ChatGPT Plusは、月額料金を支払うことで、高速なレスポンスや混雑時の優先アクセスが可能になる有料プランです。しかし、利用頻度が減ったり、他の生成AIに移行を考えたりして、解約を検討する方もいるでしょう。使用頻度が減ったり、無料版で十分な場合は、コストを節約するために解約を考えるでしょう。
本記事では、ChatGPT Plusの解約手順や注意点、解約後におすすめの生成AIについて詳しく解説します。使用用途にあった生成AIを選ぶための参考にしてください。
ChatGPT Plusを解約する方法
ChatGPT Plusは、PC版(ブラウザ)とスマホ版(アプリ)の両方から解約できます。PCで契約した人はPC版を、スマホで登録した人はスマホ版の手続きを確認してください。
解約手続きを行う前に、次回の請求日を確認しておくことをおすすめします。解約のタイミングによっては、翌月の料金が発生してしまう可能性があるため、余裕をもって手続きを進めましょう。
ChatGPT Plusについては以下の記事で詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてください。
▶︎ChatGPT Plusとは?他プランとの比較や登録方法、デメリットなどを紹介
PC版(ブラウザ)での解約方法
PC版での解約方法を順番に見ていきましょう。
- ChatGPTにログイン
公式サイトにアクセスし、登録済みのアカウントでログインします。
- 「設定」を開く
画面右上のプロフィールアイコンをクリックし、「設定(Settings)」を選択します。
- 「プラン&請求(Plan & Billing)」を選択
設定メニューから1番下の「サブスクリプション」をクリックします。
- 「サブスクリプションを管理(Manage Subscription)」をクリック
このページでは、現在のプランの詳細確認と支払い方法の確認、変更ができます。
- 右上の「管理する」をクリックして手続きをする
赤字の「サブスクリプションをキャンセルする」を選択すると、解約できます。
- 解約後の確認メールをチェック
解約が完了すると、登録したメールアドレスに確認メールが届きます。メールを確認し、確実に解約できたかチェックしましょう。
- アカウント設定を再確認
解約後も無料プランで利用できるため、アカウント設定が適切に更新されているかをチェックしてください。
スマホ版(アプリ)での解約方法
スマホアプリ経由でChatGPT Plusに加入した場合、アプリから解約する必要があります。
- アプリを開く
- 左下の「・・・」をタップ
- 「サブスクリプション」を選択
- 「サブスクリプションをキャンセル」をタップ
- キャンセルを確定し、解約完了
- サブスクリプションの状態を再確認する
筆者はPCで契約したため、スマホからは解約できず注意表示が出ますが、スマホで登録した場合はそのまま解約できます。
ChatGPT Plusを解約する時の注意点
解約する前に以下の4点を確認しましょう。
請求日の24時間前までに解約する
ChatGPT Plusは、請求日の24時間前までに解約手続きを行わないと、次回の料金が請求されます。決済方法によって、反映に時間がかかる場合もあるため、余裕を持って手続きしましょう。
また、解約が完了したと思っても、実際には処理が進んでいないこともあります。そのため、解約後は登録メールに送られてくる確認メールを必ずチェックしてください。
解約してもアカウントは削除されない
ChatGPT Plusを解約しても、OpenAIのアカウント自体は削除されません。引き続き無料プランでChatGPTを利用できます。アカウントを完全に削除したい場合は、別途「アカウント削除」の手続きが必要です。
解約後は無料プランを使える
解約後も、ChatGPTの無料プランは引き続き利用可能です。ただし、無料プランでは以下の制限があります。
- 混雑時のアクセス優先度が低くなる
- モデルの応答速度が遅くなる
- 一部の高度な機能が利用できなくなる
- 一定時間以上使用すると利用制限がかかる可能性がある
登録した方法で解約する必要がある
解約は契約した際のプラットフォームで行う必要があります。ブラウザから契約した場合は必ずブラウザで解約、スマホアプリで契約した場合はアプリから解約する必要があります。別の方法では解約ができないため注意しましょう。
ChatGPT Plus解約後におすすめの生成AI
ChatGPT Plusを解約後におすすめの生成AIとして、Gemini、Claude、Felo、Perplexityが挙げられます。それぞれのAIには独自の特徴があり、用途によって適した選択肢が変わります。ChatGPTと比較しながら解説しますので、ぜひ参考にしてください。
Gemini
Googleが提供するGeminiは、Google検索と連携することで、リアルタイムの情報収集に優れており、最新のニュースやトレンドを調査する際に強みを発揮します。一方で、クリエイティブな文章の生成能力はChatGPTほど洗練されていないこともあり、特にストーリーやキャッチコピーを作成する際には、ChatGPTのほうが滑らかで説得力のある文章を生み出せることがあります。
Geminiについては、次の記事で詳しく解説しています。Geminiでできることを詳しく知りたい人は、ぜひチェックしてみてください。
▶︎Geminiでできること全て紹介!Googleサービスとの連携が凄い
Claude
Anthropic社が開発したClaudeは、バイアスを抑えた回答を提供するように設計されており、長文の生成能力に長けているため、レポートや要約の作成に適しています。ChatGPTと比較すると、長文コンテンツでは、まとまりのある文章を作成する能力に優れているといえるでしょう。しかし、キャッチコピーやストーリーの創造力という点ではChatGPTのほうが向いています。
Claudeについては、次の記事で詳しく解説しています。ライティングスキルがどれくらい高いのか気になる人は、ぜひチェックしてみてください。
▶︎Claudeとは?使い方や活用例、ChatGPTとの比較などを紹介
Felo
日本語対応に特化したFeloは、ビジネス用途に向いている生成AIとして注目されています。日本語でのやり取りがスムーズであり、業務用の文書作成にも強いため、ビジネスチャットや事務作業の効率化に役立ちます。画像生成やデータ解析機能も備えているため、多機能な面が魅力的です。ただし、英語対応や国際的な業務への適用という点では、ChatGPTのほうが優れており、多言語の処理が必要な場面ではChatGPTのほうが柔軟に対応できます。
Feloについては、次の記事で紹介しています。初心者向けAIツールを比較したい人は、ぜひチェックしてみてください。
▶︎AI文章作成ツールで効率化!レポート作成業務におすすめツール4選
Perplexity
情報検索に特化したPerplexityは、正確な情報を提供することを重視しており、回答には必ず情報ソースを提示する点が大きな特徴です。ChatGPTのように出典不明の回答が生まれることが少なく、ファクトチェックが必要な業務や、信頼性の高い情報を求める場面で非常に有用です。ただし、会話の流れを維持する能力や、創造的な文章を生み出す能力はChatGPTに比べて劣る部分があり、柔軟な発想を求めるようなコンテンツ制作にはあまり向いていません。
Perplexityについては、次の記事で詳しく解説しています。検索機能をよく使う人は、ぜひチェックしてみてください。
▶︎Perplexity AIとは?使い方やChatGPTとの違い、日本語対応などを解説
ChatGPT Plus解約に関するよくある質問
ChatGPT Plusを利用している方の中には、解約を考えているけれど、解約したらどうなるかよくわからず心配という方もいるでしょう。ここでは、解約時によくある疑問やトラブルについて回答します。
解約後に履歴は残る?
ChatGPT Plusを解約した後でも、過去のチャット履歴は基本的に30日間保存されます。OpenAIの規約により履歴は直ぐに削除されません。
30日後には履歴が削除されるため、大事な会話データは事前に保存しておくことをおすすめします。特に、ビジネス利用や長期的に利用するデータがある場合は、手動でバックアップを取ると安心です。
解約できないときの対処法は?
解約を試みても、エラーが発生したり、手続きが完了しないことがあります。そのような場合、以下の方法を試してみてください。
- 公式サイトから解約手続きを再確認する
ChatGPT Plusの解約は、OpenAIの公式サイト(https://openai.com)の「設定」→「プラン管理」から行えます。途中でログアウトしてしまったり、ボタンが押せない場合は、ブラウザを変更して再試行しましょう。
- ブラウザのキャッシュやCookieを削除する
一部のブラウザではキャッシュやCookieの影響で、正しく解約画面が表示されないことがあります。設定からキャッシュやCookieを削除し、ページを再読み込みしてください。
- サブスクリプション管理ページを確認する
ChatGPT Plusの支払いをクレジットカードで行った場合、決済プロバイダーのサブスクリプション管理画面で確認するのも有効です。
- OpenAIサポートに問い合わせる
上記の手順でも解決しない場合は、OpenAIのサポートページから問い合わせを行いましょう。問い合わせ時には、解約できない具体的な状況(エラーメッセージなど)をスクリーンショットで送ると、対応がスムーズです。
解約後にすぐ再契約できる?
ChatGPT Plusを解約した後、すぐに再契約は可能です。ただし、料金が日割り計算されないので注意しましょう。ChatGPT Plusは月額課金制のため、途中で解約しても日割りでの返金はありません。再契約すると、新しい課金サイクルが開始され、再度月額料金が請求されます。
また、契約が即時反映されない場合もあります。クレジットカードの決済処理に問題があると、すぐに再契約できないこともあるため、支払い方法を確認してから再契約してください。
解約後、アカウントを削除したら復元できる?
ChatGPT Plusを解約した後にアカウントごと削除すると、基本的には復元することはできません。アカウント削除すると以下の影響があります。
- 過去のチャット履歴がすべて消える
- 再登録時には新規アカウント扱いになる
- サブスクリプションが解約できていない場合がある
解約だけなら履歴は残りますが、アカウント削除を行うと、保存データも完全に削除されます。再登録時には新規アカウント扱いになるため、以前使っていたメールアドレスで登録し直すことは可能ですが、過去のデータは復元されません。今後再契約の可能性があるなら、アカウントを削除せずに無料プランのまま保持しておくのがおすすめです。
また、サブスクリプションの管理に注意しましょう。アカウント削除後も、支払い情報が完全に削除されていない場合もあります。アカウント削除前に、必ずサブスクリプションが解約済みであることを確認してください。