iOS 27でAirPodsのライブ翻訳が全ラインナップに広がった。翻訳AIツール46本の月額中央値は2,702円。対面の会話だけならAirPodsとiPhoneで代替でき月額の支払いが不要になる。テキスト翻訳は引き続き専用ツールが要る。
- AirPods 5のライブ翻訳がiOS 27で全AirPodsラインナップに拡大した
- 翻訳AIツール46本の月額中央値は2,702円でAirPodsの翻訳は追加0円
- 翻訳AIの50%がApp Storeに公式アプリを出していて全用途で2番目に多い
- AirPodsの翻訳は対面会話だけでテキストや文書の翻訳には使えない
- AirPods 5は23,800円からで2026年9月18日に発売される
AirPodsのライブ翻訳が全ラインナップに広がった
Appleは2026年9月のイベントでAirPods 5を発表しました。オープンイヤー型のエントリーモデルとしては初めてライブ翻訳に対応しています。ライブ翻訳はApple Intelligenceの機能で、AirPodsを装着した状態で対面の会話をリアルタイムに翻訳するものです。相手が話した言葉を自分が設定した言語で聞くことができます。
Appleの公式ページには「ライブ翻訳。異なる言語を話す人とのコミュニケーションを楽しもう。AirPodsは、相手が話す言葉をあなたが設定した言語へ翻訳します」と書かれています。AirPods 5だけでなくAirPods Pro 3とAirPods Max 2でも使えるため、現在販売されているAirPodsの全モデルでライブ翻訳に対応したことになります。
これまでライブ翻訳を使うにはAirPods Pro 3かAirPods Max 2が必要でした。どちらもエントリーモデルより価格が上の製品です。AirPods 5の登場で最も手が届きやすいAirPodsでもライブ翻訳が手に入ります。この機能が全ラインナップに広がったことで、翻訳のためにわざわざ上位モデルを買う必要がなくなりました。
Appleの公式製品画像では別の言語が日本語の「こんにちは」に翻訳される場面が示されています。AirPodsのライブ翻訳は2025年11月に日本語への対応が発表されており、日本語話者が海外の相手と対面で話す場面で使えます。

AirPods5は23,800円でライブ翻訳が使える最も安いモデルになった
AirPods 5の価格は23,800円からです。米国では129ドルで販売されます。ワイヤレス充電ケース付きモデルは米国価格で149ドルです。予約注文は発表と同時に始まっておりストアでの販売は2026年9月18日から始まります。
ANCは1世代前の1.5倍で業界最高を名乗る
AirPods 5はアクティブノイズキャンセリング搭載のAirPods 4と比べて外部の雑音を最大1.5倍除去します。再設計されたマルチポート音響アーキテクチャと次世代のAdaptive EQを組み合わせて音質も引き上げました。Appleはオープンイヤーデザインのヘッドフォンとして業界最高のアクティブノイズキャンセリングだと説明しています。
ワイヤレス充電ケース付きモデルではANCを使った再生で最大5時間のバッテリー駆動時間を確保しました。ケースと合わせると最大22時間です。AirPods 4のANC付きモデルより1時間長くなっています。IP57等級にも適合し防塵性能と耐汗耐水性能が上がりました。
ライブ翻訳はANCの技術で成り立っている
Appleのプレスリリースにはライブ翻訳が「ANCとコンピュテーショナルオーディオによって実現されている」と書かれています。周囲の雑音を打ち消す技術があるからこそ相手の声だけを正確に拾い翻訳にかけられるわけです。AirPods 5にANCが載ったことでライブ翻訳の精度を保ったままエントリーモデルに展開できた形になります。
AirPods Pro 3はAirPods 5と比べて最大3倍のANCを備えています。騒がしい場所での翻訳精度を求めるならPro 3のほうが向いています。ただし静かな会議室やレストランであればAirPods 5でも十分に対応できると考えられます。
ライブ翻訳は翻訳アプリから3通りで起動する
ライブ翻訳を使い始めるにはまずiPhoneの「翻訳」アプリで使いたい言語をダウンロードしておく必要があります。設定が済んだら起動方法は3つ用意されています。
起動方法は両方のステム同時押し・Siri・アクションボタン
1つ目はAirPodsの両方のステムを同時に押す方法です。物理的な操作なので確実に起動できます。2つ目は「Siri、ライブ翻訳を開始」と声で呼びかける方法で、手がふさがっている場面に向いています。3つ目はiPhoneのアクションボタンを使う方法です。iPhoneを手に持っているときはこれが早いでしょう。
起動するとAirPodsが相手の話した言葉をリアルタイムで翻訳して耳元に届けます。こちらが返答するときは自分の言語で普通に話すだけです。自分の言葉が相手の言語に翻訳されてiPhoneの画面に表示されます。相手がその画面を見ればこちらの言いたいことが伝わります。
相手もAirPodsを持っていれば完全にハンズフリーになる
Appleの公式ページには「対応するAirPodsを相手も装着している場合は、ハンズフリーで会話のキャッチボールができます」と書かれています。お互いがAirPodsを付けていればiPhoneの画面を見せ合う必要がありません。双方が自分の言語で話しかけ翻訳された言葉を耳で聞く形になります。
Apple Intelligence対応のiPhoneが必要な点には注意してください。Apple Intelligenceをオンにした状態で対応するAirPodsの最新ファームウェアが入っていることが条件です。Appleの公式ページには「この機能はすべての言語と地域で利用できるわけではありません」との記載もあります。Siri AIは英語から対応を開始し年内に日本語でも利用できるようになりますが、ライブ翻訳はApple Intelligenceの機能としてすでに日本語に対応しています。
翻訳AIツール46本の月額は中央値で2,702円になる
ここからはAirPodsのライブ翻訳が翻訳の専用AIツールをどこまで代替できるかをAInformationのデータで見ていきます。
AInformationが2026年9月6日時点でAIツール494本を集計したところ「翻訳」の用途を持つツールは46本ありました。この46本の月額中央値は2,702円です。全494本の月額中央値が2,544円なので翻訳のツールはやや高めの水準に位置しています。
議事録が2,968円で最も高く翻訳は2番目
AInformationが集計した6つの主な用途の中で月額中央値が最も高いのは議事録・文字起こしの2,968円です。翻訳の2,702円は2番目に高い水準になります。3番目は音声・ナレーションの2,655円でここまでが2,600円を超えています。
相談・調べものと文章を書くはどちらも2,593円で並んでいます。画像を作るは1,913円で6つの中では最も安く翻訳の2,702円とは789円の差があります。翻訳AIツールは機械翻訳だけでなく文脈を読んだ意訳や専門用語への対応など付加価値を持っているものが多いためこの価格帯になっていると考えられます。
月2,702円は年間にすると3万円を超える
月2,702円を12か月続ければ年間の支出になります。AInformationのAIツールデータベースに収録されている494本の有料ツール全体では中央値で年間30,528円です。翻訳ツール46本に絞った場合も同じような水準になります。AirPods 5が23,800円であることを踏まえると月2,702円の支払いが続くか23,800円の買い切りで済むかは大きな差です。
ただしこの比較が成り立つのは翻訳AIツールの全機能がAirPodsのライブ翻訳で代替できる場合だけです。後ほど詳しく見ますが対面会話以外の翻訳には専用ツールが必要になります。
App Storeで翻訳AIの公式が見つかる率は全8用途で2番目に高い
2026年9月6日時点でAInformationが日本のApp Storeを1本ずつ調べたところ翻訳AIツール46本のうち23本にApp Storeの公式アプリが見つかりました。公式アプリがある率は50%です。
用途別のApp Store公式率
| 用途 | ツール数 | 公式あり | 公式率 |
|---|---|---|---|
| 議事録・文字起こし | 44本 | 24本 | 55% |
| 翻訳 | 46本 | 23本 | 50% |
| 相談・調べもの | 69本 | 32本 | 46% |
| 資料・スライド | 40本 | 18本 | 45% |
| 文章を書く | 109本 | 41本 | 38% |
| 画像を作る | 75本 | 28本 | 37% |
| 動画を作る | 88本 | 32本 | 36% |
| プログラミング・開発 | 68本 | 21本 | 31% |
議事録が55%で最も高く翻訳は50%で2番目
AInformationが調べた全8用途の中でApp Storeに公式アプリがある率が最も高いのは議事録・文字起こしの55%です。44本中24本に公式アプリがあります。翻訳の50%はこれに次ぐ2番目の水準です。
3番目は相談・調べものの46%で4番目は資料・スライドの45%です。文章を書くは38%、画像を作るは37%、動画を作るは36%、プログラミング・開発は31%と続きます。翻訳と議事録はどちらもスマートフォンでその場で使う場面が多い用途です。公式アプリの比率が高いのは開発元がスマホ利用を重視している証拠だと読めます。
翻訳AIの半分は公式アプリ無しでiPhoneから使いにくい
逆に言えば翻訳AIツール46本の残り半分にあたる23本はApp Storeに公式アプリがありません。ブラウザから使うかデスクトップアプリだけで提供されています。iPhoneとAirPodsで手軽に翻訳したいと考えるとこの23本は選択肢に入りにくくなります。
AirPodsのライブ翻訳はiPhoneの「翻訳」アプリから起動するためApp Storeで別のアプリを探す手間がそもそもかかりません。この手軽さは月2,702円の専用ツールに対する大きな優位点です。
AirPods5の0円翻訳が月2,702円の専用AIに勝てる場面は3つある
AirPodsのライブ翻訳は追加の月額費用がかかりません。Apple Intelligence対応のiPhoneとAirPodsを持っていればすぐに使い始められます。月2,702円の専用翻訳AIツールに対してAirPodsが有利な場面を整理します。
耳元で聞くので両手が空く
専用の翻訳AIツールはテキストベースで動くものがほとんどです。相手の言葉を打ち込むか録音して翻訳結果を画面で読みます。一方AirPodsのライブ翻訳は相手の言葉を耳元で翻訳して届けます。スマートフォンの画面を見つめなくても会話が進みます。名刺を渡しながら商談する場面や荷物を持った状態で道を聞く場面ではこの差が大きく効きます。
追加の月額費用が0円
翻訳AIツール46本の月額中央値は2,702円です。AirPodsのライブ翻訳は追加の月額費用がかかりません。すでにAirPods Pro 3やAirPods Max 2を持っている人はソフトウェアのアップデートだけで使えます。AirPods 5を新しく買う場合でも23,800円の買い切りです。月々の支払いは発生しません。

旅行や出張で使うなら設定の手間が少ない
専用の翻訳AIツールを旅行先で使うにはまずアカウントを作りアプリをインストールしプランを選ぶ手順が必要です。AirPodsのライブ翻訳は翻訳アプリで言語をダウンロードするだけで準備が終わります。旅行先で急に翻訳が必要になった場面でもAirPodsを付けてステムを押せばすぐに使い始められます。短期の海外旅行のためだけに月額の翻訳AIを契約するのは割に合わないと感じる人にとって0円のAirPods翻訳は魅力的な選択肢です。
AirPodsの翻訳では足りない場面も3つある
AirPodsのライブ翻訳が翻訳AIツール46本を丸ごと代替できるわけではありません。対面会話以外の用途では専用ツールが必要になります。
テキストや文書の翻訳はできない
AirPodsのライブ翻訳は対面の会話に特化しています。メールの本文を翻訳したいとき契約書を英語から日本語に直したいときWebページを丸ごと訳したいとき。こうした場面にはAirPodsの翻訳は対応しません。翻訳AIツール46本の多くはテキストの翻訳を主な機能として持っています。海外の取引先から届いたメールへの返信や英語の仕様書を日本語に直す作業は日常的に発生します。文書を扱う仕事では引き続き専用の翻訳AIツールが必要です。
専門用語への対応や訳文の調整ができない
翻訳AIツールの中には法律用語や医療用語に強いものがあります。訳し方の細かい指定ができるツールもあります。過去の訳文を学習させて社内用語に合わせた翻訳を出すツールも存在します。AirPodsのライブ翻訳はリアルタイムで音声を変換するため用語集を登録したり訳文を手直ししたりする機能がありません。専門性の高い会議で正確な訳が求められる場面では専用ツールのほうが確実です。
AirPodsを持っていない相手にはiPhoneの画面を見せる必要がある
相手もAirPodsを持っていればお互いの言語で自然に話せます。ただし相手がAirPodsを持っていない場合はこちらの返答を翻訳した文がiPhoneの画面に表示される仕組みです。相手にiPhoneの画面を見せながら会話を続ける形になります。レストランで注文するくらいなら問題ありませんが長い打ち合わせでは画面の見せ合いが手間になる場面も出てきます。相手に画面を見せる動作が入ると会話のテンポが崩れやすくなります。
月2,702円が浮くのは対面翻訳だけで済む人に限る
ここまで見てきた内容を踏まえてAirPodsのライブ翻訳で月2,702円の専用AIを代替できるかを整理します。結論は使い方によって分かれます。

旅行や対面の商談だけなら月2,702円が丸ごと浮く
翻訳が必要な場面が海外旅行中の日常会話や対面での商談に限られる人はAirPodsのライブ翻訳だけで十分です。専用の翻訳AIツールに月2,702円を払い続ける必要がなくなります。すでにAirPods Pro 3やAirPods Max 2を持っていれば追加費用は0円です。AirPods 5を新しく買う場合でも23,800円で手に入ります。
翻訳のためだけに専用ツールを使っていた人にとっては固定費の削減になります。特に月に数回しか翻訳を使わない人ほど月額制の専用ツールは割高に感じるはずです。必要なときにAirPodsを付けてステムを押すだけで済むなら乗り換える価値があります。
テキスト翻訳も必要なら専用AIと使い分ける
メールの翻訳や文書の翻訳も日常的に必要な人はAirPodsだけでは足りません。月2,702円の専用翻訳AIツールと併用する形が現実的です。対面の会話はAirPodsで済ませてテキスト翻訳だけを専用ツールに任せれば使い分けとしてきれいに分かれます。
AInformationのAIツールデータベースには翻訳の用途を持つツールが2026年9月6日時点で46本登録されています。その中には月額が中央値の2,702円より安いものもあれば高いものもあります。AirPodsのライブ翻訳で対面会話の分を補えるなら専用ツールは最も安いプランに下げるという選択肢も出てきます。
iPhone18とAirPods5で翻訳AIの使い方が変わる
iPhone 18 ProにはApple Intelligenceが搭載されておりAirPods 5との組み合わせでライブ翻訳がすぐに使えます。エントリーモデルのAirPodsで翻訳ができるようになったことの意味は大きいです。
23,800円で翻訳デバイスが手に入る時代になった
専用のAI翻訳デバイスやアプリに月額を払い続けなくても対面の翻訳ならAirPods 5で間に合います。23,800円の買い切りで翻訳機能を含むイヤホンが手に入ることは翻訳AIツール市場全体に影響を与える可能性があります。2026年9月6日時点で翻訳AIツール46本のうちApp Storeに公式アプリを出しているのは23本で全体の50%です。スマホでの翻訳需要が高いことは数字が裏付けています。AirPodsのライブ翻訳はこの需要にAppleが端末側から答えた形です。
AirPodsは翻訳のために買い足す価値がある
AirPodsをイヤホンとしてしか見ていなかった人はライブ翻訳という用途を知ることで評価が変わるかもしれません。音楽を聴くだけでなく外国語の会話を耳元で翻訳してくれるデバイスとして使えます。月2,702円の翻訳AIツールを契約するかわりにAirPods 5を1つ買う。対面の翻訳だけで済む人にとってはこちらのほうが合理的です。翻訳AIツール46本のうちアプリがあるものは15本で全体の33%にとどまります。スマートフォンで翻訳する選択肢は思っているより少なく、AirPodsのライブ翻訳はその空白を端末の機能として埋めにきた形です。
Apple Intelligenceの新機能は2026年9月15日から順次登場します。AirPods 5の発売は9月18日です。ライブ翻訳を試したい人はこの日を待つことになります。
翻訳AIツールに月2,702円を払っている人は少なくないはずです。AirPodsのライブ翻訳はこの支出を丸ごと消す可能性を持っています。ただし対面会話に限ります。テキスト翻訳やメールの翻訳は引き続き専用ツールが要ります。AirPodsを単なるイヤホンとしてではなく翻訳デバイスとして見る視点が大事です。23,800円のAirPods 5で翻訳も手に入る。仕事で外国語を使う機会があるなら先にこちらを試す価値があります。
- AirPodsのライブ翻訳は追加料金がかかりますか
- 追加の月額費用はかかりません。Apple Intelligence対応のiPhoneとAirPods 5・AirPods Pro 3・AirPods Max 2のいずれかがあれば使えます。翻訳アプリで言語をダウンロードするだけで準備が完了します。専用の翻訳AIツールは月額中央値で2,702円かかるため対面翻訳だけならAirPodsのほうが安く済みます。
- AirPodsの翻訳と専用の翻訳AIツールはどう使い分ければよいですか
- 対面の会話ならAirPodsのライブ翻訳が向いています。相手の言葉を耳元で翻訳してくれるため画面を見なくても会話が続きます。テキストの翻訳やメール・文書の翻訳には対応していないため、これらの用途には月2,702円の専用翻訳AIツールが必要です。両方の場面がある人は併用して使い分けるのが現実的です。
- AirPods 5以外のモデルでもライブ翻訳は使えますか
- AirPods Pro 3とAirPods Max 2でもライブ翻訳が使えます。Appleの公式ページではこの3モデルが現在のAirPodsラインナップとして並んでおり、すべてにライブ翻訳が載っています。AirPods 5は23,800円からでライブ翻訳が使えるモデルとしては最も安い価格になります。
