DeepSeek画像版は3050億パラメータ MITで公開された
DeepSeekがテキストと画像の両方を扱えるマルチモーダルモデル「DeepSeek-V4-Flash-Vision-Exp」を公開しました。既存のテキスト専用モデル「DeepSeek-V4-Flash」のアーキテクチャに視覚モジュールを組み込み、学習で画像理解の能力を加えています。
パラメータ数は約3050億。ライセンスはMITで商用利用や改変を含め誰でも無料で使えます。テキスト専用だった前バージョン「V4-Flash-0731」と比べても文章を扱う能力はそのままで、画像を読めるようになった分だけ守備範囲が広がりました。

一部のテストでOpus 4.8を上回った テキスト性能も落ちない
ベンチマークの結果は一部でClaude Opus 4.8を上回りました。全体ではOpus 4.8に肉薄する水準です。テキスト専用タスクでは前バージョンと同等の成績を保ちながら、マルチモーダルエージェントとしての能力が上がっています。
unslothによる量子化版「DeepSeek-V4-Flash-Vision-Exp-GGUF」もHugging Faceで公開済みです。計算精度を意図的に下げることで必要なGPUメモリを減らしており、大型GPUがなくても試せるようになっています。
同じ週には国立情報学研究所が約90億パラメータの日本語視覚言語モデル「LLM-jp-4-VL 9B」を公開しました。DeepSeekほど大きくはないものの日本語に特化しており、画像を読めるオープンモデルの選択肢が国内外で同時に増えています。

MITで商用利用もできる 有料APIとの使い分けが変わる
MITライセンスなので改変も再配布も自由です。自社のサーバーに載せればデータを外に出さずに画像つきの処理を回せます。製品画像の自動分類や社内資料の読み取りなど、API従量課金の有料モデルから切り替えれば費用を固定化できます。
Opus 4.8と同水準のモデルが0円で手に入る以上、どの処理を有料APIに任せてどこをオープンモデルに切り替えるかを判断する場面が増えそうです。画像を大量に扱う業務ではAPIコストが積み上がるのを避けられるのは大きなメリットです。
V4-FlashとVision-Expの違い
| 項目 | V4-Flash | Vision-Exp |
|---|---|---|
| 画像理解 | 非対応 | 対応 |
| テキスト性能 | 基準 | 同等を維持 |
| Opus 4.8比較 | ― | 一部で上回る |
| ライセンス | MIT | MIT |
量子化版も公開済み Hugging Faceからすぐ試せる
モデルの重みはHugging Faceで配布されています。フルモデルは約3050億パラメータなので動かすには相応のGPUが要りますが、unslothの量子化版を使えば必要メモリを大きく減らせます。
まず量子化版で社内の画像を何枚か読ませて精度を確かめるのが最短のルートです。MITライセンスなのでテストから本番まで追加コストはかかりません。手元のGPUスペックと照らし合わせて量子化版で足りるかフルモデルが要るかを判断するのが最初のステップになります。
- マルチモーダル
- テキストだけでなく画像や音声など複数の種類のデータを同時に扱えるAIの特性
- 量子化
- AIモデルの計算精度を意図的に下げて必要なメモリや計算量を減らす手法
3050億パラメータのマルチモーダルモデルがMITで出たことで、画像理解つきの処理を有料API無しで回せる選択肢ができた。企業が導入するにはGPUの確保が先になる。量子化版で精度を確かめてから進むのが手堅いが、Opus 4.8と同水準が0円という事実はAPIコストを月々払っている部門にとって無視できない。国産の日本語視覚モデルも同じ週に出ており、オープンモデルの選択肢が一気に広がった。
- DeepSeek-V4-Flash-Vision-Expは商用利用できるか
- MITライセンスで提供されているため商用利用できます。改変や再配布も自由で、自社サーバーに載せて社内だけで使うことも自社製品やサービスに組み込むことも認められています。ライセンス費用は0円で利用量に応じた追加の課金もありません。モデルの重みはHugging Faceからダウンロードできます。
- 画像理解を追加してもテキスト性能は落ちないのか
- DeepSeekの発表によると前バージョン「V4-Flash-0731」と比較してテキスト専用エージェントとしての性能は同等を維持しています。画像を理解する能力を加えたことでテキスト処理が弱くなったという報告は出ていません。マルチモーダルエージェントとしての能力は前バージョンより上がっていると説明されています。
この記事の出典
補助資料
- [1]テクノエッジこの記事の元にした報道
出典の最終確認日:2026年9月13日
