iPhone Duoは36万4,800円 10月23日に発売される
Appleは9月9日(日本時間9月10日未明)に、初めて折りたためるiPhoneを発表しました。名前はiPhone Duoです。価格は256GBモデルが36万4,800円(税込)からで、36回払いなら月額1万133円になります。
予約は10月16日(金)午後9時から始まります。発売は10月23日(金)です。容量は256GB・512GB・1TB・2TBの4つで、色はスターホワイトとナイトスカイの2色から選べます。

開くと7.6インチのインナーディスプレイになります。これはiPhone 18 Pro Maxより50パーセント広い面積です。閉じた状態でも5.4インチのアウターディスプレイがあり、iPhone 18 Proの画面の90パーセントの広さを保ちます。
本体はグレード5チタニウムです。ヒンジは100以上の部品でできていて、開いたときに画面の中央を支えてフラットに保つ作りになっています。防沫と耐水と防塵はIP68等級です。
バッテリーは両側に1つずつ入っています。インナーディスプレイを使うと最大31時間、アウターディスプレイなら最大44時間のビデオ再生ができます。両方を均等に使う場合は1回の充電で最大24時間です。約20分で最大50パーセントまで急速充電できます。
屋外でのピーク輝度は最大3,000ニトです。年内にApple Pencil(USB-C)へ対応する予定で、どちらの画面でもメモや注釈を書けるようになります。
- 9/12iPhone 18 Pro・Pro Maxの予約が始まる
- 9/14iOS 27が出てApple IntelligenceとSiri AI(英語)が使えるようになる
- 9/18iPhone 18 Pro・Pro Maxが発売
- 10月Siri AIが日本語に対応する(日付は未発表)
- 10/16iPhone Duoの予約が午後9時から始まる
A20 ProのAI処理はA19 Proの2倍になった
今回の発表でAIとして最も大きいのはチップです。A20 Proは新しいデュアル16コアのNeural Engineを積んでいて、合計32コアになりました。Appleは前の世代のA19 Proと比べてAIの処理能力が2倍になったと説明しています。

この32コアが受け持つのは、端末の中でAIモデルを動かす仕事です。クラウドに送らずに手元で処理する部分が速くなります。写真をきれいに仕上げる計算も同じところで速くなります。
ほかの部分も上がっています。6コアのCPUはA19 Proより最大20パーセント速く、7コアのGPUは最大40パーセント速くなりました。メモリの帯域幅は50パーセント広がり、製造は2ナノメートルのプロセスです。

iPhone Duoでは、このA20 Proを専用のベイパーチャンバーに直接つないで熱を逃がしています。iPhone 17 Proと比べて、高い性能を保ったまま動き続ける時間が最大35パーセント延びました。
ここで押さえておきたいのは、同じA20 ProがiPhone 18 ProとiPhone 18 Pro Maxにも載ることです。チップの速さだけで選ぶなら、折りたたみである必要はありません。
Split ViewでAIと資料を並べられる iPhone初だ
iPhone Duoで仕事の道具として効いてくるのはSplit Viewです。7.6インチの画面を左右に割って、2つのアプリを同時に開けます。iPhoneでこれができるのは今回が初めてです。

Apple公式の説明では、画面の反対側にあるコンテンツを見ながらSiri AIと会話できると書かれています。AIに質問しながら、その答えを別の資料と見比べられるということです。
同じアプリを2つ開くこともできます。Safariのウインドウを2枚並べて商品を比べる、といった使い方です。2つのアプリの組み合わせをそのまま保存して、後から呼び出す機能も付きました。

これまでのiPhoneでは、AIに質問して答えを読むあいだ、元の資料は画面の裏に隠れていました。長い答えを読みながら手元の数字と突き合わせるには、行ったり来たりを繰り返すしかありませんでした。
その往復が減ります。AIを調べものや下書きに使っている人ほど、この差は日々の作業時間に効いてきます。
iOS 27はiPhone Duoに合わせて作り直されています。開くとホーム画面が2つ出て、ロック画面のコントロールとDockが画面の横側に移りました。縦方向のスペースを広く使うためです。Dynamic Islandも縦向きに収まる形へ変わりました。
他社のアプリではNetflix・Zoom・Slackがすでに折りたたみのデザインを使った形で動きます。開発者は最新のSDKの新しいAPIとXcodeのデバイスハブを使って、自分のアプリをiPhone Duoに合わせられます。

端末の中のAIが自動でシャッターを切る
カメラにもA20 Proで動くAIが入りました。スマート撮影という機能です。端末の中のAIモデルがその場でシーンを見て、被写体がポーズを決めた瞬間に自動でシャッターを切ります。
タイマーを押してから慌てて画角に戻る必要がなくなります。折りたたんだ状態では外側の画面にライブプレビューが出るので(Duo Preview)、撮られる側が自分の写り方を確かめられます。
カメラにはSiriカメラモードも入りました。カメラを向けたものについて、その場でSiriに質問して答えをもらえます。目の前のものを調べる使い方です。
通信の部分にもAIが使われています。Appleの次世代モデムであるC2は、AIでモバイル通信の品質と信頼性を上げると説明されています。iPhone 18 Proにも同じC2が入ります。
AIで作った画像に印が付く SynthIDに対応する
Apple Intelligenceの画像まわりも変わります。Image Playgroundで、写真のようにリアルな画像を作れるようになりました。
あわせてAppleは、今後対応するSynthID規格によって、AIで生成または編集された画像を見分けられるようになると説明しています。SynthIDはGoogleが作った、AI画像に見えない印を埋め込む仕組みです。
作る側と見分ける側を同じ端末が持つことになります。AIで作った画像がそのまま本物として出回る問題に、端末の側から手当てが入る形です。
写真の編集では、撮影後に構図を直せる空間リフレーム、写る範囲を広げるExtend、不要なものを消すクリーンアップが使えます。Safariには、値下がりや再入荷などページの更新を見張ってくれる「通知を受け取る」も付きました。
新しいSiriの日本語対応は10月 英語なら9月15日だ
買う前に必ず確かめておきたいのがここです。新しいSiri AIは9月15日(火)にiOS 27でベータとして始まりますが、動かすには端末の言語を英語に設定する必要があります。
日本語への対応は10月の予定です。フランス語・韓国語・ポルトガル語・スペイン語も同じタイミングになります。何日からかまでは発表されていません。
Apple Intelligenceそのものは9月15日から日本語を含む16言語で使えます。Siri AIとApple Intelligenceは別物なので、ここを混同しないよう気をつけたいところです。
iPhone Duoが出る10月23日には日本語のSiri AIが間に合っている可能性があります。ただし確実ではありません。日本語で話しかけたい人は、発売日そのものより10月の対応日を追うほうが確かです。

AIツール494本のうちスマホで使えるのは121本だけだ
画面が広くなっても、並べる相手がいなければ意味がありません。AInformationが料金と使える場所を調べているAIツール494本のうち、スマートフォンのアプリで使えるのは121本でした。全体の24.5パーセントです。

残りの373本はブラウザかパソコンのソフトだけです。iPhone Duoの大きな画面に並べられるのは、この121本の中から選ぶことになります。ブラウザだけのAIを使うなら、Safariのウインドウを2枚並べる形になります。
お金の面も見ておきます。494本のうち有料は298本で、月額の中央値は2,544円でした。年に直すと3万528円です。
iPhone Duoの36万4,800円をこの月額に置き換えると143か月ぶんになります。年数にすると11年11か月です。iPhone 18 Proの21万9,800円なら86か月で、7年2か月ぶんにあたります。
AInformation調べ。2026年9月10日時点で494本のAIツールについて、公式の料金ページと提供の形を1本ずつ確かめたもの。

発表3時間半後にAIへ聞くと2社とも2画面はできないと答えた
発表からどれくらいでAIが新製品を把握するのかを、その場で測りました。9月10日午前5時32分から45分にかけて、ChatGPTとClaudeへ同じ質問を3つ投げています。発表から約3時間半後です。
製品名と日本での価格を直接聞いた1問目では、ChatGPTが33.2秒で正しく答えました。iPhone Duo・36万4,800円・10月23日をそろえて出しています。Claudeは45.1秒かけたうえで、製品名がiPhone DuoかiPhone Ultraか報道が割れていると答え、日本の価格は確定した情報が無いとしました。
チップの仕様を聞いた2問目は、どちらも正解でした。32コアという数字とA19 Proの2倍という比較を、2社とも出しています。
はっきり差が出たのは3問目です。製品名を伏せて「iPhoneで2つのアプリを画面に横に並べて同時に使えるか」と聞くと、2社とも「できない」と答えました。ChatGPTは「この機能はiPad向けです」と説明し、Claudeは「最新のiOS 26でも標準では搭載されていません」と答えています。
| 聞いたこと | ChatGPT | Claude |
|---|---|---|
| 折りたたみiPhoneの製品名と日本の価格 | 33.2秒/正しく答えた | 45.1秒/製品名を断定できず価格も出せなかった |
| A20 ProのNeural Engineは何コアか | 33.2秒/正しく答えた | 24.1秒/正しく答えた |
| iPhoneで2つのアプリを横に並べられるか | 21.2秒/できないと答えた | 27.1秒/できないと答えた |
ここから分かることは1つです。製品名を出せばAIは調べにいきますが、名前を知らずに機能だけを聞くと古い前提のまま答えます。発表されたばかりの話をAIに聞くときは、製品名を一緒に伝えるほうが確実です。
AInformation調べ。2026年9月10日午前5時32分から45分にかけて、ChatGPTとClaudeへ同じ質問を投げて、返ってきた秒数と中身を数えたもの。
予約は10月16日午後9時 買う前に確かめる3つ
1つ目は日本語のSiri AIがいつ来るかです。10月としか出ていないので、日本語で話しかけたい人は発売日より対応日を追っておきたいところです。
2つ目は自分が使っているAIにスマホのアプリがあるかです。ブラウザだけのAIなら、7.6インチの画面はSafariを2枚並べる形で使うことになります。
3つ目はeSIMだけで足りるかです。iPhone Duoは世界中でeSIM専用の設計になっていて、物理SIMは挿せません。au(KDDI)・NTTドコモ・ソフトバンクを含む世界500社の通信事業者が対応しています。
iPhone 18 Proを先に手に入れる道もあります。予約は9月12日(土)午後9時からで、発売は9月18日(金)です。A20 Proは同じものが載るので、AI処理が2倍になる恩恵は先に受けられます。
折りたたみに36万4,800円を出すかどうかは、AIと資料を同時に開く時間がどれだけあるかで決まります。10月16日の予約開始までに、自分の使い方を一度数えてみるとよさそうです。
- Neural Engine
- Appleのチップに載っている、AIの計算だけを受け持つ部分。ここが速いほど端末の中でAIを動かせる
- Split View
- 1つの画面を左右に割って2つのアプリを同時に開く使い方。iPadでは前からあったがiPhoneでは今回が初めて
- SynthID
- Googleが作った仕組みで、AIが作った画像に人の目には見えない印を埋め込んで後から見分けられるようにするもの
折りたたみの価値は画面の大きさそのものより、AIと資料を同時に見られることにあります。これまでAIに長い答えを書かせても、読み比べるには画面を行き来するしかありませんでした。ただしSplit Viewに並べられるのは、スマホのアプリがあるAIだけです。ブラウザしか窓口が無いAIを使っているなら、広い画面はSafariを2枚開く形で使うことになります。
- iPhone Duoを買えば日本語でSiri AIを使えるのか
- 発売日の10月23日時点では確実ではありません。新しいSiri AIは9月15日に英語で始まり、日本語への対応は10月の予定と発表されていますが、日付までは出ていません。Apple Intelligence自体は9月15日から日本語で使えます。
- iPhone 18 ProとiPhone Duoでチップは違うのか
- 同じA20 Proが載ります。Neural Engineは両方とも32コアで、AIの処理能力はA19 Proの2倍です。違うのは画面の作りと熱の逃がし方で、iPhone Duoは専用のベイパーチャンバーを積んでいます。
- Split Viewはどのアプリでも使えるのか
- Apple製のアプリはすべてiPhone Duo向けに最適化されています。他社のアプリではNetflix・Zoom・Slackなどが対応済みと発表されました。ただしAIツールの側にスマホのアプリが無ければ、ブラウザで開く形になります。
この記事の出典
補助資料
- [1]Appleこの記事の元にした報道
出典の最終確認日:2026年9月10日
