Siri AIの対応機種はiPhone 15 Pro以降の15機種です。AInformation編集部がAppleの日本語ページを数えました。iPhone 15の無印とiPhone 15 Plusは使えません。日本語で使えるのは年内で1日の使用回数にも上限があります。494本のAIツールのうちSiri AIと機能が重なるのは211本で月額の中央値は2,968円でした。
- Siri AIの対応機種はiPhone 15 Pro以降の15機種でiPhone 15の無印は使えない
- Siri AIが日本語で使えるのは年内でApple公式は10月とは書いていない
- 料金は0円だが1日の使用回数に上限がありApple公式が今後は有料で広げると書いている
- Siri AIの中身はGoogleのGeminiで年10億ドル規模の契約になっている
- AInformation編集部が494本のAIツールを数えるとSiri AIと機能が重なるのは211本ある
- iPhoneの中で直接ぶつかるのは56本で月額の中央値は2,968円になる
Siri AIとは何か。今までのSiriとの違いは3つある
2026年9月15日にiOS 27が届きます。この日からiPhoneのSiriが作り替わります。新しい名前は「Siri AI」です。Appleの日本語ページには「Apple Intelligenceの新機能は9月15日登場」と書かれています。
今までのSiriは1問1答でした。「明日の天気は」と聞けば天気を返します。ただし直前に何を話したかは覚えていません。話が続かないので、結局は自分でアプリを開いたほうが早いという場面が多くありました。
Siri AIはここが変わります。Appleの説明では、画面に映っているものについて質問できます。メールやメッセージや写真の中から必要な情報を探し出せます。アプリをまたいだ操作も頼めます。会話の続きも覚えています。専用のアプリも付くので、過去のやり取りを後から見返せます。この履歴はiCloudを通してMacやiPadとも共有されます。
変わるのは受け答えの中身だけではありません。Appleは音声入力の精度も上げると説明しています。句読点や書式を自動で整えるようになります。カメラを向けたまま質問できるモードも入ります。値段の割り勘や食品の栄養の話をその場で聞けるという例が挙げられています。

この作り替えは急に決まったものではありません。Appleが次のSiriを見せたのは2024年6月のWWDCです。そこから公開の時期は何度もずれました。2025年に入って延期が伝えられ、2026年春という話になり、さらに後ろへ動きました。実際に手元へ届くまで2年以上かかったことになります。
遅れた理由についてはいくつかの見方が出ています。個人のデータを端末の外へ出さずに扱おうとしたこと、社内の試験で受け答えが遅かったり的を外したりしたこと、作り込んでから出すというAppleのやり方がAIの開発と合わなかったことなどです。最終的にAppleは自社のモデルで押し切るのをやめて、外のモデルを借りる形へ切り替えました。
ここまで読むと良い話ばかりに見えます。ただし日本で使う人には条件が付きます。使えるiPhoneが限られること、日本語がすぐには来ないこと、そして0円のまま使い続けられるとは限らないことです。順番に見ていきます。
Siri AIの対応機種一覧。iPhone 15 Pro以降の15機種だけ
まず引っかかるのがここです。iOS 27そのものはiPhone 11以降に入ります。ところがSiri AIが動くiPhoneはそれよりずっと狭くなります。
AInformation編集部がAppleの日本語ページに載っている対応デバイスを数えたところ、iPhoneは15機種でした。iPhone Duo、iPhone 18 Pro、iPhone 18 Pro Max、iPhone Air、iPhone 17、iPhone 17e、iPhone 17 Pro、iPhone 17 Pro Max、iPhone 16、iPhone 16e、iPhone 16 Plus、iPhone 16 Pro、iPhone 16 Pro Max、iPhone 15 Pro、iPhone 15 Pro Maxです。
この一覧でつまずく人が多いのがiPhone 15の扱いです。無印のiPhone 15とiPhone 15 Plusは入っていません。同じ15でもProとPro Maxだけが対象になります。搭載しているチップがA17 Pro以降かどうかで線が引かれているためです。

つまり「iOS 27に上げられた」ことと「Siri AIが使える」ことは別の話になります。iPhone 14を使っている人はiOS 27には上げられます。設定を開いてもSiri AIの項目は出てきません。ここを取り違えると、更新したのに何も変わらないという状態になります。
iOS 27に上げられてもSiri AIが動かないiPhone
| 持っているiPhone | iOS 27 | Siri AI |
|---|---|---|
| iPhone 18 Pro/Pro Max・iPhone Duo | 入る | 使える |
| iPhone Air・17/17e/17 Pro/17 Pro Max | 入る | 使える |
| iPhone 16/16e/16 Plus/16 Pro/16 Pro Max | 入る | 使える |
| iPhone 15 Pro/15 Pro Max | 入る | 使える |
| iPhone 15/15 Plus | 入る | 使えない |
| iPhone 14/14 Plus/14 Pro/14 Pro Max | 入る | 使えない |
| iPhone 13・12・11・SE(第2・第3世代) | 入る | 使えない |
iPhone以外も対象になります。iPadはiPad Pro(M1以降)とiPad Air(M1以降)とiPad mini(A17 Pro)です。MacはMacBook Neo(A18 Pro)とMacBook Air(M1以降)とMacBook Pro(M1以降)とiMac(M1以降)とMac mini(M1以降)とMac Studio(M1 Max以降)とMac Pro(M2 Ultra)が並びます。Apple Vision Proも M2以降が対象です。
Apple Watchについても触れておきます。Apple Watchだけでは動きません。近くにApple Intelligenceが使えるiPhoneがあることが条件になります。腕時計から話しかけた内容をiPhoneが処理する形です。
Siri AIが日本語で使えるのはいつからか
ここが日本で使う人にとって一番大きい話です。Siri AIは英語から始まります。日本語は後回しになります。
Appleの日本語ページにはこう書かれています。「Siri AIは英語から対応を開始し、年内に日本語でも利用できるようになります」。つまりAppleが約束しているのは年内までという幅だけです。
国内の報道では10月という時期が出ています。ただしAppleの公式ページを見にいくと、そこに10月とは書かれていません。年内という言い方にとどまっています。10月に来るなら早いほうの見立てですし、12月にずれ込んでも公式の説明とは食い違いません。この差は押さえておいたほうがいい部分です。
Apple Intelligence自体は日本語に対応しています。文章を書く手助けや通知の要約は9月15日から日本語で使えます。日本語で使えないのはSiri AIの部分です。Apple Intelligenceという大きなくくりと、その中のSiri AIを分けて考える必要があります。
英語に設定を切り替えれば先に触れます。ただしiPhone全体の表示が英語になります。Siriへの話しかけも英語になります。日常の道具として使うなら、年内の日本語対応を待つほうが現実的です。
もう1つ押さえておきたいのは、日本語が来ても全部が同時に来るとは限らないことです。Appleは対応言語を段階的に広げると説明しています。Siri AIの中には画面を読む機能や個人のデータを横断して探す機能が含まれます。どこまでが最初の日本語対応に入るかは、いまのところ公表されていません。

待つあいだも今までのSiriは動きます。タイマーや電話や音楽の再生といった使い方はそのまま続きます。9月15日を境に今のSiriが使えなくなるわけではありません。
EUのiPhoneでは使えない。日本は対応機種なら全部使える
ここは日本にいると気づきにくい部分です。Siri AIは世界中で同じように配られるわけではありません。
EUで売られたiPhoneとiPadにはSiri AIが来ません。Appleはデジタル市場法という規制に沿う義務があることを理由に挙げています。この法律は他社の音声アシスタントも同じように扱えるようにすることを求めています。Appleは対応案を出しましたが、EU側はどれも受け入れませんでした。
中国も同じく後回しです。こちらは規制の条件を満たすまで新しいApple Intelligenceの機能が提供されません。世界で最も台数が出ている市場の1つが外れる形になります。
日本はこの制限に入っていません。対応する機種を持っていれば使えます。日本語が年内という条件は付きますが、そもそも配られない国があることを考えると、待てば使えるだけ恵まれた側です。
EUで買ったiPhoneを日本で使っている人は確認が要ります。制限は端末を売った地域で決まるためです。日本で買ったiPhoneをEUへ持っていく場合とは扱いが違います。
Siri AIの料金は0円。ただし1日の使用回数に上限がある
料金の話です。Siri AIを使うのにお金はかかりません。iOS 27に含まれるので、対応するiPhoneを持っていれば追加の支払いは不要です。
ただしAppleの日本語ページには続きがあります。サーバ側のモデルを使う一部の機能には1日の使用回数の制限が適用されると書かれています。そのうえで、こうした機能へのアクセスを今後は有料で広げる予定だとも書かれています。
何回まで使えるかは公表されていません。機能の種類やリクエストの複雑さやシステムへの負荷によって変わるという説明になっています。つまり毎日決まった回数が保証されているわけではありません。
有料版の値段も出ていません。報道ではiCloud+の上位プランに機能の拡張を含める案が触れられています。現時点では方針が示されただけで、金額も課金の形も決まっていません。
ここは冷静に見ておく部分です。0円で始まるのは事実です。同時にAppleは有料で広げると自分で書いています。無料のまま全部使い続けられる前提で計画を立てると、後で当てが外れる可能性があります。
Siri AIの中身はGoogleのGemini。年10億ドル規模の契約になった
Siri AIの土台はAppleが自分で作ったモデルではありません。GoogleのGeminiです。2026年1月12日に両社が複数年の提携を発表しました。契約の規模は年10億ドル規模と報じられています。
使われているのはGemini 2.5 Proです。Appleの説明では、処理はApple独自のPrivate Cloud Computeという仕組みを通します。この作りによってGoogle側が個人のデータを見られないようにしていると説明されています。
Appleは個人データの扱いについても書いています。Private Cloud Computeを使うときは個人データを保存せず、Appleを含む誰にも渡さないという説明です。外部の専門家が検証できる形にしているとも書かれています。Spotlightの索引のような部分は端末の中で処理されます。
自社でAIを作り切るのではなく、外から借りて自分の仕組みの中に閉じ込める。この選び方はAppleらしい判断です。ライバルの技術を使ってでも、データの出口は自分で押さえるという形になっています。
Siri AIと機能が重なるAIツールは494本中211本ある
ここからはAInformation編集部が数えた話です。Siri AIが無料で来ると、いま月額を払っているAIのアプリはどうなるのか。この疑問に数字で答えます。
AInformation編集部は494本のAIツールについて、公式の料金ページを直接見て料金と日本語対応を集めています。2026年9月6日に更新した内容で数えました。
Siri AIができることは大きく4つに分かれます。相談や調べもの、文章を書くこと、翻訳、そしてアプリをまたぐ作業の自動化です。この4つのどれかに当たるツールを数えると211本ありました。494本のうち42.7%です。

用途ごとの内訳も出しました。文章を書くツールが109本でいちばん多く、作業の自動化が81本、相談や調べものが69本、翻訳が46本と続きます。月額の中央値は相談や調べものと文章を書くツールが2,593円、翻訳が2,702円、作業の自動化が2,968円でした。
211本の月額の中央値は2,968円です。1本だけ契約していても年3万5千円を超えます。複数を並行して契約している人なら、この何倍かを毎年払っていることになります。
iPhoneの中で直接ぶつかるAIアプリは56本だけ
ただし211本すべてがSiri AIに置き換わるわけではありません。ここを分けて考える必要があります。
Siri AIが動くのはiPhoneやiPadやMacの中です。だから直接ぶつかるのはスマートフォンのアプリを持っているツールになります。211本のうちスマートフォンのアプリがあるのは56本でした。残りはブラウザやパソコンで使うものです。
もう1つの線引きが日本語です。211本のうち日本語がしっかり通るものは84本ありました。Siri AIの日本語が年内になる以上、いま日本語で仕事をしている人にとって、この84本は当面そのまま必要です。
無料で試せるものも94本あります。すでに0円で使っているツールなら、Siri AIが来ても解約して浮くお金はありません。逆に無料の枠がなく必ず課金が要るものは57本で、こちらの中央値は3,593円と高めでした。まず見直すならこの57本です。

整理するとこうなります。Siri AIが来たからといって、いま使っているAIのアプリを一斉に解約する話にはなりません。ぶつかるのはiPhoneの中で日常の調べものや短い文章を任せている部分です。腰を据えて長い文章を書くツールや、仕事のデータを扱うツールは役目が違います。
判断に迷ったら使う場所で分けてください。電車の中やレジの前など、iPhoneしか持っていない場面で開いているアプリはSiri AIと役目が重なります。机に向かってパソコンで開いているものは重なりません。この線引きが解約の判断でいちばん外れにくい物差しです。
まとめ:9月15日までに確かめるのは設定の1画面
最後に手を動かす部分をまとめます。
1つ目は自分のiPhoneが対象かどうかの確認です。設定アプリを開いて一般から情報を選ぶとモデル名が出ます。上に挙げた15機種に入っているか調べてください。iPhone 15を使っている人はProかどうかまで見ます。箱や本体の見た目では判断できないので、必ず画面で確かめたほうが確実です。入っていなければ、9月15日を待っても画面は変わりません。
2つ目はいま払っているAIのアプリの棚おろしです。月額と使っている頻度を書き出します。ここで見るのは金額よりも使う場所です。iPhoneの中で短い調べものに使っているだけなら、Siri AIの日本語が来た後で要るかどうかを判断できます。パソコンで長時間使っているものは、そのまま残るとみて構いません。
3つ目は解約の判断を年内まで待つことです。Siri AIの日本語がいつ来るかはAppleも年内としか言っていません。回数の上限も公表されていません。実際に日本語で使えるようになって、どのくらいの回数で止まるかが分かってから決めても遅くありません。先に解約すると、使えない期間だけが空きます。

9月15日は始まりの日です。日本語で本当に使えるようになる日ではありません。ここを分けて見ておけば、慌てて動いて損をすることは避けられます。
他社の記事は「Siri AIの日本語対応はいつか」で止まっている。だが読者が本当に困るのはその先だ。いま月額を払っているAIのアプリを解約していいのかどうか。494本を数えると機能が重なるのは211本ある一方で、iPhoneの中で直接ぶつかるのは56本しかない。しかもAppleは1日の回数に上限があると自分で書いている。0円という言葉だけを見て動くと、使えない期間を自分で作ることになる。
- Siri AIは日本語でいつから使えますか
- Appleの日本語ページには年内としか書かれていません。国内の報道では10月という時期が出ていますが、Appleの公式ページに10月とは書かれていません。9月15日から使えるのは英語だけです。
- iPhone 15を使っていればSiri AIは使えますか
- 無印のiPhone 15とiPhone 15 Plusは対象外です。同じ15でもiPhone 15 ProとiPhone 15 Pro Maxだけが対象になります。搭載チップがA17 Pro以降かどうかで線が引かれています。
- Siri AIにお金はかかりますか
- 使うだけならお金はかかりません。ただしサーバ側のモデルを使う一部の機能には1日の使用回数の上限があります。Appleは今後こうした機能を有料で広げる予定だと書いています。金額も課金の形もまだ出ていません。
- いま契約しているAIのアプリは解約していいですか
- 年内まで待つほうが安全です。AInformation編集部が494本を数えるとSiri AIと機能が重なるのは211本ありますが、iPhoneの中で直接ぶつかるのは56本です。パソコンで長く使うツールは役目が違うので残ります。
