Fugu Ultra v2が8つのテスト中5つで最高点を取った
Sakana AIが9月11日に公開したFugu Ultra v2は、8つのベンチマークテストのうち5つで最高点か同率最高点を記録しました。残りの3つを含めても7つでトップ2に入っています。
特に目立つのは視覚推論とデータ解釈を測る「Chartography」です。Fugu Ultra v2のスコアは48.3で、Claude Opus 5の27.3やClaude Fable 5の29.5を大きく引き離しました。実務的なソフトウェア開発を測る「DeepSWE」でも74.3を記録し、トークン単価が3〜5倍高いモデルを上回っています。
コスト重視の「Fugu Max」もTerminal Bench 2.1で89.5を出すなど6つのテストで総合最高スコアです。ベンチマークはSakana AI側の測定です。AInformationでも確かめてみました。

GPT-6 AstraもClaude Fableも使わずに超えた
Fugu Ultra v2がGPT-6 Astra・Claude Fable 5・Claude Fable 5.1をエージェントプールに含めていない点は見逃せません。最上位モデルを使わずにオープンウェイトモデルと特化型モデルだけで上回っています。
Fugu Maxは、NVIDIAと協業で開発したNemotronファミリを含む過去最多のモデルを統合しました。タスクごとにそれを解ける範囲で最も安いモデルへ動的に振り分けるオーケストレーション方式です。
モデルプールは交換可能なため、特定のAI会社に縛られません。APIの値上げや提供終了があっても裏のモデルを入れ替えれば使う側への影響は小さくなります。
月20ドルのStandardから始められてAPI従量課金もある
サブスクリプションは3つのプランがあります。ChatGPT Plusと同じ月20ドル(約3,080円)のStandard Planから始められます。
| プラン | 月額 |
|---|---|
| Standard | 20ドル(約3,080円) |
| Pro | 100ドル(約1万5,400円) |
| Max | 200ドル(約3万8,010円) |
API従量課金も用意されています。Fugu Maxの場合、入力が100万トークンあたり2ドル(約306円)で出力が100万トークンあたり6ドル(約918円)です。Sonnet 5やGPT 5.6 Terraと比べて出力単価が40〜60%安くなります。
OpenAI互換APIをそのまま使えるため、パラメータを1行変えるだけで切り替えが可能です。OpenAIのAPIをすでに使っている開発者にはハードルが低い設計になっています。

特定のAI会社に頼らない選択肢が1つ増えた
GPT-6 AstraやClaudeは個々の性能で優位に立つ場面が多くあります。ただし1社のAPIに業務を集中させると値上げや仕様変更のたびに影響を受けます。
Sakana AIのFuguシリーズはオープンウェイトモデルを軸にしているため、ベンダーロックインを避けられます。Sakana AIは東京に本社があり、日本からの利用では問い合わせのしやすさも強みです。
まずAPI従量課金で小さなタスクを試して、自社の業務でコストと品質のバランスが取れるかを確かめるのがよさそうです。
- オーケストレーション
- 複数のAIモデルをタスクの種類に応じて使い分ける仕組み。指揮者がオーケストラの楽器を選ぶように得意分野を生かす
企業のAI選定で「1社に全部任せる」選択がリスクになりつつある。GPT-6 Astraの利用制限やClaudeのトークン単価変更で振り回された企業は少なくない。Sakana AIのFuguシリーズは裏のモデルを差し替えられる設計のため、こうしたリスクへの保険になりうる。東京に拠点がある点も問い合わせのしやすさで有利だ。ただしベンチマークと実務での使い勝手は別物なので、まず小さなAPIリクエストで試してからの導入を勧めたい。
- Sakana FuguはGPT-6 Astraを使っているのか
- Fugu Ultra v2のエージェントプールにはGPT-6 Astra・Claude Fable 5・Claude Fable 5.1は含まれていません。オープンウェイトモデルとNVIDIA Nemotronファミリなどの特化型モデルだけを組み合わせています。最上位の単体モデルを使わずにベンチマークで上回った点がSakana AIの主張の核になっています。
この記事の出典
補助資料
- [1]GIGAZINEこの記事の元にした報道
出典の最終確認日:2026年9月14日
