録AIエージェント
会議の音声から決定事項・ToDo・担当・期日を抽出して、週次報告まで1クリックで作成します。
1会議分
90分→15分
文字起こし+Claude Code
詳しく見る
同じ考え方を、御社の業務に合わせて実装できます。
このページの事例は調剤薬局のものですが、同じ考え方は他の業種でも応用できます。まずは今の業務の流れを伺い、AIに任せられる部分と人が判断したほうがよい部分をお伝えします。
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