Apple Intelligenceに追加の料金はかかりません。ただし使えるのはiPhone 16以降と15 Pro/Pro Maxだけです。9月10日午前2時の発表を前に、日本語で何ができて何ができないかを公式ページで確かめました。
- Apple Intelligenceに追加の料金はかからない。月額も従量課金も無い
- ただし使えるのはiPhone 16以降と15 Pro/Pro Maxだけ。15の無印と14以前は対象外
- 新しいSiriは「年内に英語で」としか公式に書かれていない。日本語の時期は未記載
- 発表は日本時間9月10日午前2時。中身はAppleが何も言っていない
- 「iPhone 18」の検索は月301,000回で前年の約25倍。逆に「Apple Intelligence」は45%減った
- 同じことができるAIツールは文章109本・画像75本・翻訳46本あり、無料の枠も揃っている
発表は日本時間9月10日午前2時。中身はAppleが何も言っていない
Appleの新製品発表イベントは日本時間の9月10日午前2時に始まります。米国西部の時間で9月9日午前10時です。Appleのイベントページ、Apple TVアプリ、Apple公式のYouTubeチャンネルで見られます。
ここで大事なのは、Appleが公表しているのは開催の日時だけだという点です。何を発表するかについて、Appleは一切コメントしていません。事前に出回っている製品名や仕様の話は、どれもAppleが認めたものではありません。この記事でも、当日に何が出るかは書きません。
代わりに書けることがあります。いま日本で何が調べられているのか、そしてAppleが今すでに公式ページで説明しているAI機能で何ができるのか。この2つは今日の時点で数字と一次情報から確かめられます。
検索の実測では、伸びているのは端末で機能ではなかった
AInformationは2026年9月6日に、Googleキーワードプランナーで関連する言葉が日本で月に何回検索されているかを取りました。数字は2025年8月から2026年7月までの月間平均です。
いちばん多かったのは「iPhone 18」で月301,000回でした。前年比は+2383%です。1年前のおよそ25倍に増えています。直近の推移を見ると2026年5月が450,000回、6月が550,000回、7月が673,000回と、月ごとに積み上がっていました。
「折りたたみiPhone」も月12,100回で前年比+236%です。前年の3.4倍にあたります。こちらも5月8,100回、6月12,100回、7月14,800回と増え続けていました。
一方でAI機能の言葉は減っている
同じ調べで「Apple Intelligence」は月22,200回でした。ただし前年比は−45%です。1年で半分近くまで減りました。直近も5月18,100回、6月18,100回、7月14,800回と下がっています。
「Apple Intelligence 使い方」は月4,400回で前年比−64%、「apple ai」は月5,400回で−19%、「iPhone AI 機能」は月170回で−21%でした。どれも減っています。
数字を並べると、関心はAI機能そのものから端末へ移っていることが分かります。人は「AppleのAIで何ができるか」より「次のiPhoneはどうなるか」を調べています。9月10日の発表に向けて増えているのは、端末側の言葉です。

例外はSiri
ひとつだけ、AI側で強く伸びている言葉がありました。「Siri AI」です。月2,400回と数は多くありませんが、前年比+817%で3か月では+650%でした。2026年5月が880回、6月が18,100回、7月が6,600回と、6月に大きく跳ねています。
この跳ね方は、6月のWWDCでSiriの新しい姿が示されたことと重なります。数が少ないぶん動きが読みやすく、発表があると跳ねる言葉だと分かります。9月10日の内容次第で、また跳ねる可能性があります。
なぜ機能の検索は減るのか
機能名の検索が減るのは、珍しいことではありません。出たばかりのころは「それは何か」を調べる人が多く、使い方が知れ渡ると検索そのものが減ります。「Apple Intelligence 使い方」が前年比−64%まで落ちているのは、この動きに当てはまります。
ただし今回は「できること」も「日本語」も同時に減っています。使いこなした結果として減ったのか、関心が離れた結果なのかは、この数字だけでは判断できません。分かるのは、端末名の検索が桁違いに多いという事実だけです。
Apple Intelligenceは無料。追加の料金はかからない
Appleの公式ページには、Apple Intelligenceについて「リクエストごとの費用は一切かかりません」と書かれています。月額も従量課金もありません。対応する端末を持っていれば、そのまま使えます。
ここは他のAIサービスと大きく違うところです。AInformationが集めているAIツール494本のうち、文章を書ける109本の月額は中央値で2,593円でした。無料で使えるものも40本ありますが、機能の上限が付くものがほとんどです。端末代に含まれていて追加料金が無いという形は、Appleならではです。
ただし使えるiPhoneは決まっている
無料である代わりに、使える端末が限られます。公式ページによると、iPhoneで対応しているのはiPhone 16以降の全モデルとiPhone 15 Pro/Pro Maxです。必要なOSはiOS 27になります。
つまりiPhone 15の無印やiPhone 14以前を使っている人は、Apple Intelligenceを使えません。この線引きは重要です。手元のiPhoneが対象外なら、9月10日に何が発表されても、機種を替えないかぎり使えるようにはなりません。
会社から支給された端末を使っている人は、自分で機種を選べないこともあります。その場合は総務や情報システムの担当に、いま配られている機種が何なのかを確かめるところから始まります。

対象外の人はどうするか
対象外の端末を使っている人が生成AIを使いたいなら、アプリを入れる形になります。AIツール494本のうち、相談や調べものに使えるものは69本あり、うち24本に無料で使える枠があります。日本語がしっかり通るものは34本でした。端末を替えずに済ませたいなら、こちらが現実的な選択肢です。どれを選ぶか迷うならAI診断くんで絞り込む方法もあります。
日本語で使えると公式に書かれている機能は6つ
Appleの公式ページで日本語対応として挙がっているのは次の6つです。一新されたSiri、ビジュアルインテリジェンス、写真編集(空間リフレーム・拡張・クリーンアップ)、Siriで作文、Image Playground、ライブ翻訳。2026年9月6日にAInformationが公式ページで確かめました。
作文と画像生成と翻訳がひととおり入っています。日常で使うぶんには、この6つでかなりの部分がまかなえます。写真の不要なものを消す、外国語の会話をその場で訳す、短い文章を整える。こうした作業に別のアプリは要りません。
それぞれ何ができるのか
ビジュアルインテリジェンスは、カメラを向けたものについて調べられる機能です。目の前の店や商品をそのまま調べられます。写真編集の空間リフレームは写真の構図を後から変えるもので、拡張は写真の外側を足す機能、クリーンアップは写り込んだ不要なものを消す機能です。
Siriで作文は、書いた文章を整えたり短くしたりする機能になります。Image Playgroundは指示を出して画像を作る機能です。ライブ翻訳は会話や文字をその場で訳します。どれも端末の中で完結する作りになっていて、追加のアプリを入れる必要はありません。
この6つを別々のアプリで揃えようとすると、文章を書くもので月2,593円、画像を作るもので月1,913円、翻訳で月2,702円が中央値の相場です。全部を有料で揃えれば月7,000円を超えます。無料の枠だけで済ませる手もありますが、その場合は回数や機能に上限が付きます。
新しいSiriは「年内に英語で」としか書かれていない
ここが今回いちばん注意して読むべきところです。公式ページには「Siri AIは年内に英語で利用できるようになります」と書かれています。日本語でいつ使えるようになるかは書かれていません。
一新されたSiriは日本語対応の一覧に載っています。ただしその先にある「Siri AI」については、英語での提供時期しか示されていません。この2つは分けて読む必要があります。日本語で新しいSiriのすべてが今すぐ使えると読むのは、公式の書き方から外れます。
AInformationとしても、日本語での提供時期は分かりません。Appleが公表していないためです。9月10日の発表で触れられるかどうかは、当日まで誰にも分かりません。
同じことができるAIツールは494本の中に何本あるか
Apple Intelligenceでできることと、専用のAIツールでできることの差を見ておきます。AInformationはAIツールデータベースで494本の料金と用途を集めています。2026年9月6日に更新したデータです。
文章を書けるツールは109本あり、無料の枠があるものが40本、日本円で払えるものが26本、日本語がしっかり通るものが51本でした。月額の中央値は2,593円です。
画像を作れるツールは75本で、無料が31本、日本円が20本、月額の中央値は1,913円でした。翻訳は46本で無料27本、中央値2,702円。音声やナレーションは49本で無料20本、中央値2,655円です。
同じことができるAIツールの数と相場
| できること | 本数 | 無料の枠あり | 月額の中央値 |
|---|---|---|---|
| 文章を書く | 109本 | 40本 | 2,593円 |
| 画像を作る | 75本 | 31本 | 1,913円 |
| 相談・調べもの | 69本 | 24本 | 2,593円 |
| 音声・ナレーション | 49本 | 20本 | 2,655円 |
| 翻訳 | 46本 | 27本 | 2,702円 |
| 議事録・文字起こし | 44本 | 21本 | 2,968円 |
数だけ見ると選択肢は多い
作文も画像も翻訳も、Apple Intelligenceの外に何十本という選択肢があります。しかも無料で使える枠を持つものが各分野に20本から40本あります。Apple Intelligenceが使えない端末でも、生成AIそのものが使えなくなるわけではありません。
無料の枠には条件が付く
ただし無料で使えると言っても、条件が付くものがほとんどです。1日に使える回数の上限、作れる画像の枚数、読み込める文字の量。こうした制限が入ります。AIツールデータベースでは無料の枠がある本数を数えていますが、その中身は各社ばらばらです。
逆にApple Intelligenceは回数の制限が公式ページに書かれていません。「リクエストごとの費用は一切かかりません」という表記だけです。日常の範囲で使うなら、無料アプリの上限を気にせずに済む点は使いやすいところになります。
Apple Intelligenceで足りる人と、別のアプリが要る人
ここまでの数字から、どちらを選ぶかの線が引けます。
Apple Intelligenceで足りるのは、日常の作業を軽くしたい人です。写真の不要なものを消す、メールの文面を整える、旅行先で会話を訳す。この範囲なら追加のアプリも料金も要りません。対応するiPhoneを持っているなら、まずここから試すのが早いです。
別のアプリが要るのは、仕事で深く使う人です。長い資料を読ませて要点をまとめる、社内の資料を元に文章を作る、細かく指示を出して画像を作り込む。こうした使い方は専用のツールのほうが向いています。月2,000円台から3,000円弱が相場です。

両方使うのが実際のところ
実務では、片方に寄せる必要はありません。端末に入っている機能でその場の作業を済ませ、まとまった仕事は専用のツールに任せる形が現実的です。Apple Intelligenceは無料なので、専用ツールと併用しても費用は増えません。
会社で配る端末をどう考えるか
会社支給のiPhoneがある場合、話は少し変わります。Apple Intelligenceが使えるのはiPhone 16以降と15 Pro/Pro Maxなので、それより前の端末を配っている会社では全員が使えません。端末の入れ替えには1台あたり十数万円かかります。
一方でAIツールを契約する場合は、月2,000円台から3,000円弱を人数ぶん払う形です。10人なら月2万円から3万円になります。どちらが安いかは使う期間で変わるので、端末の更新時期と合わせて考えるのが現実的です。
もう1つ、社内で扱う情報をどこまで入れてよいかという線引きも要ります。端末の中で処理される機能と、外のサーバーへ送られる機能では、社内規程での扱いが変わることがあります。導入の前に自社のルールを確かめてください。
9月10日に見るべきポイント
発表の中身は分かりませんが、見るべき場所は決めておけます。
1つめは対応する端末の範囲です。新しいAI機能が出た場合、どのiPhoneまで使えるのかが最初の分かれ目になります。今の線引きはiPhone 16以降と15 Pro/Pro Maxです。
2つめは日本語の扱いです。新機能が発表されても、英語からの提供になるのか、日本語も同時なのかで話が変わります。Siriの件のように、英語の時期だけが示される書き方には注意してください。
3つめは料金です。今のApple Intelligenceは追加料金がかかりません。この形が続くのか、有料の枠が作られるのかは、費用の見積もりに直結します。
4つめは既存の端末への提供です。新しい機能が今使っているiPhoneにも来るのか、新しい端末だけなのか。ここは買い替えの判断に直結します。過去の例では、同じ機能でも端末によって使える範囲が違うことがありました。
AInformationは9月10日の発表後に、公式ページの記載が変わった部分を確かめて数字を更新します。この記事の数字は2026年9月6日時点のものです。
発表の当日は情報が一気に出ます。そのとき役に立つのは、発表前の状態を正確に知っていることです。今どの端末まで使えて、どの機能が日本語で使えて、料金がどうなっているか。この3つを押さえておけば、当日の発表で何が変わったのかをすぐ判断できます。
検索数から見た、これから調べられそうな言葉
最後に、今回の実測で分かった数の並びをもう一度整理します。「iPhone 18」が月301,000回で群を抜いています。次が「Apple Intelligence」の22,200回、「折りたたみiPhone」の12,100回と続きます。
一方で「Apple Intelligence 日本語」は月90回、「Apple Intelligence できること」は月170回しかありません。数としては小さい言葉です。ただし前者は3か月で+67%と動いています。発表で日本語対応の話が出れば、ここは一気に増える余地があります。
言い換えると、いま日本語対応について書かれた記事はほとんど読まれていません。関心が集まるのはこれからです。9月10日を過ぎてから調べるより、今のうちに公式の記載を押さえておくほうが、発表後の情報を正しく読めます。
発表前の記事で大事なのは、まだ分からないことを分かったように書かないことです。この記事でも当日の中身には触れていません。代わりに検索の実測と公式の記載だけで組みました。実務で見ておくべきは対応端末の線引きです。iPhone 14以前を使っている会社支給の端末は、何が発表されても当面は対象外のままになります。社内で配る端末の入れ替えを考えているなら、この線は9月10日の前に把握しておく価値があります。
- Appleの発表イベントはいつ見られますか
- 日本時間の2026年9月10日午前2時からです。米国西部の時間では9月9日午前10時にあたります。Appleのイベントページ、Apple TVアプリ、Apple公式のYouTubeチャンネルで視聴できます。なおAppleが公表しているのは日時だけで、発表内容についてはコメントを出していません。
- Apple Intelligenceは有料ですか
- 無料です。公式ページに「リクエストごとの費用は一切かかりません」と書かれています。月額も従量課金もなく、対応する端末を持っていればそのまま使えます。参考までに、同じように文章を書けるAIツールは494本中109本あり、その月額の中央値は2,593円でした。
- 自分のiPhoneでApple Intelligenceは使えますか
- 公式ページによると、対応しているのはiPhone 16以降の全モデルとiPhone 15 Pro/Pro Maxです。必要なOSはiOS 27になります。iPhone 15の無印やiPhone 14以前は対象外で、機種を替えないと使えません。対象外の端末で生成AIを使いたい場合は、アプリを入れる形になります。
- 新しいSiriは日本語で使えますか
- 公式ページには「Siri AIは年内に英語で利用できるようになります」と書かれていて、日本語でいつ使えるようになるかは書かれていません。一新されたSiri自体は日本語対応の一覧に載っていますが、この2つは分けて読む必要があります。日本語での提供時期はAppleが公表していないため、現時点では分かりません。
