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Meta Museは39言語に日本語を含むのに日本のApp Storeでは0件だった

読了 約19分
黒い背景に『日本語はもう入っている』という大きな白い文字と、日本語で表示されたMuseのログイン画面を並べた画像
この記事の要点

Metaのパーソナルエージェント「Muse」は米国だけで公開されています。ただ日本から muse.ai を開くと画面は最初から日本語でした。規約もプライバシーポリシーも日本語の全文が出ます。App Storeの公式データでは対応言語39に日本語が入っていました。編集部が9月27日に確かめた結果です。

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AI導入コンサルタント

藤井俊太(Shunta Fujii)

AIのスペシャリストとして、最新のAI情報を常にキャッチ、アップデートしている。自らもAI導入コンサルタントとして活動し、主に生成AIを駆使した業務効率化、生産性向上、新規事業開発を行なっている。
AIの総合情報サイト「AInformation」は、AIに関する情報やサービスを解説・紹介するWebメディア。運営と記事の確認は藤井俊太が1人で行っています。藤井俊太のプロフィール

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Metaのパーソナルエージェント「Muse」は米国だけで公開されています。ただ日本から muse.ai を開くと画面は最初から日本語でした。規約もプライバシーポリシーも日本語の全文が出ます。App Storeの公式データでは対応言語39に日本語が入っていました。編集部が9月27日に確かめた結果です。

39言語App Storeの公式データにある対応言語。日本語を含む
0件日本のApp Storeで3つの語を検索して出たMuseの数
9月17日日本語のプライバシーポリシーが適用された日
この記事で分かること
  • Museは2026年9月8日に米国で公開されたMetaのパーソナルエージェント。チャットではなく本人の代わりに手を動かす
  • 日本から muse.ai は開ける。しかも画面は最初から日本語で、規約もポリシーも日本語の全文が読める
  • App Storeの公式データでは対応言語が39あり、そこに日本語が入っている。日本向けの中身は用意されている
  • 足りないのは配信だけ。日本のApp Storeでは3つの語で検索しても1件も出ず、同じアプリIDを開くと見つからないと出る
  • 料金は週あたりのトークンで決まる。無料は週1億トークン、有料は月20ドル(約3,151円)と月100ドル(約15,754円)
  • 学習に使う設定は初めて使うときオンになっている。会社の情報を扱うなら最初に切る場所がここ

Metaが2026年9月8日に公開した「Muse(ミューズ)」は、これまでのチャット型AIとは役割が違います。質問に答えるのではなく、メールの返信や店の予約、買い物までを本人の代わりに進めます。米国のApp Storeでは仕事効率化カテゴリの1位に入り、評価は66,350件で4.9です。

日本語の記事はすでに何本も出ています。ただそのほとんどが公式発表をまとめたもので、日本から実際に触って確かめた記事は見当たりませんでした。そこでAInformation編集部は2026年9月27日に、日本の回線から muse.ai を開き、日米のApp Storeを突き合わせ、規約とプライバシーポリシーの全文を取得しました。その結果、競合の記事が書いていない事実が出てきました。日本向けの準備は、すでにかなりの部分が終わっています。

App Storeの公式データを取って数えた。Museの対応言語39に日本語が入っている。39言語。うち日本語(JA)を含む・9月27日。AInformation調べ・9月27日。日本語はもう入ってる。それでも日本のストアでは配信されていない。AInformation編集部が作ったイラスト図解(数字1つのヒーロー+人物)
Museの対応言語39に日本語が入っている

Meta Museとは何をするAIなのか

Museの公式な説明は「安全でプライベートな個人用AIエージェント」です。動かしているのはMuse Sparkという生成AIモデルで、Metaは「現時点で最も高性能なモデル」「現実の作業をこなすために作った」と説明しています。

ChatGPTやGeminiとの違いは、答えを出したあとまで面倒を見るかどうかです。アプリの説明文には、予定の重なりを直す、店を予約する、リマインダーを設定する、相手に催促する、といった作業が並んでいます。お金まわりでは、使ったお金を追いかけ、契約中のサブスクを点検し、忘れていた請求を知らせ、要らないものを解約するところまで書かれています。

実際に動く前には本人の承認が入ります。アプリの説明でも、解約や支払いの前に確認すると明記されています。作業の記録はすべて残り、つないだサービスはいつでも切れます。アプリを閉じたあとも様子を見続けて、判断が要る場面で通知を送ってきます。

Meta AIアプリとは別物です。Meta AIのアプリIDが com.facebook.stellaapp なのに対して、MuseのアプリIDは com.facebook.hatch でした。社内の開発コードネームがHatchだったと読み取れます。バージョンはいきなり9.0から始まっていて、2026年9月26日に更新が入っています。ゼロから作ったというより、社内で育ててきたものを名前を変えて出した形に見えます。

日本からMuseは使えるのか

結論から書きます。アプリは入れられませんが、ウェブ版のログイン画面までは日本から普通に開けます。

編集部が日本の回線からMacのChromeで muse.ai を開いたところ、通信は正常に終わり、ログイン画面が出ました。国で弾かれる表示は出ません。ここまでは誰でも確かめられます。

Museのログイン画面。ログインまたはアカウントを作成、携帯電話番号またはメールアドレス、次へ、と日本語で表示されている
日本の回線から muse.ai を開いた画面(出典:muse.ai・2026年9月27日時点)

画面を見て驚いたのは、英語ではなく日本語だったことです。見出しの「Muse, AI that gets it done for you」だけが英語で、その下は「ログインまたはアカウントを作成」「携帯電話番号またはメールアドレス」「次へ」と日本語で並んでいます。注意書きの「携帯電話番号を使う場合、MetaからSMS通知が届くことがあります」も日本語でした。ページのHTMLを見ると言語の指定は ja-JP になっています。

一方でアプリは見つかりません。編集部がAppleの検索APIに日本のストアを指定して「muse」「meta muse」「Muse: Personal AI」の3つで調べたところ、Muse from Metaは1件も出ませんでした。日本のストアで「muse」と打って最初に出てくるのはMeta AIです。同じ検索を米国のストアに向けると、Muse from Metaが1位に出ます。

アプリIDを直接指定しても同じでした。米国ストアのURLではアプリのページが開きますが、国の部分を日本に変えると「お探しのページは見つかりませんでした。」と表示されます。

左は日本のApp Storeでお探しのページは見つかりませんでしたと表示された画面、右は米国のApp StoreでMuse from Metaのページが表示された画面
同じアプリIDを日本と米国のApp Storeで開いた結果(2026年9月27日時点)

Android版も確かめました。Google PlayでアプリIDを指定して開くと、日本からも米国からも404が返ります。日本のGoogle Playで「muse from meta」と検索しても出てくるのはMeta AIでした。

日本から4つの入口を試した結果(2026年9月27日・AInformation調べ)

試した入口 結果
muse.ai(ウェブ版) 開けた。画面は日本語でログイン欄まで進む
日本のApp Storeで検索 3つの語で0件。1位に出るのはMeta AI
日本のApp Storeでアプリを直接開く お探しのページは見つかりませんでした
米国のApp Storeで検索 Muse from Metaが1位に出る
Google Play(日本・米国とも) アプリIDを指定すると404
制作:AInformation

なお、地域の制限を回避する設定変更は勧めません。規約には、居住する国で求められる年齢に満たない人や、法律で受け取りを禁じられている人は使えないと書かれています。買い物や決済まで任せる性質のサービスなので、正式な提供を待つほうが安全です。

日本語への対応はどこまで進んでいるのか

ここがこの記事でいちばん伝えたい部分です。日本向けの中身は、配信を除いてほぼ出来上がっています。根拠を4つ並べます。

こんな検証をしました。日本から4つの入口を1つずつ開いた。対象。muse.aiと日米のApp Store。方法。日本の回線で開いて結果を記録。時点。2026年9月27日。ウェブは開くがアプリは無い。日本語の規約は9月8日付で出ている。AInformation編集部が作ったイラスト図解(「こんな検証をしました」の場面)
日本から4つの入口を1つずつ開いた

App Storeの公式データに日本語が入っている

Appleが公開しているアプリの情報を取得すると、Muse from Metaの対応言語は39ありました。その中に日本語(JA)が入っています。アプリのページにも「LANGUAGE EN + 38 More」と表示されます。アラビア語やヒンディー語、韓国語、タイ語も並んでいて、米国だけを見た作りではありません。

日本語の利用規約が9月8日付で出ている

muse.ai のフッターにある利用規約を開くと、「Muse利用規約の補足条項」という日本語の文書が出ます。最終更新日は2026年9月8日、つまりMuseを公開した日そのものです。分量は44,000字を超えていて、機械翻訳をその場で当てたようなものではありません。

Muse利用規約の補足条項の冒頭。最終更新日2026年9月8日と日本語で書かれている
日本語で出ているMuse利用規約の補足条項(出典:muse.ai・2026年9月27日時点)

中身を読むと、日本の読者に関わる条文が入っています。紛争の解決方法を定めた第19条には次のように書かれています。

利用者が米国またはカナダ以外に居住している場合、本第19条の規定は利用者に適用されず、利用者と弊社の間でMuseに起因または関連して生じた紛争にはMeta利用規約が適用されます。

仲裁でもめごとを解決する決まりは米国とカナダの住人だけに当てはまり、それ以外の国の人は別の扱いになる、という意味です。米国とカナダ以外の利用者がいることを、規約のほうは先に想定しています。

日本語のプライバシーポリシーは9月17日から適用されている

プライバシーポリシーも日本語の全文が読めます。こちらは冒頭に「2026年9月17日から適用」と書かれています。公開から9日後に、日本語版を含めて内容を更新したことになります。

Museプライバシーポリシーの冒頭。2026年9月17日から適用と日本語で書かれている
2026年9月17日から適用されているMuseプライバシーポリシー(出典:muse.ai)

Metaの日本語ヘルプにMuseが載っている

Metaヘルプセンターの日本語のページにも、Museはすでに登場しています。メールアドレスと電話番号の扱いを説明した記事では、対象となる製品に「Museアプリ」と「www.muse.aiウェブサイト」が並んでいました。

さらに、meta.comの日本語ページの下部にある法的な注意書きには、次の一文があります。「Muse Charmを利用するには、Museに登録する必要があります。Museアプリはこちらからダウンロードしてください」。まだ売っていない端末の注意書きが、日本語のページにすでに用意されています。

Metaヘルプセンターの日本語記事。対象としてMeta AIアプリ、Vibesアプリ、Museアプリ、www.muse.aiウェブサイトが並んでいる
Metaヘルプセンターの日本語ページに並ぶMuseアプリとwww.muse.aiウェブサイト(出典:meta.com)

日本経済新聞は2026年9月24日に、Metaがミューズを近く日本でも始める予定だと報じました。時期は書かれていません。Metaは公式の順番待ちリストも出していないので、いま日本の利用者にできるのは待つことだけです。ただ、ここまで日本語の部品が揃っている以上、提供が始まったときに日本語で使えない心配はほとんどないと考えられます。

Museで何ができるのか

アプリの説明文にある機能を、5つのまとまりに分けて整理します。

仕事と生活の段取り。予定の重なりを調整し、店を予約し、リマインダーを置き、相手に催促します。誕生日や締め切りを自分の頭で覚えておかなくてよくなる、という書き方をしています。

お金の管理。支出を追い、契約中のサブスクを点検し、覚えのない請求を知らせます。要らないものは解約まで進めますが、解約と支払いの前には必ず本人に確認します。

健康と運動。本人が渡したデータから運動や食事の計画を作り、カロリーと栄養を記録し、睡眠を見ます。日ごとに計画を調整すると書かれています。

買い物。価格を比べ、値下がりを見張り、安くなった瞬間に知らせます。本人が了解すれば代わりに買うところまで行きます。Meta Connect 2026では、つながる相手にWalmart・Best Buy・GameStop・Gap・Wayfairなどの店と、Shop PayやPayPalといった決済、ExpediaやInstacart、業務向けのNotionやGitHubが加わると発表されました。

まとめて任せる。調べものから比較、相手とのやり取り、予約までを1つの仕事として渡せます。公式の例には、車を高く売る、請求額を交渉して下げる、旅行を計画して予約まで済ませる、といったものが挙がっています。

画像と動画を作る機能も別にあります。Metaは2026年7月7日にMuse ImageとMuse Videoを発表しました。公開時点のArenaというランキングでは、文章から画像を作る部門で2位、画像の編集でも2位、文章から動画を作る部門で3位に入っています。Muse Videoは音声も一緒に作れますが、まだ試験提供の段階です。

Museの料金はいくらか

先に断っておくと、Metaは料金表のページを公開していません。編集部が muse.ai/pricing と muse.ai/plans を開いたところ、どちらもログイン画面に飛ばされました。米国のApp Storeのページには「Free · In-App Purchases」と出るので、無料で使い始められて中に有料の仕組みがあることは確かめられます。

金額は複数の海外メディアが同じ数字を伝えています。無料で使える範囲は週あたり1億トークン、Powerという有料プランが月20ドルで週5億トークン、Maximumが月100ドルで週30億トークンです。2026年9月26日のレート(1ドル157.54円)で計算すると、月20ドルは約3,151円、月100ドルは約15,754円になります。

Museの料金は3段階に分かれる。Muse。無料。0円。週1億トークン。Power。月20ドル。週5億トークン。Maximum。月100ドル。週30億トークン。週ごとに戻り繰り越しはできない。AInformation編集部が作ったイラスト図解(1本のプランの枝分かれ)
Museの料金は3段階に分かれる

Museの料金プラン(海外メディアの報道・1ドル157.54円で換算)

プラン 月額 週あたりのトークン 日本円の目安
無料 0ドル 1億 0円
Power 20ドル 5億 約3,151円
Maximum 100ドル 30億 約15,754円
制作:AInformation

ここで気をつけたいのは数え方です。多くのAIサービスは「1か月に何回まで」と回数で区切りますが、Museは週あたりのトークンで区切ります。トークンは文章をAIが扱う単位で、長い作業をさせるほど早く減ります。しかも週ごとにリセットされ、使い残しは翌週に繰り越されません。

この決め方だと、使い方によって同じプランでも持ちが大きく変わります。短い依頼を何度も出す人は無料のままで足りる可能性があり、旅行の計画のように長い調べものを任せる人は無料の枠をすぐ使い切る可能性があります。月20ドルを払うかどうかは、回数ではなく「1回の依頼がどれくらい重いか」で決まります。

なお金額は日本での提供が始まるときに変わることがあります。日本円でいくらになるかは、提供開始の案内を待つ必要があります。

週あたりのトークンという数え方が実際の作業でどれくらい持つのかは、Meta Museの料金は月20ドルだが日本語で使うとトークンが1.8倍減るで実際にページを読ませて測っています。

安全とプライバシーで先に見ておく場所

買い物や決済まで任せるサービスなので、仕組みの確認は欠かせません。Metaが公開している日本語のプライバシーポリシーから、押さえておきたい点を挙げます。

ユーザーごとに独立した環境で動きます。Museはクラウド上の仮想マシンで動き、その環境は利用者ごとに分かれています。他人のエージェントが入ってくることはないと書かれています。

広告には回りません。会話の内容も仮想マシンの中のデータも、Metaの広告システムとは共有しないと明記されています。同じアカウントセンターに他のMeta製品がつながっている場合でも同じ扱いです。

ただし学習に使う設定は、初めて使うときオンになっています。ポリシーには「この設定はMuseを初めて使用するときにオンになっています」とあります。やり取りをAIの改良に使ってほしくない場合は、自分で設定を開いてデータコントロールの項目を切る必要があります。会社の情報を扱うなら、ここを最初に確認することになります。

Metaにも見せない環境は、まだ先です。Muse Confidential VMという、Metaに対しても中身を隠す仕組みが予告されていますが、ポリシーの書き方は「将来は選べるようになる」です。今の時点では使えません。

実際に起きた出来事もあります。2026年9月21日、米Inc.のジェイソン・アテン氏が、自分が許可していないはずのメッセージをMuseが読んでいたと指摘しました。ポッドキャストの相手とのやり取りを踏まえて「記事の資料を用意しようか」と通知が来た、という内容です。

これに対してMeta Superintelligence Labsのデーヴィッド・シングルトン氏は、Mac版のメッセージ連携は本人が選んで有効にするもので、macOSのフルディスクアクセスを許可し、なおかつメッセージコネクターを有効にした場合に限られると答えています。つまり仕組みとしては本人の許可が前提です。ただ「どの許可がどこまでの範囲を開くのか」が本人に伝わりにくいという問題は残ります。パソコンにフルディスクアクセスを与える操作は、想像以上に広い範囲を開けます。

会社で使う場面を考えるなら、確認する順番は決まってきます。学習に使う設定を切る、つなぐサービスを必要なものだけに絞る、メールは読み取りだけにして送信は許さない、支払いを伴う操作は必ず承認を挟む、という4つです。Metaはパスワードそのものは見えないと説明していますが、つないだ先で何ができるかは利用者が決める作りになっています。

この4つを社内ルールの形に落としたものと、規約20条のうち会社で使う人が読むべき条文はMeta Museのプライバシー設定は初めからオンで規約20条に「法人」は1回も出ないにまとめています。条文の原文と権限の画面つきで見られます。

Muse Charmは何をする端末なのか

2026年9月23日のMeta Connect 2026で、Muse Charmという小さな端末が発表されました。ポケットに入る大きさで、リアルタイムの音声モデルを積んでいます。スマートフォンを出さずにMuseと話すための道具です。

報道によれば、大きさはAirPodsのケースほどで、約2インチのタッチ画面と5G通信を備えます。電話をかける機能はありません。キーホルダーのように持ち歩く形が想定されています。

出荷は2026年12月の年末商戦に合わせる予定ですが、価格はまだ発表されていません。Metaは製品の詳細と量産の仕様をこれから詰めると説明しています。日本での取り扱いも決まっていません。

ただ前に書いたとおり、meta.comの日本語ページにはすでにMuse Charmの注意書きが入っています。使うにはMuseへの登録が要る、という一文です。端末の話が日本語で用意されているのは、日本での展開を前提にした準備と読めます。

同じ発表では、Museのアバターに顔と体と声を付けるMuse Realtime Avatarも披露されました。アバターの名前はJollyです。muse.ai のログイン画面にも、見出しの横に小さくその姿が置かれています。

Museが出てくるまでの流れ。7月7日。画像と動画のモデルを公開。9月8日。米国でMuseを公開。9月17日。日本語のポリシーを適用。9月23日。Muse Charmを発表。Charmの出荷は12月・価格は未発表。AInformation編集部が作ったイラスト図解(時系列に実アイコン)
Museが出てくるまでの流れ

Muse Charmそのものは別の記事で詳しく調べました。Metaの公式発表文に仕様が1つも書かれていないことと、先に出たAI端末7台がいまどうなっているかはMuse Charmは12月出荷と報じられるが公式に書かれた仕様は0件しかないにまとめています。

ChatGPTやGeminiのエージェントと何が違うのか

エージェント型のAIはMetaだけのものではありません。違いを整理します。

Museと他のエージェント型AIの違い(2026年9月27日時点)

見る点 Muse 他の主なエージェント
得意な場面 予約・家計・健康・買い物 調べもの・資料作り・開発
入口の数 アプリ・ウェブ・WhatsApp・Mac・端末 アプリ・ウェブ・拡張機能
日本での提供 未定(米国のみ) 提供中
料金の数え方 週あたりのトークン 月ごとの回数や定額
専用の端末 Muse Charmを12月に出荷予定 無し
制作:AInformation

ChatGPTやClaudeのエージェント機能は、調べものや資料作り、プログラムの作成といった仕事寄りの作業が中心です。対してMuseは、予約・家計・健康・買い物という生活まわりに寄っています。アプリのカテゴリが仕事効率化と並んでライフスタイルになっているのも、その表れです。

もう1つの違いは入口の数です。Museはアプリとウェブに加えてWhatsApp、Mac版、そして年末にはMuse Charmとスマートグラスからも使えるようになります。スマートフォンを開かずに声だけで頼む場面を増やそうとしています。

AInformationが集めているAIツールの一覧で見ると、この違いはもっとはっきりします。編集部のAIツールデータベースに載っている493本のうち、Metaが提供しているものは1本だけでした。エージェントの機能を持つツールは41本あります。つまりMetaは、道具としてのAIではほとんど数えられていなかった会社です。そこへ個人向けのエージェントで入ってきた形になります。

いつ日本で使えるようになるのかは別の記事にまとめました。Metaの過去3本(Meta AIアプリ・Threads・Vibes)が米国から日本へ届くまでの日数を1本ずつ数えています。中央値は227日でした。→ Meta Museの日本提供は過去3本の中央値で227日後だがカナダは10日だった

日本で使えるようになると何が変わるのか

エージェント型のAIは、すでに仕事の現場で使われています。AInformationのAI活用事例データベースに載っている2,623件を数えたところ、エージェントという言葉を含む事例は479件、その中でAIエージェントと明記されたものは243件ありました。問い合わせ対応を自動で終わらせた小売企業や、朝会と仕事の振り分けをエージェントに任せた会社の事例が並んでいます。

求人でも同じです。AI求人ナビの2,650件のうち、AIエージェントに触れている求人は50件で、43社が出していました。副業・フリーランス向けの案件1,637件では122件が該当します。エージェントを作る側の仕事は、すでに市場になっています。

ここに個人向けのMuseが入ると、変わるのは「誰が使うか」です。いまのエージェントは、作る人と導入する会社のものでした。Museは設定をしない個人が、スマートフォンに話しかけて予約や解約を任せる形を狙っています。米国で仕事効率化カテゴリの1位に入ったのは、その狙いが一般の利用者に届いた結果と見られます。

日本で始まったとき最初に効いてくるのは、おそらく解約とサブスクの点検です。使っていないサービスを洗い出して止める作業は、面倒で後回しにされがちな割に金額がはっきり返ってきます。買い物の代行や旅行の予約は、日本の店や交通機関とつながるかどうかで使い勝手が変わるので、提供開始の案内でつながる相手を確かめることになります。

まとめ

Museは2026年9月8日に米国で公開された、Metaのパーソナルエージェントです。日本ではまだアプリを入れられませんが、編集部が9月27日に確かめた範囲では、日本語の準備はすでにかなり進んでいました。

muse.ai は日本から開けて画面は日本語、利用規約は9月8日付で日本語の全文があり、プライバシーポリシーは9月17日から適用されています。App Storeの公式データでは対応言語39のうちに日本語が入り、Metaの日本語ヘルプにもMuseの名前が載っています。足りていないのは配信だけです。

始まったときに最初に見る場所も決まっています。学習に使う設定は初めて使うときオンになっているので、会社の情報を扱うならそこを先に切ります。料金は回数ではなく週あたりのトークンで決まるため、長い調べものを任せる人ほど無料の枠を早く使い切ります。買い物や解約まで任せる相手なので、つなぐサービスは必要なものだけに絞るところから始めるのが安全です。

藤井俊太(AI導入コンサルタント)の見方

日本語の記事はすでに8本以上出ているが、どれも公式発表をまとめたもので、日本から実際に触った記事は見当たらなかった。編集部が2026年9月27日に日本の回線から4つの入口を開いたところ、muse.ai は日本語の画面で開き、利用規約は9月8日付、プライバシーポリシーは9月17日適用で日本語の全文があった。App Storeの公式データでは対応言語39に日本語が入っている。一方でアプリは日本のストアに1件も無く、同じアプリIDを開くと見つからないと出る。日本向けの中身は用意されていて、配信だけが止まっている状態だと分かった。

よくある質問
Meta Museは日本で使えるか
2026年9月27日の時点では使えません。ウェブ版の muse.ai は日本からも開けてログイン画面まで進めますが、アプリは日本のApp StoreにもGoogle Playにも出ていません。日本経済新聞は9月24日に、Metaが近く日本でも始める予定だと報じています。時期は公表されていません。
Museは日本語に対応しているか
対応しています。App Storeが公開しているアプリの情報では、対応言語39のうちに日本語(JA)が入っています。muse.ai のログイン画面も日本からは日本語で表示され、利用規約とプライバシーポリシーも日本語の全文が読めます。
Museの料金はいくらか
無料で使い始められます。複数の海外メディアによると、無料の範囲は週あたり1億トークン、有料はPowerが月20ドル、Maximumが月100ドルです。2026年9月26日のレート(1ドル157.54円)では約3,151円と約15,754円になります。Metaは料金表のページを公開していないため、日本での価格は提供開始の案内を待つ必要があります。
Museに会社の情報を入れても大丈夫か
設定を確かめてからにしてください。プライバシーポリシーには、やり取りをAIの改良に使う設定が初めて使うときオンになっていると書かれています。オフにするには設定のデータコントロールを開きます。Metaに対しても中身を隠すMuse Confidential VMは、まだ提供されていません。
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