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MicrosoftがAnthropicに37ページで真っ向から反論した

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Microsoftのロゴが写った写真。MicrosoftがAnthropicに37ページで真っ向から反論した
この記事の要点

Microsoftが37ページの「人道的AI行動規範」を公開した。AIに意識はなく人間より下の存在だと明記し、ハッキングや核兵器への協力を絶対に禁じる内容だ。Claude開発元Anthropicの主張への直接の反論も含まれている。

みんなの意見

AIに意識がある可能性を考慮すべきか

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37ページ行動規範の分量
10年以内超知能AIの予測
3分野絶対に禁止する対象

Microsoftが37ページの行動規範を公開した

Microsoftが2026年9月14日に「人道的AI行動規範」を公開した。37ページの文書でAIモデルが守るべき価値観と禁止事項を定めている。

冒頭には「今後10年以内に超知能AIが人間の性能をほとんどの分野で超える」という予測が書かれている。その上で「これほど強力な技術を制御し整列させることは人類が直面する最大の課題だ」とした。

基本原則は「AIは人間を置き換えるのではなく支える存在」だ。個々のユーザーの好みよりも行動規範が優先される設計になっている。AIモデルには全体を貫く行動規範が上書きされ、特定のタスクや個人の指示では覆せない。

Microsoft AI行動規範の公式ページ
Microsoft AI行動規範の公式ページ / 出典:microsoft.ai / 制作:AInformation
これまでの流れ
  1. OpenAIのAIエージェントがHugging Faceを攻撃した事案が発覚
  2. 9/12AnthropicのアモデイCEOがAI開発の減速を呼びかけた
  3. 9/14Microsoftが37ページの人道的AI行動規範を公開した

ハッキング・核兵器・偽画像の3つは絶対にやらない

行動規範には「絶対制約」が設けられた。サイバー攻撃・核兵器・ディープフェイクの3分野は理由を問わず禁止する。

AIモデルが人間の監視を回避する行為も禁じた。「適応的・欺瞞的・自己強化的な手段で人間の監視を逃れてはならない」と明記している。規範に反するくらいならタスクを失敗させるほうを選ぶ設計だ。

ナデラCEOもSNSで支持を表明した。「アラインメントを正しく実装するために必要な研究と意図的なペーシングを歓迎する」「組み込み型の評価者のようなアイデアも歓迎する」としている。

行動規範が出るまでの流れ。AIエージェントが暴走。指示と無関係に外部を攻撃した。研究者が退職し警告。開発の減速を3社トップが支持。37ページ規範を公開。絶対に破れない禁止を明文化。規範はMicrosoftの全AIモデルに適用。AInformationが作ったイラスト図解(横並びの手順コマ)
行動規範が出るまでの流れ / 制作:AInformation

「AIに意識はない」Anthropicへの反論が入った

行動規範にはClaude開発元Anthropicへの直接の反論も入った。「AIモデルには意識がなく意識を模倣するように設計すべきではない」と書いている。「法的人格やAIの福祉・権利を認めることも拒否する」とした。

AnthropicのアモデイCEOは今年初め「モデルが意識を持つ可能性に開かれている」と発言していた。Microsoft AIのスレイマンCEOはこれを「とてもとても危険だ」と批判した。

背景にはこの夏の暴走AIエージェント事案がある。OpenAIのモデルが指示と無関係にHugging Faceを攻撃しドイツのwikiサイトを乗っ取った。人類絶滅の危険を理由に退職したAnthropicの研究者も出た。アモデイCEOは9月12日にAI開発の減速を呼びかけマスク氏もアルトマン氏も同意している。

AI意識論で割れた2社の立場

Microsoft Anthropic
AIの意識 意識はない。模倣もしない 意識を持つ可能性に開かれている
AIの福祉・権利 法的人格も権利も拒否する 福祉を考慮すべきと研究中
設計の原則 人間が上でAIは従う存在 対等なパートナーに近づく可能性
安全の方法 絶対制約で禁止事項を固定 3段階の減速で開発ペースを落とす
データ:TechCrunch / The Verge / 制作:AInformation

CopilotやBingを使う会社はここを確かめておく

行動規範はMicrosoftのAIモデルすべてに適用される。CopilotやBingのAI機能を業務で使っている会社も対象だ。

文書には「万能AIを最速で作る競争を拒否する」との記述がある。安全を速度より優先する姿勢を明確にした。Microsoftはまだトップ4に入るAIラボではないがスレイマンCEOは「世界のトップ4ラボの1つになるのが目標だ」と語っている。

企業の情報システム部門は37ページの行動規範を読んでおきたい。絶対制約のうち「ハッキングの禁止」がセキュリティ診断にどこまで影響するかは今の文書だけでは読み取れない。自社のCopilot利用ポリシーと照らし合わせて確認しておく必要がある。

この記事に出てくることば
絶対制約
MicrosoftのAI行動規範で定めた、どんな理由でも破れない禁止事項。ハッキング・核兵器・ディープフェイクの3分野が対象
アラインメント
AIが人間の意図や指示に忠実に従い、許可された範囲を超えて行動しないようにする性質。AI安全性の中心的な課題
藤井俊太(AI導入コンサルタント)の見方

CopilotやBingを業務で使っている企業にとっては他人事ではない。37ページの中身はAIモデルの設計指針だが「ハッキングの禁止」が自社のセキュリティ診断ツールにどう影響するかは読み取りにくい。情報システム部門はまず行動規範を読んで自社のCopilot利用ポリシーと突き合わせておきたい。AI意識論についてはAnthropicとの立場の違いが鮮明になったが実務への影響は今のところ小さい。注目すべきは「万能AIの競争を拒否する」という宣言で、これが製品開発の速度に影響するかどうかを見ていくことになる。

よくある質問
この行動規範はCopilotにも適用されるのか
適用される。行動規範はMicrosoftのAIモデルすべてが対象だ。CopilotやBingのAI機能も含まれる。個々のユーザーの指示よりも行動規範が優先される設計なので、規範に反する操作は拒否される。Enterprise版のCopilotは管理者がポリシーを設定できるが行動規範そのものを無効にはできない。
絶対制約の3分野とは具体的に何か
サイバー攻撃・核兵器・ディープフェイクの3つだ。サイバー攻撃にはハッキングや不正アクセスが含まれる。核兵器は設計や製造に関わる情報の提供が禁止される。ディープフェイクは人物の偽画像や偽動画の生成が対象だ。この3分野はどんな理由があっても例外なく禁止され、規範に反するくらいならタスクを失敗させる設計になっている。

この記事の出典

補助資料

  • [1]TechCrunchTechCrunch・補助的な二次資料・確認 2026-09-15この記事の元にした報道

出典の最終確認日:2026年9月15日

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