実装したAIエージェント/医療クリニック
電話の一次受けAIエージェント
予約・休診・持ち物の問い合わせに音声で答え、スタッフの判断が必要な用件だけ院内へ回します。
1日30件ほどあった電話
すべて人が対応 28件をAIが対応
使った道具音声AI+予約システム連携
01BACKGROUNDどんな会社で、なぜこの業務から着手したか
内科と小児科のクリニックです。診療中に電話が鳴ると、受付スタッフが手を止めて対応していました。1日30件ほどの電話のうち、ほとんどが予約と休診日と持ち物の確認でした。この3つをAIエージェントが音声で答えるようにし、スタッフの判断が必要な用件だけを院内へ回しています。
この業務を最初に選んだ理由
もともとは、電子カルテの入れ替えについてのご相談でした。1週間分の電話を集計してもらったところ、1日30件のうち8割が診療時間と休診日と持ち物の確認でした。この8割はスタッフが対応する必要がありません。カルテの入れ替えより先に、受付スタッフが手を止める回数を減らすことにしました。

02BEFOREAIを入れる前に起きていたこと
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1
診療中に電話が鳴る
受付スタッフが会計や案内の手を止めて電話に出ます。そのあいだ窓口の患者さんをお待たせすることになっていました。
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2
同じ質問が繰り返される
問い合わせの内容は診療時間・休診日・保険証の持ち物で、1日30件のうち8割がこの3つでした。
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3
昼休みと夜はつながらない
電話に出られない時間帯の問い合わせは、翌日へ持ち越しになっていました。
03HOW IT WORKS実装したAIエージェントの動き
電話の一次受けAIエージェントは次の流れで処理を進めます。AIが担当する部分と、人が確認する部分を分けています。
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STEP 01
電話を受ける
クリニックの番号にかかってきた電話を、AIエージェントが最初に受けます。
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STEP 02
用件を聞く
自由に話してもらい、予約・変更・休診の確認・持ち物・その他のどれに当たるかを判断します。
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STEP 03
予約枠を確認する
予約システムを確認し、空いている枠を音声で案内します。予約や変更も、その場で完了します。
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STEP 04
定型の質問に答える
診療時間・休診日・持ち物・駐車場・初診の流れはその場で答えます。
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STEP 05
院内へ回す
症状の相談や薬の問い合わせなど判断が必要なものは、用件を文字にまとめて院内のモニターへ表示します。


掲載しているのは、実際に納品したシステムの画面です。社名・氏名・金額など、お客様が特定できる情報はぼかしています。
04RESULTS何がどう変わったか
導入から3か月後に測った数字です。
| 項目 | 導入前 | 導入後 |
|---|---|---|
| 1日30件の電話 | すべて人が対応 | 28件をAIが対応 |
| 受付スタッフが電話対応に取られる時間 | 1日90分 | 1日10分 |
| 受け付けられる時間帯 | 診療時間のみ | 24時間 |
| 予約の取りこぼし | 昼休みと夜はつながらない | 時間帯を問わず受付 |
「診療中に電話で手が止まらなくなりました。夜間の予約も取れています。」
05POINTS実装のときに気をつけたこと
同じ道具を使っても、作り方によって現場で使われるかどうかが変わります。この案件で判断した点をまとめます。
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症状の話が出たら必ず院内へ回す
医療では、AIが答えて良い範囲をはっきり分ける必要があります。症状と薬の話が出た時点で、AIは答えずに院内へ回します。ここを曖昧にすると導入できません。
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導入前に院内スタッフの声で試した
高齢の患者さんが多い地域なので、聞き取りの精度を先に確かめました。方言や早口で聞き返しが多かった言い回しを直してから、本番の運用を始めました。
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院内へ回すときは用件を文字で渡す
電話をそのまま転送すると、患者さんが同じ話を2回することになります。用件を文字にまとめて受付のモニターへ表示する形にしました。
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答えられる範囲を院内で決めた
駐車場の場所や初診の流れまで含めて、答えて良い内容を先に院内で決めました。あとから範囲を広げるときも、院内で項目を追加できます。
06STACK使った道具と選んだ理由
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音声AI
電話を受けて用件を聞き、回答までを担います。方言や早口でも聞き取れるかを、導入前に院内スタッフの声で確かめました。
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予約システムの連携
すでに使っている予約システムのAPIをつないでいます。新しいシステムへの入れ替えはしていません。
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院内モニターへの表示
院内へ回す用件は、要点を文字にして受付のモニターへ表示します。折り返し先の電話番号と用件が一目で分かります。
道具はここに挙げたものに限りません。予算とセキュリティの条件を伺ったうえで、御社に合うものを選びます。
07PROCESS導入の進め方
この案件では、5週間で実際に使える状態まで実装しました。
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1週目
電話の内容を分類する
1週間分の電話を用件ごとに分け、どの問い合わせが何件あるかを集計します。ここでAIに任せる範囲を決めます。
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2〜3週目
患者さん役で通話を試す
受付スタッフに患者さん役をお願いし、聞き取りと回答を確かめます。聞き返しが多い言い回しを直します。
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4週目
時間外から始める
いきなり全部を任せず、昼休みと夜間だけから始めます。
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5週目
診療時間内へ広げる
時間外で問題が出ないことを確かめたうえで、診療時間中の電話も受けるようにします。
ご用意いただくもの
- 1週間分の電話の記録(用件の種類と件数)
- 予約システムの連携の可否
- 答えて良い内容の範囲を院内で決める時間
費用の目安初期80万円前後+月額2.5万円程度(通話料を含む)
08FIT向く会社と、向かない会社
業務量によっては、導入しても十分な効果が出ない場合があります。この仕組みが向いている条件をまとめます。
効果が出やすい
- 1日20件以上の電話がある
- 問い合わせの多くが予約と定型の確認である
向いていないケース
- 電話の内容が毎回異なり、定型の質問が少ない
- 予約をシステムで管理していない
他の業種でも使えます
予約と定型の問い合わせが多い業種なら、同じ仕組みを応用できます。美容室・整骨院・動物病院・自動車整備でも実装しました。つなぐ予約システムが違うだけです。
09FAQよくいただく質問
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急を要する電話もAIが出てしまいませんか
症状の話が出た時点で院内へ回します。救急に関わる言葉が出た場合は、その場で電話をスタッフへつなぐ作りにしています。
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高齢の患者さんでも使えますか
導入前に院内で試し、聞き返しが多い言い回しを直しました。音声の聞き取りが難しい場合は、待たせずにスタッフへつなぎます。
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録音は残りますか
残ります。通話の内容は文字にして院内で確認できるようにしています。保存期間は院内の規定に合わせています。
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導入したあとに答える範囲を広げられますか
広げられます。よくある質問を院内で追加していく運用にしています。
10OTHERSほかに実装したAIエージェント
同じ考え方を、御社の業務に合わせて実装できます。
このページの事例は医療クリニックのものですが、同じ考え方は他の業種でも応用できます。まずは今の業務の流れを伺い、AIに任せられる部分と人が判断したほうがよい部分をお伝えします。
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