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ライセンス0円だからChatGPTはLibreOfficeを隠し持つ

読了 約5分
OpenAI LibreOfficeのロゴが写った写真。ライセンス0円だからChatGPTはLibreOfficeを隠し持つ
この記事の要点

ChatGPTのデスクトップアプリの隠しフォルダに約1.7GB分のツールが見つかった。中でも約430MBのLibreOfficeが丸ごと入っており、ライセンス0円でOffice形式のファイルを扱える点が選ばれた理由とみられる。OpenAIはまだ公式に発表していない。

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ChatGPTにExcelを直接操作させたいか

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430MBLibreOfficeの容量
1.7GB隠しフォルダの総容量
0LibreOfficeのライセンス料

ChatGPTアプリの隠しフォルダに1.7GB分の道具が入っていた

開発者のサイモン・ウィリソン氏がChatGPTデスクトップアプリの中に隠しフォルダを見つけました。フォルダには合計1.7GB分のファイルが収められています。最も大きいのはNode.jsの446MBです。次にPythonランタイムの440MBが続きます。PDF処理ツールのPoppler(188MB)やバージョン管理のgit(148MB)も含まれています。つまりChatGPTはチャットで答えるだけでなく、コードを実行しファイルを変換する道具を一式そろえていたことになります。同じ場所にはAIが各道具の使い方を参照する「Skill」ファイルも置かれていました。AIが自分で道具を見つけて使う設計です。OpenAIはこの構成についてまだ公式に説明していません。

LibreOfficeが選ばれた理由は「ライセンス0円」だ

隠しフォルダの中でとくに目を引くのは約430MBのLibreOfficeです。The Document Foundationが開発するオープンソースのオフィスソフトで文書作成のWriterや表計算のCalcやスライドのImpressが入っています。Word・Excel・PowerPoint形式のファイルをそのまま開けます。ライセンス料が0円で外部APIの呼び出しも不要です。AIがファイルを直接操作するには最も手軽な選択肢だと指摘されています。ドイツのある州政府はLibreOfficeへの移行でライセンス費用を約27億円削減しました。イタリア防衛省も移行で約36億円を節約しています。無料で使える実績あるソフトとしてAIの道具に選ばれた形です。

ChatGPTアプリ隠しフォルダの中身

Node.js 446 MB
Python 440 MB
LibreOffice 430 MB
Poppler 188 MB
git 148 MB
データ:Simon Willison's Weblog / 制作:AInformation

OpenAIが描く3段階は「チャットから同僚」だ

OpenAIでChatGPT Workの製品責任者を務めるタラ・セシャン氏はAI製品の進化を3段階で語っています。第1段階はチャットボットで質問に答えるだけです。第2段階では人が指示を出しAIが作業をこなします。第3段階は「動き続ける同僚」になります。人は方向性だけ示して成果を評価する役割に変わります。この最終段階ではAIが実際のファイルを扱える道具を持つ必要があります。LibreOfficeの同梱はOffice文書を自力で開いて編集する力をChatGPTに持たせる第一歩です。ファイルを自力で操作できるAIは対話だけのチャットボットよりも使い道が広がります。

ChatGPTにファイルを任せるなら渡すフォルダを先に決めたい

OpenAIはLibreOfficeの統合をまだ公式に発表していません。目的を説明する文書も公開されていない状態です。ただしデスクトップアプリが手元のファイルを直接操作できる仕組みは着実に整っています。利用者の側では社内ファイルへのAIアクセスをどこまで許すかを今のうちに決めておきたいところです。たとえば操作を許可するフォルダの範囲や編集権限をあらかじめ設定しておけばリスクを抑えやすくなります。AIがファイルを触れるようになると便利さと引き換えに情報管理の設計が必要です。IT部門にとってはアクセス範囲のルール作りが次の課題です。

この記事に出てくることば
LibreOffice
The Document Foundationが開発するオープンソースのオフィスソフト。WriterやCalcやImpressなどが含まれMicrosoft Office形式のファイルを読み書きできる。ライセンス料は0円
藤井俊太(AI導入コンサルタント)の見方

デスクトップアプリの中にファイル操作ツールが丸ごと入っていた事実は利便性だけの話ではない。AIが手元のWordやExcelを開いて書き換える仕組みが裏で整っていたことになる。OpenAIが公式に説明していない以上どのファイルにどこまで触れるかの全容はまだ分からない。社内でChatGPTデスクトップアプリを使っている企業は操作を許すフォルダの範囲と編集権限の方針を先に決めておきたい。

よくある質問
なぜChatGPTアプリにLibreOfficeが入っているのか
AIがWord・Excel・PowerPoint形式のファイルを直接操作するために入っています。LibreOfficeはオープンソースでライセンス料が0円です。外部のAPIを呼ぶ必要もないのでデスクトップアプリに同梱する道具として最も手軽な選択肢とされています。OpenAIは公式に理由を説明していませんがAIエージェントがファイルを自力で扱う基盤として組み込んだと見られています。
隠しフォルダにはLibreOffice以外に何があるか
Node.js(446MB)とPythonランタイム(440MB)が最も大きな割合を占めています。コードの実行環境です。ほかにPDF処理ツールのPoppler(188MB)やバージョン管理のgit(148MB)が入っています。さらにAIが各道具の使い方を知るための「Skill」ファイルも同じ場所にあります。合計で約1.7GBです。

この記事の出典

補助資料

  • [1]GIGAZINEGIGAZINE・補助的な二次資料・確認 2026-09-10この記事の元にした報道

出典の最終確認日:2026年9月10日

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