Google社内ツールでOpus 5が全エンジニアに開いた
Googleが社内の開発プラットフォーム「Antigravity」で、Anthropicの最新AIモデル「Opus 5」を全エンジニアに開放しました。これまでGoogleは「Claude Code」やOpenAIの「Codex」など外部のAIコーディングツールを原則禁止し、自社の「Gemini」だけを使うよう求めてきました。
広報担当者は「Geminiが社内開発の主軸であることは変わらない」と説明しています。Claudeはあくまで補完で、従業員ごとに利用枠の上限があります。とはいえGeminiだけでは足りないと認めた形です。

- 年初GoogleがAnthropicに最大400億ドルの追加出資計画を発表
- 年初Amazonが社員にClaudeとCodexの社内利用を解禁
コーディング性能でGeminiはAnthropicに追いつけなかった
Googleは最新の「Gemini Flash 3.8」で追い上げています。しかしコーディングではAnthropicやOpenAIに届いていません。Geminiの限界に不満を持つエンジニアは少なくありませんでした。
会社は「AIで生産性を上げた実績を示せ」と求めていました。しかし最も強力なツールは使わせない。Google DeepMindの一部チームや極秘プロジェクトの担当者だけは例外的にClaudeを使えていました。この不公平も現場の反感を買っていたのです。
400億ドル出資先のClaudeを社員から隠していた
GoogleはAnthropicの主要出資者です。今年初めには最大400億ドル(約6.2兆円)の追加出資計画を発表しています。巨額を投じた先のAIを自社エンジニアに使わせなかったのは皮肉な構図です。
Claude禁止の理由はGeminiの社内利用を推進するためでした。自社ツールの開発に数十億ドルを注いできた手前、ライバルの製品を認めにくかったのです。今回の転換は自社へのこだわりより開発スピードを優先した判断です。
AmazonもClaude解禁で「1社縛り」は限界が見えた
Googleだけの話ではありません。Amazonも今年、社員の強い要望を受けてClaudeとOpenAIのCodexを社内で使えるようにしました。自社ツールだけでは開発競争に勝てないと大手テック企業が認め始めています。
AIコーディングツールの性能差は日々変わります。1社に縛ることで開発が遅れるリスクの方が大きいのです。GoogleとAmazonの動きは「最強のツールを持つ会社」ではなく「最強のツールを使える会社」が勝つ段階に入ったことを示しています。
- Antigravity
- Googleの社内向け開発プラットフォーム。コーディング支援AIなどを統合した開発環境で社外には提供されていない
400億ドルを出資した相手のAIを自社社員に使わせなかったのは、Geminiに全力で賭けていた証拠でもある。しかし現場のエンジニアは性能の差を毎日体感していた。結局「良いツールを使わせろ」という声に押されて方針を変えた。AIコーディングツールの選定は会社の面子ではなく現場の生産性で決めるべきだという教訓は、日本企業にもそのまま当てはまる。自社開発にこだわるか外部ツールを認めるか。判断を先送りするほど開発スピードの差は広がる。
- Google以外にもClaudeを解禁した企業はありますか
- Amazonが今年、社員の強い要望を受けてClaudeとOpenAIのCodexを社内利用できるようにしています。GoogleもAmazonも自社ツールだけでは開発競争に勝てないと判断した結果です。巨大テック企業の間で複数のAIツールを使い分ける流れが広がっています。
- GoogleエンジニアのClaude利用に制限はありますか
- あります。利用できるのは社内プラットフォーム「Antigravity」の中だけです。従業員ごとに利用枠の上限が設けられています。Googleは「Geminiが主軸」の姿勢を崩しておらずClaudeはあくまで特定用途を補完する位置づけです。
この記事の出典
補助資料
- [1]Business Insider Japanこの記事の元にした報道
出典の最終確認日:2026年9月17日
