iOS 27は9月15日に出るがAIは2つに分かれる
Appleが9月9日(日本時間9月10日未明)に6機種を発表しました。同じときにソフトの日程も出ています。iOS 27が配られるのは9月15日(火)です。
この日から使えるAIは2つに分かれます。1つはApple Intelligenceで、日本語を含む16言語に対応します。もう1つは作り直された新しいSiri AIで、こちらは端末を英語に設定しないと動きません。
名前が似ているので混ざりやすいところです。日本語で話しかけたい人にとっては、9月15日に手に入るものが変わってきます。
Image Playgroundで” width=”2000″ height=”2180″ loading=”lazy” />Siri AIが日本語に対応するのは10月の予定です。何日からかは発表されていません。上の図のとおり、同じ日に始まっても中身は3つの状態に分かれます。
ここから機能ごとに、9月15日に何が使えて何が使えないかを見ていきます。
- 9/12iPhone 18 Pro・Pro Maxの予約が午後9時から始まる
- 9/15iOS 27。Apple Intelligenceは日本語で使え、Siri AIは英語のみ
- 9/15watchOS 27が出る
- 9/18iPhone 18 Pro・Apple Watch Series 12・Ultra 4が発売
- 10月Siri AIが日本語に対応する(日付は未発表)
Apple Intelligenceは日本語を含む16言語で動く
Apple Intelligenceは9月15日(火)にiOS 27で使えるようになります。Appleが挙げている対応言語は16です。
日本語と英語のほかは、デンマーク語、オランダ語、フランス語、ドイツ語、イタリア語、ノルウェー語です。さらにポルトガル語、スペイン語、スウェーデン語、トルコ語、ベトナム語、中国語(簡体字)、中国語(繁体字)、韓国語が続きます。日本語は最初から入っている言語です。
使うには条件が2つあります。1つは端末の言語とSiriの言語を同じ対応言語にそろえることです。もう1つはApple Intelligenceに対応した端末を持っていることになります。
Appleのサポートページによると、対応するiPhoneは3つの世代です。iPhone 15 ProとiPhone 15 Pro Max、それにiPhone 16以降になります。同じiPhone 15でも無印とPlusは入っていません。手持ちの機種によっては、9月15日にiOS 27へ上げてもAIの機能が出てこないことになります。
Apple Watchでも一部の機能が使えます。こちらはApple Intelligenceに対応したiPhoneと組にして、そのiPhoneが近くにあることが条件です。
新しいSiri AIは端末を英語にしないと動かない
新しいSiri AIも9月15日(火)に始まります。ただしこちらはベータ版です。動かすには対応する端末を英語に設定しておく必要があります。
Siri AIはこれまでのSiriと中身が違います。メッセージやメール、それに写真をまたいで持ち主のことを踏まえた答えを返す作りです。アプリを操作するところまでこなします。
たとえば友だちがメッセージですすめてくれた曲をかけたり、メールに埋もれた予約の確認を引っぱり出したりできます。声はピッチや速さやトーンを自分好みに変えられる作りです。

Siriとの会話を1か所にためるSiriアプリも新しく付きます。iPhoneで聞いたことの続きをiPadで再開できる作りです。
日本語で使いたい人は、この機能をまるごと10月まで待つことになります。端末を英語にすれば9月15日から試せますが、ふだん使いの端末でそれをやると通知もメニューも全部英語になります。仕事で使っている端末なら現実的ではありません。
公式ページを1つずつ見ると英語だけの機能が3つある
ここからが今回いちばん見落とされやすいところです。Apple Intelligenceは16言語に対応しますが、機能ごとに見ると日本語で使えないものが混ざっています。
Apple日本のApple Intelligenceページには、機能を紹介するカードが並んでいます。対応の状況が分かるのは、カードの下に付いている注記です。AInformation編集部でカードを1枚ずつ開いて数えました。
英語で利用できますと書かれていたのは3つです。1つ目はメールとメッセージが次の動きを提案する機能になります。2つ目は通話中に予約番号などを出す機能で、3つ目は音声入力の精度が上がる機能でした。
| 機能 | 公式ページの注記 | 9月15日に日本語で使えるか |
|---|---|---|
| 撮ったあとに写真の構図を変える | 注記なし | 使える |
| Image Playgroundで写真のようにリアルな画像を作る | 注記なし | 使える |
| 打っている文章の文法とつづりを直す | 注記なし | 使える |
| 説明するだけでカレンダーに予定を入れる | 注記なし | 使える |
| メモの落書きをその場で画像に変える | 現在利用できます | 使える |
| ライブ翻訳 | 現在利用できます | 使える |
| 説明からショートカットを作る | 使用制限が適用される場合があります | 使えるが上限つき |
| Siriが文章の下書きを作る | 使用制限が適用される場合があります | Siri AIなので英語だけ |
| メールとメッセージが次の動きを提案する | 英語で利用できます | 使えない |
| 通話中に予約番号などを出す | 英語で利用できます | 使えない |
| 音声入力の精度が上がる | 英語で利用できます | 使えない |
| パスワードを自動で作り直す | 今後のソフトウェアアップデートで対応予定 | まだ来ない |
AInformation調べ。2026年9月10日時点のApple公式ページ(apple.com/jp/apple-intelligence)で、機能ごとのカードに付いている注記をそのまま書き写したもの。注記なしは、そのカードに言語の断りが書かれていなかったことを指す。

通話の機能は、航空会社に電話をかけるとメールにあった予約コードが画面に出るというものです。上の写真はAppleが出した実物の画面で、便名と出発時刻まで並んでいます。
便利そうに見えますが、日本語の端末では9月15日を過ぎても出てきません。ここは16言語という言葉だけを見ていると気づけないところです。
9月15日から日本語で使えるのは写真と画像と文章だ
逆に、注記が付いていない機能は日本語のまま使えます。数のうえではこちらのほうが多めです。
写真では、撮ったあとに構図を変える機能が入ります。写る範囲を広げたり、大きなものを消したりもできます。撮り直しがきかない場面ほど効いてくる機能です。
画像では、Image Playgroundが写真のようにリアルな画像を作れるようになりました。メモに描いた落書きをその場で画像に変える機能には、現在利用できますと書かれています。
文章まわりで効くのは、打っているそばから文法とつづりを直してくれる機能です。説明を書くだけでカレンダーに予定を入れる機能や、タブを話題ごとにまとめるSafariの機能も日本語で動きます。
ただし1日の使用回数に上限が付く機能もあるので、そこは押さえておきたいところです。上限の対象はサーバー側のモデルを使うもので、Image PlaygroundやショートカットのAIモデルが入ります。上限は機能や混み具合で変わるとのことです。今後は有料で枠を広げる予定だとAppleは書いています。
Siri AIの日本語は10月だが日付はまだ出ていない
Siri AIが日本語に対応するのは10月の予定です。フランス語、韓国語、ポルトガル語、スペイン語も同じタイミングになります。
ここで気をつけたいのが、Appleの書き方が2つに割れていることです。プレスリリースには10月と書かれていますが、Apple日本のApple Intelligenceページでは年内に日本語でも利用できるようになりますとなっています。

10月と年内では2か月以上の幅があります。日本語で話しかけたい人は、10月と決め打ちしないほうが安全です。
もう1つ、EUに住んでいる人はiPhoneやiPad、Apple Watchで最初のうちSiri AIを使えないとも書かれています。国と言語の両方で条件が分かれる作りです。
iPhone Duoが発売されるのは10月23日(金)です。その日に日本語のSiri AIが間に合っているかどうかは、いまの発表からは読み取れません。

Appleが公開したSiri AIの画面は、どれも英語で作られています。日本語で動いている画面はまだ出ていません。
Appleの日本語表記も9月14日と9月15日で割れている
日付そのものにも食い違いがあります。ここはAppleの日本語リリースを読み比べて気づいたところです。
Apple Watch Series 12とUltra 4、それにAirPods 5の3本を見ます。どれもApple Intelligenceを9月15日(火)と書いています。iPhone Duoの1本だけが9月14日(月)です。
英語のリリースはMonday, September 14で統一されています。米国の9月14日(月)は日本時間の9月15日(火)にあたる日です。Apple日本のApple Intelligenceページも9月15日と書いています。
日本で待っている人にとっては9月15日(火)が正しい日付になります。海外の記事をそのまま読むと1日ずれるので、ここは押さえておきたいところです。
| いつ | 何が起きるか |
|---|---|
| 9月12日(土)午後9時 | iPhone 18 ProとiPhone 18 Pro Maxの予約が始まる |
| 9月15日(火) | iOS 27。Apple Intelligenceが日本語を含む16言語で使える |
| 9月15日(火) | Siri AIのベータが始まる。端末を英語にした人だけ |
| 9月15日(火) | watchOS 27。Apple Watchでも同じAIが使える |
| 9月18日(金) | iPhone 18 ProとApple Watch Series 12とUltra 4が発売 |
| 10月(日付は未発表) | Siri AIが日本語に対応する予定 |
| 10月23日(金) | iPhone Duoが発売 |
| 年内 | 作り直したヘルスケアアプリ。まず米国の英語から |
発表の3時間半後にAIへ聞くと新しいSiriに触れなかった
この違いをAI自身が説明できるのかを、その場で試しました。9月10日の午前5時32分から45分にかけて、ChatGPTとClaudeへ同じ質問を投げています。発表から約3時間半後です。
聞いたのは、iPhoneのApple Intelligenceは日本語で使えますか、いつから使えるようになりますかの2点です。
| 聞いたこと | ChatGPT | Claude |
|---|---|---|
| 答えるまでにかかった時間 | 42.2秒 | 21.1秒 |
| 返ってきた文字数 | 686字 | 566字 |
| 日本語で使えるか | 使えると答えた | 使えると答えた |
| 根拠にした時期 | iOS 18.4(2025年3月31日) | iOS 18.4(2025年4月1日) |
| 9月15日のiOS 27に触れたか | 触れなかった | 触れなかった |
| 新しいSiri AIが英語からだと答えたか | 答えなかった | 答えなかった |
2社とも日本語で使えると答えました。どちらもiOS 18.4から日本語に対応したという、1年半前の話を根拠にしています。
ただし2社とも、9月15日に出るiOS 27にも、新しいSiri AIが英語から始まることにも触れませんでした。ChatGPTはSiriの一部の機能が今後のアップデート予定だと書きましたが、10月という時期は出していません。
発表から3時間半では、AIはまだ新しい日程を持っていなかったことになります。上げる日や買う日を決めるときは、AIの答えだけで判断しないほうがよさそうです。
AInformation調べ。2026年9月10日午前5時32分から45分にかけて、ChatGPTとClaudeへ同じ質問を投げた。返ってきた秒数と中身を数えたもの。
AIツール494本のうち日本語が通るのは208本だけだ
日本語で使えるかどうかは、AppleのAIに限った話ではありません。AI全体を見るとどうなっているかも出しておきます。
AInformationが料金と機能を調べているAIツール494本のうち、日本語がしっかり通るのは208本でした。全体の42.1パーセントになります。

日本円で払えるものはさらに少なく82本です。残りはドル建ての支払いになるので、為替の分だけ実際の負担が動きます。
こうして並べると、AppleのAIが16言語に対応するというのは手厚いほうです。日本語が最初から入っている点も、後から足される作りとは違います。
一方で、機能ごとに見ると英語だけのものが混ざる点は他のAIツールと変わりません。日本語対応と書いてあっても、どの機能まで通るのかは1つずつ確かめないと分からないところです。
AInformation調べ。2026年9月10日時点で494本のAIツールについて、公式の案内と実際の画面を1本ずつ確かめたもの。
月2,544円のAIツールと違い端末代だけで済む
お金の面も見ておきます。日本語で使えるAIを月ぎめで契約すると、いくらかかるかという話です。
494本のうち有料は298本で、月額の中央値は2,544円でした。年に直すと3万528円になります。

Apple IntelligenceとSiri AIは、対応する端末を持っていれば追加のお金がかかりません。ここが月ぎめのAIツールとの分かれ目です。
ただし前に触れたとおり、サーバー側を使う機能には1日の使用回数の制限が付きます。無制限に使えるわけではないので、仕事で1日じゅう回すような使い方には向きません。
もう1つ見ておきたいのが、どこで使えるかです。494本のうちスマートフォンのアプリがあるのは121本だけで、残る373本はブラウザかパソコンのソフトになります。iPhoneの中で完結するAppleのAIとは、使う場面がそもそも違います。
9月15日までに3つを確かめておきたい
最後に、iOS 27へ上げる前に見ておきたいところをまとめます。
1つ目は端末です。Apple Intelligenceが動くのはiPhone 15 Pro以降で、iPhone 15とiPhone 15 Plusは対象外です。ここを外していると、上げてもAIの項目自体が出てきません。
2つ目は言語の設定です。端末の言語とSiriの言語がそろっていないと、Apple Intelligenceそのものが使えません。日本語で使うなら両方を日本語にします。
3つ目は新しいSiriを試すかどうかです。9月15日から触りたいなら端末を英語にする必要があります。日本語のまま待つなら10月まで動きません。

9月18日(金)にはiPhone 18 ProとApple Watchが発売されます。今回の6機種のうち、いちばん早く手に入るのがこの日です。iPhone Duoは10月23日(金)になります。
日本語のSiri AIが間に合うかどうかは、10月の発表を待つしかありません。日付が出たときに、いま英語で先に試しておくかどうかの判断も変わってきます。
- Apple Intelligence
- Appleの端末に組み込まれたAIの土台。写真の編集や文章の校正など、アプリの中で動く機能をまとめた呼び名
- Siri AI
- 作り直された新しいSiri。持ち主のメールや写真を踏まえて答え、アプリの操作までこなす。9月15日は英語だけ
- ベータ版
- 正式に出す前の試し版。動きが変わったり、うまく動かない場面が残っていたりする
16言語に対応と書いてあっても、機能ごとに見ると日本語で使えないものが混ざります。公式ページのカードを1枚ずつ開くと、英語で利用できますと書かれた機能が3つありました。日付の表記もAppleの中で9月14日と9月15日に割れています。日本で待つ人にとっては9月15日(火)が正しい日です。
- 9月15日にiOS 27へ上げると日本語でAIを使えるのか
- Apple Intelligenceは使えます。日本語を含む16言語に対応していて、端末の言語とSiriの言語を日本語にそろえておけば動きます。ただし新しいSiri AIは端末を英語にした人だけで、日本語への対応は10月の予定です。
- Apple IntelligenceとSiri AIは何が違うのか
- Apple Intelligenceは写真の編集や文章の校正など、アプリの中で動くAIの土台です。Siri AIはその上で動く新しいアシスタントで、持ち主のメールや写真を踏まえて答え、アプリの操作までこなします。日本語で使えるようになる時期が違います。
- 16言語に対応していれば全部の機能が日本語で使えるのか
- 使えません。Apple公式のApple Intelligenceページを1枚ずつ確かめたところ、英語で利用できますと書かれた機能が3つありました。メールとメッセージの提案、通話中に予約番号を出す機能、音声入力の精度が上がる機能です。
- 自分のiPhoneでApple Intelligenceは動くのか
- iPhone 15 ProとiPhone 15 Pro Max、それにiPhone 16以降が対象です。同じiPhone 15でも無印とPlusは対象外なので、上げてもAIの項目が出てきません。
この記事の出典
補助資料
- [1]Appleこの記事の元にした報道
出典の最終確認日:2026年9月10日
