GPT-5.6 Solをコーディングで超えた
第三者機関Artificial AnalysisはMuse Spark 1.3の総合指標(Intelligence Index)を62と測定した。これはClaude Fable 5と同じ水準で、GPT-5.6 Solを上回る。エージェント性能(Agentic Index)も59を記録し、Claude Opus 5やGrok 4.6と並んだ。
前バージョンのMuse Spark 1.2からの変化も大きい。ツール呼び出しが約20%減りトークン数も約25%減った。冗長な出力が減って処理が速くなり、性能と効率の両方が上がった形だ。
ベンチマークの数字だけでなく実際に投げてどうかを確かめた。
設計面ではユーザーとの協働を重視している。曖昧な指示を受けたら確認の質問を返し、処理に詰まったら追加の指示を求める仕組みだ。ザッカーバーグCEOは「コーディングとエージェント作業で過去最大の飛躍だ」とコメントした。

API入力は1.25ドル プロンプト提供枠なら0.10ドル
APIはすでに利用できる。通常の料金は100万トークンあたり入力1.25ドル・出力4.25ドルで、キャッシュ済みの入力は0.15ドルになる。
特徴は「Contributor tier」と呼ぶ枠だ。学習用のプロンプトをMetaに提供する代わりに入力0.10ドル・出力0.20ドルまで下がる。通常枠の10分の1以下になる計算で、コストを重視する用途には大きな差がつく。ただし入力内容がモデルの学習に使われるため、社内の機密情報を扱う用途には向かない。
maxモードは安全テストの完了後に開放される予定で、現在はxhighまでの推論レベルが使える。
API料金は2つの枠で大きく違う
| 料金 | 通常 | Contributor |
|---|---|---|
| 入力(100万トークン) | 1.25ドル | 0.10ドル |
| キャッシュ済み入力 | 0.15ドル | 0.002ドル |
| 出力(100万トークン) | 4.25ドル | 0.20ドル |
| プロンプトの扱い | 非公開 | 学習に提供 |
日本の開発者は為替と学習提供の条件を確かめたい
API料金はすべてドル建てで日本円での支払いには対応していない。円安が続く場面ではそのまま負担増になる。
Contributor tierを使うかどうかはプロンプトがモデルの学習に使われてよいかで判断する。翻訳や社外向けの文章など機密情報を含まない作業なら検討の余地がある。社内データを扱うAPIコールには通常枠を使うという切り分けが現実的だ。
APIの供給元を1社に絞らず確保しておく動きは広がっている。OpenAIがCursorへのモデル提供を打ち切ると報じられた例を見ても代替の選択肢を持つ意味は大きい。

オープンモデル化を予告 まずAPIで試せる
ザッカーバーグCEOは「Muse Sparkシリーズのオープンモデル化を近日中に行う」と明言した。実現すればローカル環境やクラウドの自社インスタンスでも動かせるようになる。
APIはMeta AI Researchの公式サイトからすでに使える。xhighまでの推論レベルでもフロンティア級の性能が出ている。まずAPIで試し、オープンモデルが出たら自社環境への導入を検討するという手順になる。MetaのAI責任者ワン氏は同日発表のGemini 3.8 Flashとの比較で「Geminiって誰?」と投稿しており、各社間の競争は一段と激しくなっている。
- Contributor tier
- AIモデルの学習にプロンプトを提供する代わりにAPI料金が大幅に下がる枠。Metaが導入した仕組みで通常の10分の1以下の料金で使える。
MetaがAPIで直接競合に入ってきたことでフロンティアモデルの選択肢がまた増えた。特にContributor枠は企業にとって判断が分かれるところだ。コスト削減は大きいがプロンプトがモデルの学習に使われるため、社内の業務データをそのまま流すわけにはいかない。用途ごとに通常枠と使い分ける設計が必要になる。同日にGemini 3.8 Flashも出ておりAPI利用者は比較検討の手間が増えている。
- Muse Spark 1.3のAPIはいくらかかる?
- 通常枠は100万トークンあたり入力1.25ドル・出力4.25ドルで、キャッシュ済み入力は0.15ドルになる。学習用のプロンプトをMetaに提供する「Contributor tier」を選ぶと入力0.10ドル・出力0.20ドルまで下がる。maxモードは安全テスト完了後に開放される予定で、現在はxhighまでの推論レベルが使える。
- Contributor tierの条件は何か?
- Contributor tierは学習用のプロンプトをMetaに提供する代わりに料金が大幅に下がる枠だ。入力0.10ドル・出力0.20ドルと通常枠の10分の1以下になる。ただし送信した内容がモデルの学習に使われるため、社内の機密情報や個人情報を含む用途には向かない。
- Muse Spark 1.3はオープンソースになる?
- ザッカーバーグCEOが「Muse Sparkシリーズのオープンモデル化を近日中に行う」と発言した。具体的な時期は明言されていない。オープンモデル化が実現すればローカル環境でも動かせるようになりAPI料金や通信の制約がなくなる。
この記事の出典
補助資料
- [1]GIGAZINEこの記事の元にした報道
出典の最終確認日:2026年9月3日
