新人向けの説明
3〜5日 AIが随時回答
使った道具NotebookLM+RAG
01BACKGROUNDどんな会社で、なぜこの業務から着手したか
創業60年の旅館です。接客の決まりごとは紙のマニュアルと先輩の口伝えでした。新人が入るたびに3〜5日かけて説明していました。繁忙期は説明の時間が取れず、現場で覚えてもらうしかありませんでした。紙の資料をすべて読み込ませて、その場で答えるAIエージェントを実装しました。
この業務を最初に選んだ理由
予約サイトの見直しの相談でした。現場を伺うと新人の受け入れに3〜5日かかっていました。繁忙期はその時間が取れていませんでした。予約より先に、新人が初日から動ける状態を作るほうが接客の質につながります。

02BEFOREAIを入れる前に起きていたこと
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1
新人への説明に3〜5日
館内の決まり・料理の出し方・お客様ごとの好み・季節の設え。覚えることが多く、説明にも時間がかかります。
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2
繁忙期は説明できない
忙しい時期に入社した新人は、現場で聞きながら覚えるしかありませんでした。
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3
ノウハウが紙と口伝え
60年分の決まりが冊子と個人のメモに散っていて、誰も全体を把握していませんでした。
03HOW IT WORKS実装したAIエージェントの動き
接客ナレッジAIエージェントは次の流れで処理を進めます。AIが担当する部分と、人が確認する部分を分けています。
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STEP 01
資料を読み込ませる
紙のマニュアル・手書きのメモ・過去の申し送りをまとめて読み込ませます。
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STEP 02
質問に答える
スタッフが手元のスマホから質問します。館内の決まりと過去の対応から答えます。
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STEP 03
根拠を示す
どの資料の何ページに書いてあるかを一緒に表示します。スタッフが原本で確認できるようにしています。
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STEP 04
答えられなかった質問を記録する
資料にない質問は記録して、女将や料理長が回答を追加します。
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STEP 05
回答できる範囲を広げる
追加した回答は、次回以降の質問にも活用されます。使うほど答えられる質問が増えます。


掲載しているのは、実際に納品したシステムの画面です。社名・氏名・金額など、お客様が特定できる情報はぼかしています。
04RESULTS何がどう変わったか
導入から3か月後に測った数字です。
| 項目 | 導入前 | 導入後 |
|---|---|---|
| 新人向けの説明 | 3〜5日 | AIが随時回答 |
| 先輩が質問に答える回数 | 1日15〜20回 | 1日3〜5回 |
| 答えられる範囲 | 先輩の記憶による | 60年分の資料 |
| 繁忙期の受け入れ | 説明の時間が取れない | 新人が初日から動ける |
「繁忙期に入った新人でも、その日から動けるようになりました。」
05POINTS実装のときに気をつけたこと
同じ道具を使っても、作り方によって現場で使われるかどうかが変わります。この案件で判断した点をまとめます。
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紙の資料をそのまま取り込む
整理してから取り込もうとすると、いつまでも始まりません。紙のマニュアルも手書きのメモも、そのまま読み込ませるところから始めました。
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根拠の資料とページを示す
回答だけを表示すると、スタッフが信じてよいか判断できません。どの資料の何ページに書いてあるかを必ず添えるようにしました。
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推測で答えさせない
資料にないことは答えさせず、質問として記録しています。女将や料理長が回答を追加することで、60年分の口伝えが文字になっていきます。
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片手で質問できる画面にする
接客の合間に使うので、パソコンを開く必要がある作りでは使われません。スマホから片手で質問できる画面にしました。
06STACK使った道具と選んだ理由
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NotebookLM
資料を読み込ませ、根拠を示しながら回答します。どの資料から答えたかが分かります。
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RAG
館内の決まりを検索できるようにしています。資料が増えても答えの精度が保てます。
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スマホの画面
スタッフが普段持っているスマホで使えるようにしました。専用の端末は用意していません。
道具はここに挙げたものに限りません。予算とセキュリティの条件を伺ったうえで、御社に合うものを選びます。
07PROCESS導入の進め方
この案件では、6週間(資料の読み込みを含む)で実際に使える状態まで実装しました。
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1〜2週目
紙の資料を読み込む
マニュアルと手書きのメモを撮って取り込みます。60年分で段ボール4箱でした。
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3〜4週目
質問と答えを試す
実際にスタッフが聞きそうな質問を100件用意して、答えられるかを確認します。
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5週目
答えられなかった質問を集める
資料にない質問を記録して、女将や料理長が回答を追加できるようにします。
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6週目
スマホから使えるようにする
接客の合間に片手で質問できる画面にして引き渡します。
ご用意いただくもの
- マニュアルと手書きのメモ(紙のままで構いません)
- 過去の申し送り
- 回答を追加する担当者
費用の目安初期70万円前後+月額2万円程度
08FIT向く会社と、向かない会社
業務量によっては、導入しても十分な効果が出ない場合があります。この仕組みが向いている条件をまとめます。
効果が出やすい
- 決まりごとが紙と口伝えで残っている
- 新人の受け入れが年に3人以上ある
向いていないケース
- 資料がほとんど残っていない
- 回答を追加する担当を決められない
他の業種でも使えます
長く続いた会社ほど、決まりごとが紙と口伝えで残っています。製造の作業標準・小売の接客基準・建設の安全ルールでも、同じ仕組みで必要な情報をすぐ検索・確認できます。
09FAQよくいただく質問
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紙のマニュアルしかありませんが大丈夫ですか
大丈夫です。紙を読み取って取り込みます。手書きのメモも取り込めます。
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間違った答えが出ませんか
根拠の資料と該当ページを必ず表示します。資料にないことは答えず、質問として記録します。
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資料を追加するときはどうしますか
フォルダへ入れるだけです。取り込みは自動で行われます。
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外国語で聞けますか
聞けます。海外から採用したスタッフのために、英語とベトナム語で答えられるようにした旅館もあります。
10OTHERSほかに実装したAIエージェント
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医療クリニック
電話の一次受けAIエージェント
予約・休診・持ち物の問い合わせに音声で答え、スタッフの判断が必要な用件だけ院内へ回します。
1日30件ほどあった電話
すべて人が対応→28件をAIが対応
音声AI+予約システム連携
詳しく見る -
警備・ビル管理
巡回報告AIエージェント
巡回のあと音声で報告すると、日報と是正依頼の書類まで仕上げます。
1日の報告書
45分→8分
音声入力+Claude
詳しく見る -
飲食(焼肉店)
仕込み数量AIエージェント
曜日・天気・近隣のイベントから翌日の仕込み量を出します。音声で相談できます。フードロスは年65万円減りました。
判断の時間
30分→10分
GPTs+音声入力
詳しく見る
同じ考え方を、御社の業務に合わせて実装できます。
このページの事例は旅館・ホテルのものですが、同じ考え方は他の業種でも応用できます。まずは今の業務の流れを伺い、AIに任せられる部分と人が判断したほうがよい部分をお伝えします。
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