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Grokで画像生成する方法は?コピペOKのプロンプトとコツなど解説

Xのユーザーなら誰もが使えるGrok。画像生成もできる対話型AIとして話題になっていますが、実際に使うと思い通りの画像にならず困ってしまいますよね。

画像生成AIにはMidjourneyやStable Diffusionといった有名画像生成ツールもあるので、どのように違うのかも気になるポイントでしょう。
そこで今回は「Grokの画像生成で使えるプロンプト例」を紹介します。実際に同じプロンプトで出力した場合、MidjourneyやStable Diffusionとどのように違うのかも比較しています。さらに「高品質な画像を作るコツ」や「Grokで画像生成する注意点」も解説しているので、ぜひ参考にしてくださいね。

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AI導入コンサルタント

藤井俊太(Shunta Fujii)

AIのスペシャリストとして、最新のAI情報を常にキャッチ、アップデートしている。自らもAI導入コンサルタントとして活動し、主に生成AIを駆使した業務効率化、生産性向上、新規事業開発を行なっている。
AIの総合情報サイト「AInformation」は、AIに関する専門的な情報やサービス・プロダクトを解説、紹介するWebメディア。AIの専門家集団の編集部がAIの活用法、最新ニュースやトレンド情報を分かりやすく発信していいます。藤井俊太のプロフィール

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目次

Xの生成AI「Grok」とは

Grok3で画像生成をする前に、まずGrok3について知っておきましょう。以下にわけて詳しく解説します。

  • Grok 3とは
  • Grokの特徴
  • Grokの料金プラン

Grok 3とは?

Grok 3とは、イーロン・マスク氏が代表のxAI社が開発した最新の生成AIチャットボットです。Grok 2の後継AIでもあります。

前世代のGrok 2と比較すると約10倍近いトレーニングをされているため、推論能力や知識面が大幅に向上しています。結果、「地上で最も賢いAI」とイーロン・マスク氏がポストするほど、高いスコアをたたき出すAIになりました。

Xのアカウントさえあれば誰でも無料で使えるため、気軽に使える生成AIとして注目を集めています。

Grokの特徴

Grokには以下の特徴があります。それぞれどのようなものか、詳しく見ていきましょう。

  • Xの投稿からリアルタイムで情報収集ができる
  • 画像生成にも対応できる
  • アプリからでも生成できる

Xの投稿からリアルタイムで情報収集ができる

GrokはXのAIです。回答の内容もXからリアルタイムで収集された情報になります。ChatGPTやClaudeのように、事前に学習したデータに基づいた回答ではないため、鮮度の高い情報にアクセスできます。

特にトレンド情報に強く、リアルタイムで話題の情報を集めるには最適なAIといえるでしょう。

画像生成にも対応している

GrokはマルチモーダルAIです。ChatGPTのようにチャット形式のやり取りだけでなく、画像生成もできます。2025年3月現在は、音声入力にも対応しています。

さらにPDFや画像ファイルの読み込みもできるため、文書やスクリーンショットを使って、様々な活用ができるようになっています。

アプリからでも生成できる

Grokはブラウザ版のXだけでなく、アプリからでも使えます。機能もブラウザ版と同じなので、パソコンがなくても画像生成が可能です。

スマホさえあれば画像生成がいつでもできる点は、Grok3の魅力の1つと言って良いでしょう。

Grokの料金プラン

Grokは無料でも使えますが、生成できる枚数に制限があります。そのため、自由に使いたい場合は有料プランに課金しなければいけません。

2025年3月現在、主に以下のプランを通じて提供されています。

プラン名料金特徴
X Premium+(Webサイトから課金)月額6,080円年額60,040円(iOSから課金)月額8,000円年額80,000円(Androidから課金)月額8,190円年額80,400円・Grok-3の利用・DeepSearchおよび推論機能へのアクセス・投稿や会話の使用制限増加(文字数・ポスト数など)・広告表示の半減、クリエイター収益分配など
SuperGrok月額約4,500円年額約45,000円・Grok-3への優先アクセス・DeepSearchおよびThink機能・今後実装される新機能へのアーリーアクセス・画像生成数の上限アップ・Grok専用アプリ(iOS)・grok.comでの利用が可能

AndroidやiOSを通すと高くなってしまうため、Webサイトから登録するようにしましょう。

なお、Grokの料金体系は「Grok 3とは?使い方や特徴などを実際に使用して徹底解説!」で紹介しているので、確認してみてください。

Grokで画像生成する方法

Grokで画像生成をする際は、以下の手順で進めましょう。

Step1.Xのアカウントを作成する

GrokはXのサービスなので、使うにはXへの登録が必須です。アカウントを持っていない方は、以下の手順で進めましょう。

  1. Xの公式サイトにアクセス
  1. 「アカウントを作成」をクリック(GoogleアカウントかAppleアカウントでも登録可)
  1. 「名前」「電話番号」or「メールアドレス」「生年月日」を入力する
  1. SMSかメールアドレス宛に来たメッセージで認証をする
  1. パスワードを入力
  1. プロフィール画像を選ぶ(なくてもOK)
  1. 名前を入力する
  1. 「環境をカスタマイズする」で好きな項目にチェックマークを入れて「次へ」をクリック

以上でアカウントを作成できます。

Step2.プロンプトを入力して生成する

次にGrok内でプロンプトを入力します。以下の手順で進めましょう。

  1. 左メニューから「Grok」を選択
  2. 入力項目にプロンプトを入力
  3. 生成された画像を確認する

プロンプトは単語よりも文章にした方がイメージ通りの画像が生成されやすくなります。イメージしたい画像を人に説明するような感覚で、プロンプトを入力しましょう。

Step3.少しずつ修正していく

Grokに限らず、画像生成AIは1度でイメージ通りの画像を生成できることはまずありません。そのため、出力された画像を少しずつ修正していく必要があります。

イメージ通りの画像になるよう何度もプロンプトを入力し、理想の形に近付けていきましょう。

Grokの画像生成おすすめプロンプト例5選

Grokを使って画像生成をするのに、おすすめのプロンプトを紹介します。参考にしつつ、生成をしてみてください。

自分のアイコンを作ってもらうプロンプト

自分のアカウントを作ってもらう場合は、以下のプロンプトを使ってみてください。

「直近○ヶ月以内の内容を参考に、私の普段のポストからイメージ画像を作成してください。」

どこまで反映して欲しいかは、Xを使っている期間や頻度によって異なります。ポストを全くしていない方は、次に紹介するプロンプトを参考にしてみましょう。

ビジュアル系の美少女を作れるプロンプト

ビジュアル系の美少女を作る場合、以下のプロンプトを参考にしてみてください。

「ビジュアル系の美少女。黒いゴスロリ服を着ていて、ネオン街の中で1人佇んでいる。耳と鼻、舌にピアスあり。舌を出して、あっかんべーのような表情をしている。髪はツインテールで、黒に銀のメッシュが混ざっている。靴は赤い厚底ブーツ」

特殊な画像を生成する場合は、特徴を明確にしてあげるようにしましょう。イメージに近い世界観があれば、それをプロンプトに組み込んでみる方法もオススメです。

カフェで読書中の少女を作れるプロンプト

カフェで読書をしている女の子を作る場合、以下のプロンプトを参考にしてみてください。

「カフェで読書中の女の子。セーラー服を着ていて、ストレートの長い黒髪。メガネをかけている。テーブルの上には冷めたコーヒーと、水滴のついたガラスのコップ。窓際の席に座っており、外では雨が降っている」

イラスト風にする場合は、上記プロンプトに「アニメ風」と入れるとそのようになります。

東京の街並みを作るプロンプト

東京のような街並みを生成する際は、以下のプロンプトを参考にしてみましょう。

「東京の街並み。新宿の雑踏。多くの人が行き来している1シーンを切り取る。時間は休日の日中。14時くらい。季節は5月頃。天気は晴れで、みんな楽しそうにそれぞれの時間を楽しんでいる光景」

季節や天気などを変えるだけで、様々なシーンに対応できます。

犬の散歩をする少女を作るプロンプト

犬の散歩をする画像を生成する際は、以下のプロンプトを参考にしてみましょう。

「朝7時に犬の散歩をしている女の子。犬は柴犬の成犬。河川敷の道を散歩している。女の子の手には散歩用の手提げ袋が握られている。女の子は無地のジャージを着ていて、髪型はポニーテール」

人の生成はできますが、犬に関しては少し難しい部分もあるので、思い通りの犬種にする際は微調整が必要です。作成された画像に対して更にプロンプトを入力し、修正していくと良いでしょう。

Grokでイメージ通りの画像を生成する4つのコツ

Grokで高品質な画像をなかなか生成できない場合は、以下の4つのコツを意識してみましょう。

英語でプロンプトを入力する

Grokは日本語にも対応していますが、英語圏で開発されているのもあって、英語の方がこちらの意図を汲み取ったものを出力してくれやすい傾向にあります。

日本語でイメージ通りの画像を生成できない場合は、英語で出力してみましょう。Google翻訳を活用すれば、英語が苦手な方でもすぐにできます。

プロンプトは詳細に書く

プロンプトは細かいほどイメージに近付けられます。「犬を散歩している女の子」ではなく、「朝7時に河川敷で柴犬を散歩している女の子」としましょう。

単語で区切るよりも、どのようなイメージの画像を出力したいのかを文章にする方が、Grokに伝わります。

雰囲気やスタイルを細かく指定する

生成してほしい画像の雰囲気やスタイルを細かく指定するのも大切です。よりイメージに近付けられます。パステル調や水彩画風など、出力したい画像に合わせたものをプロンプトに組み込みましょう。

ただし、特定の画家やイラストレーターの名前を指定してはいけません。Grokが参考にしてしまうため、著作権を侵害する可能性があります。

Grokにプロンプトの書き方を教えてもらう

プロンプトの書き方がわからない場合は、Grok自身に質問する方法もあります。例えば、「オフィスで腕を組んでいるおじさんのプロンプトを教えて」と質問すると、上記のように提案してくれます。

会話のキャッチボールをしながら理想の画像を生成できるので、難しい場合は質問形式でGrokにプロンプトを教えてもらいましょう。

Grok・Midjourney・Stable Diffusionの比較

画像生成ができるツールとして、Grokの他に「Midjourney」「Stable Diffusion」を検討している方もいるでしょう。ここからはそれぞれの違いを解説します。

イラスト作成でGrok・Midjourney・Stable Diffusionを比較

以下のプロンプトで作った画像を、それぞれ見比べてみましょう。

「Japanese women enjoying fine dining while looking at the Eiffel Tower(エッフェル塔を眺めながら高級料理を楽しむ日本人女性)」

Grok

Midjourney

Stable Diffusion

それぞれ雰囲気が異なりますが、どれも遜色のない仕上がりです。生成面では大きな違いはほとんどないでしょう。

月額費用とできることでGrok・Midjourney・Stable Diffusionを比較

Grok・Midjourney・Stable Diffusionの月額費用は、大きくわけて以下の通りです。

GrokMidjourneyStable Diffusion
月額費用無料$10 / 月~無料
生成画像の種類リアル寄りアニメ・リアルどちらも同等の品質リアル寄り
日本語対応○(英語の方が制度高)○(英語の方が制度高)○(英語の方が制度高)
商用利用不明

Midjourneyにもかつては無料プランがありましたが、現在は廃止されています。ただし、アニメ・リアルどちらの画風にも幅広く対応でき、商用利用も可能です。コストはかかるものの幅広く使えます。

ただ、とりあえず画像生成をするなら、GrokかStable Diffusionがオススメです。

必要スペックでGrok・Midjourney・Stable Diffusionを比較

Grok・Midjourney・Stable Diffusionで、それぞれ対応できるパソコンのスペックは以下の通りです。

サービスパソコンスマートフォン
Grok 3低スペック
Midjourney低スペック
Stable Diffusion高スペック×

連携サービスやベースに開発されているWebサービスを除くと、スマートフォンで使えるのはGrokとMidjourneyになります。両者はサーバーを利用して画像生成をするため、パソコンのスペックが低くても比較的スムーズに動作します。

スペックに不安のある方は、GrokやMidjourneyのようにスペックにほとんど依存しない画像生成AIを使うと良いでしょう。

Grokで画像生成をする際の注意点

Grokで画像を生成する際には、以下の点に注意しましょう。

著作権侵害にあたらないか確認する

Grokで生成された画像が、Xに投稿されているイラストなどを参考にしていた場合、著作権侵害に該当する可能性があります。

Xでは、趣味や専門目的などでプロアマ問わず多くのクリエイターがイラストや写真をアップしています。Grokで利用されないためには、それぞれが個別でGrok3が学習しないように設定しなければいけません。

ですが全てのクリエイターが設定しているわけではないので、Grokを使う側が無意識で著作権を侵害してしまう可能性があります。そのため、生成した画像が著作権を侵害していないか、入念な確認が必要です。

1日に3枚までしか生成できない

Grokは無制限に使えますが、画像生成に関しては1日に3枚までしかできません。それ以上の枚数を生成したい場合は、有料プランへの課金が必要です。

3枚では足りないという方は、Xの有料会員も検討した方が良いでしょう。

画像サイズの指定ができない

Grokでは生成される画像のサイズ指定ができません。一律で以下のサイズで生成されます。

  • 画像サイズ:1024 × 768
  • 縦横比:4:3

上記以外のサイズにする場合は、画像編集ソフトやサービスを利用して自分で変更しましょう

商用利用可なのは許可されたバージョンのみ

Grokで生成された画像には、商用利用が許可されているものと不可のものがあります。以下のVerによって変わるので、注意しましょう。

  • FLUX.1[PRO]
  • FLUX1.[svhnell]

2025年2月現在、Grokの画像生成には「Aurora」という画像生成AIが使用されていますが、上記のFLUX.1との関連性は明らかになっていません。

そのため商用利用も不明確なままなので、判明するまでは商用利用を控える方が無難でしょう。

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