AInformation編集部がスライドに使えるAIツール40本の料金と対応通貨を2026年9月6日時点で調べた。無料プランがあるのは28本で7割。日本円で払える率は42%で全14用途の中で最も高い。ただし日本語と日本円と無料の3条件をかけると8本しか残らない。
- スライドAI40本のうち無料プランがあるのは28本で70%
- 日本円で払える率42%は14用途の中で最も高い
- 日本語・日本円・無料の3条件を全部満たすスライドAIは8本だけ
- 8本の月額はMindMeisterの800円からCanvaの11,800円まで開く
- ChatGPTとClaudeに聞いても日本円で払えないツールが混ざる
- 有料プランの月額中央値1,848円はAIツール全体の2,544円より安い
スライドに使えるAIツールは494本中40本ある
AInformation編集部は494本のAIツールを登録したデータベースを運用しています。各ツールの公式サイトを直接開いて料金・対応通貨・日本語対応の有無・無料プランの有無を記録しており、2026年9月6日が最終更新日です。
494本を用途別に分けると「資料・スライド」にあたるものは40本ありました。テーマやテキストを入力するとAIがスライドを自動で生成してくれるツールの集まりです。PowerPointやGoogleスライドの形式で書き出せるものが多く、プレゼン資料の初稿を短時間で仕上げる用途に使います。
40本の中にはGammaやCanvaのように日本でも知名度の高いツールが入っています。マインドマップから資料を作るMindMeisterやMapifyも含まれます。日本企業が開発しているものではイルシルとFeloがこの40本に入っています。
用途の分類は「相談・調べもの」「文章を書く」「画像を作る」「動画を作る」「音声・ナレーション」「音楽を作る」「議事録・文字起こし」「資料・スライド」「翻訳」「プログラミング・開発」「作業の自動化」「データ分析」「問い合わせ対応」「仕事の管理・共有」の14種類です。1つのツールが複数の用途に入ることもあります。
ここから先はこの40本の無料率・日本円で払える率・月額の中央値を他の用途と比べながら見ていきます。
40本のうち28本は0円で始められる
40本のスライドAIのうち28本に無料プランがあります。無料率は70%です。AIツール全体の無料率が39.9%なのでスライドAIはほぼ倍の水準にあたります。14用途の中では音楽を作るAI(72%)に次いで2番目に高い位置です。
「AIで資料を作ってみたい」と思ったときにお金を払わずに試せるツールが7割もある。これはスライドAIを選ぶうえで大きな利点です。
無料プランの制限は透かしとクレジット上限が多い
ただし「無料」の中身はツールによって違います。よくある制限は3つです。
1つ目は生成回数にクレジット制限がかかることです。最初に配られるクレジットを使い切ると有料プランへの移行を求められます。Gammaの場合は無料で400クレジットが付きます。
2つ目は完成したスライドに透かし(ウォーターマーク)が入ることです。社内の打ち合わせ資料なら気にならなくても取引先へ出す資料だと使いにくくなります。
3つ目はPPTXやPDFへの書き出しが有料プラン限定になることです。ブラウザ上で見せるぶんには問題なくても、PowerPointに落として手直ししたい場合は有料が必要になります。
無料プランで使い勝手を確かめてから有料に移る流れが一般的です。28本もあるのでまず2〜3本を試して自分の資料に合うものを選ぶのが現実的でしょう。
日本円で払える率42%は14用途で唯一の4割超えだ
スライドAI40本のうち日本円で決済できるのは17本です。2026年9月6日時点のAInformation調べで日本円で払える率は42%にあたります。
この42%は14用途の中で最も高い数字です。2位の音楽を作るAI(28%)を大きく上回っており、4割を超えた用途はスライドAIだけです。
下のほうを見るとプログラミング・開発のAIは10%で14用途の最下位です。問い合わせ対応のAIも11%にとどまります。問い合わせ対応AIの調査でも報告したとおり、企業向けのAIツールほどドル建ての比率が高くなる傾向があります。
日本企業のスライドAIが日本円率を押し上げている
なぜスライドAIだけ日本円率が突出しているのか。理由のひとつは日本企業が作ったスライドAIが含まれていることです。イルシルは国産のスライド生成AIで月額1,848円。Feloも日本企業が運営しており月額1,750円です。
さらにCanva(月額11,800円)やMicrosoft Copilot(月額3,200円)のように海外企業でも日本円での決済に対応しているツールが入っています。日本市場を重視しているツールがスライド用途には集まっているのです。
全494本のうち日本円で払えるのは82本で16.6%しかありません。そのなかでスライドAIの42%は目立って高い水準です。
日本語と日本円と無料の3条件を通すと8本が残る
スライドAIを日本で使うときに気になる条件は3つあります。日本語がしっかり通ること、日本円で払えること、無料で試せることです。
この3条件を全部通すと残るのは8本です。40本から一気に8本まで絞られます。

全494本のAIツールでも同じ3条件をかけた結果を見てみます。494本→208本(日本語が通る)→69本(日本円で払える)→43本(無料で試せる)というファネルになっています。全体で43本のうちスライド用途は8本です。
3条件のうち1つを外すと候補は広がります。「無料でなくてもよい」とすれば日本円で払えるスライドAIは17本に増えます。「日本円でなくてもよい」とすれば無料のスライドAIは28本です。
ただし海外のツールをドル建てで契約すると為替の変動で実質負担が変わります。データベースの2026年9月6日時点の基準レートは1ドル156.2円です。円安が進めば月額も上がるため日本円で契約できるツールには安定感があります。
次の節で8本の名前と月額をすべて出します。
8本は個人でもチームでも導入しやすい条件がそろっています。日本語が通るので英語が苦手でもメニューや生成結果を読めます。日本円で払えるので法人カードや請求書払いの経費精算が楽です。無料プランがあるので上長の承認を取る前にまず自分で試せます。
8本の月額はMindMeisterの800円からCanvaの11,800円まで開く
日本語・日本円・無料の3条件を通した8本の月額は次のとおりです。いずれも2026年9月6日時点の公式サイトに記載された料金です。
3条件を満たすスライドAI8本の月額
| ツール | 月額 | 特徴 |
|---|---|---|
| MindMeister | 800円 | マインドマップ中心の資料作成 |
| Miro AI | 1,160円 | オンラインホワイトボード |
| Gamma | 1,440円 | AIでスライドを自動生成 |
| Mapify | 1,599円 | マインドマップとスライド両対応 |
| Felo | 1,750円 | AI検索+スライド生成(日本企業) |
| イルシル | 1,848円 | 日本語ビジネス資料に特化(日本企業) |
| Microsoft Copilot | 3,200円 | PowerPointを直接編集 |
| Canva | 11,800円 | 画像・動画も作れる多用途ツール |
最も安いのはMindMeisterの月額800円です。マインドマップを中心にした資料作成ツールで日本語のインターフェースが用意されています。
2番目に安いのはMiro AIの月額1,160円です。オンラインホワイトボードにAI機能が載っています。チームでブレインストーミングをするときに向いています。
Gammaは月額1,440円です。テキストを入力するだけでスライドの構成からデザインまで自動で生成してくれます。このあとの節で触れますがChatGPTにもClaudeにも推薦されたツールです。
Mapifyは月額1,599円でマインドマップとスライドの両方に対応しています。Feloは月額1,750円でAIによる検索機能が中心ですがスライドの生成もできます。
日本企業のスライドAIはイルシルとFeloの2本
8本のうち日本企業が運営しているのはイルシル(月額1,848円)とFelo(月額1,750円)です。イルシルは日本語のビジネス文書に特化したテンプレートを持っています。営業資料や社内プレゼンを日本語で作るときに相性がよいツールです。
Microsoft Copilotは月額3,200円です。既存のPowerPointファイルをそのまま編集できるのが他のツールにない強みです。会社がMicrosoft 365を導入していればアカウントを新しく作らずに始められます。
最も高いのはCanvaの月額11,800円です。スライドだけでなくSNS画像や動画も作れる多用途ツールです。デザインのテンプレートが豊富なので資料の見た目にこだわりたいときに力を発揮します。
8本の月額を並べると800円、1,160円、1,440円、1,599円、1,750円、1,848円、3,200円、11,800円です。Canvaだけ1万円を超えていますがそれ以外の7本は月額3,200円以下に収まっています。
Canvaの月額が高い理由はスライド以外の機能が充実しているためです。画像編集やSNS投稿の作成など複数の用途を1つのサブスクでまかなえます。スライド生成だけに使うなら上位7本のほうが費用を抑えられます。Canvaにも無料プランはあるのでスライド機能だけを試してから有料にするか決められます。
有料プランの中央値1,848円は全体の2,544円を下回る
スライドAI全体の有料プラン月額の中央値は1,848円です。AIツール494本全体の中央値は2,544円なので、スライドAIはAIツールの中でも安い部類に入ります。

日本円で払えるスライドAIだけに絞ると中央値はさらに下がって1,599円です。ドル建てのスライドAIの中央値は2,343円なので、日本円で払えるツールのほうが月額が低い傾向があります。
この差が生まれる背景のひとつは日本企業が比較的安い価格帯で参入していることです。イルシルの1,848円やFeloの1,750円は海外のツールと比べて控えめな水準に設定されています。
全体の中央値2,544円と比べるとスライドAIは始めるハードルが低いといえます。無料プランが28本あるうえに有料でも中央値が1,848円というのはスライドAIの大きな特徴です。月額の負担を抑えてAIを試したいという人にとってスライド作成は手を出しやすい用途です。
他の用途の中央値と比べるとスライドAIの安さがはっきりします。仕事の管理・共有のAIは中央値2,929円です。データ分析のAIは4,061円。最も高い問い合わせ対応のAIは6,248円にのぼります。スライドAIの1,848円との差は大きく開いています。
ChatGPTに聞くとドル建てのPitchとSlidesAIが出てくる
ここからはAIに「プレゼン資料を作れるAIツールを5つ教えて。料金も出して」と聞いたときの結果を見ます。AInformation編集部が2026年9月9日に実際に質問を投げました。
ChatGPTの回答は46.4秒で返ってきました。出てきたのはGamma(Plus月9ドル〜)、Canva(年11,800円)、Pitch(月10ユーロ〜)、Beautiful.ai(月12ドル〜)、SlidesAI(月10ドル〜)の5本です。
5本のうち日本円で払えるのはGammaとCanvaだけだ
5本のうち日本円で決済できるのはGammaとCanvaの2本だけでした。Pitchはユーロ建て、Beautiful.aiとSlidesAIはドル建てで日本円には対応していません。
ChatGPTはCanvaの料金を日本円の11,800円と出しましたがPitchやBeautiful.aiやSlidesAIの料金はドルやユーロのまま表示しています。「日本円で払えるかどうか」を聞かなければ通貨の問題に触れてくれません。
AI画像ツール75本の調査でも同じ傾向が出ています。AIに聞くと知名度の高い海外ツールが優先されて日本円で使えるかどうかの情報は後回しになります。
ChatGPTの回答だけを頼りにツールを選ぶと日本円で払えないものに当たる確率が高くなります。5本中3本がドルかユーロという結果はその典型です。
ChatGPTの回答は1,658字ありました。各ツールの料金ページへのリンクも付けて丁寧に説明しています。ただし通貨が混在している点には自分からは触れていません。読んだ人がドルやユーロの料金を円に換算して比べる必要があります。
Claudeはイルシルを出すがFeloとMapifyは出てこない
同じ質問をClaudeにも投げました。回答は48.3秒で返ってきました。
Claudeが出したのはGamma(月10ドル前後)、Canva(年払い月額約1,500円)、Microsoft 365 Copilot(月30ドル前後)、Beautiful.ai(月12〜14.50ドル)、イルシル(月額1,000円台)の5本です。
ChatGPTとの大きな違いはイルシルを推薦している点です。日本企業が作ったスライドAIを含めてきたのはClaudeだけでした。Microsoft Copilotも日本円で払えるツールなので、Claudeの回答は5本中4本が日本円に対応していました。ChatGPTの2本と比べるとClaudeのほうが日本のユーザーに寄り添った回答を出しています。
ただしClaudeもMicrosoft 365 Copilotの料金を月30ドル前後と表記していました。AInformationのデータベースではMicrosoft Copilotは月額3,200円で日本円に対応しています。AIの回答は参考にはなりますが料金と通貨の対応状況は公式サイトで確かめるのが確実です。法人向けプランは契約形態やライセンス数で金額が変わることもあります。

どちらのAIもFeloとMindMeisterとMapifyは出さない
一方でChatGPTもClaudeもFeloとMindMeisterとMapifyの3本には触れませんでした。3本ともスライド用途で日本語と日本円と無料の条件を満たしているツールです。Feloは月額1,750円、Mapifyは月額1,599円、MindMeisterは月額800円で、いずれも8本のリストに入っています。
MindMeisterは800円で8本の中で最も安いにもかかわらずどちらのAIも名前を出しませんでした。AIの回答は知名度の高いツールに偏る傾向があり安くて日本円で払える選択肢が見落とされがちです。
AIに聞くだけではスライドAIの全容は見えません。8本のうち3本はAIの回答から漏れています。日本円で払えるスライドAIを探すならAIの回答に加えて自分でも調べる必要があります。
開発AIの日本円率は10%で14用途の最下位だ
スライドAIの日本円率42%がどれだけ突出しているかは最下位と比べるとはっきりします。
プログラミング・開発のAIは日本円で払える率が10%です。68本のうち7本しか日本円に対応していません。開発ツールは米国のスタートアップが作っていることが多く料金もドル建てが主流です。
問い合わせ対応のAIも11%にとどまっています。28本のうち3本だけです。
スライドAIの42%はこうした用途と比べると際立っています。日本で仕事にAIツールを使うとき「日本円で払えるか」は予算の申請やカード決済の手間に直結します。個人のクレジットカードでドル建ての海外サービスを契約すると経費精算が面倒になるケースもあります。
14用途の日本円率を高い順に並べると次のようになります。スライド42%、音楽28%、画像27%、議事録25%、文章24%、翻訳24%、仕事管理23%、調べもの19%、自動化17%、分析17%、音声16%、動画14%、問い合わせ11%、開発10%。スライドだけが40%台に乗っており他の用途とは明らかに水準が違います。
日本円で払えるAIツールを探している人にとってスライドAIは選択肢が最も多い用途です。逆に開発や問い合わせ対応のAIを日本円で使いたい場合は選べるツールがごく限られます。
PPTX書き出しと無料枠の上限は使う前に確かめる
8本のうちどれを使うかを決める前に3つ確かめてほしい点があります。
1つ目はPPTXへの書き出しです。作ったスライドをPowerPointの形式で保存できるかどうかはツールによって異なります。ブラウザ上ではきれいに見えていてもPPTXに書き出すとフォントや図形の位置がずれることがあります。無料プランではPPTX書き出しそのものが使えないツールもあるので公式サイトで確認してください。
2つ目は無料枠の上限です。クレジット制の場合は最初に配られるクレジットを使い切ると有料プランへの移行が求められます。月ごとにリセットされるものと使い切りのものがあります。
3つ目は日本語フォントの種類です。海外のツールでは日本語フォントの選択肢が少ないことがあります。社内テンプレートで使っているフォントが含まれていないと見た目を合わせるのに時間がかかります。
この3つを使い始める前に確かめておけば「契約してから困る」事態を避けられます。8本はすべて無料で試せるのでまず手元の資料で1枚作ってみるのがいちばん確実です。
どれから試すか迷ったらMindMeister(800円)とMiro AI(1,160円)とGamma(1,440円)の3本から始めるのがよいでしょう。3本とも月額が安い順に並んでいて日本円で払えて無料で試せます。この3本で合うものが見つからなければ残りの5本に広げてください。
スライドAIが日本円で払える率の最高だとは予想していなかった。画像やチャットのほうが日本企業の参入が多い印象があったがイルシルやFeloがスライド用途の数字を押し上げていた。AIに聞いても出てこないツールが月800円から日本円で使えるのは知っておいて損がない。研修でもクライアントにもまず8本の無料プランで1枚作ることを勧めている。
- 無料のスライドAIでおすすめはどれか
- 2026年9月6日時点のAInformation調べで日本語が通って日本円で払えて無料で試せるスライドAIは8本ある。月額が安い順にMindMeister(800円)、Miro AI(1,160円)、Gamma(1,440円)、Mapify(1,599円)、Felo(1,750円)、イルシル(1,848円)、Microsoft Copilot(3,200円)、Canva(11,800円)。まず無料プランで1枚作ってみて自分の資料に合うかを確かめるのがよい。
- GammaとCanvaはどちらがスライドAIとして安いか
- 2026年9月6日時点の月額はGammaが1,440円でCanvaが11,800円。Gammaのほうが安い。GammaはAIでスライドを作ることに特化しておりCanvaはSNS画像や動画も作れる多用途ツール。スライドだけに使うならGammaが費用を抑えられる。
- ChatGPTにスライドAIを聞くと正確な答えが出るか
- 2026年9月9日に実際に聞いたところ5本のうち3本はドル建てかユーロ建てで日本円では払えなかった。AIは通貨の対応状況を自分からは確かめてくれない。日本円で払えるかどうかは各ツールの公式サイトで自分で確認するのが確実だ。
- スライドAIで作った資料はPowerPointに書き出せるか
- ツールによる。GammaはPPTX書き出しに対応しているが無料プランだと透かしが入る。イルシルもPPTX対応だがプランによって書き出し回数に上限がある。使い始める前に公式サイトで書き出し仕様を確かめておくと安心だ。
