5520億パラメータのV4.1-Flash Solも一部で超えた
DeepSeek-V4.1-Flashは全体で5520億パラメータを持つMoEモデルです。入力の内容に応じて処理役の一部だけを動かし、処理効率を高めています。
DeepSeekはこの新モデルが自社フラグシップのDeepSeek-V4-Proを超えたと説明しています。さらにOpenAIのGPT-5.6 SolやAnthropicのClaude Opus 5も一部で上回るとしています。
公表されたベンチマークの数字を業務にそのまま当てはめられるかは別の話です。同条件で実際に投げて確かめたいところです。

- 8/13DeepSeekがAPI料金を値上げ
- 9/10V4.1-Flashを発表し同日から値下げを適用
値上げから28日で入力料金を引き下げた
DeepSeekは8月13日にAPI料金を値上げしたばかりでした。それからわずか28日後のV4.1-Flash発表日に値下げを適用しています。
| 項目 | 旧料金 | 新料金 |
|---|---|---|
| 入力(キャッシュヒット) | 0.007ドル | 0.003ドル |
| 入力(キャッシュミス) | 0.22ドル | 0.15ドル |
| 出力 | 0.66ドル | 0.6ドル |
料金はオフピーク時の100万トークンあたりの単価です。ピーク時はそれぞれ2倍になります。
入力料金が下がった理由はKVキャッシュの容量を減らす新アーキテクチャにあります。過去の計算結果を保持して再利用する仕組みを効率化したことでコストが下がったと同社は説明しています。

中国発のAPI 業務で使うなら送信データの規定を確かめる
DeepSeekは中国のAI開発会社が提供するサービスです。業務データをAPIに流す場合はデータの保管先や取り扱いについて社内規定を確かめておきたいところです。
AInformationが調べた開発向け主要AIサービス28件は全てドル建てで日本円の価格を出しているものはありません。DeepSeekの新料金もドル建てのため為替の変動が実費に直結します。APIを比べるときは単価に加えて通貨と決済手段まで確認しておきたいところです。
最近ではGemini 3.8 Flashのように単価を据え置いても出力量が増えて実費が上がるケースもあります。GPT-6 Astraも設定の切り替えで消費量を調整できる仕組みを入れています。1社のAPIに固定せず複数の選択肢を持っておくのが現実的です。
実費を他社のAPIと並べてから切り替えを判断する
V4.1-Flashの性能がベンチマークどおり出るかは実際の業務で試すのがいちばん確かです。同じ指示を複数のAPIに投げて出力の質と実費を比べることをおすすめします。
Hugging Faceのモデルページからモデルカードや技術仕様を確認できます。APIを試すときはオフピークとピークで料金が2倍変わる点にも気をつけてください。
8月の値上げから1か月での撤回は異例のペースです。APIの料金が短期間で動く状況が続いているため各社の料金ページを定期的に確認しておくと無駄な支出を防げます。
AInformation調べ主要AIサービスをいちばん安く使うといくらか
| サービス | 月あたり | 無料 |
|---|
2026年9月7日時点でAInformationが調べたもの。金額はそのAIを使える一番安い有料プラン。個人が申し込める0件のうち日本円の表示は0件
- MoE
- モデルの中に複数の専門処理役を持ち入力に応じてその一部だけを動かす構造。パラメータ数が大きくても計算量を抑えられる
DeepSeekはコストが安く数学やコードに強い。一方でサーバーが中国にあり、業務データを流すなら社内のデータ取り扱い規定を先に決めておく必要がある。値上げから1か月での撤回は自社モデルの効率改善が理由だが、GPT-6 AstraやGemini 3.8 Flashとの価格競争が背景にあるとみている。情報システム部門はどのAPIにどのデータまで渡すかを部署ごとに線引きしてから導入を判断したい。
- DeepSeek-V4.1-FlashのAPI料金はいくらか
- オフピーク時の100万トークンあたりの料金は入力がキャッシュヒットで0.003ドル、キャッシュミスで0.15ドル、出力が0.6ドルです。ピーク時はそれぞれ2倍になります。8月13日に値上げされた旧料金(入力0.007〜0.22ドル、出力0.66ドル)から引き下げられました。全てドル建てで日本円での支払いには対応していません。
- V4.1-Flashは以前の最上位モデルと何が違うか
- V4.1-Flashは5520億パラメータのMoEモデルで、入力に応じて処理役の一部だけを動かす仕組みです。新しいアーキテクチャでKVキャッシュの量を減らし入力コストを削減しています。DeepSeekは自社フラグシップのV4-ProやOpenAIのGPT-5.6 Sol、AnthropicのClaude Opus 5を一部で超える性能だと主張しています。
この記事の出典
補助資料
- [1]ITmedia AI+この記事の元にした報道
出典の最終確認日:2026年9月10日
