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実装したAIエージェント/飲食(焼肉店)

仕込み数量AIエージェント

曜日・天気・近隣のイベントから翌日の仕込み量を出します。音声で相談できます。フードロスは年65万円減りました。

判断の時間

30分 10分

使った道具GPTs+音声入力

導入まで3週間 費用の目安初期38万円前後+月額8千円程度

01BACKGROUNDどんな会社で、なぜこの業務から着手したか

焼肉店です。翌日の仕込み量は店長の勘で決めていました。多く仕込めば捨てることになり、少なければ品切れで売り逃がします。過去の売上と天気とイベントから数量を予測し、店長は最後の判断だけにしました。フードロスは年65万円減りました。

この業務を最初に選んだ理由

売上を伸ばしたいという相談でした。原価を見ると、廃棄が利益を削っていました。同時に品切れによる売り逃しも起きていました。仕込みの量を予測できていないことが、両方の原因でした。集客より先にここを直しました。

焼肉店の厨房。ステンレスの作業台に肉のトレーとタブレット。奥に冷蔵庫と換気のダクト。調理スタッフの手元だけ。厨房の照明

02BEFOREAIを入れる前に起きていたこと

  • 1

    仕込みが店長の勘

    判断できるのは経験のある店長だけで、店長が休む日は多めに仕込んでいました。

  • 2

    捨てる量を予測できない

    週末に仕込みすぎて捨てる日と、平日に品切れになる日が交互にありました。

  • 3

    判断に毎日30分

    閉店後に翌日の予約と天気を見ながら、部位ごとの数量を決めていました。

03HOW IT WORKS実装したAIエージェントの動き

仕込み数量AIエージェントは次の流れで処理を進めます。AIが担当する部分と、人が確認する部分を分けています。

  1. STEP 01

    過去の販売実績を集計する

    部位ごとの出数を、曜日・天気・気温・予約数と組み合わせて集計します。

  2. STEP 02

    翌日の条件を確認する

    天気予報と予約の状況、近隣のイベントの有無を確認します。

  3. STEP 03

    仕込み数量を予測する

    部位ごとの仕込み数量を予測します。数量の幅も一緒に出るので、多めに仕込むか控えめにするかを選べます。

  4. STEP 04

    音声で相談する

    店長が「明日は団体が入ったけど」と話しかけると、その条件を反映して仕込み数量を計算し直します。

  5. STEP 05

    翌日に答え合わせ

    予測した数量と実際の出数を突き合わせます。差が大きかった日は条件を記録し、次回の予測に反映します。

翌日の仕込み量を出した画面(部位ごとの行に推奨数量と数量の幅の帯。上に翌日の天気・気温・予約数・近隣イベントの条件が並ぶ)
翌日の仕込み量を出した画面
答え合わせの画面(推奨した数量と実際の出数を並べた折れ線グラフ。差が大きかった日にマークが付き、理由のメモが添えられている)
答え合わせの画面

掲載しているのは、実際に納品したシステムの画面です。社名・氏名・金額など、お客様が特定できる情報はぼかしています。

04RESULTS何がどう変わったか

導入から3か月後に測った数字です。

項目導入前導入後
判断の時間 30分 10分
フードロス 年間の廃棄が重い 年65万円の削減
品切れによる売り逃し 月4〜5回 月1回
店長以外が判断できるか できない 数量が出るので判断できる
「捨てる量が目に見えて減りました。私が休んだ日でも仕込みが回ります。」
飲食(焼肉店)/店長

05POINTS実装のときに気をつけたこと

同じ道具を使っても、作り方によって現場で使われるかどうかが変わります。この案件で判断した点をまとめます。

  • 1つの数字でなく数量の幅を出す

    1つの数字だけを出すと、予測が外れたときに使われなくなります。多めに仕込む場合と控えめにする場合の数量を並べて、店長が選べるようにしました。

  • 音声で条件を追加できるようにした

    閉店後は手が離せません。団体の予約が入ったといった条件を音声で追加できるようにしたことで、毎日使われるようになりました。

  • 予測と実績の差を毎日記録する

    予測した数量と実際の出数を毎日突き合わせています。差が大きかった日は条件を記録して、予測の方法を調整しています。

  • POSは触らない

    POSを入れ替える提案はしませんでした。1日1回データを書き出して取り込む方法にしたので、店舗の手順は変わっていません。

06STACK使った道具と選んだ理由

  • GPTs

    過去の売上と条件から仕込み数量を予測する部分に使っています。店長が言葉で条件を追加できます。

  • 音声入力

    閉店後の手が離せないときでも、話しかけて相談できるようにしました。

  • POSのデータ書き出し

    POSから1日1回データを書き出して取り込んでいます。POS側は触っていません。

道具はここに挙げたものに限りません。予算とセキュリティの条件を伺ったうえで、御社に合うものを選びます。

07PROCESS導入の進め方

この案件では、3週間で実際に使える状態まで実装しました。

  1. 1週目

    過去の出数を分析する

    POSから2年分のデータを書き出して、曜日や天気との関係を分析します。

  2. 2週目

    予測と店長の判断を比べる

    AIが予測した数量と店長の判断を並べて、どちらが実際の出数に近いかを毎日確認します。

  3. 3週目

    音声で相談できるようにする

    閉店後に話しかけて条件を追加できる状態にして引き渡します。

  4. 引き渡し後

    予測と実績の差を確認する

    予測した数量と実際の出数を突き合わせて、予測の方法を調整していきます。

ご用意いただくもの

  • POSから書き出した2年分の売上
  • 部位ごとの原価
  • 店長の時間を計3時間ほど

費用の目安初期38万円前後+月額8千円程度

08FIT向く会社と、向かない会社

業務量によっては、導入しても十分な効果が出ない場合があります。この仕組みが向いている条件をまとめます。

効果が出やすい

  • 仕込みの判断が店長の勘に頼っている
  • 廃棄が月5万円以上出ている

向いていないケース

  • POSのデータを書き出せない
  • 仕込みの量が毎日同じで変動が無い

他の業種でも使えます

翌日の仕入れや仕込みを決める仕事は、飲食以外にもあります。惣菜店・パン屋・生鮮の売場でも、過去の出数と天気と予約から数量を予測する考え方は同じです。

09FAQよくいただく質問

  • 天気予報が外れたらどうなりますか

    数量の幅を一緒に出しているので、朝に予報が変わったら控えめの数量へ切り替えられます。

  • 店舗が増えても使えますか

    使えます。店舗ごとに過去の売上を集計するので、立地の違いは数量に反映されます。

  • POSを入れ替える必要はありますか

    ありません。今のPOSから書き出したデータを取り込みます。

  • 発注まで自動にできますか

    できますが、現在は数量を予測するところまでです。発注は店長が確認してから出しています。

同じ考え方を、御社の業務に合わせて実装できます。

このページの事例は飲食(焼肉店)のものですが、同じ考え方は他の業種でも応用できます。まずは今の業務の流れを伺い、AIに任せられる部分と人が判断したほうがよい部分をお伝えします。

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