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ChatGPT以降のサイト3分の1にAIの痕跡、50万件調査で「バレる書き方」が4つ分かった

更新 2026/9/9 読了 約5分
ガラス張りの大きな建物の外観。左下にKPIXと CBS NEWS BAY AREAのロゴが表示されている。複数階にわたるガラス窓と金属製のフレーム構造が見える。手前には街路樹と信号機、背景には他のビル群と曇り空。
この記事の要点

ChatGPT登場後に公開されたWebサイトの3分の1以上にAI生成の痕跡があることが、米ピュー・リサーチ・センターの調査で分かった。2021年から2026年の約50万件を分析し、AIに共通する4つの書き方の特徴を特定している。

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3分の1AI痕跡の割合
50万調査したサイト
3否定表現の増加率

50万件の調査結果 ChatGPT後のサイトは3分の1にAIの痕跡があった

ChatGPT登場後に公開されたWebサイトの3分の1以上にAI生成の痕跡が見られる。米ピュー・リサーチ・センターが2021年から2026年にかけて作られた約50万件のサイトを対象にAI検出ツール「Open Pangram」で分析した結果だ。

調査対象は.com・.org・.edu・.govの主要ドメインで2021年から2026年まで集めた。ChatGPT以前と以降のサイトを両方含むのでAI生成の増加を直接比べられる。

サンプル全体では10%にAI生成の痕跡が見つかった。ただしChatGPTが公開された2022年11月以前のサイトを外すと割合は3分の1を超える。生成AIが広まってからわずか3年半でWebに載る文章の作り方がここまで変わった。

これまでの流れ
  1. 8/20ピュー・リサーチ・センターが調査結果を発表

.comのAI痕跡率は.eduの10倍 商用サイトに偏りが出た

ChatGPTが出た直後はどのドメインでもAIの痕跡はほぼ同じ割合だった。ところが2026年のサンプルでは.comドメインの約10分の1にAI生成の痕跡がある。.orgは4.6%で.comの約半分。.eduと.govはいずれも約1%で.comの10分の1にとどまっている。

ChatGPT登場時に差がなかったドメイン間に3年半で10倍の開きがついた。コンテンツをAIで量産する動きは商用サイトに集中しており教育機関や政府機関のサイトには広がっていない。

AI特有の書き方はこう増えた

否定表現 約3倍
エムダッシュ(—) 約2倍
AI特有の語彙 約2倍
オックスフォードカンマ 約1.6倍
調査結果をもとに4つのパターンの増加率を整理した / 2023年と2026年のWebサイトを比較した増加率 / データ:ピュー・リサーチ・センター / 制作:AInformation

AIだとバレる書き方は4パターン 否定表現は3年で3倍に増えた

ピュー・リサーチ・センターはAI特有の書き方として4つのパターンを特定した。2023年と2026年のサイトを比べた増加率がこうだ。

  • エムダッシュ(—):約2倍に増加。長い棒の区切り記号でAIが好んで使う
  • オックスフォードカンマ:約1.6倍に増加。英語で3つ以上を並べるときandの前に入れるカンマ
  • AI特有の語彙:約2倍に増加。AIが偏って選ぶ特定の単語や言い回し
  • 否定表現(XではなくYだ):約3倍に増加。4つの中で増え方がいちばん大きい

いずれも学術論文では普通に使われる表現だ。ただし個人ブログやカジュアルなWebサイトに出てくると不自然に目立つ。学術的な文体がビジネスサイトに突然現れるのがAI生成を見抜く手がかりになっている。

これらの特徴は単独では問題にならないが1つの文章にまとまって出てくると検出ツールの判定確率が上がる。

ChatGPT前後でドメインの差がついた。ChatGPT登場時:全ドメインでほぼ同じ割合、ドメイン間の差はなかった。2022年11月以前。2026年:.comは約10%に急増、.edu・.govは約1%のまま。10倍の差がついた。データ:ピュー・リサーチ・センター。制作:AInformation。
主要ドメインの調査をもとにChatGPT前後の差を整理した / データ:ピュー・リサーチ・センター / 制作:AInformation

検出の誤判定は起きる それでも書き方の偏りは統計に出ている

AI検出ツールは完璧ではない。人が書いた文章をAI製だと誤認するケースがあることは調査でも触れられている。学術的な文体で書く人の文章がAI判定されるリスクもある。

それでも4つのパターンが2023年から2026年で全て増えている事実は動かない。自社サイトの文章をAIに書かせている企業はこうした癖が残ったまま出していないか確かめておきたい。同じ分析手法を検索エンジンが品質評価に組み込む可能性もある。手を入れずに出したAI文章がサイト全体の検索順位に響く日が来てもおかしくない。

AIに書かせること自体は今後も広がる。ただし「書かせたまま出す」運用と「手を入れてから出す」運用ではリスクが変わってくるだろう。

この記事に出てくることば
エムダッシュ
英語の句読点の一種(—)。文中の区切りや補足に使われAI生成文で出現頻度が高い
Open Pangram
AI生成テキストの検出ツール。今回の調査で約50万件のサイト分析に使われた
藤井俊太(AI導入コンサルタント)の見方

企業がAIで文書を量産する流れは止まらない。ただしこの調査が示すのは「AIで書いた痕跡は統計的に見つけられる」という事実だ。エムダッシュや否定表現の癖は検出ツールだけでなく検索エンジンの品質評価にも使われうる。自社サイトの文章をAIに書かせている会社は「そのまま出す」がいつまで通用するか考えておきたい。AIに下書きを作らせて自分で仕上げるのと出力をそのまま貼るのでは検出されるリスクがまったく違う。

よくある質問
AI検出ツールで人が書いた文章が誤判定されることはあるか
誤判定は起きる。人が書いた文章をAI製と判定するケースが今回の調査でも確認されている。特に学術論文の文体で書く人の文章はエムダッシュやオックスフォードカンマなどAI特有のパターンと重なりやすい。ただしAIが書いた文章にこれらのパターンが統計的に多く出る傾向は約50万件の調査で明確に出ており、検出の手がかりとしては有効だ。
ChatGPT以降にAIの痕跡が増えたのはどのドメインか
商用の.comドメインが突出している。2026年の調査では.comの約10%にAI生成の痕跡が見られた。.orgは4.6%で.comの約半分。教育機関の.eduと政府機関の.govはいずれも約1%で.comの10分の1にとどまる。ChatGPTが出た直後は全ドメインで割合がほぼ同じだったが3年半で商用サイトだけが急増した。

この記事の出典

補助資料

  • [1]GIGAZINEGIGAZINE・補助的な二次資料・確認 2026-09-06この記事の元にした報道

出典の最終確認日:2026年9月6日

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