AI画像生成ツールは75本あり4割にあたる31本は0円から試せます。ただしChatGPTとClaudeに聞いてもどちらも5本しか推しません。残りの70本はAIの答えには出てきません。494本のデータベースから条件で絞ると見え方が変わります。
- AI画像生成ツール75本のうち31本(41%)は0円から試せる
- ChatGPTとClaudeに同じ質問を投げると推すツールは4本重なる
- AIが推した6本の料金とデータベースの料金を突き合わせた結果
- 日本語がしっかり通る画像AIは75本中20本(27%)しかない
- 494本を3条件で絞ると43本に減る。デザインに使える具体名と月額
AI画像ツール75本のうち31本は0円で始められる
デザイン業の倒産が前年同期比で大幅に増えたと東京商工リサーチが報じました。理由はAIだけではなく景気や受注単価の下落など複数の要因が絡んでいます。ただ「自分の仕事がAIに置き換わるのか」を気にしている読者は多いはずです。
AInformation編集部は494本のAIツールの公式料金ページを直接見て料金や対応言語を記録しています。2026年9月6日時点の調べで画像を作れるAIツールは75本ありました。そのうち31本は無料プランか無料トライアルがあり0円から試せます。割合にすると41%です。全494本の無料率は39.9%なので画像生成は平均的な水準です。
「AIツールは高い」と思い込んでいる人もいるかもしれませんがそれは誤解です。画像生成ツールの月額中央値は1,913円でした。ただし75本もあると「どれを選べばいいのか」が分かりません。そこでAInformation編集部はChatGPTとClaudeの2社に実際に質問を投げました。
75本の中身はさまざまです。バナーやチラシを自動で作るツールもあれば写真の背景を消すツールもあります。テキストからイラストを生成するものやロゴを作るものもあります。「画像生成AI」とひとくくりにすると自分に合わないものを選んでしまいます。
この記事では2つのAIに同じ質問を投げてどんなツールを推すかを確かめました。さらにAIが出した料金を494本のデータベースと照らし合わせています。AIの答えがどこまで正確なのかを数字で示します。
ChatGPTとClaudeにデザインツールを聞くと5本中4本が重なった
2026年9月8日にChatGPTとClaudeへ同じ質問を投げました。「デザインの仕事で使えるAIツールを5つ教えて。それぞれの月額料金と日本語対応も知りたい」という内容です。AInformation編集部が実際に投げて返ってきた結果をそのまま記録しています。
Claudeが推した5本
Claudeは60.2秒で回答を返しました。文字数は758文字です。推したのはAdobe Firefly・Canva Pro・Figma・Midjourney・Gammaの5本でした。Adobe Fireflyには「著作権IP補償あり」と法人利用の強みを添えていました。Midjourneyには「UIは英語のみ。プロンプトは日本語も一部通るが英語推奨」と注意も書いています。
ChatGPTが推した5本
ChatGPTは94.0秒で回答を返しました。文字数は2,331文字でClaudeより長い回答でした。推したのはCanva Pro・Adobe Firefly・Figma AI・Midjourney・ChatGPT Plusの5本です。ChatGPTは5本目に自社のChatGPT Plusを入れています。各ツールに「向いている人」を付けていたのが特徴です。
重なったのは4本だった
2社の答えを突き合わせるとAdobe Firefly・Canva Pro・Figma・Midjourneyの4本が完全に重なりました。5本目だけが違いClaudeはプレゼンツールのGammaを推しChatGPTは自社製品を入れています。画像を作れるAIツールは75本あるのに2社とも5本しか名前を出しませんでした。

この4本はいずれも世界的に知名度が高いツールです。アドビが運営するAdobe FireflyやUI/UXデザインの定番であるFigmaなど学習データに情報が豊富なものばかりです。AIに聞くと知名度の高いツールが先に推されて選択肢が大きく偏ります。
残りの70本はAIに「教えて」と聞いても名前が出てきません。0円で試せるツールもこの70本の中に含まれています。AIの答えを出発点にするのは構いませんが全体のごく一部しか見えていないことを知っておく必要があります。
AIが推した6本の月額をデータベースで確かめた
2社が推した5本ずつの重複を除くと6本になります。この6本の月額料金をAInformationのAIツールデータベースと突き合わせました。データベースには494本の公式料金が入っています。結果は次の表のとおりです。
AIが推した6本の月額料金
| ツール | Claudeの回答 | ChatGPTの回答 | データベース |
|---|---|---|---|
| Adobe Firefly | 1,580円〜 | 1,580円〜 | 1,580円 |
| Canva Pro | 1,180〜1,500円 | 1,180円 | 11,800円 |
| Figma | 16ドル〜 | 20ドル | ― |
| Midjourney | 10〜120ドル | 30ドル | ― |
| Gamma | 12〜25ドル | ― | 1,440円 |
| ChatGPT Plus | ― | 20ドル | 1,400円 |
料金が一致した3本
Adobe Fireflyは2社とも月額1,580円からと回答しました。AInformationのデータベースでも1,580円と記録されており金額は一致しています。ClaudeだけがGammaを推しましたがデータベースでは月1,440円で収録されています。ChatGPTだけが推したChatGPT Plusもデータベースでは月1,400円です。この3本はAIの回答とデータベースがほぼ合っていました。
Canvaは大きくズレた
Canvaには目立つ食い違いがありました。Claudeは月1,180〜1,500円と答えChatGPTは月1,180円と答えています。しかしデータベースでは11,800円と記録されています。同じサービスでもプランや支払い方法で金額が変わることがあります。AIの回答だけで判断せず公式の料金ページを確かめることが必要です。
日本円で払えないツールが2本あった
MidjourneyとFigmaはデータベースの「日本円で払えて日本語が通り無料で試せる43本」の中には入っていませんでした。Midjourneyはドル建ての支払いのみです。Figmaも基本はドル建てです。2社のAIともこれらを推しましたが日本円で払えるかどうかには触れていません。「AIが推したから大丈夫」ではなく日本円の対応を別途確かめてください。
AIは知名度の高いツールについてはおおむね正しい料金を返します。しかしプランが複数あるツールでは「どのプランの料金か」が不明瞭になりやすい傾向がありました。
デザイン職で使えるAIは494本中94本で5番目に多かった
AIツール494本を12の職種に分けるとデザインには94本が当てはまります。2026年9月6日時点のAInformation調べです。最も多いのはマーケの193本で最も少ないのは法務と経理・財務の各16本でした。デザインの94本は上から5番目の位置にあります。
マーケが多いのはSNS運用・広告運用・SEOなど守備範囲が広いためです。デザインはそこまで広くはありませんが94本あればツールが足りないということはありません。事務・総務の137本や企画・経営の129本より少なめですが営業の69本や人事の31本よりは多い水準です。
ただしこの94本はデザイン職に向いたツールの総数であって画像生成だけではありません。プレゼン資料の作成や動画編集など周辺の業務も含みます。画像を作ることに絞ると75本になります。さらに日本語や日本円の条件を足すと選択肢はもっと減ります。
AIが得意な分野の仕事は選択肢が多くAIがまだ苦手な分野は少なくなります。デザインは画像生成との相性が良いため94本という比較的多い数になっています。法務の16本と比べるとデザインの選択肢はずっと広いことが分かります。
日本語がしっかり通る画像AIは75本中20本しかなかった
画像を作れるAIツール75本のうち日本語がしっかり通ると判定できたのは20本(27%)でした。大半のツールは日本語の対応が不十分です。
この27%は用途別で見ると低いほうです。資料・スライドのツール40本では42%が日本語に対応しています。翻訳ツールは46本中59%です。一方でプログラミング・開発ツール68本は10%にとどまります。画像生成の27%は低めの位置にあります。
画像生成ツールの多くは海外で開発されています。プロンプト(指示文)は英語で入力することが前提になっているものが多く日本語で入れても意図した画像が出にくいツールが過半数です。日本語が通るかどうかは料金の次に重要な判断基準です。
せっかく0円で試せるツールがあっても日本語で指示が出せなければデザイン業務の現場では使いにくくなります。英語に自信がない人は最初から日本語対応の20本に絞って選ぶほうが時間を無駄にしません。
プロンプトを英語で書ける人であれば75本すべてが選択肢になります。ただし日本の中小企業や個人事業主でデザイン業務をしている人の多くは英語のプロンプトに慣れていないはずです。実務で使うなら日本語対応は最初に確かめるべき条件です。
AInformationのデータベースでは日本語対応を段階で記録しています。「しっかり通る」はUIも入力も日本語で不自由なく使えるレベルです。「一部通る」は基本操作は日本語でできるが細かい設定は英語のほうが精度が上がるレベルです。20本は「しっかり通る」に分類されたものです。
ChatGPTもClaudeも推薦の中で日本語対応に触れていましたがその精度までは確かめていません。たとえばClaudeはMidjourneyについて「プロンプトは日本語も一部通るが英語推奨」と書いています。「日本語対応」の程度もツールごとに差があるため試してみてから決めるのが確実です。
画像AIの月額中央値は1,913円で用途14種の中では安い方だった
画像を作れるAIツール75本の月額中央値は1,913円でした。AInformationが2026年9月6日時点で公式ページから直接確認した数字です。
AIツール全494本の月額中央値は2,544円なので画像生成ツールはそれより安い水準にあります。最も月額が高い用途は問い合わせ対応の6,248円です。最も安いのは音楽を作るツールの1,406円でした。

日本円で払えるツールに限ると中央値はさらに下がり1,499円です。ドル建てのツールでは2,341円です。日本円で払えるAIツールのほうが安い傾向は全体でも同じです。全494本で見ると日本円ツールの中央値は1,650円でドルツールは2,929円でした。差額は1,279円です。
日本円ツールが安い理由の1つは日本企業が提供するツールが含まれていることです。全494本のうち日本企業が運営するものは113本(22.9%)です。日本市場の価格帯に合わせた料金設定をしているケースが多いため中央値を押し下げています。
他の用途の中央値も並べるとデータ分析が4,061円でプログラミングが3,124円です。議事録は2,968円で仕事の管理が2,929円でした。相談・調べもの(チャット)と文章を書くツールはどちらも2,593円です。画像生成の1,913円はこれらより安い位置にあります。
1,913円という中央値は「半分のツールはこれより安く半分はこれより高い」という意味です。画像AIの半分は月2,000円以下で使えます。デザイナーにバナー制作を外注する金額と比べると毎月定額で何度でも使えるAIツールのコストは格段に低くなります。
494本を日本語と日本円と無料の3つで絞ると43本に減った
AInformationのデータベースでは494本のAIツールを3つの条件で段階的に絞れます。「日本語がしっかり通る」「日本円で払える」「0円で試せる」の3つです。
まず日本語がしっかり通るかで絞ると494本から208本に減ります。この時点で半分以上が落ちます。次に日本円で払えるかの条件を足すと69本になります。さらに0円で試せるかを足すと43本まで減りました。

494本が43本になるということは大半のAIツールが日本にいる個人や中小企業にはすぐ使えないということです。「AIツールは500本近くある」と聞くと選び放題のように感じますが条件を絞ると見え方は大きく変わります。
ChatGPTとClaudeが推した6本のうちこの43本に入っていたのはAdobe Firefly(1,580円)・Canva(11,800円)・Gamma(1,440円)・ChatGPT(1,400円)の4本でした。MidjourneyとFigmaは日本円で払えないため43本に含まれていません。AIが推すツールの中にも日本では使いにくいものが混ざっています。
AIに「おすすめを教えて」と聞くだけではなく条件で絞り込んで探すことに意味があります。とくにデザイン業務では月額・日本語・支払い通貨の3点が決め手になることが多いため最初に条件で絞ってから試すツールを決めるのが効率的です。
データベースで条件を指定して絞り込めばAIの推薦には出てこないツールにも手が届きます。AInformationのAIツールデータベースでは用途・業種・職種・料金・日本語・使う場所の条件を組み合わせて探せます。
月3,000円以下のAIツールは全体の59%を占めた
料金がかかる298本のAIツールのうち月3,000円以下は176本で59%を占めました。2026年9月6日時点のAInformation調べです。AIツールの過半数は月3,000円以下で使えます。
画像を作れるツール
43本の中から画像を作れるツールを拾うとPicWishが月1,350円でAdobe Fireflyが月1,580円です。PicWishは背景の除去や画像の拡大が得意で写真の加工に向いています。Adobe FireflyはPhotoshopやIllustratorとの連携が強みです。
画像専用ではありませんがGemini(Google AIプラン)は月725円で画像の生成にも対応しています。ChatGPTも月1,400円で画像の作成と編集ができます。チャット型AIでも画像を作れることはあまり知られていません。
資料やプレゼンを作れるツール
デザイン業務では画像だけでなくプレゼン資料やSNS投稿も作ることが多いはずです。資料・スライドに特化したツールならMindMeisterが月800円でMiro AIが月1,160円です。イルシルは月1,848円で日本企業が運営しています。どれも日本語が通り日本円で払えて無料で試せます。
AIツールの月額は1,000〜2,000円台のものが中心です。デザイナーへの外注を一部AIに置き換えるだけでもコストの差は目に見えて出ます。
Canvaは月11,800円とデータベースに記録されており他のツールに比べて高めです。ただしCanvaは画像だけでなくプレゼン・SNS投稿・動画の簡易編集まで1本でカバーできるため用途が広い場合は割高とは限りません。
AIの推薦は4本に偏るがデータベースから選ぶと見え方が変わった
この記事ではChatGPTとClaudeの2社に「デザインに使えるAIツールを教えて」と聞いた結果をAInformationの494本のデータベースと突き合わせました。分かったことは3つあります。
1つ目はAIが推すツールが2社とも同じ4本に偏ることです。画像を作れるAIツールは75本あるのにAIの答えに出てきたのは5本でした。残りの70本はAIに聞いても知ることができません。知名度が高いツールに回答が集中する傾向があります。
2つ目はAIが答えた料金と実際の料金にズレが出る場合があることです。とくにCanvaは回答とデータベースの記録に大きな差がありました。AIが返す料金を鵜呑みにせず公式の料金ページを自分の目で確かめてください。
3つ目はAIが日本円で払えるかどうかまでは気にして推してくれないことです。MidjourneyとFigmaはドル建ての支払いのみですが2社のAIともそこに注意を促しませんでした。日本円で払えるかどうかは日本の利用者にとって重要な条件です。
デザイン業の倒産が増えた背景にはAI以外の要因もたくさんあります。ただしAIツールの月額中央値は1,913円ですから自分の業務に取り入れるハードルは低いと言えます。AIの推薦だけに頼らずデータベースで条件を絞って選ぶことを勧めます。AInformationのAIツールデータベースなら494本を用途・料金・日本語対応で絞り込めます。
デザインの仕事で「何から始めればいいか分からない」という人はまず0円で試せるツールを1つ触ってみてください。画像生成ならAdobe Firefly(月1,580円だが無料枠あり)が入りやすいはずです。写真の加工ならPicWish(月1,350円だが無料枠あり)もあります。使ってみて合わなければ別のツールに切り替えるだけです。43本あるので選択肢には困りません。
デザイン業の倒産が増えたという報道は気になる。ただ原因をAIだけに求めるのは早い。大事なのは自分の業務にAIをどう取り入れるかだ。今回ChatGPTとClaudeに聞いてみて分かったのはAIが推すツールは驚くほど偏っているということだった。75本のうち5本しか名前が出ない。料金のズレもあった。AIの回答を出発点にするのは構わないがそれだけで選ぶのは勧めない。
- デザインに使えるAIツールは無料で使えるものがあるか
- あります。AInformationが2026年9月6日時点で調べたところ画像生成AIツール75本のうち31本(41%)は無料プランか無料トライアルがあります。Adobe FireflyやPicWishなどが含まれます。月額がかかるツールでも中央値は1,913円です。
- ChatGPTにデザインツールを聞くと何を推すか
- 2026年9月8日にAInformation編集部が実際に聞いたところCanva Pro・Adobe Firefly・Figma AI・Midjourney・ChatGPT Plusの5本でした。Claudeに同じ質問をすると5本中4本が同じでした。75本あるうちAIは5本しか名前を出さないため条件で絞って探すほうが選択肢は広がります。
- AI画像生成ツールの月額はいくらか
- 中央値は月1,913円です。AInformationが494本の公式ページを直接見て2026年9月6日時点で調べた数字です。日本円で払えるツールに限ると1,499円に下がります。月3,000円以下のツールが全体の59%を占めているため大きな出費にはなりにくい水準です。
- 日本語に対応しているAI画像ツールはいくつあるか
- 75本のうち20本(27%)です。2026年9月6日時点のAInformation調べです。資料・スライドのツール(42%)と比べると低い割合になっています。日本語で使いたい場合は最初から対応ツールに絞って選ぶことを勧めます。
