Kimi K3.1 ProがAPIに登場 入力100万トークン2ドル
MoonshotはKimi K3.1 ProをKimi APIで公開した。料金は入力100万トークンあたり2ドル、出力は10ドルだ。Simon Willison氏によると、これはGPT-6.1 Solと同じ値段だ。Claude Opus 5.5と比べると半分にあたる。
2〜3倍速いHighspeed版も同時に出た。こちらは単価が2倍になるが、キャッシュに当たった入力だけは通常版と同じ値段のままだ。モデルの重みは11月4日までに公開すると予告しており、いまはまだ手元に落とせない。
円に直すと出力100万トークンで1,568円
10月23日の欧州中央銀行の参照値(1ドル156.8円)で直すと、通常版は入力313.6円・出力1,568円になる。Highspeed版は入力627.2円・出力3,136円だ。入力1万トークンと出力2,000トークンの1回なら0.04ドルで、約6円にあたる。
AInformationが公式の料金の説明書を開くと、Kimi APIは使った分だけ払う形で月額のプランは無かった。表示は税抜きで、税は支払いのときに地域ごとに足される。

- 10/23Kimi K3.1 ProがKimi APIに登場
- 10/31新規登録者はK2シリーズを使えなくなる
- 11/4モデルの重みを公開する期限
Terminal-Bench 65.7% Opus 5.5と0.7点差
Moonshotの公式発表では、コーディングの代理作業を測るTerminal-Bench 4.0でKimi K3.1 Proが65.7%を出した。GPT-6 Astraの58.2%を上回り、Claude Opus 5.5の66.4%にはわずかに届かない。この測定はClaude Codeの仕組みの上で走らせたと注記にある。
外部の評価機関Artificial Analysisの総合点は55だった。Claude Fable 5.1・GPT-6 Astra・Gemini 4 Argonの53を上回り、上にいるのはOpus 5.5の58だけだ。発表の比較表にはDeepSeekやGLM-5.3など重みを公開している他社のモデルも並んでおり、その中では頭1つ抜けた形になる。
ただしAInformationが10月24日にKimi APIの説明書のK3.1 Proのページを開くと、同じ段落の点数が「[xx.x%]」という仮の文字のまま残っていた。発表のブログには65.7%と書いてあるので、社内の資料に数字を引くならブログのほうを出典にしたい。発表側の数字は自社の測定なので、手元で同じ仕事を投げて確かめる値打ちがある。
社内で使う前に見る2点 データの通り道と初期値のmax
1つ目はデータの扱いだ。発表によるとAPIの利用者はZero Data Retention(データを残さない設定)を選べる。会社向けのKimi EnterpriseではK3.1 Proが初期状態で切られている。管理者がオンにして初めて使える。
あわせて見ておきたいのがAnthropicの指摘だ。同社は蒸留攻撃への対策を書いた公式ブログで、MoonshotのKimiに来た依頼が蒸留のためにひそかにClaudeへ転送されていた例を挙げている。今回の発表にKimi側の説明は無いので、顧客の情報を流すなら契約と説明書で処理の経路を先に確かめておきたい。
2つ目は費用だ。公式の説明書では推論の深さを決めるreasoning_effortがlow・high・maxの3段で、何も指定しないとmaxになる。発表の点数もmaxで測った値だ。深く考えるほど出力のトークンは増えるので、単価が半分でも請求が半分になるとは限らない。
K2シリーズを使っている人は12月末までに移る
料金の説明書には、10月31日から新しく登録した人はK2シリーズを使えないと書かれている。今の利用者はそのまま使えるが、K2シリーズは2026年12月末までに全部終える予定だ。K3系は文脈長が1,048,576トークンで、K2系の262,144トークンの4倍になる。
Kimi K3.1 ProのAPI単価
| 項目 | K3.1 Pro | K3.1 Pro Highspeed |
|---|---|---|
| 入力100万トークン | 2ドル(313.6円) | 4ドル(627.2円) |
| 出力100万トークン | 10ドル(1,568円) | 20ドル(3,136円) |
| キャッシュに当たった入力 | 通常の単価 | 通常版と同じ |
| 速さ | 基準 | 2〜3倍 |
あすから試すなら lowとmaxで同じ仕事の請求を比べる
まずは今の仕事を1つ選び、reasoning_effortをlowとmaxで流して出力のトークン数を比べるとよい。説明書にはCodexやOpenCodeからつなぐ手順も載っているので、開発の現場なら今の道具のまま差し替えて試せる。
Claude Opus 5.5を使っている開発チームなら、Terminal-Bench 4.0の0.7点差と単価の半分をどう見るかが分かれ目になる。11月4日に重みが出れば自社の設備で動かす道も開くが、3T級のモデルを載せられる会社は限られそうだ。
![Kimi K3.1 Pro の API 説明書の画面。Terminal-Bench 4.0 の点数の欄が [xx.x%] という仮の文字のまま表示されている](https://ainformation.jp/wp-content/uploads/2026/10/shot3_20261024_moonshot-kimi-k3-1-pro-2.jpg)
- 蒸留攻撃
- 他社のAIに偽アカウントの網から大量に問い合わせ、その答えで能力を抜き出して自社のモデルに写す行為。開発元の許可は無い
開発チームに配る前に決めておきたいのは、どの仕事をKimiに回してよいかの線引きだ。単価が半分でも、顧客のコードや契約書を流す経路として社内の審査を通すには、Anthropicの指摘が出た直後だけに時間がかかりそうだ。まずは公開ずみのOSSや社内の試作のように外へ出ても困らない仕事で、lowとmaxの請求を並べてみるのが現実的だとみている。重みが出れば自社の環境で動かす選択肢も増えるが、3T級を載せられる会社は限られる。
- Kimi K3.1 ProのAPI料金は日本円でいくら?
- 通常版は入力100万トークンで313.6円、出力100万トークンで1,568円だ。公式の単価は入力2ドル・出力10ドルで、10月23日の欧州中央銀行の参照値(1ドル156.8円)で直した。2〜3倍速いHighspeed版は単価が2倍になる。表示は税抜きで月額のプランは無い。
- Kimi K3.1 ProとClaude Opus 5.5はどちらが上?
- 点数はOpus 5.5がわずかに上で、単価はKimiが半分だ。Moonshotの発表ではTerminal-Bench 4.0がOpus 5.5の66.4%に対しKimiは65.7%だった。Artificial Analysisの総合点もOpus 5.5の58に対しKimiは55で、GPT-6 AstraやGemini 4 Argonの53は上回った。
- Kimi K3.1 Proは手元のPCやサーバーで動かせる?
- 10月24日時点ではまだ動かせない。Moonshotはモデルの重みを11月4日までに公開すると予告している。それまではKimi APIとKimiのアプリ・Kimi Work・Kimi Codeで使う形になる。3T級の大きなモデルなので、重みが出ても載せられる設備は限られる。
- Kimi K2シリーズはいつまで使える?
- 2026年12月末までに全部終える予定だ。料金の説明書によると10月31日から新しく登録した人はK2シリーズを選べなくなる。今の利用者はそれまで使えるが、K3系への移行を早めに進めておきたい。K3系は文脈長が1,048,576トークンある。
この記事の出典
補助資料
- [1]Simon Willisonこの記事の元にした報道
出典の最終確認日:2026年10月24日
