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Claude Codeのトークン9割はファイルの読み書きに消えていた

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Google Claude Codeのロゴが写った写真。Claude Codeのトークン9割はファイルの読み書きに消えていた
この記事の要点

Spotifyのエンジニアが、Claude Codeのトークン消費を約90%減らす手法を公開しました。ファイルの読み書きを軽いAIモデルに代行させ、Claudeには要約だけを渡す仕組みです。Javaのモノレポで検証しています。

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90%安くなるなら品質リスクを取れるか

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約90%トークンの削減幅
350読み込みの上限

Claude Codeのトークンの9割は推論でなく読み書きだった

Claude Codeが処理するトークンの約9割は高度な推論ではなく、ファイルの読み込みやコードの生成に使われています。Spotifyのエンジニア、ディミトリ・マズマノフ氏がこの点に着目した手法をSpotify Engineeringのブログで公開しました。

1つのメソッドについて答えるために5つのファイルを読む処理や、既存の20個のテストに合わせて新しいテストを書く処理がその典型です。マズマノフ氏はこうした作業のすべてを高性能モデルに任せる必要はないと考えました。

そこで「読む仕事」と「書く仕事」を軽いAIモデルに振り分けるbulk-readerとcode-writerの2つのモードを用意しました。作業用モデルにはGemini 2.5 Flashを使っています。ほかのモデルに置き換えることもできます。

Portal by Spotifyの公式ページ
Portal by Spotifyの公式ページ / 出典:backstage.spotify.com / 制作:AInformation

350行を超えたら止める shuntが自動で振り分ける

bulk-readerはClaudeの代わりに大きなファイルを読みます。ファイルそのものをClaudeのコンテキストに入れず、必要な情報だけを短くまとめてClaudeに返す仕組みです。数千行のコードではなく要約だけがClaudeに渡ります。

code-writerは逆にコードの「出力」を切り離す役割です。テストコードや設定ファイルのひな型を既存パターンに合わせて書かせます。参考ファイルの指定が必須のため、プロジェクトの命名規則に合ったコードになります。

この振り分けを強制するのがshuntというClaude Codeプラグインです。PreToolUseフックでClaudeのツール実行を監視し、350行を超えるファイルを開こうとするとブロックしてbulk-readerへ回します。読むべき箇所を指定する場合やgrepで絞り込む場合はそのまま通します。

Claude Codeの費用が気になるなら。振り分けるとコストが9割減る。◎ Claudeに残す:推論が必要な設計の判断、350行以下のファイル。全体の約1割。△ 軽量AIに任せる:350行超のファイル読み込み、定型コードの生成。全体の約9割。安いAIで済む作業にClaudeを使っていた。データ:Spotify Engineering。制作:AInformation。
振り分けるとコストが9割減る / データ:Spotify Engineering / 制作:AInformation

Claude Codeのフックを使えば同じ仕組みは再現できる

マズマノフ氏はSpotifyの開発者向けプラットフォームPortal by Spotify上でこの仕組みを構築しました。当初はCLAUDE.mdに振り分けルールを書いていましたが、Claudeが指示を守らないことがあり安定しませんでした。

shuntプラグインに切り替えたことで、Claudeがルールを無視しても物理的にブロックされるようになりました。shuntのソースコードはGitHubで公開されています。

Claude Code単体でもPreToolUseフックを設定すれば、350行のしきい値でファイル読み込みを止める部分は再現できます。bulk-readerの部分はMCPサーバーや外部スクリプトで軽量モデルを呼ぶ仕組みを別に用意する必要があります。

2つの振り分けモードの中身

モード 何をするか Claudeへの戻し方
bulk-reader 大きなファイルを代わりに読む 必要な部分だけ要約して返す
code-writer 定型コードを代わりに書く ファイルへ直接書き込む
データ:Spotify Engineering / 制作:AInformation

90%の削減に代償もある 軽いAIは安全性を見落とした

マズマノフ氏がJavaのモノレポで4種類のシナリオを検証した結果、bulk-readerを使ったケースではClaude側のトークン消費を平均約90%削減できました。

ただし何でも別モデルに任せればよいわけではありません。検証では軽量な作業用モデルが表面的なコードパターンは見つけたものの、スレッドセーフティーに関わる問題を見逃した場合もありました。

Claude Codeの費用を抑えたいなら、まず自分のプロジェクトで350行を超えるファイルの読み込みがどれだけあるかを確かめるのが第一歩です。Anthropicもキャッシュの値下げでコストを下げており、あわせて使えば効果はさらに広がります。

この記事に出てくることば
shunt
Claude Codeのツール実行直前に処理をチェックし、大きなファイルの読み込みを別のAIモデルへ自動で振り分けるプラグイン
藤井俊太(AI導入コンサルタント)の見方

企業のAI導入を支援する立場からみると、この手法の核心は「推論に高いモデルを使い、入出力は安いモデルで済ませる」という分業の考え方です。Claude Codeを業務で使っているチームなら、まずトークン消費の内訳を可視化して350行のしきい値を試すのが現実的な第一歩です。ただしスレッドセーフティーのように文脈を横断する判断は軽いモデルでは見落とすため、何をClaudeに残すかの線引きが肝心になりそうです。

よくある質問
shuntプラグインは無料で使えるか
shuntのソースコードはGitHubで公開されており無料で使えます。ただしSpotifyのPortal by Spotify上で動く前提で作られているため、そのまま使うにはPortalの環境が必要です。Claude Code単体で同じ効果を得るにはPreToolUseフックで350行以上のファイル読み込みをブロックし、別のスクリプトで軽量モデルを呼ぶ仕組みを自分で組む必要があります。
Gemini以外のモデルでも同じことができるか
マズマノフ氏によるとGemini 2.5 Flashでなければならないわけではなく、別のモデルに置き換えることもできます。コストと品質のバランスを見てプロジェクトに合ったモデルを選ぶ形です。ただし検証では軽量モデルがスレッドセーフティーの問題を見逃したケースもあり、推論が必要な作業まで任せるのは避けたほうがよいとしています。

この記事の出典

補助資料

  • [1]GIGAZINEGIGAZINE・補助的な二次資料・確認 2026-09-13この記事の元にした報道

出典の最終確認日:2026年9月13日

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