KB5124008がClaude Coworkのフォルダ共有を壊した
Windows 11の9月セキュリティ更新KB5124008がClaude Coworkに不具合を起こしている。Microsoftが9月11日にリリースヘルスのページで認めた。
原因はHyper-VベースのLinux仮想マシンでPlan9によるフォルダ共有が動かなくなった点だ。仮想マシンは正常に起動するがWindows側から共有したフォルダがゲスト環境に出てこない。共有フォルダに依存するアプリやサンドボックス環境ではPlan9ドライブ共有がマウントされていないことを示すエラーが出る。
Claude CoworkはAnthropicが開発するAIエージェントのデスクトップ版だ。Windows版がこのPlan9共有を使っている。WSL(Windows Subsystem for Linux)も同じ原因で影響を受ける。サーバーOSには影響しない。KB5124008は9月8日に配信された月例更新でステータスは「Confirmed」になっている。

- 9/8MicrosoftがWindows 11向けKB5124008を配信した
- 9/10Anthropicがステータスページで機能低下を掲載した
- 9/11Microsoftが不具合をリリースヘルスで公式に認めた
USB音声も別に壊れWindows 11の4版が対象だ
同じKB5124008にはUSBオーディオが動かなくなる別の不具合もある。USB Audio Class 1.0に対応した機器で起きる。デバイスマネージャーに「このデバイスを開始できません(コード10)」と表示される。音がまったく出なくなったり音量が0のまま動かなくなったりする。
通常のステレオ再生では問題なく動いても8chや3Dオーディオモードで止まる例もある。2chモードに切り替えると音が出る場合がある。USBスピーカーやヘッドセットを使っている人は確認しておきたい。
フォルダ共有の不具合はWindows 11の26H1・25H2・24H2・23H2の4版が対象だ。USB音声は26H1・25H2・24H2の3版で起きる。どちらもサーバーOSには影響しない。
9月更新で見つかった2つの不具合
| フォルダ共有の不具合 | USB音声の不具合 | |
|---|---|---|
| 原因 | Plan9共有がマウントされない | USB Audio Class 1.0の不具合 |
| 影響を受けるアプリ | Claude Cowork・WSL | USBスピーカー・ヘッドセット |
| 対象バージョン | 26H1・25H2・24H2・23H2 | 26H1・25H2・24H2 |
| 回避策 | なし | 2chモードに切り替え |
| ステータス | Confirmed | Confirmed |
再起動でも再インストールでも直らずAnthropicも認めた
Anthropicは9月10日に自社のステータスページで「Degraded functionality for Claude Cowork on Windows」を掲載した。Claude CoworkのWindows版で機能が低下していると認めている。
大半の利用者はチャットとファイルの読み書きを引き続き使える。ただし共有フォルダに依存する機能やサンドボックス環境は動かない。Plan9ドライブ共有がマウントされていないことを示すエラーが出る場合がある。
アプリ側の回避策は用意されていない。再起動や再インストールをしても解決しない。原因がWindows側のセキュリティ更新にあるためClaude Cowork側では直しようがない。Microsoftは修正を開発済みで配信に向けて作業中だが時期は出ていない。

更新を入れた人がいま確認すべきことは2つだ
KB5124008を入れたWindows 11の利用者がまず確認すべきことは2つある。1つ目はClaude CoworkやWSLで共有フォルダが使えるかどうかだ。フォルダが見えなくなっていたらこの不具合に当たっている。
2つ目はUSBスピーカーやヘッドセットから音が出るかどうかだ。音が出ない場合はサウンド設定で2chモードに切り替えると復帰する可能性がある。マルチチャネルモードだけで壊れている場合に有効だ。
どちらもMicrosoftの修正パッチを待つことになる。更新をアンインストールする手もあるがセキュリティ更新を外すと別のリスクが生まれる。業務でClaude Coworkの共有フォルダを使っている場合はWeb版のclaude.aiに一時的に切り替えるのが現実的だ。
- Plan9
- Hyper-Vの仮想マシンとWindows側でフォルダを共有するための仕組み。WSLやClaude CoworkなどのLinuxベースのアプリがWindows上のファイルにアクセスするために使っている
デスクトップ版のAIエージェントはOSの更新で動かなくなるリスクがある。Web版のclaude.aiなら今回の不具合は関係ない。業務でAIエージェントのデスクトップ版を使うならOSの月例更新が入った直後に動作を確認する手順を決めておきたい。自動更新が有効だと知らないうちにKB5124008が入っている可能性もある。AIツールの導入でWeb版とデスクトップ版のどちらを選ぶかはこうしたリスクの差も判断材料になる。
- KB5124008の修正パッチはいつ出るのか
- Microsoftは修正を開発済みで配信に向けて作業中としているが具体的な配信時期は明らかにしていない。修正パッチが出るまでフォルダ共有の不具合は続く。Anthropic側の回避策も現時点ではない。更新をアンインストールすれば元に戻る可能性はあるがセキュリティ更新を外すことになるため推奨はされていない。
- USB音声の不具合はClaude Coworkと関係があるのか
- 関係はない。同じKB5124008に含まれる別の不具合だ。USB音声はUSB Audio Class 1.0の問題でフォルダ共有はPlan9の問題であり原因が異なる。USB音声の不具合は2chモードに切り替えると復帰する場合がある。Claude Coworkのフォルダ共有には回避策がない。
- Claude Coworkのどの機能が使えなくなったのか
- 共有フォルダとサンドボックス環境が動かなくなった。チャットとファイルの読み書きは大半の利用者で引き続き使える。Web版のclaude.aiは今回の不具合と無関係なのでフォルダ共有が必要な作業はWeb版で代替できる。
この記事の出典
補助資料
- [1]PC Watchこの記事の元にした報道
出典の最終確認日:2026年9月14日
