ChatGPTでExcelを作るなら、頼む文に「Excelファイル」と書くのが近道です。同じ売上のCSVで試すと「表」は29.7秒で会話の中に表が出るだけでした。「Excelファイル」なら88.2秒で.xlsxが届き、続けて頼むと54.2秒でシートも足せました。
- 同じ売上のCSVを添付しても、頼む文の1語で返ってくる形が変わった。「表」は29.7秒で会話の中に表が出るだけで、「Excelファイル」は88.2秒で.xlsxのファイルが届いた
- 「表」「Excelファイル」「文書」の3回は、年間合計と商品ごとの売上額の6項目がすべて合っていた
- できたExcelに四半期のシートを足す直しは54.2秒で済んだ。別の名前の.xlsxで届き、元のシートも残っていた
- 「文書」と頼むと36.2秒で931字の報告書が会話の中に出た。右側でファイルが開くことはなかった
- 「スライド」と頼むと137秒(約2分)で.pptxが届いた。返事は7字だけで、6項目のうち表紙で確かめられたのは年間合計だけだった
- 単位を書かずに頼むと、千円単位で作った数字に「円」が付いて返ってきた
結論:「表」ではなく「Excelファイル」と書くと88.2秒で.xlsxが届く
ChatGPTでExcelのファイルを作りたいなら、頼む文に「Excelファイル」と形式の名前まで書くのが近道です。AInformation編集部は2026年9月26日にChatGPT Proのアカウントを使い、同じ売上のCSVを添付して頼む言葉だけを変えた文を送りました。
「この売上データを表にまとめてください」と頼んだ回は29.7秒で返ってきました。数字は合っていましたが、表は会話の中に書かれただけでファイルは付いていません。同じ文の「表」を「Excelファイル」に変えた回は88.2秒かかりました。そのかわり答えに「売上データ_2025集計.xlsx」というファイルが付き、右側に表計算の画面が開いています。

変えたのは「表」「Excelファイル」「文書」「スライド」の4つの言葉です。4つとも新しい会話を開いてCSVを1つ添付し、言葉のほかは同じ文を送りました。Excelのファイルができた会話では、続けて四半期のシートを足すようにも頼んでいます。送信は全部で5回です。入力欄の右にある切り替えは「中程度」のまま変えていません。
右側でファイルが開いたのは「Excelファイル」と「スライド」の回でした。「表」と「文書」も中身は正しく書けています。ただ答えは会話の中に書かれ、右側の画面は開きませんでした。ExcelやPowerPointのファイルで受け取りたいときは、ほしい形を言葉ではっきり名指ししてください。
ChatGPTでExcelファイルを作る手順は3つで済む
操作はふだんのチャットと変わりません。今回はWorkのタブには切り替えず、いつもの会話の画面で頼みました。実際の操作を動画にしたので、先に流れをつかんでください。
- 売上のCSVを添付する。入力欄の左の+からファイルを選びます。今回は5つの商品の売上を12か月ぶん並べたCSVを1つ付けました。
- 「Excelファイル」と書いて送る。「表」や「一覧」ではなく、受け取りたいファイルの形を名前で書きます。入れてほしい項目もこの文で一緒に伝えます。
- 右側の画面で中身を確かめる。答えにファイルのカードが付き、右側に表計算の画面が開きます。画面の右上には下向きの矢印のボタンや広げるボタンが並びます。
2つ目の手順で送った文はこれです。CSVを添付したあとに貼って送れば、同じことを試せます。
この売上データをExcelファイルにまとめてください。年間の売上合計と商品ごとの売上額を必ず入れてください

送ってしばらくすると、左の会話に「売上データ_2025集計.xlsx」のカードが出ます。カードの下にはExcelという種類の名前も添えてありました。右側の画面では、下の見出しに「集計」と「元データ」の2つのシートが並びます。右上の下向きの矢印のボタンは、今回は押していません。

会話に返ってくる返事は短い文です。ファイルの中身を読むには、返事ではなく右側の画面を見ます。表の見た目を整えたり項目を足したりしたいときは、この画面を見ながら同じ会話で続けて頼みます。
「表」と頼むと29.7秒で会話の中に表が出るだけだった
最初の会話では「表」と頼みました。新しい会話を開いて同じCSVを添付し、次の文を送っています。
この売上データを表にまとめてください。年間の売上合計と商品ごとの売上額を必ず入れてください

答えは29.7秒で返ってきました。5回のなかでいちばん速い結果です。会話の中に月ごとの行と商品ごとの列を並べた表が書かれ、最後の行に年間合計が入っています。表の下には「年間の売上合計:558,900円」という1行が添えられていました。会話に返ってきた文字は779字です。
数字はすべて合っていました。答え合わせに使ったのは、年間合計の558,900と5つの商品それぞれの年間の売上額です。商品A(タンブラー)の146,400と商品B(エコバッグ)の140,600も正解でした。商品C(冷感タオル)の82,800と商品D(弁当箱)の88,000も合っています。商品E(保温ボトル)の101,100も同じで、6項目とも正解です。12か月ぶんの細かい数字も、送ったCSVと1つも違いませんでした。
ただしファイルは付いていません。答えの下にはコピーや読み上げのボタンが並ぶだけで、Excelのカードも右側の画面も出ませんでした。表の右上にはコピーと広げるボタンがあり、中身を写して使うことはできます。
もう1つ気になったのは単位です。材料の数字は千円単位で作りましたが、CSVには単位を書いていません。頼む文にも単位を入れなかったところ、ChatGPTは数字に「円」を付けて返しました。数字そのものは正しくても、そのまま資料に貼ると金額を取り違えます。
表の形で足りるなら、この頼み方がいちばん速く済みます。会議のメモに貼る表や、ほかの資料へ写す数字を出すだけならファイルは要りません。Excelで受け取って計算を続けたいときは、次の章の頼み方に切り替えてください。
「Excelファイル」と頼むと88.2秒で.xlsxが届き54.2秒で直せた
作るまで88.2秒かかり6項目とも合っていた
2つ目の会話では、1つ目と同じ文の「表」を「Excelファイル」に変えて送りました。手順の章で見せた画面がこの回です。答えが出そろうまでは88.2秒で、「表」の29.7秒より待ち時間は長くなりました。
途中の表示には「分析エラー」が1回出ました。そのあとに「分析済み」の表示が続き、ファイルはできあがっています。エラーの中身は画面に出ていないので、何が起きたかはここでは書きません。表示に驚いて止めずに待てば完成まで進んだ、というのが今回の結果です。
右側の画面で開いた集計のシートには、「2025年 売上集計」という見出しの下に年間売上合計と商品ごとの年間売上額が並んでいました。558,900と5つの商品の金額は「表」の回と同じで、6項目とも正解です。頼んでいない棒グラフ「商品ごとの年間売上額」も、表の右に自分で足してありました。会話への返事は72字です。「Excelファイルにまとめました」で始まり、元データを別のシートに残したことも書いていました。
続けて頼むと54.2秒でシートが足された
同じ会話のまま、できたファイルに四半期のシートを足すよう頼みました。作ったファイルをあとから直せるかを見るためです。
このExcelファイルに、四半期ごとの売上合計と前の四半期からの増減を入れたシートを足してください

答えは54.2秒で返りました。右側の画面の下には「集計」「元データ」に続いて「四半期集計」が増えています。元の2つのシートは消えずに残り、集計のシートの中身も前と同じでした。

返事は66字です。「四半期集計」シートに売上合計と増減額を入れたと書いてあり、頼んでいない前四半期比とグラフも足したと添えていました。
気をつけたいのはファイルの名前です。直したファイルは「売上データ_2025集計_四半期追加.xlsx」という別の名前で届きました。会話の上には前の「売上データ_2025集計.xlsx」のカードも残っています。どれが新しいかは、名前と会話の順番で見分けます。

四半期の数字が合っているかは、この検証では確かめていません。右側の画面は最初のシートを開いたままで、四半期集計のシートの中身が写っていないためです。正しい値は「気をつけること」の章に載せています。
「文書」と頼むと36.2秒で931字の報告書が会話の中に出た
3つ目の会話では「表」を「文書」に変えました。Wordのようなファイルになるかを見るための回です。
この売上データを文書にまとめてください。年間の売上合計と商品ごとの売上額を必ず入れてください

答えは36.2秒で返りました。会話に書かれた文字は931字で、5回のなかでいちばん長い答えです。書き出しは「以下の内容で文書にまとめました。」の1文でした。その下に「2025年 売上分析レポート」という題の枠ができ、年間売上の概要・商品ごとの年間売上額・月別売上・まとめの4つの章が並んでいます。
数字は6項目とも合っていました。月別では12月の49,800がいちばん高く、2月の44,100がいちばん低いという読みも正解です。次に高い月として挙げた8月の49,000と7月の48,200も、送ったCSVの数字と同じでした。頼んでいないのに「この2商品だけで年間売上の約半分を占めており」と、上位2つの商品の重さにも触れています。この読み解きは答え合わせの対象に入れていません。
「表」の回との違いは、見出しと文章のついた読み物になっていた点です。枠の右上にはコピーと広げるボタンがあり、文面をそのまま写せます。報告書の下書きとしては、見出しも表もそろった形で出てきました。
ただし右側でファイルが開くことはありませんでした。ExcelやPowerPointの回で出たファイルのカードも、撮った画面の範囲には写っていません。Wordのファイルで受け取りたいときは、「Wordファイル」と形式の名前まで書くのが公式の案内に沿った頼み方です。アプリの名前を入れた文で文書を作る比べ方は、今回は試していません。
「スライド」と頼むと137秒で.pptxが届いたが返事は7字だった
4つ目の会話は「スライド」です。PowerPointという名前は出さずに、ふだんの言葉で頼みました。
この売上データをスライドにまとめてください。年間の売上合計と商品ごとの売上額を必ず入れてください

答えが出るまで137秒(約2分)かかりました。5回のなかでいちばん長い待ち時間です。返ってきた文は「作成しました。」の7字だけでした。その下に「2025_sales_summary_slides.pptx」というPowerPointのファイルが付き、右側にスライドの画面が開いています。画面の上には再生のボタンも並んでいました。
表紙のスライドには「2025年 売上サマリー」という題と、年間売上合計の558,900円が大きく出ています。下の端には、最高月が2025年12月の49,800円で最低月が2月の44,100円と書かれていました。どちらも答え合わせの基準と同じです。
一方で商品ごとの売上額は表紙に写っていません。撮った画面は表紙の1枚だけです。2枚目より後ろの中身と全部の枚数は、この検証では数えていません。6項目のうち画面で確かめられたのは年間合計だけでした。返事に中身の説明がないので、中身を知るには右側の画面をめくるかファイルを開くしかありません。
ファイルの名前が英語になったのも「Excelファイル」の回との違いです。スライドの文字は日本語なのに、ファイル名は「2025_sales_summary_slides.pptx」でした。右側の画面の題も「2025 Sales Summary」で始まっています。日本語の名前にしたいなら頼む文で名前を決めておくのが早そうですが、そこは試していません。
5回の結果を並べると右側でファイルが開いたのはExcelとスライドだった
5回の送信を1つの表にまとめます。時間は答えが出そろうまでの秒数です。文字数は会話に返ってきた文だけを数えていて、ファイルの中の文字は入っていません。
| 頼んだ言葉 | かかった秒 | 返事の文字数 | 返ってきた形 | 6項目の答え合わせ | 気になった所 |
|---|---|---|---|---|---|
| 表 | 29.7秒 | 779字 | 会話の中の表 | 6項目とも正解 | ファイルは付かない・単位が円 |
| Excelファイル | 88.2秒 | 72字 | .xlsx(右に画面) | 6項目とも正解 | 途中で分析エラーの表示・単位が円 |
| (続けて)四半期のシートを足す | 54.2秒 | 66字 | 別の名前の.xlsx | 画面に写らず未確認 | 頼んでいない前四半期比とグラフ |
| 文書 | 36.2秒 | 931字 | 会話の中の文書 | 6項目とも正解 | 右側は開かない・単位が円 |
| スライド | 137秒 | 7字 | .pptx(右に画面) | 表紙で年間合計だけ確認 | 商品ごとの額は未確認・名前が英語 |
かかった秒数を棒の長さで並べるとこうなります。青い棒はファイルが届いた回で、灰色の棒は会話の中に書いた回です。
| 頼んだ言葉 | かかった秒 | 長さ |
|---|---|---|
| 表 | 29.7秒 | |
| 文書 | 36.2秒 | |
| 四半期のシートを足す | 54.2秒 | |
| Excelファイル | 88.2秒 | |
| スライド | 137秒 |
ファイルを頼んだ回ほど待ち時間は長くなりました。会話の中に書いた「表」は29.7秒で、「文書」は36.2秒で終わっています。ファイルになった回は、直しの54.2秒から「スライド」の137秒までかかりました。

返事の長さは逆でした。「Excelファイル」の返事は72字で、直しの返事は66字です。「スライド」は7字しかありません。会話の中に書いた「表」は779字で、「文書」は931字でした。ファイルが届く回は中身をファイルの側に入れて、会話には短い報告だけを返しています。
答えの正しさでは差がつきませんでした。数字を確かめられた「表」「Excelファイル」「文書」の3回は、6項目がすべて合っています。差が出たのは返ってくる形と待ち時間と返事の長さです。
実測から言えるChatGPTへの頼み方は3つある
ファイルが欲しいときは形の名前まで書く
いちばん大きな差を生んだのは1語でした。「表」はファイルにならず、「Excelファイル」は.xlsxになりました。「スライド」の1語でも.pptxが届いています。一方で「文書」は会話の中の報告書で終わりました。
今回の結果を見る限り、表や文書のように会話の中でも書ける言葉では画面に書いて終わることがあります。受け取りたい形が決まっているなら、「Excelファイル」や「PowerPointのファイル」のように形の名前で頼んでください。アプリの名前を入れて比べたのはExcelだけです。PowerPointとWordは、今回の結果から考えた頼み方として読んでください。
単位と使い道を頼む文に書き足す
数字を返した4回は、どれも千円単位の数字に「円」を付けていました。CSVにも頼む文にも単位は書いていません。「単位は千円です」と1行足しておけば、取り違えを防ぎやすくなります。前の回では頼む文に「単位は千円です」と書き、PDFの答えに千円の単位まで付いて返ってきました。
公式のヘルプは、作りたいファイルと一緒に使い道も書くよう案内しています。会議で配る資料なのか、計算を続ける表なのかまで書くのが公式のすすめる頼み方です。使い道を書いたときに何が変わるかは、今回は試していません。
返事が短い回ほどファイルを開いて確かめる
Excelの返事は72字で、スライドの返事は7字でした。返事だけを読んでも中身は分かりません。スライドの表紙には年間合計しか出ておらず、商品ごとの売上額が入っているかは開くまで分からないままです。
直したい所があれば、同じ会話で続けて頼めます。今回は54.2秒でシートが1つ増えました。直すたびに別の名前のファイルができるので、最後に届いたファイルを使ってください。
OpenAIの公式ヘルプも出力の形式を名指しするよう書いている
OpenAIのヘルプセンターにはCreating and editing documents, spreadsheets, and presentations with ChatGPT Workというページがあります。ChatGPT Workで文書・表計算・プレゼンテーションを作ったり直したりする方法をまとめたものです。AInformation編集部は2026年9月26日にこのページを読み、今回の結果と突き合わせました。
ファイルを作る流れは5つの手順で書かれています。
- Workを開いて、作りたいファイルとその使い道を書く
- もとにする資料を添付する
- 出力の形式と、ChatGPTがファイルを作る場所を指定する
- 数式やレイアウトなど、変えてはいけない所を伝える
- 人に渡したり頼ったりする前にファイルを見直し、直してほしい所を頼む
3つ目の「出力の形式を指定する」が、今回の結果とそのまま重なります。「表」はファイルの形式の名前ではありません。「Excelファイル」と書いた文で、はじめて形式を指定したことになります。表計算ならシート・列・数式・グラフを名指しし、プレゼンテーションなら章立てやスライドの種類まで書くよう案内されていました。5つ目の「見直して直しを頼む」は、今回シートを足した頼み方にあたります。
使えるかどうかは、プランやワークスペースの設定・ファイルの種類・使う場所で変わるという書き方です。GoogleドキュメントやGoogleスプレッドシートを直接作るときは、Google Workspaceのアプリをつなぐのが前提でした。デスクトップ版のChatGPTではChatGPT for Excelのアドインを通してExcelを操作できる一方、PowerPointは始めの時点でこの流れに入っていないとされています。
作ったファイルは、使える環境ならライブラリに保存されることがあるとも書かれています。一時チャットで作ったファイルはライブラリに入りません。今回はライブラリを開いて確かめていません。テンプレートを使う方法(@Template-Creatorや@Documents)も案内されていますが、今回は何も指定しない頼み方だけを試しました。
気をつけること:単位を書かないと千円の数字に「円」が付いた
今回の結果は、AInformation編集部が2026年9月26日にChatGPT Proのアカウントで測ったものです。どの文も1回ずつしか送っていません。ChatGPTは同じ文でも毎回同じ形で返すとは限らないので、「表」でファイルが付く日や「文書」でファイルになる日がないとは言い切れません。
頼んだのはWorkのタブではなく、ふだんの会話の画面です。公式のページはWorkを開いて頼む流れで書かれていますが、Workのタブで同じ文を送ったときに結果が変わるかは試していません。無料のプランで同じことができるかも確かめていません。
確かめきれていない所も残っています。
- 四半期のシートに入った数字(右側の画面に写っていない)
- スライドの2枚目より後ろの中身と全部の枚数
- 「文書」の回にファイルが付いたかどうか(撮った画面の範囲にはカードが写っていない)
- ダウンロードしたファイルをExcelやPowerPointで開いたときの見え方
四半期のシートを手元で確かめるときは、次の正しい値と比べてください。材料の単位は千円で、いちばん多いのはQ3の144,100です。
| 四半期 | 売上合計(千円) | 前の四半期からの増減 |
|---|---|---|
| Q1(1〜3月) | 137,200 | ― |
| Q2(4〜6月) | 136,200 | −1,000 |
| Q3(7〜9月) | 144,100 | +7,900 |
| Q4(10〜12月) | 141,400 | −2,700 |
単位は必ず見直してください。千円単位の表が「円」で返ってきたまま資料に貼ると、金額を取り違えます。会社の売上や取引先の情報を送るときは、そのデータを外のサービスに渡してよいかを先に確かめておくと安心です。
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