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ClaudeでのExcelの使い方とプロンプト12選!数式が合っていても直らない表がある

読了 約26分
Claudeの公式アイコンとExcelのプロンプト12本の見出しを入れたアイキャッチ
この記事の要点

ClaudeでExcelの作業をするやり方は、数式を聞く・ファイルを渡す・Excelの中で使うの3通りです。2026年9月27日に全角まじりの名簿の数式3問を送ると、33.3秒で6本が返りました。そのまま貼れるプロンプト12本と直らなかった6件の中身、円の月額をまとめます。

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AI導入コンサルタント

藤井俊太(Shunta Fujii)

AIのスペシャリストとして、最新のAI情報を常にキャッチ、アップデートしている。自らもAI導入コンサルタントとして活動し、主に生成AIを駆使した業務効率化、生産性向上、新規事業開発を行なっている。
AIの総合情報サイト「AInformation」は、AIに関する情報やサービスを解説・紹介するWebメディア。運営と記事の確認は藤井俊太が1人で行っています。藤井俊太のプロフィール

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ClaudeでExcelの作業をするやり方は、数式を聞く・ファイルを渡す・Excelの中で使うの3通りです。2026年9月27日に全角まじりの名簿の数式3問を送ると、33.3秒で6本が返りました。そのまま貼れるプロンプト12本と直らなかった6件の中身、円の月額をまとめます。

12本そのまま貼れるExcel用プロンプト
33.3秒Claudeが数式6本を返すまで
3,463円Claude Proの月額(税込み22ドル)
この記事で分かること
  • ClaudeでExcelの作業をするやり方3通りと、いちばん手軽な数式の聞き方
  • そのまま貼れるClaudeのExcel用プロンプト12本(3本は2026年9月27日の実測つき)
  • 全角まじりの氏名と電話番号の数式3問に、Claudeは33.3秒で6本の数式を返した
  • 数式を動かすと質問の例は全部直り、足した12件のうち6件は直らなかった
  • Claude本人の答えでは、Excelの中で使うアドインは有料のProから
  • Claude Proは税込み22ドルで月3,463円。Excelに関係するAI5本の月額より高い

ClaudeでExcelを使うやり方は3通りある

ClaudeでExcelの作業をするやり方は3通りあります。1つ目はチャットで数式や手順を聞くやり方です。2つ目はxlsxやCSVのファイルを渡して集計や修正をさせるやり方で、3つ目はExcelの中にClaudeを入れて使うアドインです。

2つ目と3つ目は、2026年9月27日の朝にClaude自身へ聞いて返ってきた説明をもとにしています。この記事では、いちばん手軽な1つ目を実際に試しました。数式はコピーしてセルに貼るだけなので、アドインを入れられない会社のパソコンでも使えます。

数式を聞くなら本物の名簿は渡さなくていい

Claudeのチャット画面を開き、やりたいことを日本語で書いて送ります。返ってきた数式をExcelのセルに貼れば、作業は終わりです。本物の名簿の代わりに、作った例を2〜3件書けば足ります。社外に出しにくい表でも、中身を見せずに数式だけもらえます。

AInformationは9月27日の7時19分に、次の文をClaudeへそのまま送りました。氏名・電話番号・会社名の3つの列を、それぞれ数式で整えてもらう頼み方です。

実際に送った文

Excelで次の3つをやる数式を、そのまま貼れる形で書いてください。①A列の氏名(『山田 太郎』『佐藤 花子』のように半角と全角のスペースが混ざっている)を姓と名の2列に分ける ②B列の電話番号(『090-1234-5678』『09012345678』のように全角と半角、ハイフンのありなしが混ざっている)を半角のハイフンなしにそろえる ③C列の会社名が2回目以降に出てきた行だけ、D列に『重複』と出す。それぞれMicrosoft 365とExcel 2019のどちらで動く数式かも書いてください

最後の一文でExcelの版を聞いているのがポイントです。会社のパソコンのExcelは、家のものより古い版のことがあります。版を書いておくと、自分のExcelで動く数式を選べる形で返ってきます。

33.3秒で数式6本が返ってきた

答えは33.3秒で返り、長さは1,171字でした。答えの最初には「1行目が見出し、データは2行目からの前提です。どれも2行目に入れて下へコピーしてください」とあります。どのセルに入れるかまで決めてくれるので、Excelに慣れていない人でも貼る場所に迷いません。

数式は3問で合わせて6本でした。Excel 2019とMicrosoft 365の両方で動くものが4本、Microsoft 365だけで動くものが2本です。頼んでから貼るまでを手順にすると、次の4つになります。

Claudeに数式を頼む4つの手順。例と版を書いて送る。全角まじりの例とExcelの版を書く。数式を受け取る。2019用と365用が分けて返った。2行目に貼る。下の行へコピーして広げる。崩れた行で確かめる。かっこや空白の入った行も見る。数式は33.3秒で6本返った。AInformation編集部が作ったイラスト図解(手順コマに実アイコン)
Claudeに数式を頼む4つの手順

全角まじりの名簿を直すClaudeのExcelプロンプト3本

ここからは、Claudeにそのまま貼れるExcel用のプロンプトを12本並べます。[ ]の中を自分の表に合わせて書き換えて使ってください。

①から③は、上で送った文を1問ずつに分けたものです。今回の実測で直らなかった崩れ方への指示も足しましたが、足したあとの答えまでは試していません。9月27日に返ってきた数式は、それぞれの下に載せました。④から⑫は今回は送っていない文で、AInformationが組んでいます。

① 氏名を姓と名に分ける

Excelで、A列の氏名を姓と名の2列に分ける数式を、そのまま貼れる形で書いてください。氏名の間には半角と全角のスペースが混ざっています(例:[山田 太郎][佐藤 花子])。データは[2行目]からです。使っているのは[Excel 2019]なので、その版で動く数式にしてください。氏名が空の行とスペースの無い氏名があったときにどうなるかも書いてください

9月27日の答えでは、Excel 2019でも動く数式として次の2本が返りました。姓はE2、名はF2に入れて下の行へコピーします。

=IFERROR(LEFT(TRIM(SUBSTITUTE(A2," "," ")),FIND(" ",TRIM(SUBSTITUTE(A2," "," ")))-1),A2)
=IFERROR(MID(TRIM(SUBSTITUTE(A2," "," ")),FIND(" ",TRIM(SUBSTITUTE(A2," "," ")))+1,100),"")

全角のスペースを半角に置き換えてから、最初のスペースの前後で分ける作りです。Microsoft 365なら、E2に1本入れるだけで姓と名がE列とF列に広がるTEXTSPLITの式も返ってきました。

=TEXTSPLIT(TRIM(SUBSTITUTE(A2," "," "))," ")

② 電話番号の表記をそろえる

Excelで、B列の電話番号を半角・ハイフンなしにそろえる数式を書いてください。全角と半角、ハイフンのありなしが混ざっています(例:[090-1234-5678][09012345678][(090)1234-5678])。先頭の0が消えないようにしてください。[Excel 2019]で動く式と、Microsoft 365だけで動く式を分けて書いてください

Excel 2019でも動く式は、ASC関数で全角を半角に直してからハイフンに見える文字と空白を消す作りでした。Microsoft 365だけの式は、数字以外を全部消すREGEXREPLACEを使っています。

=SUBSTITUTE(SUBSTITUTE(SUBSTITUTE(SUBSTITUTE(SUBSTITUTE(ASC(B2),"-",""),"ー",""),"−",""),"‐","")," ","")
=REGEXREPLACE(ASC(B2),"[^0-9]","")

③ 2回目以降の行だけに「重複」と出す

Excelで、C列の[会社名]が2回目以降に出てきた行だけ、D列に「重複」と出す数式を書いてください。1回目に出てきた行とC列が空の行は空欄のままにします。会社名の前後に空白が入っていても同じ会社として数えてください。[Excel 2019]と[Microsoft 365]のどちらで動くかも書いてください

返ってきたのはCOUNTIFで上から数える式で、2019と365のどちらでも動くと書かれていました。数える範囲の始まりを$で止めておき、下の行へ行くほど範囲が伸びる形です。

=IF(C2="","",IF(COUNTIF($C$2:C2,C2)>1,"重複",""))

6本の数式と、Claudeがどの版で動くと書いたかを表にまとめました。入れるセルまで指定があったのは5本です。

Claudeが33.3秒で返した数式6本

問題 中心の関数 Claudeが書いた版 入れるセル
① 氏名を分ける(姓) LEFT・FIND・TRIM 2019と365の両方 E2
① 氏名を分ける(名) MID・FIND・TRIM 2019と365の両方 F2
① 氏名を分ける(姓と名) TEXTSPLIT 365のみ E2(F列へ広がる)
② 電話番号をそろえる ASC・SUBSTITUTE 2019と365の両方 G2
② 電話番号をそろえる REGEXREPLACE 365のみ 書かれていない
③ 重複に印を付ける COUNTIF・IF 2019と365の両方 D2
データ:AInformation調べ(2026年9月27日7時19分にClaudeへ送った質問の答えから) / 制作:AInformation

XLOOKUPやSUMIFSを頼むClaudeのExcelプロンプト4本

④から⑦は、表どうしをつなぐ・集計する・見た目を変えるための文です。どれも最後にExcelの版を書く一文を入れました。①から③の元の文で版を聞いたときに、2019用と365用が分けて返ってきたためです。

④ 別の表から値を引いてくる

Excelで、[注文]シートのB列の[商品コード]を使って、[商品マスタ]シートから[単価]を引いてくる数式を書いてください。マスタはA列がコード、C列が単価です。見つからないときは「なし」と出してください。XLOOKUP版とVLOOKUP版の両方を書き、それぞれMicrosoft 365とExcel 2019のどちらで動くかを添えてください

XLOOKUPは、Excel 2019には入っていない関数です。2019を使っている人がXLOOKUPの式を貼ると、関数の名前が分からないという意味の#NAME?が出ます。両方を書かせておくのは、自分の版に合うほうを選ぶためです。

Microsoftの公式ヘルプには、関数ごとの説明ページがあります。Claudeの答えに知らない関数が出てきたら、貼る前にそのページで自分の版が使えるかを見ておくと安心です。

⑤ 店舗別・月別に売上を集計する

Excelで、店舗別・月別の売上を集計する表を作ります。元のデータは[売上]シートのA列が日付、B列が店舗名、C列が金額です。集計表は行に店舗名、列に[4月から9月]を並べます。左上のセルに入れて右と下へコピーできるSUMIFSの数式を書いてください。月の初日と末日の指定のしかたも説明してください

SUMIFSは、条件を重ねて合計を出す関数です。「右と下へコピーできる」と書いておくのは、$を付ける場所の間違いを防ぐためです。$が1つずれると、コピーした先で見る列がずれて合計が合わなくなります。

⑥ ピボットテーブルの作り方を聞く

Excelのピボットテーブルで、[担当者別・商品別の売上合計]を出したいです。元の表の列は[日付・担当者・商品・数量・金額]です。どの項目を行・列・値に入れればよいかを、クリックする順番どおりに番号を付けて教えてください。使っているのは[Windows版のMicrosoft 365]です

ピボットテーブルは数式ではなく画面の操作なので、クリックする順番で答えてもらうのがコツです。WindowsとMacではメニューの並びが違うことがあるため、使っているパソコンも書いておきます。

⑦ 期限が近い行に色を付ける

Excelの条件付き書式で、[E列の期限]が今日から[7日以内]の行を丸ごと黄色にしたいです。データは[2行目から100行目]です。「数式を使用して、書式設定するセルを決定」に入れる数式と、範囲の選び方を手順で書いてください

行を丸ごと塗るときは、列の記号の前にだけ$を付けた式が要ります。範囲の選び方まで聞いておくと、1つのセルにだけ色が付いて終わる失敗を防げます。

グラフやマクロを頼むClaudeのExcelプロンプト5本

⑧から⑫は、グラフ・マクロ・エラーの原因・CSVの整形・ファイル作りの文です。⑪と⑫はファイルをClaudeに渡したり受け取ったりする頼み方です。Claudeの答えでは、設定の「機能」で「コード実行とファイル作成」をオンにしておく必要があります。

⑧ グラフの作り方を聞く

次の表から、[月別の売上と前年比]を1枚で見せるグラフをExcelで作りたいです。どのグラフの種類を選び、どの項目を第2軸にするかを、クリックする順番で説明してください。[ここに表を貼る]

金額と割合のように単位の違う数字を1枚に載せるときは、第2軸の設定でつまずきがちです。表をそのまま貼るのは、どの列をどちらの軸にするかを見出しの名前で答えさせるためです。

⑨ VBAのマクロを書いてもらう

ExcelのVBAで、[指定したフォルダの中のxlsxファイルを全部開き、1枚目のシートの2行目から下を[まとめ]シートの末尾へ貼り付けて閉じる]マクロを書いてください。フォルダの場所は[フォルダのパス]です。1行ずつ何をしているかをコメントで書き、実行する前にファイルを控えておくよう注意書きも入れてください

マクロはファイルを書き換えるので、控えを取ってから動かすのが前提です。Claudeは9月27日の答えで、アドインでは「VBAマクロの実行・修正はできません」と書いていました。マクロはチャットで書かせて、自分でExcelに貼って動かす形になります。

書かせたマクロを自分で読めるようになりたい人向けの資格もあります。AInformationのAI資格ナビに載っている72件のうち、Excelの名前が付いた資格は3件でした。MOS Excel エキスパートの受験料は12,980円です。VBAエキスパートはベーシックが13,200円で、スタンダードが14,850円でした。

⑩ #N/Aなどのエラーの原因を探す

Excelの次の数式が[#N/A]になります。考えられる原因を、確かめる順番に並べてください。1つずつ、どのセルの何を見ればよいかも書いてください。数式は[ここに数式を貼る]です。参照している表の例は[ここに3行ほど貼る]です

エラーの原因は、数式ではなく表の側にあることもあります。この記事の検証でも、会社名の末尾に空白が1つ入っているだけでCOUNTIFが同じ会社と見なしませんでした。参照している表を数行付けておくと、こうした表の側の原因まで疑ってもらえます。

⑪ CSVを整えてもらう

添付したCSVをExcelで使える形に整えてください。やってほしいのは[日付を年/月/日の形にそろえる・金額のカンマと円を外して数値にする・全角の英数字を半角にする・空の行を消す]の4つです。整えたあとのファイルを返し、何行をどう直したかを最後に一覧で書いてください

Claudeの答えでは、xlsxやCSVを渡すとClaudeがコードを動かして処理します。直したファイルは、ダウンロードできる形で返ってくるそうです。直した所の一覧を最後に出させておくと、全部の行を目で追わずに済みます。

⑫ xlsxファイルを丸ごと作ってもらう

[10人分の勤怠]を入れる月次の集計表を、xlsxファイルで作ってください。シートは[入力]と[集計]の2枚です。[入力]には日付・名前・出勤・退勤の列を作り、[集計]では1人ごとの勤務時間の合計が数式で出るようにしてください。数式は値に置き換えず、セルに残したままにしてください。できたファイルをダウンロードできる形で返してください

「数式は値に置き換えず」の一文は、あとで行を足したときに合計が自動で変わるようにするための指定です。Claudeは答えの中で、数式が動く財務モデルやグラフ付きのレポートも作れると説明していました。⑪と⑫は今回は試していないので、返ってきたファイルは開いて数式が残っているかを確かめてください。

Claudeが返した数式6本は質問の例を全部直した

返ってきた数式が本当に動くのかも確かめています。AInformationは9月27日の朝、6本のうちExcel 2019でも動くと書かれた4本を表計算ソフトのLibreOffice Calcに貼りました。LibreOffice Calcは、ASCやCOUNTIFなどExcelと同じ名前の関数がそのまま使える無料のソフトです。

入れたデータは、質問に書いた氏名2件と電話番号2件と会社名の並びです。これに実際の名簿で起こりそうな崩れ方を12件足しました。空白が2つ入った氏名・かっこ付きの電話番号・末尾に空白がある会社名・氏名が空の行などです。

こんな検証をしました。Claudeの数式を例のデータで動かした。対象。Claudeが返した数式6本。方法。例4件と足した12件に当てはめた。時点。2026年9月27日の朝7時台。質問の例は全部直り12件中6件は崩れた。ChatGPTは答えを受け取れなかった。AInformation編集部が作ったイラスト図解(「こんな検証をしました」の場面)
Claudeの数式を例のデータで動かした

質問に書いた4つの条件は全部満たした

結果は下の表のとおりです。「山田 太郎」も全角スペースの「佐藤 花子」も、姓と名にきちんと分かれました。全角の「09012345678」は半角の11けたになり、先頭の0も消えていません。

重複の印は、2回目と3回目に出てきた行にだけ「重複」と出ました。1回目の行に印が付く間違いは起きていません。TEXTSPLITとREGEXREPLACEの2本を「Microsoft 365のみ」と書き分けたのも合っています。どちらもExcel 2019には入っていない関数です。

同じ3問をClaudeとChatGPTに送った結果

確かめたこと Claude ChatGPT
① 半角と全角のスペースで姓と名に分かれるか ○ ―
② 全角の数字を半角のハイフンなしにできるか ○ ―
③ 2回目以降の行だけに「重複」が付くか ○ ―
365だけの関数を2019用と分けて書いたか ○ ―
答えが返るまで 33.3秒 入力欄が出ず受け取れず
データ:AInformation調べ(2026年9月27日7時台。2019でも動く4本はLibreOffice Calcで動かし、365だけの2本は関数の決まりで確かめた) / 制作:AInformation

365だけで動く2本は、LibreOffice Calcでは確かめきれませんでした。TEXTSPLITは姓の列しか出ず、REGEXREPLACEはLibreOffice Calcに無い関数で動かなかったためです。この2本は、関数の決まりどおりに追って合っていると判断しました。

ChatGPTは2回とも入力欄が出ず比べることができなかった

同じ文をChatGPTにも送り、正しく動く数式の数で比べる予定でした。ChatGPTへ送ろうとしたのは、7時21分の同じ3問と7時26分のClaudeのExcelの機能を聞く質問の2回です。ところが2回とも画面に入力欄が出ず、答えを受け取ることができませんでした。ログインが切れていたか、読み込みが遅かったとみられます。

そのため同じ3問でClaudeとChatGPTのどちらが間違えにくいかは、この調べでは分かりません。表のChatGPTの列が「―」なのはこのためです。ChatGPTにExcelのファイルを作らせた結果は、ChatGPTでExcelを作成する方法を試した記事で確かめています。

Claudeの数式で直らなかった表は12件中6件あった

質問に書いた条件は満たしても、足した12件のうち6件は直りませんでした。1件は半分だけ直っています。どれも数式の書き間違いではなく、数式が想定していない崩れ方です。

Claudeが返した数式を氏名・電話番号・会社名の表に貼って動かした画面。A列からG列の8行のうち、スペースの無い氏名・かっこ付きの電話番号・空の行の0などのセルが赤く、3つに分かれる名前のセルが黄色く塗られている
Claudeの数式を貼って動かした表。赤は直らなかった所

上の画面は、Claudeの数式を貼って動かした表です。赤いセルが直らなかった所で、黄色は半分だけ直った所を表します。8行目の会社名には、末尾に空白が1つ入っています。

空白の無い氏名は分かれず空の行には0が出た

「田中花子」のようにスペースの無い氏名は姓の列に全部入り、名の列は空欄になりました。どこで切るかの手がかりが無いので、数式ではどうにもなりません。Claudeも答えの中で「スペースがない氏名は、全体を姓に入れて名を空欄にします」と先に断っていました。

断りが無かったのは、氏名が空の行です。姓の式を空の行まで貼ると、姓の列に0と出ました。分けられないときは元のセルをそのまま返す作りなので、空のセルが0として出てきます。名簿の途中に空の行がある表では、0が並んで見づらくなります。

名前が3つに分かれる「渡辺 ジョン 健」は、姓が渡辺で名に「ジョン 健」がまとめて入りました。2019用の式は最初のスペースで切るので、2つ目から後ろは全部名になります。365用のTEXTSPLITなら3列に広がる決まりです。ただしClaudeが電話番号の式を置くよう書いたG列とぶつかるので、決まりどおりなら#SPILL!のエラーが出ます。こちらは今回は確かめていません。

かっこ付きの電話番号はかっこが残った

「(090)1234-5678」は、ハイフンだけが消えてかっこが残りました。2019用の式が消すのは、ハイフンに見える文字と空白だけです。かっこは消す文字に入っていません。

365用のREGEXREPLACEの式は数字以外を全部消すので、決まりどおりならかっこも消えます。2019の人は、SUBSTITUTEをもう2つ重ねて「(」と「)」も消す形にすれば同じ作りのまま直せます。数値になって先頭の0が消えた番号も、0が戻らないまま残りました。こちらはClaudeが「元に戻せません」と先に断っていた崩れ方です。

末尾の空白や株式会社が付くと重複に印が付かない

会社名は、末尾に空白が1つ入った「ABC商事 」と「株式会社ABC商事」の2件に印が付きませんでした。COUNTIFは空白1つの違いでも別の文字として数えるので、別の会社として扱われます。

「株式会社」の有無はClaudeが断っていた崩れ方でしたが、末尾の空白については答えの中に書かれていませんでした。印を付ける前にTRIMで空白を消した列を作り、その列で数えるのが確実です。

まとめると、直らなかった6件のうち3件はClaudeが答えの中で先に断っていました。断りが無かったのは、空の行の0・かっこ付きの電話番号・末尾に空白がある会社名の3件です。

足した12件で2019用の式を動かした結果

足した例 式の結果 判定
空白が2つ・前後に空白がある氏名(2件) 姓と名に分かれた ○ 直った
全角ハイフン・長音記号・空白で区切った番号(3件) 半角の11けたになった ○ 直った
3つに分かれる名前(渡辺 ジョン 健) 名に「ジョン 健」が入った △ 半分だけ
空白の無い氏名(田中花子) 姓に全部入り名は空欄 × Claudeが先に断っていた
数値になって0が消えた番号 0が戻らないまま × Claudeが先に断っていた
株式会社が付いた会社名 「重複」が付かない × Claudeが先に断っていた
氏名が空の行 姓の列に0と出た × 答えに断りなし
かっこ付きの番号((090)1234-5678) かっこが残った × 答えに断りなし
末尾に空白がある会社名 「重複」が付かない × 答えに断りなし
データ:AInformation調べ(2026年9月27日・LibreOffice Calcで動かした) / 制作:AInformation

Claudeの無料プランでできるExcelの作業を本人に聞いた

数式を聞くほかにClaudeで何ができるのかも、本人に聞きました。9月27日の7時24分に送った文は次のとおりです。

ClaudeでExcelの作業はどこまでできますか。Excelファイルを渡して集計や修正をしてもらう方法、Excelの中でClaudeを使うアドインがあるかどうか、無料プランとProでできることの違い、使うのに月いくらかかるか(日本円)を教えてください

Claudeはウェブを検索したうえで、30.2秒で1,307字の答えを返しました。最初の一文は「Excelまわりは『チャットにファイルを渡す方法』と『Excel内のアドイン』の2通りあります」です。

ファイルを渡すやり方は無料でも使えると答えた

ファイルを渡すやり方について、Claudeは無料でも使えると答えました。xlsxやCSVをアップロードして「集計して」と頼むと、Claudeがコードを動かして直したファイルを返すという説明です。使う前に、設定の「機能」で「コード実行とファイル作成」がオンになっているかを確かめるよう書いていました。

Excelの中で使うアドインはProからと答えた

アドインは、Excelの横に出る画面で開いているブックを直接さわれるものです。Claudeは対象をPro・Max・Team・Enterpriseと答え、無料プランには含まれないとしていました。入れ方は、Excelの「ホーム」から「アドイン」を開いて「Claude by Anthropic」を探す手順です。

注意点として、職場か学校のMicrosoft 365のアカウントが要ると答えています。個人の@outlook.comのアカウントや、Office 2016と2019では使えないそうです。Excel 2019の人は、アドインのやり方がそもそも使えないことになります。

Claudeが答えたExcelの作業の無料とProの違い

Excelでの作業 無料 Pro
ファイルを渡して集計・修正 ○ ○
Excelの中のアドイン × ○
使える量 少なめ(すぐ上限) 多い
データ:Claudeの答え(2026年9月27日7時24分にAInformationが送った質問への回答) / 制作:AInformation

アドインの呼び名は2通りある

Claudeは答えの中で、このアドインを「Claude for Excel」と呼んでいました。一方で9月27日にYahoo!で「Claude Excel 使い方」と検索すると、上位8件のうち6件は「Claude in Excel」という名前を使っています。アドインはClaudeの答えにあった「Claude by Anthropic」で探し、解説を読むときは両方の名前で調べると見つけやすくなります。

答えの出どころは公式でないサイトが多かった

Claudeの答えには、出どころのサイト名が添えられていました。アドインの対象プランにはMicrosoftが、アドインの動きにはClaudeの公式が示されています。一方でOffice 2019で使えない点の出どころは、Vantaigeというサイトでした。マクロを動かせない点はPasquale Pillitteriという個人名のサイトです。無料とProの違いはInventiveHQで、円の月額は株式会社Uravationのページでした。

同じ質問を送ろうとしたChatGPTは入力欄が出なかったので、ChatGPTがClaudeのExcelの機能を正しく知っているかは分かりません。AInformationも、Claudeの答えを公式ページで1つずつは確かめていません。アドインを入れる前や有料プランに申し込む前には、AnthropicとMicrosoftの公式ページで最新の条件を見てください。AIの答えは、出どころまで見てから使うのが安全です。

Claudeの無料プランでExcelはどこまで。Claude。無料プラン。できる。数式や手順を聞く。xlsxを渡して集計させる。直したファイルを受け取る。できない・足りない。Excelの中のアドイン。大きな表を続けて扱う。9月27日のClaude本人の答えから。AInformation編集部が作ったイラスト図解(1本のできる/できない)
Claudeの無料プランでExcelはどこまで

Excelの作業でClaudeに払う月額はProで3,463円

Claude Proの月額は20ドルです。日本では消費税を足した22ドルで表示されるとClaudeは答えており、AInformationのAIツールデータベースも22ドルで記録しています。データベースを更新した9月21日の為替は1ドル157.4円で、22ドルは3,463円でした。1年続けると41,556円になります。

Claudeの公式料金ページの画面。FreeやProなどのプランの月額がドルで並んでいる
Claude公式の料金ページ。Proの月額はドルで出る 出典:anthropic.com(2026年9月27日時点の画面)

9月27日の為替は1ドル157.54円です。税を足す前の20ドルは約3,151円で、上のプランのMaxの100ドルは約15,754円になります。ドル建てなので、円安が進むほど毎月の請求額は増えます。

Claudeの料金プランは3段階。Claude。無料。0円。数式を聞くならここから。Pro。月20ドル。Excelのアドインが使える。Max。月100ドル。使える量がProより多い。おすすめ。ただし アドインの対象はClaudeの答え。申し込む前に公式で確かめる。20ドルは9月27日の為替で約3,151円。AInformation編集部が作ったイラスト図解(1本のプランの枝分かれ)
Claudeの料金プランは3段階

Claudeが答えた円の月額は1ドル158円で計算されていた

Claudeは答えの中で、Proを1ドル158円・消費税10%込みの目安で月約3,480円としていました。9月27日の157.54円とほぼ同じレートで、1ドル150円のような古い為替で止まってはいませんでした。Maxは5xが月約17,380円で、20xが月約34,760円という答えです。

Claudeの3,480円とデータベースの3,463円の違いは、使った為替のレートの違いです。どちらも税を足した22ドルを円にした額なので、中身は合っています。年払いなら年200ドルになり、月あたり約16.67ドルに下がるとも答えていました。

データ分析AI82本の中央値3,331円とほぼ同じ

データベースで「データ分析」ができるAIは82本あり、月額の中央値は3,331円です。Claude Proの3,463円は、この中央値とほぼ同じ水準です。82本のうち無料で使えるのは25本(30%)で、日本円で払えるのは15本(18%)にとどまります。

日本円で払える15本の中央値は2,400円で、ドルで払う側の中央値は4,565円でした。Claudeはドルで払う側に入ります。Excelの作業のためだけに払うなら、まず無料プランで数式を聞いてみて足りなくなってからProを考えても遅くありません。

日本円で払える点ではMicrosoft Copilotのほうが上だった

ExcelでAIを使うなら、ClaudeのほかにMicrosoft Copilotも候補に入ります。AInformationのAIツールデータベース493本のうち、説明にExcel・エクセル・表計算・スプレッドシート・関数のどれかが出てくるツールは7本でした。語で当たったものを1本ずつ見て、表計算に関係するものだけを数えています。

7本のうち日本円で払えるのは、Microsoft CopilotとMicrosoft 365 Copilotの2本だけです。Formula Bot・Julius AI・Rowsなど残りの5本は、日本円では払えません。Claudeもドルでしか払えないので、払い方ではMicrosoftの2本のほうが上です。

Excelの作業で候補になるAIの月額

Claude Pro(税込み22ドル) 3,463円
データ分析AI82本の中央値 3,331円
Microsoft Copilot 3,200円
Microsoft 365 Copilot 3,148円
Formula Bot 3,148円
Julius AI 3,148円
ChatGPT(日本円の最安プラン) 1,400円
Rows 1,259円
データ:AInformation調べ(AIツールデータベース・2026年9月21日に公式の料金ページで確認・ドル建ては1ドル157.4円で換算) / 制作:AInformation

月額で並べると、Claude Proの3,463円が一番高くなりました。Microsoft Copilotは3,200円で、Microsoft 365 Copilotは3,148円です。表計算ソフトにAIを組み込んだRowsは1,259円で、Claude Proの半分以下で始められます。

ただ、この月額にどこまでのExcelの機能が含まれるかはツールごとに違います。ExcelのCopilotがどのプランで使えるかまでは、今回は確かめていません。申し込む前に、Microsoftの公式ページで自分のプランに含まれるかを見てください。

Claudeの強みは版の書き分けで負けるのは払い方

今回の実測でClaudeが強かったのは、Excelの版ごとに数式を書き分けた点です。頼んだとおり2019でも動く式と365だけの式を分けて返し、どちらも質問の例を直しました。Copilotには同じ3問を送っていないので、数式の正しさでCopilotと比べることはできません。

Claudeが負けるのは、日本円で払えない点と月額の高さです。Excelの中で使うのが目的なら、会社で入っているMicrosoft 365のプランを先に確かめるほうが安く済むことがあります。CopilotにCSVの合計を計算させた検証は、CopilotがCSVの合計を間違えた記事にまとめています。

Claudeの数式が合わないときに足す指示5つ

数式が思ったとおりに動かないときは、頼む文に次の5つを足します。どれも今回の実測で分かったことから決めました。足したあとの答えまでは、まだ試していません。

Excelの版を書く

「Excel 2019で動く式にして」のように版を書きます。今回は版を聞いたので、2019でも動く式と365だけの式が分けて返ってきました。書かないと、自分のExcelに無い関数が混ざっていても気づけません。

崩れた例を2〜3件入れる

全角スペースや全角の数字のように、直したい崩れ方を例として書きます。今回は例に書いた崩れ方が全部直り、書かなかったかっこと末尾の空白は直りませんでした。自分の表で起こりそうな崩れ方は、先に例へ入れておきます。

空のセルの扱いを書く

「空の行は空欄のままにして」と書いておきます。今回の姓の式は、空の行で0を返しました。重複の式はClaudeが自分で空の行を空欄にする形にしていたので、式によって扱いがばらばらです。

式を置く列を決めておく

どの列に何を置くかを先に書くと、ほかの式とぶつかりません。TEXTSPLITのように右へ広がる式は、隣の列が空いていないと#SPILL!のエラーになります。

数行だけ貼って確かめてから広げる

いきなり全部の行へコピーせず、崩れた例を含む数行で試します。今回も、質問の例は直ったのに足した行の半分は直りませんでした。直らない行を先に見つけてから全体に広げると、あとで直す手間が減ります。

Claudeに数式を頼むときの4つのNG。Excelの版を書かずに頼む。例のデータを渡さない。全行に貼ってから確かめる。かっこや空白を見落とす。崩れた行を先に試す。数式が合っていても表が崩れていることがある。AInformation編集部が作ったイラスト図解(やってはいけない×の並び)
Claudeに数式を頼むときの4つのNG
藤井俊太(AI導入コンサルタント)の見方

Excelの数式づくりは、Claudeに任せても大きく外れない作業でした。版を書いて頼めば2019用と365用を分けて返し、質問に書いた例は全部直りました。ただし例に書かなかった崩れ方までは面倒を見てくれません。空の行・かっこ付きの番号・末尾の空白のように、自分の表に多い崩れ方を例に足して頼むのがコツです。アドインのためにProへ払う前に、会社のMicrosoft 365で何が使えるかを先に確かめてください。

よくある質問
ClaudeでExcelの作業はできますか?
できます。やり方はチャットで数式を聞く・xlsxやCSVを渡して集計させる・Excelの中でアドインを使うの3通りです。2026年9月27日に全角まじりの名簿の数式3問を送ると、33.3秒で6本の数式が返ってきました。表計算ソフトで動かすと、質問に書いた例はすべて直りました。
ClaudeのExcelアドインは無料で使えますか?
Claude本人の答えでは使えません。対象はPro・Max・Team・Enterpriseのプランで、無料プランには含まれないと答えました。ファイルを渡して集計させるやり方は無料でも使えるそうです。AInformationは公式ページで確かめきれていないので、申し込む前にAnthropicの公式ページで最新の条件を見てください。
Claudeが作ったExcelの数式はExcel 2019でも動きますか?
式によります。9月27日に返った6本のうち4本はExcel 2019でも動くと書かれ、TEXTSPLITとREGEXREPLACEの2本はMicrosoft 365だけと書かれていました。2019を使っているなら、頼む文に「Excel 2019で動く式にして」と書いておくと使える式を選べます。
Claude Proは日本円でいくらですか?
月20ドルで、日本では消費税込みの22ドルで表示されます。AInformationのAIツールデータベースでは、9月21日の為替(1ドル157.4円)で3,463円でした。9月27日の為替で税を足す前の20ドルは約3,151円です。ドル建てなので請求額は為替で毎月変わります。
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