AInformation編集部が2026年9月11日時点で494本のAIツールの公式料金ページを見て調べた結果、日本円で払えるツールの月額中央値は1,650円でドル建ての2,885円より1,235円安かった。ただし日本円で払えるのは全体の16.6%にあたる82本しかない
- 日本円で払えるAIツールの月額中央値は1,650円でドル建ての2,885円より1,235円安い
- 494本中で日本円に対応しているのは82本だけで全体の16.6%にとどまる
- 14の用途のうち12種で日本円のほうが安いが議事録ツールだけは逆転する
- ChatGPTやClaudeにおすすめを聞いてもドル建てのツールが大半を占める
- 日本語が通り日本円で払えて無料で試せるツールは43本まで絞り込める
日本円で払えるAIツールの月額中央値1,650円はドル建てより1,235円安い
AIツールの有料プランには料金が日本円で決まっているものとドルで決まっているものがあります。この通貨の違いが月額にどれだけの差を生むのかを調べました。AInformation編集部が2026年9月11日時点で494本のAIツールの公式料金ページを1本ずつ開いて確認したところ日本円で払えるツールの月額中央値は1,650円でした。同じ方法でドル建てツールを調べると中央値は2,885円です。差額は月1,235円になります。
ChatGPT PlusやClaude Proのような知名度の高いツールはどちらもドル建てで月20ドル前後の料金です。これらはドルで価格が決まっているため為替レートの影響を直接受けます。一方で日本円で価格が決まっているGeminiは月725円です。仕事の連絡に使うChatworkは月840円でプロジェクト管理のSlack AIは月1,050円です。公式サイトが日本円で値段を出しているので為替が動いても毎月の請求額は変わりません。
ドル建てのツールを日本のカードで払う場合はカード会社の為替レートが適用されます。2026年9月14日時点で1ドルは153.8円です。円安が進めば同じ月20ドルのツールでも日本円での支払いは増えます。日本円で値段が決まっているツールにはこの変動がありません。通貨の違いだけで月1,235円の差がつくのはAIツールを選ぶときに見落とされがちな点です。
有料プランを持つ298本のうち料金を日本円で表示しているのは82本です。半分を超える213本はドルで料金を表示しています。ドル建てのほうが種類は多いものの月額の水準は日本円で払えるツールのほうが安くなっています。

494本のうち日本円で払えるのは82本で全体の16.6%しかない
494本のAIツールの料金の通貨を数えるとドル建てが213本で最も多くなっています。日本円で払えるのは82本で全体の16.6%にとどまります。ユーロ建てのツールは3本しかありません。残りの196本は料金を公開していないか無料プランだけのものです。
有料プランを持つ298本に絞っても日本円に対応しているのは82本です。有料ツールの中で3本に1本にも届きません。日本円で払えるツールの存在を知らなければドル建てのツールを選ぶことになり月額は中央値で2,885円になります。日本円のツールを知っているかどうかで毎月の出費が変わります。
無料で使えるプランがあるツールは494本中197本で全体の39.9%です。しかし無料プランには機能や回数の制限があるのが一般的で仕事で使い続けるなら有料プランへ移ることになります。そのときに通貨の選択肢が限られていることに気づく人は多くないはずです。最初から日本円で払えるツールを選んでおけばプランを上げたときにも為替の影響を受けません。
ドル建てのツールでもApp Store経由の課金やリセラーを通じた請求書払いで支払い通貨を円にできる場合はあります。ただしこれは支払い手段が日本円になるだけで料金そのものはドルで決まっています。為替で毎月の金額が変わる点は同じです。この記事で「日本円で払える」というのは公式が日本円で値段を決めているツールだけを指しています。
日本企業が作ったツールは494本のうち113本で全体の22.9%です。ただし日本企業のツールでも料金をドルで表示しているものがあります。反対にGeminiやDeepLのように海外企業でも日本向けに円建ての料金を設定しているケースがあります。開発元が日本企業かどうかと支払いの通貨は別の話です。日本円で払えるかどうかは公式の料金ページを1本ずつ開いて確かめるしかありません。有料298本全体の月額中央値は2,506円です。日本円ツールの1,650円はこの水準を856円下回っています。

14の用途のうち12種で日本円ツールのほうが安い
AInformation編集部では494本のAIツールを14の用途に分けて集計しています。2026年9月11日時点で日本円ツールとドル建てツールの月額中央値を用途ごとに比べると14種のうち12種で日本円のほうが安いという結果になりました。用途ごとの月額の差は通貨の違いだけでも大きく開きます。
日本円ツールの月額中央値がいちばん安いのは音楽を作る用途の1,200円です。次に安いのは作業の自動化の1,350円でプログラミング・開発の1,400円が続きます。反対にいちばん高いのはデータ分析の3,174円で議事録・文字起こしの3,148円がほぼ同じ水準にあります。
同じ用途のドル建てツールと比べたとき開きが大きいのは作業の自動化です。日本円ツールの中央値が月1,350円であるのに対してドル建てツールは月3,078円になっています。相談・調べもの用途でも日本円は月1,599円でドル建ては月3,078円です。データ分析では日本円の月3,174円に対してドル建ては月6,002円と高い用途でも差が出ます。
安い用途に共通しているのは無料プランの比率が高いことです。音楽を作るツールは18本中13本に無料プランがあり72%に達します。プログラミング・開発も68本中45本で66%です。無料プランが多い用途ほど有料プランの価格も抑えられている傾向にあります。
作業の自動化は日本円なら月1,350円でドル建てなら月3,078円だ
14の用途の中で日本円ツールとドル建てツールの開きがいちばん大きいのは作業の自動化です。日本円ツールの中央値は月1,350円でドル建てツールの中央値は月3,078円になっています。
作業の自動化ツールは全部で81本あります。そのうち58%にあたる47本に無料プランがあります。しかし日本円で払えるのは14本で全体の17%にとどまります。本数は少ないものの月額の水準はドル建てより安くなっています。
ドル建ての自動化ツールにはZapierやMake(旧Integromat)のように海外で広く使われているものが含まれています。これらは機能は強力ですが料金はドルで決まっていて為替の影響を受けます。日本円で払える自動化ツールの中にも業務で使えるものがあり月額の差は大きくなります。
プログラミング・開発の用途でも日本円の月1,400円に対してドル建ては月3,078円です。開発の用途は68本中45本の66%が無料で始められますが日本円で払えるのは7本で全体の10%です。開発向けのツールは海外製が多いため日本円の選択肢は特に限られます。
議事録ツールだけは日本円の月3,148円がドル建ての月2,462円より高い
14の用途で唯一日本円ツールのほうが高くなっているのが議事録・文字起こしです。日本円ツールの月額中央値は3,148円でドル建てツールの中央値は2,462円です。日本円のほうが月686円高いという結果になりました。
日本円で払える議事録ツールの中にLINE WORKS AiNoteの月22,000円やHeidi Healthの月8,500円が含まれています。これらが中央値を押し上げています。一方でNottaは月1,430円から使えてtl;dvは月3,080円です。同じ議事録の用途でも日本円ツールの中で料金に大きな幅があります。
議事録・文字起こしのツールは全部で44本あります。そのうち48%にあたる21本に無料プランがあり日本円で払えるのは11本で全体の25%です。ドル建ての議事録ツールにはOtter.aiやFireflies.aiのように英語での書き起こし精度が高いものが含まれています。日本語の会議を書き起こす場合は日本企業が作ったツールのほうが精度が出やすいため高くても日本円のツールを選ぶ理由はあります。
日本円のほうが高い用途は14種の中でこの1つだけです。残りの12種では日本円のほうが安くなっています。問い合わせ対応の用途は日本円ツールのデータが足りず比べられませんでした。
ChatGPTとClaudeにおすすめを聞くとドル建てが大半で出てくる
日本円のツールのほうが月額が安いなら知名度の高いAIに聞けば教えてもらえるのでしょうか。AInformation編集部が2026年9月14日にChatGPTとClaudeへ同じ質問を実際に投げて確かめました。
ChatGPTは5本中3本をドル建てで出した
ChatGPTに「仕事で使えるAIツールのおすすめを5つ教えて。月額と日本円で払えるかも知りたい」と聞いたところ5本が返ってきました。ChatGPT Plus(月20ドル)、Claude Pro(月20ドル)、Gemini(月2,900円)、Perplexity Pro(月20ドル)、Microsoft 365 Copilot(月4,722円)です。
日本円で値段が出ているのはGeminiとMicrosoft 365 Copilotの2本だけです。残りの3本はドル建てで出てきました。ChatGPT自身もドル建てで自分を紹介しています。日本円で払えるツールが82本あることには触れていません。
Claudeに日本円限定で聞いてもApp Store経由を勧められた
Claudeに「AIツールを日本円で払えるものだけで5つ教えて」と条件をつけて聞いたところGeminiとMicrosoft 365 Copilotの2本は日本円で出ました。しかし残りの3本はChatGPTを「App Store経由なら円」、Notion AIを「リセラー経由」、Claude/Gemini APIを「法人契約代行」という形で出しています。
これらは支払い手段を日本円にする方法であって料金そのものが日本円で決まっているわけではありません。AInformation編集部のデータベースには日本円で公式が値段を決めているツールが82本あります。ChatworkやDeepL、Suno、Adobe Firefly、Asana AIのように日本円で値段を出しているツールをClaudeは1本も挙げませんでした。AIに聞いても通貨ごとの価格差は出てきません。

日本語と日本円と無料の3条件で494本から43本に絞れる
日本で仕事に使うなら日本語が通ること、日本円で払えること、契約前に無料で試せることの3つが条件になります。AInformation編集部が2026年9月11日時点の494本をこの3条件で順に絞り込みました。
まず日本語がしっかり通るツールに絞ると208本になります。494本の42%です。次に日本円で払えるものに絞ると69本まで減ります。さらに無料で試せるプランがあるものだけを残すと43本になります。データ分析のように日本語と日本円で絞ると1本も残らない用途もある中で43本に14の用途が全部入っているのは選択肢としては十分です。
43本の中で日本企業が作ったツールは13本あります。ジョブカン、Chatwork、Felo、イルシル、STUDIO、Tayori、STORES、CoeFont、ラクリン、電子印鑑GMOサイン、クラウドサイン、BASE、LINE WORKS AiNoteです。残りの30本は海外企業のツールですが日本向けに円建ての料金を設定しています。
43本の月額は最安がジョブカンの200円で最高がLINE WORKS AiNoteの22,000円です。中央値はNotion AIとNotionの1,650円で全体の中央値2,506円より安い水準にあります。日本語と日本円と無料という条件をつけても現実的な価格で使えるツールが残ります。
日本円で払えて無料で試せる43本はジョブカンの月200円が最安だ
43本を月額の安い順に並べると仕事の管理ツールが目立ちます。最安のジョブカンは月200円で勤怠や経費の管理ができます。Todoist AIは月672円でタスク管理に使えます。Chatworkは月840円で社内の連絡に使われています。
チャットや相談の用途ではGeminiが月725円で最も安くなっています。Geminiは相談だけでなく画像や動画の生成にも対応しています。ChatGPTは月1,400円で文章作成や作業の自動化まで幅広く使えます。Feloは月1,750円で相談と資料作成の両方に対応する日本企業のツールです。
資料・スライドの用途ではMindMeisterの月800円が最安です。Miro AIは月1,160円でホワイトボードにAIが付きます。Gammaは月1,440円でプレゼン資料を自動で作れます。翻訳ではDeepLが月1,150円で始められます。音楽を作る用途ではLALAL.AIが月1,185円でSunoが月1,200円です。
月3,000円を超えるツールにはtl;dvの月3,080円やMicrosoft Copilotの月3,200円があります。Microsoft CopilotはExcelやPowerPointの中でAIを使えるため仕事での導入が進んでいます。月10,000円を超えるものはCanvaの月11,800円やBASEの月19,980円のように特定の業務に特化したツールです。
日本円で払える主なAIツール
| ツール | 月額 | 用途 | 日本企業 |
|---|---|---|---|
| ジョブカン | 200円 | 仕事の管理 | ○ |
| Gemini | 725円 | 相談・画像・動画 | |
| Chatwork | 840円 | 仕事の管理 | ○ |
| DeepL | 1,150円 | 翻訳 | |
| Suno | 1,200円 | 音楽を作る | |
| ChatGPT | 1,400円 | 相談・文章・自動化 | |
| Notta | 1,430円 | 議事録 | |
| Notion AI | 1,650円 | 文章・管理 | |
| STUDIO | 1,980円 | 開発 | ○ |
| Microsoft Copilot | 3,200円 | 文章・資料・管理 |
OpenAIもGoogleも公式の料金ページでしか正しい通貨は分からない
AIに聞いても日本円で安いツールの一覧は出てきません。ChatGPTに聞くと5本中3本がドル建てで出ます。Claudeに日本円限定で聞いてもApp Store経由やリセラー経由といった回り道を勧められます。日本円で公式に値段が決まっている82本のリストは教えてもらえません。
正確な通貨を確かめるには各ツールの公式料金ページを自分で開くしかありません。OpenAIならopenai.comのPricingページにドルで値段が書いてあります。GoogleならGeminiの申し込みページに2,900円と日本円で書いてあります。この1分の確認をするかしないかで月1,235円の差がつきます。
AInformation編集部では494本のAIツールの料金ページを5日ごとに直接見て集計しています。通貨や料金が変わればデータベースに反映します。日本円で払えるツールを探すときはAInformationのAIツールデータベースで通貨と用途を条件にして絞り込むのがいちばん早い方法です。AIに聞くよりも正確で82本の中から自分の用途に合うものを見つけられます。
通貨の違いだけでAIツールの月額にこれだけの差がつくことは494本を横並びで調べないと見えてきません。AIにおすすめを聞いてもドル建てのツールばかり出てくるのでこの差に気づく人は少ないはずです。特に作業の自動化ツールは日本円なら月1,350円から始められます。自分が使っているツールの通貨を公式サイトで確かめるだけで毎月の出費を見直せます。
- 日本円で払えるAIツールはどれくらいあるか
- AInformation編集部が2026年9月11日時点で494本のAIツールを調べたところ日本円で払えるのは82本で全体の16.6%でした。最も多いのはドル建ての213本です。ユーロ建ては3本だけで残りの196本は料金を公開していないか無料プランのみのツールです。
- 日本円のAIツールはドル建てより本当に安いのか
- 月額の中央値で比べると日本円ツールは1,650円でドル建てツールは2,885円です。差額は月1,235円になります。14の用途のうち12種で日本円のほうが安いという結果です。ただし議事録ツールだけは日本円の月3,148円がドル建ての月2,462円より高くなっています。
- ChatGPTに日本円で安いAIツールを聞いたら正確に答えてくれるか
- 2026年9月14日にChatGPTとClaudeに同じ質問を投げたところどちらもドル建てのツールが多く出ました。Claudeに日本円限定で聞いてもApp Store経由やリセラー経由を勧められます。日本円で公式が値段を出している82本のリストはAIからは出てきませんでした。
- 日本語が通って日本円で払えて無料で試せるAIツールはいくつあるか
- 494本から日本語がしっかり通るものに絞ると208本になります。さらに日本円で払えるものに絞ると69本です。無料で試せるプランがあるものだけを残すと43本になります。最安はジョブカンの月200円で最高はLINE WORKS AiNoteの月22,000円です。
