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実装したAIエージェント/歯科

検診の呼び戻しAIエージェント

来院の履歴から次の検診時期を判断し、患者ごとの文面をつくってLINEで送ります。

案内の作成と送信

週4時間 週15分

使った道具ChatGPT+LINE API

導入まで3週間 費用の目安初期40万円前後+月額1万円程度

01BACKGROUNDどんな会社で、なぜこの業務から着手したか

歯科医院です。検診の案内は、受付スタッフが電子カルテを見ながら手で送っていました。週4時間かかるうえ、忙しい週は送れないままになっていました。誰にいつ何を送るかをAIエージェントが判断し、文面まで作って送るようにしました。

この業務を最初に選んだ理由

集患のために広告を出したいという相談でした。数字を見ると、広告より再来率のほうに伸びしろがありました。新しい患者さんを集めるより、一度来院した方にもう一度来ていただくほうが費用はかかりません。案内を送れていない週があることが分かったので、そこから手を付けました。

歯科医院の受付。カウンターにパソコンと診察券のケース。奥に診療チェアが少し見える。スタッフの手元だけ。清潔感のある明るい室内

02BEFOREAIを入れる前に起きていたこと

  • 1

    週4時間の案内づくり

    カルテを開いて前回の来院日を確認し、対象の患者さんを書き出して1人ずつ文面を作っていました。

  • 2

    忙しい週は送れない

    案内を送るかどうかが週の忙しさで決まっていました。送らなかった週の患者さんは、そのまま来院が途切れていました。

  • 3

    文面が全員同じ

    同じ定型文を送っていたので、治療の途中で来なくなった方にも検診の案内が届いていました。

03HOW IT WORKS実装したAIエージェントの動き

検診の呼び戻しAIエージェントは次の流れで処理を進めます。AIが担当する部分と、人が確認する部分を分けています。

  1. STEP 01

    来院の履歴を読み取る

    電子カルテから前回の来院日・処置の内容・次回の予定を読み取ります。

  2. STEP 02

    誰に送るかを決める

    対象を3つに分けます。検診の時期が来た方・治療が途中で止まっている方・当日に予約を取り消した方です。

  3. STEP 03

    文面を作る

    分けた区分ごとに文面を変えます。治療が途中の方へは検診ではなく治療の続きの案内にします。

  4. STEP 04

    送る

    LINEでつながっている患者さんにはLINEで送り、つながっていない方にはハガキの宛名データを作成します。

  5. STEP 05

    予約につながったか確認する

    案内を送った患者さんが予約したかどうかを記録します。文面ごとの予約率が分かるので、予約につながった文面を残せます。

今週の案内の対象者を分けた画面(検診の時期/治療が途中/当日キャンセルの3つのタブ。それぞれ人数と、1人ずつの前回来院日と処置内容の行が並ぶ)
今週の案内の対象者を分けた画面
患者ごとの文面ができた画面(左に対象者のリスト、右にその人へ送る文面のプレビュー。前回の処置に触れた一文に下線が引かれている)
患者ごとの文面ができた画面

掲載しているのは、実際に納品したシステムの画面です。社名・氏名・金額など、お客様が特定できる情報はぼかしています。

04RESULTS何がどう変わったか

導入から3か月後に測った数字です。

項目導入前導入後
案内の作成と送信 週4時間 週15分
案内を送れた週 月2〜3週 毎週
案内からの予約 月12件 月34件
治療が途中で止まった方の呼び戻し 手が回らない 毎週自動で案内
「忙しい週でも案内が飛ばなくなりました。治療が途中の方にも声をかけられています。」
歯科/受付

05POINTS実装のときに気をつけたこと

同じ道具を使っても、作り方によって現場で使われるかどうかが変わります。この案件で判断した点をまとめます。

  • 区分を分けてから文面を変える

    全員に同じ案内を送ると、治療の途中で来なくなった方にも検診の案内が届きます。まず対象を分けて、区分ごとに文面を変えるところから作りました。

  • 送る間隔を空ける

    案内に反応が無い患者さんへ何度も送ると、ブロックされて二度と届かなくなります。同じ患者さんへ送るときは一定の間隔を空けています。

  • 文面ごとの予約率を記録する

    どの書き方で予約が入ったかを記録しています。3か月ほど運用する中で、予約につながりやすい文面が分かってきました。案内からの予約は月12件から34件になりました。

  • カルテ側は触らない

    電子カルテを直接変更すると、保守契約に影響します。1日1回データを書き出して読み取る形にしたので、カルテ側は一切変えていません。

06STACK使った道具と選んだ理由

  • ChatGPT

    患者さんごとの文面を作るところに使っています。前回の処置内容に触れた文面を作れるので、定型文より予約につながりました。

  • LINE公式アカウントのAPI

    医院が既に持っていたアカウントから送っています。患者さんから見ると、いつもの医院からのメッセージです。

  • 電子カルテのデータ書き出し

    カルテから1日1回データを書き出して読み取っています。カルテ側は触っていません。

道具はここに挙げたものに限りません。予算とセキュリティの条件を伺ったうえで、御社に合うものを選びます。

07PROCESS導入の進め方

この案件では、3週間で実際に使える状態まで実装しました。

  1. 1週目

    対象の分け方を決める

    検診の時期・治療の中断・当日の取り消しの3つに分ける基準を院内で決めます。

  2. 2週目

    文面を作って見てもらう

    区分ごとの文面を作り、院長と受付スタッフに見てもらいます。

  3. 3週目

    少人数で送ってみる

    まず30人ほどへ送って、反応と問い合わせの内容を確認します。

  4. 引き渡し後

    文面ごとの予約率を確認する

    毎月の予約率を確認しながら、反応のよかった文面を残していきます。

ご用意いただくもの

  • 電子カルテから書き出した来院の履歴
  • LINE公式アカウント(無ければ作成から支援します)
  • 区分の基準を決める院内での打ち合わせ時間

費用の目安初期40万円前後+月額1万円程度

08FIT向く会社と、向かない会社

業務量によっては、導入しても十分な効果が出ない場合があります。この仕組みが向いている条件をまとめます。

効果が出やすい

  • 定期的に来院する患者さんが500人以上いる
  • 案内を送る作業が後回しになっている

向いていないケース

  • 来院の履歴をデータで持っていない
  • 連絡先をほとんど預かっていない

他の業種でも使えます

定期的な来院・来店がある業種であれば、同じ考え方を応用できます。整骨院・美容室・眼鏡店・車検でも、前回の来店日と内容から次の案内を作る仕組みは同じです。

09FAQよくいただく質問

  • 患者さんごとに文面を変えると手間ではありませんか

    手間は増えません。区分ごとの書き方の指示を1回決めれば、あとは毎週自動で作ります。

  • 送りすぎになりませんか

    同じ患者さんへは決めた間隔を空けてから送ります。予約が入った方は案内の対象から外れます。

  • LINEを使っていない患者さんはどうなりますか

    ハガキの宛名データを作成します。印刷して郵送するところだけが手作業です。

  • ハガキだけの運用でも使えますか

    使えます。宛名と文面のデータを作成するので、印刷して郵送するところだけが手作業になります。

同じ考え方を、御社の業務に合わせて実装できます。

このページの事例は歯科のものですが、同じ考え方は他の業種でも応用できます。まずは今の業務の流れを伺い、AIに任せられる部分と人が判断したほうがよい部分をお伝えします。

お問い合わせフォームからご連絡ください。内容を確認のうえ、返信します。