- Google、Gemini Liveに新機能「画面共有」と「ライブ動画ストリーミング」を追加予定
- 「画面共有」を使うと、ユーザーがECサイトの商品についてリアルタイムで相談できる
- 「ライブ動画ストリーミング」を使うと、ユーザーが自身のカメラで映った内容をもとにAIに相談できる
米Googleは、2025年3月3日に「Gemini Live」に新機能「画面共有」と「ライブ動画ストリーミング」を追加することを発表しました。この新機能は、2025年3月後半からAndroid向けに提供が開始され、特に「Google One AIプレミアム」プラン(月額2,900円)の加入者が利用できるGemini Advanced機能の一部として提供されます。Googleは、スペイン・バルセロナで開催されているMWC Barcelona 2025(3月3日~6日)の会場で、これらの新機能のデモンストレーションを行っています。
Gemini Liveの新機能でビジュアル認識が強化
Gemini Liveは、音声対話による迅速なレスポンスを特徴としており、ユーザーが自然に会話するように利用できるAI機能です。今回追加された「画面共有」機能と「ライブ動画ストリーミング」機能は、ビジュアル認識の力を活用し、ユーザーがスマートフォンを通じて見る現実世界やコンテンツをGeminiが理解し、対話に反映させることを可能にします。
「画面共有」機能でECサイトのアイテムをリアルタイムで相談
「画面共有」機能では、ユーザーがスマートフォンの画面を見ながら、表示されているコンテンツについてGeminiに質問することができます。例えば、オンラインショッピングで「バギージーンズ」を見つけたユーザーが、画面を共有しながら「このジーンズに合うトップスは?」と尋ねると、Geminiはスタイルやカジュアルなデザインを考慮し、白いTシャツや黒のタートルネックなど、コーディネートに最適なアイテムを提案します。このように、ユーザーはリアルタイムでアドバイスを受けることができ、ショッピングの効率が大幅に向上します。
「ライブ動画ストリーミング」でAIが現実世界を認識
新たに追加された「ライブ動画ストリーミング」機能では、ユーザーがスマートフォンのカメラを使用して、周囲のものをリアルタイムで撮影し、映像に映っているアイテムに対して質問を行うことができます。この機能を使うことで、ユーザーはAIが映像を認識し、的確なアドバイスを得ることができます。
例えば、ユーザーが素焼きの花瓶にかける釉薬の色を決める際に、この「ライブ動画ストリーミング」機能を活用すると、Geminiは「ミッドセンチュリーモダンな雰囲気に合う色は?」という質問に答え、最適な釉薬を提案してくれます。さらに、他の花瓶を撮影し、それらとのコーディネートを尋ねると、例えば「2列目の左端にあるオリーブグリーンが似合う」など、具体的なアドバイスを提供してくれます。
iOS用Geminiアプリの新機能も追加
また、GoogleはiOS用のGeminiアプリにも新たな機能を追加しました。ロック画面用のウィジェットが新たに追加され、「プロンプト入力」「Liveで話す」「マイクを開く」「カメラを使う」「画像を共有」「ファイルを共有」の6つのオプションが提供されます。これにより、Face IDでアンロックされたデバイスでは、ロック画面からワンタップでGeminiの機能にアクセスできるようになり、より迅速にAIとの対話が可能になります。
Google One AIプレミアムプランで高度なAI機能を利用可能に
これらの新機能は、「Google One AIプレミアム」プランに加入しているユーザーに提供されます。このプランでは月額2,900円でGemini Advancedの一部機能を利用することができ、AIによるパーソナライズされたサポートやアドバイスを受けることができます。Gemini Liveの新機能を活用すれば、オンラインショッピングや日常の問題解決、創造的な活動のサポートなど、多岐にわたるシーンでAIの力を感じることができるでしょう。
Googleは、これらの新機能によって、ユーザーがAIとより直感的かつ効率的にやり取りできるようにし、より便利で快適な生活をサポートすることを目指しています。