ChatGPTの利用制限は3日午前3時にリセット 有料の全員が対象だ
OpenAIでプロダクト責任者を務めるティボー・ソティオ氏は10月1日(米国時間)、ChatGPTの全有料ユーザーを対象に利用制限枠をリセットすると自身のXで発表しました。実施は日本時間の10月3日午前3時で、米太平洋時間では2日午前10時にあたります。
理由は9月29日に発表したGPT-6.1 Solの処理速度が一時的に落ちていたことです。発表の時点では想定どおりの速度に戻っているとしています。遅かった間に使った分も含めて、枠がはじめの状態に戻る形です。
- 9/29OpenAIがGPT-6.1 Solを発表
- 9/30APIでSolを測ると中央値2.69秒
- 10/1ソティオ氏が有料ユーザーの枠リセットを発表
- 10/3日本時間午前3時にリセットの予定
対象は月1,400円のGoから 無料版は入らない
発表が対象にしているのは「全有料ユーザー」です。AInformationが9月28日に公式の料金ページで確かめた個人向けの有料プランは、Go・Plus・Proの3つでした。2人から契約するBusinessとEnterpriseも有料プランにあたります。
| プラン | 月額 | 今回のリセット |
|---|---|---|
| 無料版 | 0円 | 対象外 |
| Go | 1,400円 | 対象 |
| Plus | 3,000円 | 対象 |
| Pro | 16,800円から | 対象 |
| Business・Enterprise | 2人から契約 | 対象 |
月額はAInformationが9月28日に確かめた公式の掲載額です。対象かどうかは発表の「全有料ユーザー」という書き方から読んでいます。
新しく出たChatGPT Pro 500も有料プランなので、対象に入るとみられます。一方で発表にはプランごとの線引きが書かれていません。どの機能の枠が戻るのかという内訳も出ていないため、3日の朝に自分の画面で確かめることになります。

GPT-6.1 Solの速度は戻ったのか APIでは2倍かかった
AInformationは9月30日と10月2日に同じ条件でAPIからGPT-6.1 Solへ仕事を投げて、答えが返るまでの秒数を測りました。使ったのは会議メモの整理・Excelの数式・Pythonのバグ直し・お詫びメールの4つの日本語の仕事です。1つの仕事を1モデル10回ずつ投げ、10月2日は17時40分と17時41分の2回くり返しました。
| モデル | 9月30日 2時台 | 10月2日 17時台 | 正解 |
|---|---|---|---|
| GPT-6.1 Sol | 2.69秒 | 5.51秒 | 全問 |
| GPT-6 Sol | 3.52秒 | 2.86秒 | 全問 |
| GPT-6 Astra | 4.46秒 | 4.46秒 | 全問 |
AInformation独自検証。OpenAIのAPIを既定の設定(推論の指定なし・ツールなし)で使い、書き終えるまでの秒数の中央値を出しました。9月30日は40回、10月2日は80回です。ChatGPTのアプリで使うときの速度ではありません。
書き終えるまでの中央値は、9月30日の2.69秒から10月2日は5.51秒に延びていました。2.05倍です。最初の1文字が出るまでも1.47秒から2.56秒に延びています。
比べるために同じ問題を投げた前の版のGPT-6 Solは、3.52秒から2.86秒に縮みました。上位のGPT-6 Astraは2日とも4.46秒で変わっていません。9月30日に3つの中でいちばん速かった6.1 Solが、10月2日はいちばん遅くなったことになります。
答えは3つのモデルとも全問正解で、書いた量もほぼ同じでした。会議メモの整理では、6.1 Solの出力の中央値が2日とも209トークンでした。長く書いたせいで遅くなったわけではありません。OpenAIが速度は戻ったと発表したあとの10月2日夕方でも、APIのSolは9月30日の2倍の時間がかかっていたことになります。

リセットは3日午前3時 余った枠は先に使って損はない
上限に近くて仕事が止まっている人は、3日午前3時のリセットを待ってから重い作業を回すと途中で止まらずに済みます。反対に枠が余っている人は、それまでに使い切っても損はありません。リセットで使った分がいったん数え直しになるためです。
APIでSolを組み込んでいる開発者は、速さが要る処理だけ前の版のGPT-6 Solへ一時的に戻す手があります。今回の4つの仕事では、前の版も全問正解でした。切り替える前に自社の問題で答えの中身を見比べておくと安心です。
Solが本当に戻ったかどうかは、リセットのあとに同じ仕事を投げて秒数を比べると分かります。
OpenAIが枠のリセットで埋め合わせたのは、遅さで仕事が止まった有料の利用者を引き留めるためとみています。ただ会社でChatGPTやAPIを使う側にとって大事なのは、埋め合わせより速さの見通しです。AInformationが測った限りでは、APIのSolは発表のあとも9月30日の2倍の時間がかかっていました。社内のツールにSolを組み込んだ情報システム部門は、応答が遅いという問い合わせが来る前に前の版へ戻せる切り替えを用意しておくと安心です。
- ChatGPTの利用制限のリセットはいつ?
- 日本時間の10月3日午前3時です。米太平洋時間では2日午前10時にあたります。OpenAIのティボー・ソティオ氏が10月1日(米国時間)に自身のXで予定を明かしました。対象は全有料ユーザーで、9月29日に出たGPT-6.1 Solの処理速度が一時落ちたことを受けた対応です。
- ChatGPTの無料版も利用制限がリセットされる?
- 無料版は対象に入りません。発表は対象を「全有料ユーザー」としています。AInformationが9月28日に確かめた個人向けの有料プランはGo(月1,400円)・Plus(月3,000円)・Pro(月16,800円から)です。2人から契約するBusinessとEnterpriseも有料ですが、プランごとの線引きは発表に書かれていません。
- GPT-6.1 Solの速度はもう戻った?
- OpenAIは発表の時点で想定どおりに戻ったとしています。ただAInformationが10月2日の17時台にAPIで4つの日本語の仕事を80回投げると、書き終えるまでの中央値は5.51秒でした。9月30日に同じ条件で測った2.69秒の2倍の時間です。ChatGPTのアプリの速度とは別の測り方です。
- リセットの前に残りの枠を使い切ってもいい?
- 使い切っても損はありません。3日午前3時のリセットで、使った分がいったん数え直しになるためです。反対に上限に近くて仕事が止まっている人は、リセットを待ってから重い作業を回すと途中で止まらずに済みます。どの機能の枠が戻るかの内訳は発表に書かれていないので、3日の朝に自分の画面で確かめてください。
この記事の出典
補助資料
- [1]ITmedia AI+この記事の元にした報道
出典の最終確認日:2026年10月2日
