Gemini Liveは、Googleが開発した日本語対応の対話型AIです。Googleの生成AI「Gemini」の新機能として、AIとの自然な会話によって情報やアドバイスが受けられるようになりました。
これまでチャットでの文字による会話が中心だった生成AIは、ChatGPTの「高度な音声モード(Advanced Voice Mode)」の登場によって、音声による利用が可能になりました。Gemini Liveは、ChatGPTの数か月遅れる形でリリースされた対話型AIとなります。
この記事では、Gemini Liveの使い方と声の種類の選び方をまとめました。スマホのカメラや画面を見せながら話す方法と、使える端末や年齢の条件も載せています。ChatGPTの音声会話との違いや、Googleが目指す今後の姿も紹介します。
先に答えをまとめます。Gemini LiveはGeminiアプリで声を使って話す機能で、AndroidでもiPhoneやiPadでも無料で使えます。使えるのは13歳以上で、iPhoneとiPadはiOS 16以降が条件です。声の種類はアプリの設定から選べて、選べる声の数は言語によって変わります。

Gemini Liveとは?使い勝手や基本機能を紹介
Gemini Liveとは、スマートフォンやタブレットで利用できるGoogleが開発した対話型AIのことです。2024年8月にアメリカでリリースされ、10月初旬には日本語にも対応しました。AndroidでもiPhone・iPadでも使えます。使うにはGeminiのモバイルアプリが要ります(2026年9月17日時点でウェブ版では使えません)[2]。
AIとの自然な会話ができる
Gemini Liveの魅力は、何と言ってもAIとの自然な会話ができることです。Googleの会話機能と言えば「OK Google」でおなじみのGoogleアシスタントが2016年頃から提供されています。このため、Gemini Liveは、Googleアシスタントの進化版と説明されることも多いです。
Gemini Liveが会話レベルでGoogleアシスタントよりも圧倒的に優れている点は、インターラプトモードと呼ばれる機能です。インターラプトモードとは、Gemini LiveのAIが回答している途中でも、話に割り込んで次の質問ができます。まるで友だちと会話しているように話を進められることで、Googleアシスタントよりも自然な会話のレベルが進化していることが実感できます。
Gemini Liveは声の種類を設定で選べる
Gemini Liveでは、話し相手になるGeminiの声を好みで選べます。公式ヘルプでは、選べる声の数は言語によって変わると案内されています。Googleアシスタントでは赤(女性)とオレンジ(男性)の2種類だけだったので、選べる幅が広がりました。
この記事を公開した2024年11月の時点では、次の声から選べました。いま選べる声は、アプリの設定で名前をタップすると試しに聞けます。Googleは声に性別を明記していません。この表では男性風の声を「男性」、女性風の声を「女性」と書いています。
| Geminiの音声 | 性別 | 声の特徴 | 音域 |
|---|---|---|---|
| Capella(カペラ) | 女性 | 穏やかな声 | 高音 |
| Vega(ベガ) | 女性 | 明るい声 | 高音 |
| Lyra(ライラ) | 女性 | 明るい声 | 高音 |
| Orion(オリオン) | 男性 | 明るい声 | 低音 |
| Dipper(ディッパー) | 男性 | 落ち着いた声 | 低音 |
| Eclipse(エクリプス) | 女性 | 元気な声 | 中音 |
| Ursa(ウルサ) | 女性 | 表現豊かな声 | 中音 |
| Orbit(オービット) | 男性 | 元気な声 | 低音 |
| Nova(ノバ) | 男性 | 表現豊かな声 | 中音 |
| Pegasus(ペガサス) | 男性 | 落ち着いた声 | 低音 |
AIとの会話は文字で記録される
Gemini Liveを実際に使ってみて便利だと感じるのは、音声によって会話した内容は全て、文字で記録されていることです。つまり、全ての会話が文字起こしされます。気軽にAIと雑談した内容が文字として残りますので、聞き逃した内容を文章で確認したり、あとから振り返って情報を深掘りすることもできます。
また、Gemini AIも前の会話を記憶していますので、一度別の話に逸れた会話を元に戻して、前の会話を継続させることができます。このような継続した会話ができる点も、Googleアシスタントとは圧倒的に異なります。
カメラと画面をGeminiに見せながら話せる
Gemini Liveでは、話しながらスマホのカメラの映像や画面をGeminiに見せられます。会話中にカメラのアイコンをタップすると、映っているものについて質問できます。前と後ろのカメラの切り替えにも対応しています。画面共有をオンにすると、表示中の画面がGeminiに共有されます[2]。画面を共有するには、端末でGemini Liveの通知をオンにしておく必要があります。
声と映像を一緒に扱えるのが、Gemini Liveの特徴です。カメラと画面の共有は、2025年5月20日にAndroidとiPhoneのどちらでも無料で使えるようにするとGoogleが発表しました。Liveを一時停止したり画面をロックしたりすると、カメラと画面共有は自動で止まります[2]。
Gemini Live利用を開始する方法と注意点
これからGemini Liveを使い始める方のために、利用を開始するまでの流れと、さらに利用時に注意するべきことを解説します。
用意するものや条件
Gemini Liveの利用にあたっては、次のものを用意してください。
- AndroidのスマートフォンかタブレットPC、またはiPhone・iPad(iOS 16以降)
- Geminiのモバイルアプリ(AndroidはGoogle Play、iPhone・iPadはApp Storeから)
- Googleアカウント(個人用のほか、Geminiアプリを使える仕事用や学校用のアカウントでも可)
- 13歳以上であること(住んでいる国で定められた年齢以上)
Gemini LiveはAndroidでもiPhone・iPadでも使えます[2]。ただし新しい機能は順番に配られるので、出たばかりの機能がすぐには使えないことがあります。iPhone・iPad向けのアプリは段階的に配布されていて、国や言語によってはまだ届いていない場合もあります[1]。
iPhoneとiPadで使う条件はiOS 16以降です[1]。Androidの場合はAndroid 9以降で、メモリが2GB以上あることが条件です。
Geminiアプリのダウンロードと設定
Android利用者は、Google Playから「Gemini」アプリをダウンロードして、インストールすることでGemini Liveを使用できるようになります。

まず、Geminiアプリのインストール後には、GoogleアシスタントからGeminiへの切り替えの確認が行われます。つまり、これまでGoogleアシスタントが行ってきた機能の一部が、Gemini Liveへと切り替わります。
次にGeminiアプリの下部にあるGemini Liveのアイコンをタップするか、画面を左にスワイプします。Androidなら「OK Google, 話そう」と話しかけても始められます。使うにはGoogleアカウントでのログインが必要です。初めてのときは、画面の案内に沿って進めてください。
声はあとからでも変えられます。Geminiアプリで左側のメニューアイコンとプロフィール写真を順に開き、[設定]→[Geminiの音声]へ進みます。声の名前をタップすると試しに聞けるので、気に入った声で[確認]をタップしてください。選んだ声はGemini Liveのほか、回答の[読み上げ]にも使われます。声の設定はモバイルアプリでしか開けず、言語によっては声を変えられないこともあります。
プライバシーに関する注意点
AIとの会話ができるGemini Liveですが、会話の内容や位置情報などが記録され、Google社に送信されていることには注意が必要です。これはLiveに限らず、Geminiを使用する全ての活動で共通のプライバシーポリシーによるもので、情報はアプリ開発や機械学習などに活用されます。
Gemini Liveを使えるのは13歳以上(住んでいる国で定められた年齢以上)です[2]。保護者の承認があれば13歳未満も使えるという決まりは、Geminiアプリ全体の条件として書かれているものです[1]。18歳以上という条件が付くのは、仕事用のGoogleアカウント(対象のWorkspace)で使う場合です[3]。お子さんの利用は、ファミリーリンクの設定から制限できます。
その他のGemini Live使用にあたっての禁止事項などは、Google公式の利用規約にてご確認ください。
Gemini LiveとChatGPTの音声会話を比較する
対話型AIとしてGemini Liveと比べられるのが、ChatGPTの音声会話(ChatGPT Voice)です。ChatGPT Voiceには、話しながら聞き取れる「Live」や以前からの「Advanced」などの方式があります。2つをいくつかの条件で比べました。
| 対話型AI比較 | Gemini Live | ChatGPT |
|---|---|---|
| 開発者 | OpenAI | |
| 利用料金 | 無料 | 無料(使える量に上限あり) |
| 対応スマホ | AndroidとiPhone | AndroidとiPhone |
| 声の種類 | 複数(数は言語で変わる) | 9種類 |
| 会話割り込み | 可能 | 可能 |
| 会話内容の記録 | あり | あり |
| リアルタイムの情報 | 対応 | 対応(LiveでWeb検索) |
生成AIの開発競争ではOpenAI社のChatGPTが大きく先行しましたが、音声による会話ではGoogleアシスタントで経験の蓄積があるGoogleも負けていません。それぞれの特徴について、さらに詳しく解説します。
どちらもAndroidとiPhoneで使える
Gemini LiveはAndroidから始まりましたが、いまはiPhoneとiPadでも使えます[2]。どちらの端末でも無料で使えます。
ChatGPTもAndroidとiPhoneの両方に対応しているので、いまは対応している端末の広さで差はありません。
Gemini Liveは「明日の天気」が聞ける
Gemini Liveは「明日の天気」や「最新のニュース」のような新しい情報の質問にも答えます。GeminiアプリはGoogle検索などの公開情報を使って答え、Liveの会話ではGoogleマップの公開情報も自動で使います[2]。
例えば「明日の新宿の天気」から聞き始めて、「今からでも参加できるイベントの候補」や「イベントに関連するニュース」へ話を広げられます。新しい情報についても自然に会話を続けられるので、「会話できるAIパートナー」として使えます。
ChatGPTの音声会話もいまは「Live」でWeb検索を使えるので、新しい情報を聞くこと自体はどちらでもできます。ChatGPTは無料プランでも音声会話を使えますが、使える量には上限があります。
Googleが描く未来と対話型AI開発
Googleアシスタントの進化版とも紹介されるGemini Liveですが、新しい機能の一部はGoogle DeepMindの研究プロジェクト「Project Astra(プロジェクト・アストラ)」で先に試されたものです。
Project Astraは研究用の試作で、限られたテスターだけが使っています。Androidスマホのほか、試作のメガネでも動きます。Googleはこの研究で試した機能をGemini Liveや検索、メガネのような新しい端末に広げようとしています。
Googleは2026年5月19日に、Geminiを使えるメガネを発表しました。まずは耳元の音声で手伝う「オーディオグラス」を2026年秋に出すと案内しています。組む相手はサムスンとメガネブランドのGentle MonsterとWarby Parkerです。「Hey Google」と話しかけるかフレームをタップすると、Geminiに周りのことや道案内を聞けます。
Gemini Liveのよくある質問
- Gemini Liveの会話内容はGoogleに送られて学習データに使われますか?
-
はい、会話の内容や位置情報がGoogleへ送られます。これはGemini Liveだけの話ではなく、Geminiを使うとき全体に共通するものです。送られた情報の扱いはGoogleのプライバシー方針で決まっています。Gemini Liveを使えるのは13歳以上(住んでいる国で定められた年齢以上)です[2]。禁止されていることはGoogleの利用規約で確認できます。
【まとめ】Googleの対話型AI「Gemini Live」を活用しよう
Googleが開発した対話型AI「Gemini Live」は、話の途中で割り込めて声の種類も選べます。新しい情報も聞けるので、AIと自然に会話できます。カメラや画面を見せながら話す機能まで、無料で使えるのも強みです。ChatGPTの音声会話もWeb検索と無料での利用に対応したので、ふだん使っているアプリで選ぶのが近道です。
Googleは2026年秋にGeminiを使えるメガネを出すと発表しています。Project Astraで試した機能を、Gemini Liveやメガネのような新しい端末に入れていくとも説明しています。
「会話できるAIパートナー」であるGemini Liveを是非、日常生活などで活用してみてください。
この記事の出典
一次資料
- [1]Gemini モバイルアプリの利用要件iPhone・iPadはiOS 16以降で使えること、Androidの動作条件、段階的に配られていること
- [2]Gemini Live で自然に会話するiPhone・iPadでGemini Liveが使えること、13歳以上という条件、ウェブ版では使えないこと
- [3]Gemini アプリを使用する仕事用アカウントで使う場合に18歳以上という条件が付くこと
- [4]Gemini について(プランと料金)無料プランにGemini Liveが入っていること
- [5]Gemini App: 7 updates from Google I/O 2025カメラと画面共有を使うGemini Liveが、AndroidとiOSで無料になったこと
- [6]ChatGPT VoiceChatGPTの音声会話(無料プランの上限・LiveでのWeb検索・声の種類)
- [7]Gemini の音声を変更する声の変え方と、選べる声の数が言語によって違うこと
- [8]Project AstraProject Astraが研究用の試作であることと、Gemini Liveの機能の一部がAstraで先に試されたこと
- [9]Intelligent eyewear with Gemini is coming this fallGeminiを使えるメガネの発表(2026年5月19日)
- [10]Gemini でアプリ連携を利用、管理するGeminiがGoogle検索やGoogleマップなどの公開情報を自動で使うこと
出典の最終確認日:2026年9月17日
この記事の更新について
- 本文の最終更新
- 2026年9月6日
- 全文の事実確認
- 2026年9月6日
- 2026年9月6日本文を更新対応OSと年齢の条件をGoogle公式で書き直した(Androidのみ・18歳以上は今は当てはまらない)
- 2026年9月6日全文を確認Gemini Liveの動作条件・年齢・料金をGoogle公式ヘルプで確認
