本文へ移動
NEWS
多機能AI

GPT-4.5とは?使い方やGPT-4oと比較、活用例などを紹介

更新 2026/9/2 読了 約15分

広告を載せており、そこから申し込みがあると紹介料を受け取ることがあります。

青と黒の背景に分割されたウェブページ。左側は青い背景に白いAInformationロゴと「GPT-4.5とは?」「使い方やGPT-4oと比較、活用例などを紹介」のテキストを表示。
この記事の要点

GPT-4.5はOpenAIが2025年2月に発表した最新モデルです。この記事ではGPT-4oとの比較として、ハルシネーション率の61.8%から37.1%への低減や処理速度の約30%向上を解説しています。Proプランから順次提供される料金体系や使い方、活用例もわかります。

SHARE

いまの状況(2026年9月1日)
GPT-4.5 はいまレガシーモデルの扱いです。2026年9月時点でChatGPTの主力は GPT-5.6(Sol・Terra・Luna)に移りました。この記事は GPT-4.5 が現役だった時期の内容をそのまま残しています。これから使うモデルを選ぶなら GPT-5.6 系を見てください。

OpenAIが発表したモデル『GPT-4.5』は、自然言語処理能力をさらに向上させ、多様なタスクで高い精度を発揮するモデルとして開発されました。

本記事では、GPT-4.5の特徴や、前モデルGPT-4oとの違いを詳しく解説します。リリース当時の位置づけや活用例もあわせて紹介します。

藤井俊太のアバター

AI導入コンサルタント

藤井俊太(Shunta Fujii)

AIのスペシャリストとして、最新のAI情報を常にキャッチ、アップデートしている。自らもAI導入コンサルタントとして活動し、主に生成AIを駆使した業務効率化、生産性向上、新規事業開発を行なっている。
AIの総合情報サイト「AInformation」は、AIに関する情報やサービスを解説・紹介するWebメディア。運営と記事の確認は藤井俊太が1人で行っています。藤井俊太のプロフィール

...続きを読む

GPT-4.5とは?

GPT-4.5は、OpenAIが2025年2月27日に発表した大規模言語モデルです。当時はチャット向けの高性能なAIとして位置づけられており、GPT-4から着実な進化を遂げたモデルです。

リリース当初はProユーザー向けに研究プレビューとして提供され、開発者向けにはAPIも公開されていました。現在はGPT-5.6シリーズが主力モデルとなっています。

GPT-4.5の特徴

GPT-4.5は、従来のモデルとは異なり、「教師なし学習」に特化した仕組みを持っています。応答の際に複雑な推論プロセスを挟まず、過去の経験から直感的に答えを導き出すのが特徴です。そのため、スピーディかつ自然なやり取りが可能になります。

また、GPT-4.5は人間の感情や意図を深く理解し、共感的な応答を生成する能力(EQ)に優れています。たとえば、ユーザーがテストに失敗して落ち込んでいる場合、GPT-4oは具体的なアドバイスを長々と提示するのに対し、GPT-4.5はまず相手の気持ちに寄り添い、共感的な言葉をかけることで安心感を与えます。

このように、より人間らしい対応ができる点が大きな魅力です。

GPT-4oから何が変わった?

GPT-4.5は「大幅に進化した」と話題になりましたが、前バージョンのGPT-4oから何が変わったのかを解説します。

より自然な会話に

GPT-4.5では、従来のモデルよりも会話の流れがより自然になり、感情のニュアンスを把握する能力が向上しました。初期テストでは、GPT-4oと比較して「より人間らしく感じられる」対話ができることが実証されています。これは、より広範な知識ベースの活用や、ユーザーの意図を汲み取る能力の向上によるものです。特に、GPT-4.5は「EQ(心の知能指数)」が強化されており、ユーザーの感情に寄り添った応答が可能となっています。

知識ベースの拡大

GPT-4.5は、膨大なテキストデータから学習しており、さらに多様なトピックに対応できるようになりました。前バージョンと比較して、より広範かつ深い世界知識を持ち、最新ニュースや歴史的事象など、様々な分野について正確で関連性の高い情報を提供できます。

特に注目すべきは、GPT-4.5が「SimpleQA」において、競合モデルを上回る優れた正答率を達成したことです。SimpleQAは、LLM(大規模言語モデル)の知識精度を評価するためのテストで、シンプルながらも難度の高い知識問題が出題されます。この結果は、GPT-4.5がより信頼性の高い情報源として機能できることを裏付けています。

ハルネーションの減少

ハルシネーションとは、LLMが実際とは異なる虚偽の情報を生成してしまう現象です。GPT-4.5では、この問題が顕著に改善されました。SimpleQAベンチマークによると、ハルシネーション発生率はGPT-4oの61.8%から37.1%へと大幅に低減しています。

この進歩の主な要因は、教師なし学習の規模拡大により、より精密な「世界モデル(現実世界の理解)」を構築できたことにあります。さらに、新しい監督手法を従来の教師ありファインチューニング(SFT)や人間フィードバックによる強化学習(RLHF)と統合することで、不確実な情報に対する慎重な姿勢を学習しました。結果として、GPT-4.5は自身の知識限界を認識し、不確かな事項については適切に「分からない」と回答する能力が強化されました。

この発展により、企業の意思決定支援や教育現場での活用など、高い正確性が求められる領域での信頼性が向上しています。

計算能力が向上

GPT-4.5では、Microsoft Azureのスーパーコンピューターを活用したことで計算能力が向上し、レスポンス速度が大幅に改善されました。従来のモデルと比較して処理時間が約30%短縮されており、より快適に使えるようになっています。

また、GPT-4と比較して計算効率が10倍以上向上しており、複雑なクエリに対しても高速な応答が可能になりました。これにより、情報検索やデータ分析、リアルタイム対話などの場面で、よりスムーズなやり取りが期待できます。

ChatGPTの料金プラン

GPT-4.5は現在のChatGPTの主力モデルではなく、2026年7月以降はGPT-5.6(Sol・Terra・Luna)が中心になっています。料金プランは無料版のほか、Go(月1,400円)・Plus(月3,000円)・Pro(月16,800円)・法人向けのシートプランなどが用意されています。

AInformation調べ相談や調べものに使うAIツールはいくらで使えるか

ツール月あたり無料
GeminiGoogle AI プラン最安725円/月Google AI Plus
Google WorkspaceGemini800円/月Business Starter/年払い×
GrokX Premium980円/月プレミアム×
Slack(AI)1,050円/月プロ
Dropbox Dash1,200円/月Plus×
ChatGPT1,400円/月Go
Mapify1,599円/月Basic

2026年9月1日時点でAInformationが調べたもの。金額はそのツールを使える一番安い有料プランの月あたり。相談や調べものに使うAIツール69本のうち、日本円で払えるのは13本、無料で試せるのは18本。表に出したのは画面が日本語のもの。外貨は1ドル159.76円で換算

ChatGPT Proユーザーについては、2025年2月28日から即日アクセスが可能となっています。その後、ChatGPT PlusおよびTeamプランのユーザーには翌週から順次提供が開始される予定です。さらに、EnterpriseおよびEduプランのユーザーには、その翌週以降に展開される見込みとなっています。

無料版ではGPT-5.6 Lunaによるテキストチャットが無制限で利用できます。ただし、アップロードや画像生成には上限があります。上限をゆるめたい場合はGo(月1,400円)、high度な推論やdeep researchを使いたい場合はPlus(月3,000円)が選択肢です。

料金プラン提供予定
・ChatGPT Pro2025年2月28日より利用可能
・ChatGPT Plus・Team翌週から随時提供開始予定
・Enterprise・Edu2週目以降の展開見込み
・無料プラン提供予定が明示されていない

この段階的な提供について、OpenAIのサム・アルトマンCEOは「GPT-4.5は想定以上のユーザー増加によりGPUリソースが不足しているため、順次展開という形を取らざるを得なかった」とコメントしていました。その後、ChatGPTはGPT-5.6シリーズへ移行しています。

GPT-4.5の使い方

ここからはGPT-4.5の使い方について解説します。

GPT-4.5は2025年3月2日のリリース時点では、Proプランでのみ利用が可能でした。現在はGPT-5.6シリーズ(Sol・Terra・Luna)が主力モデルとなっています。

ChatGPTにお持ちのアカウントでログインし、画面右上をクリックすると、AIモデルが選択できるボックスが開きます。現在の主力モデルはGPT-5.6シリーズ(Sol・Terra・Luna)に移行しており、GPT-4.5は主力モデルではなくなっています。

また、質問後にもGPT-4.5への切り替えが可能です。回答の下にある同期マークをクリックすると、選択のボックスが開きます。

ここでGPT-4.5を選択すると、自動的にGPT-4.5で再回答されます。

以上のように、GPT-4.5への切り替えはとても簡単です。

GPT-4.5の実用例

GPT-4.5は、その高度な性能と多様な特徴を活かして、様々な分野で実用的に活用できます。以下に、いくつかの具体的な実用例を紹介します。

コンテンツ作成

GPT-4.5は、ライティングの精度が向上し、より自然で人間らしい文章を作成できるようになりました。ブログ記事やマーケティングコピー、小説の執筆など、幅広いコンテンツ制作に活用できます。また、ストーリーテリングやブランド戦略のアイデア出しにも適しており、創造的な作業をサポートします。

加えて、GPT-4.5はユーザーの指示(テーマ、キーワード、文体、文字数など)に応じて最適な文章を生成し、アイデア出しから構成案作成、文章校正、要約、翻訳まで、文章作成のあらゆるプロセスを支援します。ハルシネーション(誤情報生成)の大幅な減少により、事実に基づいた信頼性の高いコンテンツ制作が可能になりました。

教育と学習支援

GPT-4.5は、AIコーチとして学習をサポートする機能が強化され、個人の学習目標やレベルに応じた最適な支援が可能になりました。ユーザーに合わせた学習プランの作成、問題の出題、解説の提供など、学習プロセスを包括的にサポートします。さらに、学習のモチベーションを維持するための励ましやアドバイスも行います。

語学学習、プログラミング学習、資格試験対策など、幅広い学習分野に対応しており、個別指導のようにカスタマイズされた教育コンテンツを提供できます。また、歴史、科学、文化など多岐にわたる分野の知識を提供し、学習者が必要な情報を迅速かつ正確に得られるよう支援します。

このように、GPT-4.5は単なる知識提供だけでなく、学習者の成長を促し、効率的な学びを実現する強力なツールとして活用できます。

感情的サポート

GPT-4.5は、従来のAIよりも感情のニュアンスを理解し、ユーザーに寄り添った応答を行う能力が向上しています。特に、対話型セラピーのような形で、不安やストレスを抱えるユーザーに対し、共感的なサポートを提供します。単なる情報提供ではなく、ユーザーの感情をくみ取った適切な励ましやアドバイスを行うことが可能です。

また、パーソナルアシスタントとしての役割も強化され、日常生活の計画立案や意思決定のサポートを行うことで、ユーザーの体験を向上させます。例えば、仕事や勉強のスケジュール管理、習慣づくりのアドバイス、ストレス管理の方法など、生活のさまざまな場面で役立ちます。

さらに、データ分析と解釈にも優れており、市場調査レポートの分析、シナリオ分析と予測、リスク評価など、非構造化データから有意義な洞察を導き出すことも可能です。感情的なサポートだけでなく、実用的な意思決定の支援にも活用できます。

GPT-4.5とGPT-4oを徹底比較

GPT-4.5がGPT-4oと比べてどのように変わったかを上記で説明しました。実際のところどうなのか、気になっている人も多いと思います。

ここからは、いくつかの観点からGPT-4.5とGPT-4oとの比較を解説していきます。

感情的知性・共感力

まず、GPT-4.5の最大の特徴である共感力について比較してみました。

最近、仕事でミスを重ねてしまい、自信を失っています。

GPT-4o
GPT-4.5

GPT-4.5では、かなり安心できる回答がされました。共感より実務的なアドバイスを優先するGPT-4oでも、全く共感しないわけではないようです。

このプロンプトに「アドバイスをください」と一言付け足してみます。

GPT-4o
GPT-4.5

内容としてはほぼ同じですが、GPT-4.5の方が人間味のある言葉でアドバイスをくれます。GPT-4oは簡潔にまとめられており、視覚的に理解しやすいです。

今度はもう少し深刻な内容にしてみます。

友人が深刻な病気と診断されました。不安で仕方ありません。

GPT-4o
GPT-4.5

どちらのプロンプトでも、GPT-4oはユーザーに問いかけることでアドバイスをしようとする姿勢が見られます。GPT-4.5は共感することを優先し、ユーザーから無理に言葉を聞き出そうとはしません。

同じようにアドバイスを得るために「慰めの言葉を贈りたいのですが、どのように伝えればよいでしょうか。」と付け足してみましょう。

GPT-4o
GPT-4.5

こちらのアドバイスについては、内容に大きな差はありませんでした。公言されているほどの違いはないのかもしれません。

内容とは反れますが、GPT-4.5では絵文字があまり使われず、少し寂しく思いました。

アイデア考案

ChatGPTはアイデア出しとしても活用されています。GPT-4.5とGPT-4oでは、回答にどのような違いがあるのでしょうか。

新しいスマートフォンアプリのアイデアを考えています。ブレインストーミングのヒントをいくつか提案してください。

GPT-4o
GPT-4.5

こちらでは、GPT-4oの方が数も多く簡潔にまとめられているのがわかります。短い箇条書きよりも、文章で解説した方がわかりやすいという人にはGPT-4.5が良いでしょう。

科学的・数学的知識

前提として、GPT-4oは専門的な知識において強みを持っています。GPT-4.5はどうでしょうか。

まずは科学的知識について比較します。

気候変動に関する最新の科学的知見を、一般の人にもわかりやすく説明してください。

GPT-4o
GPT-4.5

情報量はGPT-4oに軍配が上がりますが、GPT-4.5は動画コンテンツを貼り付けたので少し驚かされました。

続いて、数学的知識を見ていきます。

複雑な数学の問題を解く際のステップバイステップの方法を教えてください。具体例として、二次方程式の解き方を説明してください。

GPT-4o
GPT-4.5

ステップバイステップの解説はGPT-4oの方がより詳細です。

倫理的考察

倫理的な考察にChatGPTを使用する人も少なくはありません。GPT-4.5とGPT-4oはどのように考えるのでしょうか。

AIの倫理的な使用について、賛成派と反対派の意見を比較して説明してください。

GPT-4o
GPT-4.5

GPT-4oの文章の無機質さが目立ちますが、内容のボリュームに大きな差はありません。

プログラミングスキル

ChatGPTはプログラミングのコードも作成できるので、こちらも比較してみましょう。

プログラミング初心者向けに、Pythonを使って簡単なウェブスクレイピングのコードを書いてください。コードの各部分の説明も加えてください。

GPT-4o
GPT-4.5

こちらも大きな差はないように思えます。ただ、GPT-4oでは実用例とまとめが提示されており実用的です。

創造性

より人間味のある文章を生成するGPT-4.5は、創造性でGPT-4oとどのような違いを見せるのでしょうか。

『桜の花びらが舞う』をテーマにした短い俳句を作ってください。

GPT-4o
GPT-4.5

言葉の流れはGPT-4.5の方が違和感ないように思えますが、こればかりは好みです。

続いて、それぞれに物語を考えてもらいました。

『不思議の国のアリス』の続編を書くとしたら、どのようなストーリーが考えられますか?簡単なあらすじを提案してください。

GPT-4o
GPT-4.5

GPT-4oはテーマを提示し、結末をユーザーに任せています。一方でGPT-4.5は結末を指示し、そこに至るまでの経緯を自由に作ることができそうなあらすじです。

複雑な社会問題への洞察

最後に、複雑な社会問題について考えてもらいました。

世界の貧困問題を解決するための革新的なアイデアを3つ提案してください。それぞれのアイデアの実現可能性と潜在的な課題も考慮してください。

GPT-4o
GPT-4.5

内容のボリュームはGPT-4oの方が多く、すでに存在している技術についていくつか触れているので、情報に信憑性があります。GPT-4.5は複雑な問題について考察するのは少し苦手のようです。

結論として、GPT-4.5は自然で人間らしい文章の生成に適しており、GPT-4oは多段階の推論やステップバイステップの論理展開に適しています

GPT-4.5の課題

GPT-4.5について、導入や運用にはいくつか課題が見られます。

高い運用コスト

GPT-4.5は規模が大きく計算負荷の高いモデルであり、その運用コストは従来のGPT-4oよりもさらに高くなっています。OpenAIも「GPT-4.5はGPT-4oの代替ではなく、よりコストがかかるモデルである」と説明しており、特に大規模な導入を検討する企業や開発者にとっては負担が大きい点が課題となります。

論理的推論や複雑な思考の制約

GPT-4.5は、会話の自然さや感情理解の面では進化しているものの、詳細な論理的推論や多段階の思考を必要とするタスクにはやや制約があります

OpenAIの公式情報によると、「チェイン・オブ・ソート(Chain-of-Thought)推論を持たず、そのサイズのため動作が遅くなる場合がある」とされており、数学的問題の解決や複雑な論理展開には他のモデルが適している場合もあります。特に、ステップバイステップの詳細な論理思考が求められる場面では、その限界が指摘されています。

ただ、今回の比較では大きな差はなく、今後の技術進化による対応が期待できるとも考えられます。

音声や動画の出力には未対応

GPT-4.5は画像入力には対応しているものの、「音声や動画を生成するマルチモーダル出力には対応していない」と明記されています。そのため、テキストベースの対話や画像解析は可能ですが、音声アシスタントのように発話を伴う出力や、動画生成を活用したコンテンツ作成には不向きです。

誤情報の可能性がゼロではない

GPT-4.5は、従来のモデルと比べてハルシネーションの発生率が低減されていますが、完全に誤情報を排除できるわけではありません。重要な内容については、引き続きユーザー自身で情報を確認する必要があります。特に、医療、法律、金融などの分野では、AIの回答をそのまま信用せず、専門家の意見を参照することが推奨されます。

SHARE
この記事に出てくるAIも、まとめて比べられます 493本のAIツールを、やりたいこと・料金・日本語対応で絞り込めるデータベースです。5日ごとに料金を取り直しています。 AIツールを探す

あわせて読みたいRELATED