AIに質問すれば、まるで会話するように答えてくれるChatGPTですが、リアルタイムでWeb検索できる機能があることをご存じでしょうか。
これまでのAIとは異なり、最新のニュースや商品情報をその場で取得できるため、調べものや疑問にもすぐに対応できます。
本記事では、ChatGPTの検索機能の使い方から、活用事例、他ツールとの違い、さらにはトラブル時の対処法まで、初心者の方にもわかりやすく解説します。
ChatGPT検索機能とは?

GPT-4oでは、AIによるテキスト応答に加え、リアルタイムでWeb検索が可能な検索機能が追加されました。この機能は、最新の情報をインターネットから取得し、回答してくれます。
たとえば、「今週の東京の天気は?」「現在のお菓子のヒット商品は何?」といった質問にも、ChatGPTはインターネット検索を通じて最新の情報を調べた上で回答を返してくれます。
そのため、情報の信頼性が高くなるのが特徴です。
ChatGPT検索機能の使い方
ChatGPTの検索機能は、誰でも簡単に利用できます。ここでは、初めて使う方にもわかりやすく手順を紹介していきます。
基本的な使い方
まずは、公式サイトからChatGPTにログインします。

次にツールから「ウェブ検索をする」をクリックしてください。

これで準備は整ったので、知りたいことを質問すると、最新情報を返します。

Yahoo!知恵袋を活用して検索意図を深掘りする方法
Yahoo!知恵袋とChatGPTの検索機能を組み合わせることで、ユーザーの悩みを深掘りすることができます。
まずは、ツールからChatGPTの検索機能を選択します。

「Yahoo!知恵袋で、ITエンジニア 転職と検索し、ユーザーがどんな悩みを抱えているかリスト形式でまとめてください」と入力して、送信します。

すると、ユーザーの悩みがわかりやすく出力されます。
参考:https://note.com/ugukichi/n/n319931c637b3
ChatGPT検索ができない?よくあるトラブルと対処法
ChatGPTの検索機能は便利ですが、使い方によっては「地球儀アイコンが表示されない」「検索結果が古い」といったトラブルが起こることもあります。ここでは、よくあるトラブルと対処法を紹介します。
地球儀マークが表示されない

ChatGPTで検索機能が見当たらない場合、アクセス制限にかかっている可能性があります。たとえば、無料版で検索機能を使用する際、3時間以内に約10回程度しか使えません。それ以上使ってしまうと、制限に引っ掛かり検索できなくなってしまいます。
有料版にアップグレードすると、3時間で約50回から約80回まで使用できるため、頻繁に使う人は有料版に切り替えるようにしましょう。
検索しても情報が古い
「検索したのに、表示された情報が数年前のものだった」という場合、検索機能が有効になっていない可能性があります。
このような時は、一度ブラウザをリロードしてから再度モデルを選び直し、検索機能がONになっているか確認してください。

検索機能がONになっているのに検索されない場合は、ブラウザのキャッシュクリアで解決することもあります。
ChatGPT検索の活用事例
ChatGPTの検索機能は、日常生活からビジネスまで幅広く活用できます。ここでは、具体的な活用事例をご紹介します。
情報収集
最新のニュースや専門情報などを取得するのに最適です。質問する時は、なるべく具体的に内容を書くようにしてください。
たとえば、「最近発表された研究論文を教えてください。物理学で賞を受賞した内容をお願いします」と入力します。

すると、ピンポイントで欲しい情報を取得することが可能です。
旅行の計画
旅行先の観光スポットや宿泊施設、混雑状況なども、ChatGPTを使えばリアルタイムに調べられます。「熱海付近の観光スポットと宿泊施設、混雑状況を教えてください」と入力すれば、下記回答を得られます。

旅行先に向かう途中、観光地を調べたい時や宿泊施設を探す時に便利です。
商品比較や価格調査
気になる商品がある時、最安値で売られているところを知りたかったり、レビュー評価を調べたい時にも便利です。
たとえば「iPhone 15 大阪 最安値」と入力します。すると、具体的な値段から品質状態まで全て知ることができます。

業務での活用
業務資料などは、最新情報を元に作成する必要があります。具体的なテーマで検索すれば、信頼性の高い情報を元に作成することが可能です。
特に法律関連に関しては、専門的な知識が必要になります。たとえば、会社で電子帳簿を利用している場合、「電子帳簿保存法 対応方法 企業」といったキーワードで検索することで、対応方法をわかりやすくまとめた情報を得ることができます。

ChatGPT検索と他AI検索ツールの比較
ChatGPTの検索機能は、他のAI検索ツールと比較しても高性能な文章生成が特長です。ここでは、他のAI検索ツールとChatGPTを比較し、それぞれの特徴を紹介します。
Perplexity AI

Perplexity AIは、質問に対してリスト形式で簡潔に回答する設計となっており、情報をまとめて素早く得ることができます。一方、ChatGPTは、ユーザーとの対話形式で補足情報を踏まえて回答します。
項目 | ChatGPT | Perplexity AI |
回答形式 | 会話形式 | リスト形式 |
情報の内容 | 深掘りに適している | 概要の把握に適している |
情報源 | 引用リンク付きで明示 | 明示あり(形式に差異) |
Google AI Overview

Google AI Overviewは、Google検索に統合された要約提示型のツールであり、検索結果ページ内で要点を簡潔に表示します。これに対し、ChatGPTは個別の質問に応じて柔軟に内容を組み立て、引用元を提示しながら解説を行います。
項目 | ChatGPT | Google AI Overview |
回答形式 | 会話形式 | 要点を抜粋 |
情報の内容 | 深掘りに適している | キーワードの検索結果の要約 |
情報源 | 引用リンク付きで明示 | 情報源の表示が限られる場合あり |
Chrome拡張機能でさらに便利に
ChatGPTの検索機能は、ブラウザ拡張機能と組み合わせることで、さらに利便になります。Google Chromeとの連携により、検索作業を効率的に進めることが可能です。
ChatGPT Searchを検索エンジンに設定できる

拡張機能を導入することで、アドレスバーから直接ChatGPTに質問を送ることが可能です。検索エンジンのような手軽さで、AIによる回答を取得できます。
また、この拡張機能では、Webページの検索結果とChatGPTの回答を同時に表示する機能も備えており、複数の情報を比較しながら確認できる点が特長です。
拡張機能の導入手順
拡張機能は、以下の手順で簡単に導入できます。
まず、Chromeウェブストアから「ChatGPT search」を検索します。

検索したら、右側に表示されている「Chromeに追加」をクリックします。その後、Chromeの右上のパズルマークをクリックしてください。
「ChatGPT search」が表示されていれば、拡張機能の追加完了です。

新しくタブを開くと、URL入力欄に「ChatGOTで検索するか、URLを入力してください」と表示されます。URL入力欄に検索したいことを入力すれば、ChatGPTの回答を得ることができます。

ChatGPTで検索する時の注意点

ChatGPTでWeb検索をおこなう場合、検索内容はOpenAIおよび連携する検索プロバイダー(GoogleやBingなど)に共有される可能性があります。そのため、機密性の高い情報や業務上の非公開情報などを入力するのは避けてください。
特に氏名、住所、電話番号、クレジットカード情報、ログイン認証情報などの個人情報を入力しないようにしましょう。