Shopify Canvasが公開 Sidekickと話してストアを作る
Shopifyは10月1日(米国時間)、ネットショップの見た目をAIとの会話で作る新しい画面「Canvas」を発表しました。店の持ち主はShopifyのAIエージェント「Sidekick」にチャットで頼み、変わっていく店の姿をその場で見ながら作り込めます。
これまでのShopifyにも、コードなしで店を作る機能はありました。ただしテーマの部品を並べ替える形で、細かく作り込むにはコードを直すか開発者に頼む必要がありました。
Canvasで触るのは静止した見本ではなく、店の実際のコードを描いた画面です。動きやアニメーションを試せて、画面の大きさごとの見え方も確かめられます。Sidekickは作業の途中で自分でも画面を撮り、店の持ち主と同じ姿を見ながら直します。
Sidekick自体は新しい機能ではありません。これまでもコードを書き、アプリやテーマの部品を作ってきました。今回はテーマのファイルを直接扱えるようにし、テーマの作りも分かりやすく整えたとShopifyはTechCrunchに説明しています。

Shopifyの日本語ヘルプでは早期アクセス 一部の店だけが使える
日本のストアですぐ使えるとは限りません。AInformationが10月2日にShopifyの日本語ヘルプを開くと、「Canvas は早期アクセス版であり、一部のストアでのみ利用可能です」と書かれていました。Shopifyの発表も、数日かけて順に届けるとしています。
使うための条件もヘルプに並んでいます。開けるのはデスクトップだけで、テーマのカスタマイズが含まれるプランが要ります。スタッフが開くには「コードを編集する」の許可が必要です。

翻訳やアプリなど6つは使えない 多言語の店ほど影響が大きい
Canvasで直すテーマには、できないことが6つあります。TechCrunchも、外部のテーマやアプリブロック、翻訳、テーマの更新などは最初の提供に入っていないと伝えています。日本語ヘルプで確かめた中身は次のとおりです。
いちばん気をつけたいのはテーマの更新です。Canvasで直したテーマには、テーマの作り手からの更新が届かなくなります。テーマのファイルを手元へダウンロードすることもできません。
英語や中国語のページを持つ越境ECの店は手間が増えそうです。Canvasの中では翻訳ができず、ヘルプは別のアプリ「Translate & Adapt」を使うよう案内しています。マーケットごとに見た目を変えることもできません。
Canvasで使えない6つのこと
| 項目 | Canvasでの扱い |
|---|---|
| 外部のテーマ | 使えない。Shopify製とカスタムテーマだけ |
| 翻訳 | Canvasの中ではできない。別のアプリを使う |
| テーマの更新 | Canvasで直したテーマには届かない |
| テーマのファイル | 手元にダウンロードできない |
| アプリブロック | 追加も設定もできない |
| マーケット別の調整 | マーケットごとに見た目を変えられない |
まずテーマのコピーで試す Basicは年払いで月3,650円から
Canvasの追加料金は、発表にも日本語ヘルプにも書かれていません。使うにはShopifyの契約が要ります。日本の料金ページ(10月2日時点)では、Basicが年払いで月3,650円、月払いで月4,850円です。3日間の無料体験のあと、多くのプランは最初の3か月を月150円で使えます。
同じネットショップでも、国産のSTORESには0円のフリープランがあります(決済手数料は5.5%から)。AInformationのAIツールデータベースで9月28日に確かめた料金です。始めるときの安さはSTORESのほうが上で、Shopifyは会話で見た目まで作り込める点が選ぶ理由になります。
すでにShopifyで店を開いている人は、管理画面のテーマのページにCanvasが出ているかを見てください。出ていたら本番のテーマではなく、コピーで試すのが安全です。今のテーマがShopify製かどうかも、テーマのソースで先に確かめておくと迷いません。
Shopifyは発表の中で、Canvasは今の編集画面をまだ置き換えないとしています。足りない点は順にふさぐ考えで、翻訳やアプリへの対応がいつ入るかが次の見どころです。
- Sidekick
- Shopifyに組み込まれたAIエージェント。チャットで頼むとコードを書き、アプリやテーマの部品を作って店の見た目を直す
AI導入の相談でよく出るのは、AIが作ったものを誰が保守するのかという問いです。Canvasはそこに先に答えを出していて、Canvasで直したテーマにはテーマの更新が届きません。見た目を作った時点から、その店の持ち主が保守の担い手になります。制作会社に任せている店は、Canvasで誰がどこまで直してよいかを先に決めておかないと、制作会社の手入れと食い違いそうです。まずはテーマのコピーで試し、本番へ出す判断は人が持つ形がよさそうです。
- Shopify Canvasは日本のストアでも使える?
- すべての店ですぐ使えるわけではありません。Shopifyの日本語ヘルプ(10月2日時点)はCanvasを早期アクセス版とし、一部のストアでのみ使えると書いています。発表では数日かけて順に届けるとしています。開けるのはデスクトップだけで、テーマのカスタマイズが含まれるプランが要ります。管理画面のテーマのページにCanvasが出ているかで確かめられます。
- Shopify Canvasに追加料金はかかる?
- 発表にも日本語ヘルプにも、Canvasの追加料金は書かれていません。使うにはShopifyの契約が要ります。日本の料金ページ(10月2日時点)ではBasicが年払いで月3,650円、月払いで月4,850円です。3日間の無料体験のあと、多くのプランは最初の3か月を月150円で使えます。
- Canvasで直したテーマは翻訳できる?
- Canvasの中では翻訳できません。Shopifyの日本語ヘルプは、テーマの中身を訳すには別のアプリ「Translate & Adapt」を使うよう案内しています。マーケットごとに見た目を変えることもCanvasではできません。Canvasで直したテーマにはテーマの更新も届かなくなるので、多言語の店は本番ではなくテーマのコピーで試すのが安全です。
この記事の出典
補助資料
- [1]TechCrunchこの記事の元にした報道
出典の最終確認日:2026年10月2日
