生成AIと言えば文章や画像などが話題になることが多いものの、実は音楽を作り出す楽曲生成AIも進化しており、その代表格がSuno AIです。
音楽や楽器に関する専門的な知識のない初心者から、実際に音楽制作に携わってきたプロフェッショナルまで、幅広いユーザーに対応する作曲機能を備えています。Suno AIで作曲された楽曲は、SpotifyやApple Musicなどのサブスク系の音楽サービスにも数多くの楽曲が提供されています。
AIを使って音楽を使ってみたいと考えている方に向けて、Suno AIの使い方や活用法、具体的なプロンプトやメタタグなどを詳しく解説します。
実際に「曲なんか作ったことがないから」というテーマで作曲すると以下のように素晴らしいクオリティとなりました。誰でも簡単に作曲できるAIなのでぜひチェックしてみてくださいね。
Suno AIとは?
Suno AIとは、AI技術を活用することによって、あらゆるジャンルの音楽を生成することができる音楽生成AIです。歌詞や指示文の入力による簡単な作曲から、ジャンルや楽器を指定した本格的な作品作りまで、音楽が好きな全ての人が楽しめます。
これまで、音楽の知識の足りないことや、制作ツールなどの環境が整っていないことで音楽づくりを諦めていた方にとっては、思う存分に音楽作りが楽しめる夢のような環境になっています。SNSなどを見ると、これまでの「音楽が作りたいのに諦めていた」という鬱憤を晴らすべく、大量の音楽を生み出し続けている方が多くいます。
Suno AIの日本語対応

Suno AIは日本語を使って作曲活動をすることができます。サイト内のメニューなどは残念ながら全て英語で、日本語に切り替えることはできませんが、操作を覚えれば決して難しくありません。詳しい使い方は、このページで詳しく説明していますので安心して読み進めてください。
サイト内の表記は英語ですが、Suno AIへの指示文は日本語で行います。歌詞はもちろん、楽器やトーンなどの指示は日本語で行ってください。ただし、他の生成AIと同じように日本語よりも英語の方が良い結果が出力されるケースも多いですので、使い慣れてきたら英語での指示にもチャレンジしてみましょう。
Suno AIでできること
Suno AIは、音楽制作に関する幅広い機能を提供しています。どのようなことができるのかの具体的なイメージが持てるように、Suno AIでできることをご紹介します。
みんなの作った曲が聴ける

まず、Suno AIにログインしてサイト内を見ていて驚くのは、他のユーザーが作曲した無数の作品を無料で聴くことができることです。音楽を聴いて楽しめるだけでなく、他のユーザーがどのような楽曲を制作しているかを知ることで楽曲づくりの参考になります。
イメージを曲にできる

Suno AIの特徴のひとつは、イメージをベースにした楽曲生成です。風景、感情、シーン、雰囲気などのイメージをテキストとして指示文に入力することで、楽曲を生成することができます。例えば、「夏の海辺の夕暮れ」というイメージから、穏やかで温かみのある楽曲を生成したり、「エネルギー溢れる都会的な音楽」というイメージから力強いダンスミュージックを生成したりすることが可能です。
自分の歌詞を曲にできる

Suno AIは、ユーザーが自作した歌詞から楽曲を生成することもできます。歌詞の内容や感情表現を解析することによって、最適な旋律やハーモニーを自動的に生成します。決して上手な歌詞を入力しなくても、Suno AIが曲に仕上げてくれます。例えば、日本の都道府県のリストを歌詞として入力すれば「北海道~♪青森けーん♪」と歌い上げる曲ができあがります。
Suno AIの種類
Suno AIでは現在でも積極的な開発が行われており、定期的に新しい種類がリリースされています。これまでに公開されているSuno AIのモデルをまとめてご紹介します。
Bark
Barkは、歌詞に基づいてメロディと歌声を生成し、 感情豊かな歌唱スタイルを模倣することが可能なSuno AIの基礎となるAIモデルです。 声質や感情の指定が可能で、ユーザーが入力した歌詞に基づく歌声の生成を実現しています。
Chirp
Suno AIで生成する楽曲の非ボーカル部分を担当しているのがChirpと名付けられたAIモデルです。楽器の音色やアレンジを自動で組み合わせることで、ジャンルやムードに応じた伴奏を作成します。バックグラウンドミュージックや伴奏の作成を専門としています。
Parakeet
半導体メーカーとして世界シェア70%以上を誇るNVIDIAとの協力で開発されたAIモデルです。音質や音楽スタイルの多様性を向上させ、短いプロンプトであっても高精度な生成が可能です。Suno AIが高品質な短い楽曲や音声クリップの生成を行えるのは、このParakeetのおかげです。
Suno AI v2
Suno AI v2は、サービスの一般公開時から提供されている音楽生成AIの初期段階のモデルです。ユーザーが簡単にオリジナル楽曲を作成できるツールとして提供を開始しました。このバージョンは、後続のv3やv4と比較すると機能や性能に制限があるものの、基本的な音楽生成機能を備えています。
Suno AI v3
Suno AI v3は、テレビやラジオなどの放送にも対応できる品質の音楽生成が可能なAIモデルです。音質、リズム、編曲の精度がv2よりも大きく向上しています。また、幅広いジャンルやスタイルに対応でき、プロフェッショナルな楽曲の制作や商用利用も想定されています。
Suno AI v3.5
Suno AI v3.5は、v3の改良版です。多様な音楽スタイルに対応し、プロンプトの理解力も向上していることから、複雑な楽曲や長尺の音楽制作も可能になりました。また、リアルタイムプレビュー機能(試し聴き機能)も導入され、楽曲生成過程での確認と修正がスムーズにできます。
Suno AI v4
Suno AI v4は、現在の最新モデルで、高品質かつ多様な音楽スタイルに対応しています。また、これまでのAIモデルと比較すると音楽を生成する速度が改善されているため、気軽に音楽制作ができるようになりました。また、モバイル版でも利用可能となり、場所を選ばず音楽を制作できることも大きな特徴です。
楽曲制作作業ごとのクレジット数
Suno AIでは、ユーザーのプランに合わせてクレジットを提供する仕組みをとっています。楽曲の制作の作業ごとにクレジットの消費数が決められており、保有するクレジットの範囲内で制作作業が可能です。
基本的には、以下の作業ごとに10クレジットが消費されます。
- 楽曲の生成(1回で2曲を生成するため、1曲あたり5クレジット)
- 楽曲の延長(延長する長さはAIが自動的に決定)
- 楽曲の修正(30秒までの範囲内で楽曲を修正)
- カバー・リメイク(既存の楽曲からの楽曲の生成)
- リマスター(最新モデルの音質への変換)
Suno AIのプラン
Suno AIには無料であるベーシックプランをはじめ、4つのプランがあります。
項目 | ベーシックプラン(無料プラン) | プロ(Pro)プラン | プレミア(Premier)プラン |
---|---|---|---|
料金 | 無料 | 月額10ドル | 月額30ドル |
楽曲数の上限 | 月10曲(1日50クレジット) | 月500曲(2,500クレジット) | 月2,000曲(10,000クレジット) |
モデルの種類 | v4(利用回数制限あり)、v3.5、v3、v2 | v4、v3.5、v3、v2 | v4、v3.5、v3、v2 |
商用利用 | 不可 | 可能 | 可能 |
保存形式 | MP3のみ | MP3/WAV対応 | MP3/WAV対応 |
主な特徴 | 初心者向け非商用利用限定共有キュー利用 | 商用利用可能優先生成キュークレジット追加購入可 | プロ向け大量バルク生成に対応高品質な楽曲生成 |
基本的な機能が全て使用できるプロ(Pro)プランが月額10ドルから利用可能ですので、比較的良心的な価格設定であることがSNSなどで評価されています。
ベーシックプラン(無料プラン)
Suno AIのBasicプランは、プラットフォームの基本機能を無料で体験できる体験プランです。1日あたり50クレジットを使用することができますので、5回の楽曲生成が可能です。ただし、月ごとに最大10曲という上限もありますので、注意してください。無料でも最新のv4モデルが使用可能です。
プロ(Pro)プラン
プロ(Pro)プラン以上の有料プランでは、生成した楽曲の商用利用が認められます。毎月2500クレジットが付与され、月ごとに最大500曲の制作が可能ですので、個人で利用される方にとっては十分にSuno AIの活用ができます。また、楽曲の生成については優先生成キューに入ることができるため、無料プランよりも早く楽曲が生成されるようになり舞う。
プレミア(Premier)プラン
プレミア(Premier)プランは、Suno AIの一般向けの最上位プランで、クレジットの範囲内で全ての機能を無制限に利用できます。最高品質の音声出力と、高速な楽曲生成が可能です。また、独自のカスタマイズオプションも提供されるため、より細かな音楽表現の制御が可能となります。
さらに、Premierプランの特徴的な機能として、バルク処理による大量の楽曲生成や、APIアクセスによるシステム連携なども可能です。
Suno AIの始め方
これからSuno AIでの楽曲の制作を始める方のために、ユーザー登録の流れと注意点をご紹介します。
パソコンでの始め方
パソコンでSuno AIのユーザー登録をして、楽曲制作を開始できる状態にするまでの流れは、以下の通りです。
1.まずはSuno AIのウェブサイト(https://suno.com/)にアクセスします。
2.画面右下にある「Sign in」ボタン(下の画像の矢印部分)をクリックします。

3.ユーザー登録のためのポップアップ画面が開きます。
4.ここで電話番号の入力が求められます。また、以下のアカウントなどからでも登録が可能です。
- Apple ID
- Discord
- Googleアカウント
- Microsoft ID
電話番号以外の方法でユーザー登録される方は、それぞれに対応したボタンを押して認証を受けてください。

5.以上でユーザー登録は完了します。
スマホでの始め方
スマホでSuno AIを始めたい方は、まずは公式アプリをダウンロードしてください。
1.Suno AIアプリのインストール(App Store / Google Play)
似たような名前や機能のアプリが数多くありますので、必ずSuno AIのアイコンを確認してください。
2.アプリからユーザー登録
画面下にあるボタンをタップすると、パソコン版と同じく、各種ID対応の登録画面が開きます。
電話番号もしくは各種アカウントで登録を進めてください。

Suno AIで作曲する流れ
Suno AIは、v4モデルの登場によって楽曲制作の流れが多様化しています。ここでは典型的な3つの制作方法をご紹介しますので、ご自身の得意な方法を選んで最初の1曲を作ってみてください。
イメージから作曲する方法
イメージからの作曲は、Suno AIの最も直感的な使用方法です。まず、作りたい楽曲のイメージを言葉で具体的に表現します。例えば、「都会的でモダンな雰囲気の中にも、懐かしさを感じる夜のジャズ」といったように、具体的なシーンや感情を含めた表現を日本語で文章にします。
楽曲のイメージができたら、次の流れで指示文を入力してください。
1.ログイン後の画面の左サイドメニューから「Create」をクリック

2.下の画像を参考に「Song description」欄(1)に、イメージを日本語で入力
3.入力が終わったら、「Create」ボタン(2)をクリック

4.楽曲の制作が開始され、右側に制作中の楽曲リストが表示されます。
5.1分ほど待つと、下の画像のように完成した楽曲(3)が表示されます。

完成した楽曲は、サムネイル画像をクリックすると再生することができます。
また、リストの右端にある三点のマークでメニューが開き、ダウンロード(Download)できます。

歌詞から作曲する方法
伝えたい想いやメッセージがある場合には、歌詞から楽曲を制作することも可能です。Suno AIは楽曲に含まれる言葉やトピックからユーザーの想いを判断して、曲調などを決定して作曲してくれます。
1.ログイン後の画面の左サイドメニューから「Create」をクリック

2.楽曲制作画面の一番上にある「Custom」(下の画像の1)をオンにする。
3.歌詞の入力フォーム(2)を記入する
4.「Create」ボタン(3)をクリックする

楽曲の完成後の操作は、上の「イメージから作曲する」と同じです。
歌詞の無い曲を作る方法
楽曲を使用するシーンによっては、歌詞のない曲の方が良いケースも多いです。いわゆるインストゥルメンタル楽曲を生成するためには、「Create」の画面に進んで、以下の操作を行ってください。
1.インストゥルメンタル(Instrumental)をオンにする(下の画像の1)
2.曲のイメージを入力(2)する
3.「Create」ボタン(3)をクリック

楽曲の完成後の操作は、上の「イメージから作曲する」と同じです。
Suno AIの活用事例
気軽に新しい楽曲を生み出すことができるSuno AIは、さまざまなシーンで活用することができます。ここでは具体的に日常生活やビジネスで使用できる活用例をご紹介します。
楽曲制作のアイデア出し

プロアマ問わず、日常的に楽曲の制作をされている方にとっては、オリジナルソングの制作の最初の段階でSuno AIを活用することによって、新曲のアイデア出しに使用できます。ライターが文章生成AIを使ってアイデアを見つけたり、デザイナーが画像生成AIを用いたりしているのと同様に、音楽の世界でも今後、音楽制作の一部としてSuno AIを活用する動きがみられるかもしれません。
自分好みの目覚まし用の音楽

単調なブザー音ではなく、自分で作曲した音楽で目覚める朝は、いつもより爽快かもしれません。早稲田大学で行った研究によると、聴きなれない音楽の方が目覚めがスムーズになるそうです。Suno AIを活用することによって、毎日異なる自作の音楽で目覚めることも可能です。
パーティやイベントのBGM

パーティで流れる音楽を、自作のオリジナルソングにすることも、Suno AIがあれば可能です。パーティーのイメージに合った音楽を用意することで、より一層の盛り上がりになるかもしれません。大人数が集まる会場でのイベントでは著作権等にも配慮する必要がありますが、Suno AIで作った音楽であればジャスラックにも登録されていませんので、著作権などを気にする必要もありません。
音楽学習用のリズム音源

海外では既に実際の教育現場で、Suno AIを活用したリズムレッスンが取り入れられている事例があるようですが、幼少期からさまざまなリズムに触れる機会としてSuno AIが活用できます。Suno AIを使いこなすとテンポや拍子を自由に設定できますので、リズム教材としての楽曲の制作が可能です。
作業用に集中できる音楽
パソコン作業やドライブなどの際のBGMとして、Suno AIで制作した楽曲を流すこともできます。歌詞のないインストゥルメンタルの曲だけをフォルダに保存しておくことで、作業に集中できる曲だけのオリジナルのプレイリストを作ることもできます。
マーケティング目的で使用する動画などの音源
パーティやイベント等のBGMと同様に、企業がマーケティング目的で使用する動画などの音源は、著作権の取り扱いが気になります。有名アーティストの曲では著作権が発生することは当然ですが、普段から聞きなれた音であっても、著作権が発生するケースが多くあります。Suno AIを活用することで、こうしたトラブルを未然に防ぐことができます。
店舗で使用するBGM
飲食店や小売店などの店舗で流れる音楽は、雰囲気をやわらげたり、お客様の気分を盛り上げたりと、とても大切なものです。Suno AIの「イメージから作曲」の機能を使って、店舗のイメージに合った楽曲を制作することによって、いつもよりもさらに快適な店舗を演出できるかもしれません。また、著作権の問題をクリアできることも重要です。
Suno AIで良い曲を作るコツ
簡単な指示文によって、本格的な楽曲が制作できるSuno AIですが、思い通りの曲作りをするために大切なコツがいくつかあります。ちょっとした工夫で完成した曲のレベルが上がりますので、是非試してみてください。
日本語は「ひらがな」も使う
歌詞を作ってからSuno AIで曲作りをされる方のなかには、AIによる歌詞の読み間違いが気になるケースも少なくないでしょう。日本語は漢字、ひらがな、カタカナが混在する難しい言語ですので、AIが間違ってしまうことも仕方ありません。
このため、どうしても漢字の表記では読み間違いとなってしまう場合には、間違いの発生する部分だけをひらがな表記にしてみてください。ただし、読み間違いを避けるために全ての歌詞をひらがなにしてしまうと、AIが歌詞の意味を理解できず、曲のジャンルや雰囲気が合わなくなってしまう可能性がありますので、必要な箇所のみで「ひらがな」も使うようにしてください。
メタタグを設定する
メタタグとは、歌詞から作曲する際に利用するもので、AIに対して歌詞についての指示を出すことができるものです。Suno AIで使えるメタタグには、次のようなものがあります。
メタタグ | 説明 |
---|---|
[Start] | 曲のはじまり |
[Intro] | イントロ |
[Verse] | Aメロ |
[Verse 2] | Bメロ |
[Bridge] | ブリッジ |
[Chorus] | サビ |
[outro] | アウトロ |
[end] | 曲の終わり |
たとえば、以下のようにメタタグを含んだ歌詞を作ります。
実際に出来上がった曲は、こちらです!是非、聴いてみてください。
ジャンル選びと組み合わせ
Suno AIは、ユーザーが入力した指示文(プロンプト)や歌詞から自動的にジャンルを選んで、新しい曲を生み出してくれるのが特徴です。しかし、自動的にセレクトされるジャンルが合わない場合や、特定のジャンルの曲だけのプレイリストを作りたい場合に等には、ジャンルを指定することができます。
また、Suno AIの楽しみ方のひとつとして、複数のジャンルを指定することによって未知の音楽が生成されることがあります。ポップスとジャズや、クラシックとトランスなど、普段は絶対に相いれないジャンルを混ぜ合わして楽しんでみるのもいかがでしょうか。
なお、ジャンルの指定は、歌詞の入力欄の下に表示される「Style of Music」欄に入力します。
Suno AIのジャンル一覧
世界にはさまざまな音楽ジャンルがありますが、ここではSuno AIでも頻繁に使用されている一般的な音楽ジャンルをご紹介します。
ポップ・ロック系
- ポップス (Pop)
- ロック (Rock)
- オルタナティブロック (Alternative Rock)
- インディーロック (Indie Rock)
- ポップ・ロック (Pop Rock)
ダンス・エレクトロニカ系
- エレクトロニカ (Electronica)
- ハウス (House)
- テクノ (Techno)
- トランス (Trance)
- ダブステップ (Dubstep)
- EDM (Electronic Dance Music)
ヒップホップ・R&B系
- ヒップホップ (Hip-Hop)
- ラップ (Rap)
- R&B (Rhythm and Blues)
- トラップ (Trap)
- ローファイヒップホップ (Lo-fi Hip-Hop)
ジャズ・ブルース系
- ジャズ (Jazz)
- スムースジャズ (Smooth Jazz)
- フュージョン (Fusion)
- ブルース (Blues)
クラシック・アコースティック系
- クラシック (Classical)
- オペラ (Opera)
- 室内楽 (Chamber Music)
- アコースティック (Acoustic)
ワールドミュージック系
- ラテン (Latin)
- ボサノバ (Bossa Nova)
- レゲエ (Reggae)
- アフロビート (Afrobeat)
- ケルト音楽 (Celtic)
メタル・ハード系
- ヘヴィメタル (Heavy Metal)
- デスメタル (Death Metal)
- ブラックメタル (Black Metal)
- ハードロック (Hard Rock)
- メタルコア (Metalcore)
フォーク・カントリー系
- フォーク (Folk)
- カントリー (Country)
- アメリカーナ (Americana)
- ブルーグラス (Bluegrass)
ソウル・ゴスペル系
- ソウル (Soul)
- ゴスペル (Gospel)
- モータウン (Motown)
- ファンク (Funk)
その他
- アンビエント (Ambient)
- チルアウト (Chillout)
- エクスペリメンタル (Experimental)
- ポストロック (Post-Rock)
- シンセウェーブ (Synthwave)
Suno AIで使えるプロンプト例
これまでに紹介したメタタグやジャンルも、プロンプトの一部ですが、ここではさらに思い通りの曲に仕上げるために役立つプロンプトをご紹介します。
楽器
Suno AIでは、楽曲で使用する楽器をプロンプトで指定することが可能です。
楽器名(日本語) | 英語 |
---|---|
ピアノ | Piano |
ギター | Guitar |
バイオリン | Violin |
フルート | Flute |
ドラム | Drums |
トランペット | Trumpet |
サックス | Saxophone |
クラリネット | Clarinet |
チェロ | Cello |
ウクレレ | Ukulele |
シンセサイザー | Synthesizer |
ハーモニカ | Harmonica |
トロンボーン | Trombone |
オーボエ | Oboe |
ホルン | French Horn |
コントラバス | Double Bass |
和太鼓 | Taiko Drum |
三味線 | Shamisen |
琴 | Koto |
尺八 | Shakuhachi |
曲のテンポ
思い通りの曲を作るには、テンポの指定も大切です。音楽の世界は奥が深いので、テンポにもさまざまな表現がありますが、次の3タイプでSuno AIに対してテンポを伝えることができます。
音楽の専門用語で伝える
テンポ(日本語) | テンポ(英語) | 説明 |
---|---|---|
ラルゴ | Largo | 非常にゆっくり、荘重なテンポ |
アダージョ | Adagio | ゆっくりとした、落ち着いたテンポ |
アンダンテ | Andante | ゆったり歩くような速さ |
モデラート | Moderato | 中くらいの速さ、穏やかなテンポ |
アレグレット | Allegretto | やや速く、軽快なテンポ |
アレグロ | Allegro | 快活で速いテンポ |
プレスト | Presto | 非常に速いテンポ |
プレストッシモ | Prestissimo | 可能な限り速いテンポ |
リタルダンド | Ritardando | 徐々に遅くなる |
アッチェレランド | Accelerando | 徐々に速くなる |
ルバート | Rubato | 自由にテンポを変化させる |
メノモッソ | Meno Mosso | 少し遅く |
ピウモッソ | Più Mosso | 少し速く |
ヴィヴァーチェ | Vivace | 生き生きとした、速いテンポ |
ラルゲット | Larghetto | ラルゴより少し速い |
グラーヴェ | Grave | 重々しく、荘厳なテンポ |
ラレンタンド | Rallentando | 徐々に緩やかになる |
カンタービレ | Cantabile | 歌うように、滑らかに演奏する |
アニマート | Animato | 生き生きとした |
コン・ブリオ | Con Brio | 活気に満ちた |
レント | Lento | とてもゆっくりしたテンポ |
マエストーソ | Maestoso | 堂々と、荘厳に |
スピード感で伝える
テンポ(日本語) | テンポ(英語) | 説明 |
---|---|---|
ファストテンポ | Fast Tempo | 速いテンポ全般を指す一般的な表現 |
アップテンポ | Up-tempo | 明るく速いテンポ |
スローテンポ | Slow Tempo | ゆっくりとしたテンポ |
ミディアムテンポ | Medium Tempo | 中くらいの速さ |
ハイテンポ | High Tempo | 非常に速いテンポ |
ローテンポ | Low Tempo | 非常に遅いテンポ |
ラピッドテンポ | Rapid Tempo | 素早い動きや速さを強調する表現 |
ブリスキーテンポ | Brisk Tempo | 元気よく軽快な速さ |
モデレートファスト | Moderately Fast | 適度に速いテンポ |
バウンシーテンポ | Bouncy Tempo | 弾むような速さ |
スウィンギングテンポ | Swinging Tempo | リズミカルで流れるような速いテンポ |
フリーテンポ | Free Tempo | 自由に速度を変える |
ドライビングテンポ | Driving Tempo | 力強く進む速いテンポ |
ペースフル | Pacy | テンポに勢いがあり速い |
数字で伝える
テンポを数字で伝える際の単位はBPMです。プロンプトの表記は「〇〇BPM」となります。参考までにBPMとテンポの対照表を作成しましたので、ご確認ください。
BPM | テンポの表現 | 感覚や使用例 |
---|---|---|
40-60 | 非常に遅い(Largo) | 荘厳な曲、クラシック音楽の遅い部分など |
60-80 | ゆっくり(Adagio) | バラード、しっとりした楽曲 |
80-100 | 中くらい(Andante) | 歩くようなテンポ、ポップスのミドルテンポ |
100-120 | 適度に速い(Moderato) | ダンスミュージックやポップス |
120-140 | 速い(Allegro) | アップテンポの楽曲、ロック、EDMなど |
140-180 | 非常に速い(Presto) | テクノ、ドラムンベース、アクション系音楽 |
180以上 | 超高速(Prestissimo) | 激しいリズムのジャンル(ハードコアなど) |
このようにテンポにはさまざまな表現がありますので、実際にプロンプトに組み込みながら、完成した曲の違いを確認してみてください。
声の種類
曲のボーカルの声の種類も、プロンプトに盛り込むことができます。歌声が思い通りにならない時には、こちらも指定してみてください。
声の種類(日本語) | 声の種類(英語) | 説明 |
---|---|---|
男性 | male | |
女性 | female | |
ソプラノ | Soprano | 女性の最高音域。明るく軽やかな声が特徴で、メロディラインを歌うことが多い。 |
メゾソプラノ | Mezzo-Soprano | 女性の中音域。ソプラノより低く、アルトより高い柔らかく深い声が特徴。 |
アルト | Alto | 女性の低音域。温かみのある声でハーモニーの土台を支えることが多い。 |
テノール | Tenor | 男性の高音域。力強く輝く声でメロディラインを歌う役割が多い。 |
バリトン | Baritone | 男性の中音域。テノールとバスの中間の音域で、幅広い表現力を持つ。 |
バス | Bass | 男性の低音域。深く重厚な声でハーモニーやリズムを支える役割が多い。 |
カウンターテナー | Countertenor | 男性が女性のアルトやソプラノの音域で歌う特殊な声域。柔らかく透明感のある声が特徴。 |
コントラルト | Contralto | 女性の最も低い音域。非常に珍しく、深い音色が特徴。 |
ヘッドボイス | Head Voice | 高音域で使用される頭声。柔らかく軽い響きを持つ声。 |
ファルセット | Falsetto | 男性が高音域を出す際の裏声。軽く柔らかい響きを持つ。 |
ミックスボイス | Mixed Voice | 地声と裏声を混ぜた声。滑らかで音域が広い発声法。 |
ベルカント | Bel Canto | イタリア発祥の声楽技法で、美しい響きと滑らかな歌い回しが特徴。 |
パワーボイス | Power Voice | 強く張りのある声。ロックやポップスでのダイナミックな歌唱に適する。 |
ホイッスルボイス | Whistle Voice | 非常に高い音域を出す特殊な声。マライア・キャリーなどが使用する技法。 |
グロウル | Growl | ロックやメタルで用いられる唸り声。力強く激しい表現が特徴。 |
シャウト | Shout | 叫ぶような声で歌うスタイル。感情を強調するために用いられる。 |
特に「パワーボイス」や「シャウト」は、Suno AIで数多く使用されているようです。
Suno AIを使うときの注意点
とても便利で楽しいSuno AIですが、使い方を誤ると思わぬトラブルになりかねません。主な注意点をまとめましたので、ご確認ください。
他人を傷つける曲を作らない

音楽は決して他人を攻撃したり、傷つけたりするものではありません。音楽のジャンルによっては攻撃性を持っているものもありますが、Suno AIを使って他人を傷つける表現をすることは、そのようなカルチャーとは相反するものです。また、歌詞の内容によっては思いがけず他人を傷つけてしまう可能性があることを理解して、Suno AIを楽しみましょう。
クレジット消費に注意する

Suno AIのユーザーからの口コミなどを見ていると、夢中で音楽づくりをしていたらクレジットを使い果たしてしまったという声が数多くあります。プランごとに使用可能なクレジット数には違いがありますが、基本的に1回あたり10クレジットを消費しますので、クレジットの使いすぎには注意してください。
商用利用には注意する

Suno AIで生成された楽曲の商用利用については、特に慎重な対応が必要です。有料プランであれば、Suno AIからの商用利用の許可を受けている状態となりますが、参考にした楽曲とあまりにも似ている曲を一般向けに公開した場合には、著作権などでトラブルになる恐れがあります。
Suno AIからの商用利用の許可と、一般的な著作権は全くの別モノですので、両方を満たして安全にオリジナルソングを活用してください。