配車の組み立て
2時間 15分
使った道具n8n+Claude
01BACKGROUNDどんな会社で、なぜこの業務から着手したか
中堅の運送会社です。毎日夕方に翌日の配車を組んでいました。車両30台とドライバーの資格や休みを見ながら、2時間かけて手で割り振る作業です。この組み立てをAIエージェントに任せ、配車担当の方は例外だけを見るようにしました。
この業務を最初に選んだ理由
受注管理のシステムを作りたいという相談でした。話を伺うと受注そのものは回っていて、詰まっていたのは配車でした。配車を組める方が1人しかいないので、その方が休むと会社が止まります。人が足りないのではなく、判断が1人に集まっているのが原因でした。そこから手を付けました。

02BEFOREAIを入れる前に起きていたこと
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1
毎日夕方に2時間
受注が締まる17時から配車を組み始め、終わるのが19時過ぎでした。急な追加が入ると組み直しになります。
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2
1人しか組めない
車両の条件とドライバーの事情を覚えている方が1人だけでした。その方が休むと配車が回りませんでした。
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3
積み付けが人の勘
荷物の重さと大きさの組み合わせは、経験で決めていました。積み残しが出ることがありました。
03HOW IT WORKS実装したAIエージェントの動き
配車計画AIエージェントは次の流れで処理を進めます。AIが担当する部分と、人が確認する部分を分けています。
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STEP 01
受注を取り込む
受注システムとメールとFAXの3つから、翌日の配送先と荷物の情報を集めます。
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STEP 02
条件を照合する
車両の大きさ・ドライバーの資格と免許・拘束時間・休みの予定を照合します。法令の上限も条件に入れています。
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STEP 03
ルートを組む
配送先を地域でまとめ、時間指定のあるものから順に並べます。距離と所要時間は地図のデータから算出します。
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STEP 04
積み付けを決める
重さと大きさから積む順を決めます。先に降ろすものが手前に来る並びにします。
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STEP 05
配車表を出す
ドライバーごとの配車表と積み付け図を出します。配車担当の方が見て、直したいところだけ手で動かします。


掲載しているのは、実際に納品したシステムの画面です。社名・氏名・金額など、お客様が特定できる情報はぼかしています。
04RESULTS何がどう変わったか
導入から3か月後に測った数字です。
| 項目 | 導入前 | 導入後 |
|---|---|---|
| 配車の組み立て | 2時間 | 15分 |
| 組める人 | 1人 | 3人 |
| 積み残し | 月5〜6件 | 月0〜1件 |
| 1台あたりの空車走行距離 | 1日38km | 1日26km |
「なぜこの組み方なのかが文で出るので納得できます。私以外の2人も組めるようになりました。」
05POINTS実装のときに気をつけたこと
同じ道具を使っても、作り方によって現場で使われるかどうかが変わります。この案件で判断した点をまとめます。
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なぜその割り振りかを文で出す
配車表だけを出しても、なぜその組み方になったのかが分からないと現場では使いにくくなります。この車両を選んだ理由と、他の案を採らなかった理由を文で添えました。理由を添えてから、実際に使われるようになりました。
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法令の上限は固定条件にする
拘束時間の上限は、AIの判断に委ねず固定の条件として設定しています。超える組み方は出ません。この条件を緩めると、効率は良くても法令に触れる案が出てきます。
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手で直せる余地を残す
全自動にせず、出た配車表を画面で動かせるようにしました。ドライバーの方の事情は全部データにできないので、最後に人が調整できる余地を残しています。
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急な追加を前提に作る
運送業では、夕方以降に受注内容が変わることもあります。組み直しが15分で終わる作りにしたので、追加が入っても慌てずに済むようになりました。
06STACK使った道具と選んだ理由
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n8n
受注システム・メール・FAXの3つの入口をつないでいます。処理の流れが絵で見えるので、あとから条件を足すのが楽です。
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Claude
条件が複雑に絡むところの判断に使っています。なぜその割り振りにしたかを文で出せるので、配車担当の方が納得して直せます。
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地図のAPI
距離と所要時間は、実際の道路データをもとに計算しています。高速道路を使うかどうかで所要時間が変わるところまで入れました。
道具はここに挙げたものに限りません。予算とセキュリティの条件を伺ったうえで、御社に合うものを選びます。
07PROCESS導入の進め方
この案件では、6週間で実際に使える状態まで実装しました。
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1〜2週目
配車の条件を全部出す
車両とドライバーの条件・法令の上限・荷主ごとの決まりを書き出します。担当の方の頭の中にある条件を文字にする工程です。
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3〜4週目
過去の配車と突き合わせる
先月ぶんの配車を組み直して、実際の配車と比べます。差が出たケースは、その理由を確かめます。
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5週目
夕方の配車で並走する
実際の受注で組み、担当の方が手で直した箇所を記録します。直された理由を条件に反映します。
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6週目以降
担当の方へ引き渡す
条件の追加を社内でできる形にして引き渡します。3人が組めるようになりました。
ご用意いただくもの
- 車両とドライバーの条件の一覧
- 直近3か月の配車の実績
- 配車担当の方の時間を計6時間ほど
費用の目安初期120万円前後+月額3万円程度
08FIT向く会社と、向かない会社
業務量によっては、導入しても十分な効果が出ない場合があります。この仕組みが向いている条件をまとめます。
効果が出やすい
- 車両が10台以上ある
- 配車を組める方が1〜2人に限られている
向いていないケース
- 毎日同じルートを同じ車両で回る
- 配送先が固定で組み替えが起きない
他の業種でも使えます
人と車両と時間の条件を組み合わせる仕事は、運送以外にも広くあります。訪問介護のシフト・設備工事の職人の割り当て・警備員の配置でも同じ形が使えます。業種に合わせて条件を置き換えれば応用できます。
09FAQよくいただく質問
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急な追加や欠車にも対応できますか
できます。条件を変えて組み直すと15分ほどで新しい配車表が出ます。手で組み直していた頃は1時間かかっていました。
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ドライバーごとの事情は入れられますか
入れられます。行きたくない配送先や得意な地域、通院の予定を条件として持たせています。
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法令の拘束時間は守れますか
拘束時間の上限は条件として固定しているので、超える組み方は出ません。超えそうな受注は組む前に警告が出ます。
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いま使っている運行管理のシステムは残せますか
残せます。配車の組み立てだけを外に出す形なので、運行管理はそのままです。
10OTHERSほかに実装したAIエージェント
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飲食(焼肉店)
仕込み数量AIエージェント
曜日・天気・近隣のイベントから翌日の仕込み量を出します。音声で相談できます。フードロスは年65万円減りました。
判断の時間
30分→10分
GPTs+音声入力
詳しく見る -
建設・内装
工事写真の台帳AIエージェント
現場で撮った写真を工程と部位ごとに振り分け、報告書の台帳を組みます。撮り忘れも指摘します。
1現場ぶんの整理
3時間→20分
Gemini+GAS
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製造業(金属加工)
図面見積もりAIエージェント
図面のPDFと現場の写真を読み、過去の受注データから材料費・工数・納期を積み上げて見積書まで出します。
見積もりの作成
2〜3時間→最短5分
Claude Code+スプレッドシート
詳しく見る
同じ考え方を、御社の業務に合わせて実装できます。
このページの事例は物流・運送のものですが、同じ考え方は他の業種でも応用できます。まずは今の業務の流れを伺い、AIに任せられる部分と人が判断したほうがよい部分をお伝えします。
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