【徹底比較】VTuberや配信におすすめのAIボイスチェンジャー5選

【徹底比較】VTuberや配信におすすめのAIボイスチェンジャー5選

「AIボイスチェンジャーって実際の声質変換の品質はどうなの?」
「無料版と有料版で機能にどれくらい差があるの?」

AIボイスチェンジャーは配信活動やVTuber活動を始めたい人に注目されていますが、実際の音質や使い勝手について不安を感じている方も多いのではないでしょうか。

本記事では、「おすすめのAIボイスチェンジャー」や「選び方」を詳しく解説します。これから配信活動を始める方はもちろん、すでに活動している方の機材選びにも参考になる情報をまとめていますので、ぜひ最後までご覧ください。

AInformation編集部/藤井俊太のアバター

AI導入コンサルタント

藤井俊太(Shunta Fujii)

AIのスペシャリストとして、最新のAI情報を常にキャッチ、アップデートしている。自らもAI導入コンサルタントとして活動し、主に生成AIを駆使した業務効率化、生産性向上、新規事業開発を行なっている。
AIの総合情報サイト「AInformation」は、AIに関する専門的な情報やサービス・プロダクトを解説、紹介するWebメディア。AIの専門家集団の編集部がAIの活用法、最新ニュースやトレンド情報を分かりやすく発信していいます。藤井俊太のプロフィール

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目次

AIボイスチェンジャーとは?

AIボイスチェンジャーは、AI(人工知能)技術を活用して音声をリアルタイムまたは録音後に加工・変換するツールです。

VTuberや動画配信者にとって、声の印象は視聴者を惹きつける重要な要素です。AIボイスチェンジャーを使えば、自分の声を理想のキャラクターやテーマにあわせて自由に変えられます。また、ナレーション制作でも、プロが収録したようなクオリティの音声が短時間で得られるため、コストや時間の削減にもつながります。

AIボイスチェンジャーは、音声そのものをデータとして再構築し、より自然で独自性の高い声を生み出します。さらに、利用者の声を学習するため、使い込むほどに変換精度が向上する利点もあります。AIボイスチェンジャーは、単なる声の変化を超えて、コンテンツ制作の可能性を大きく広げています。

VTuberや配信におすすめのAIボイスチェンジャー5選

VTuberや配信活動におすすめのAIボイスチェンジャーを5つ厳選しました。

無料版から高機能な有料版まで幅広く紹介します。

MagicMic|初心者におすすめの簡単操作

MagicMic|初心者におすすめの簡単操作
参照:MagicMic公式サイト

MagicMicは、初心者でも手軽に使える操作性と幅広い機能を備えたAIボイスチェンジャーです。250種類を超える多彩な声の選択肢があり、リアルタイムでの音声変換にも対応しています。

また、800種類以上の効果音や環境音が利用できるうえ、新しい音源が毎月追加される点も魅力です。LINEやDiscordなどの通話アプリ、ApexやFortniteなどのオンラインゲームでも利用可能で、多様なシーンで活躍します。

無料版でも限定的にボイスを試せる一方、有料版ではすべての機能をフルに楽しめます。直感的に操作できるデザインと、音声を自在にカスタマイズできる柔軟性もあり、初心者から上級者まで幅広く支持されています。

項目詳細
音声変換機能リアルタイム変換、録音、音声ファイルのインポートに対応
ボイスの種類有名人、キャラクター、ロボットなど250種類以上
音声品質高度に自然な仕上がりで、遅延もほぼなし
対応OSWindows 7/8.1/10/11、macOS 10.10以降
利用可能なアプリDiscord、LINE、Zoom、YouTube、Apex、Fortniteなど
料金プラン無料版:日替わりで5種類のボイスと一部の効果音を利用可能
有料版:月額1,480円で全機能を利用
その他の特徴エフェクトのカスタマイズ機能、音声ファイルからのモデル作成、追加される新ボイスが無料で利用可能

Voidol2|プロ品質を求める人向け

 Voidol2|プロ品質を求める人向け
参照:Voidol2公式サイト

Voidol2は、本格的な品質を求めるクリエイター向けのAIボイスチェンジャーです。リアルタイムで音声を変換できるため、動画投稿だけでなく、生配信でも活用可能です。特定のキャラクターの声が用意されており、追加購入で23種類のキャラクターを利用できます。

音声の合成は高精度ですが、わずかなノイズが入る場合があるため、最終的な音質の仕上げに注意が必要です。また、専用のシンセサイザで声の調整ができるので、用途にあわせて音声カスタマイズができます。

初めて使う人でも扱いやすい設計になっていますが、本体やキャラクターパックの価格がやや高めなため、長期的に利用を考える人に特におすすめのボイスチェンジャーでしょう。

項目詳細
音声変換機能リアルタイム変換、録音に対応
ボイスの種類プリセット6種類+追加購入で23種類
音声品質高精度でクリアな音質。ただし、若干のノイズが入る場合あり
対応OSWindows、macOS
料金プラン無料版:利用時間に制限あり
有料版:13,200円、別途キャラクター1名4,180円
その他の特徴キャラクターボイスの多彩な選択肢、専用シンセサイザで音声を細かく調整可能、配信や動画投稿に最適

Paravo|高音質で配信向け

Paravo|高音質で配信向け
参照:Paravo公式サイト

Paravo(旧ParakeetVC)は、2023年に登場した新しいAIボイスチェンジャーで、特に配信向けの高音質な音声変換が特徴です。

入力量に応じたリアルタイム変換をおこない、プロ仕様の音声処理ができます。また、ユーザーが選択できる単一話者モードとブレンドモードの2つの声変換スタイルがあり、さまざまな声を再現可能です。

キャラクターの声変換では、特定のキャラクターに対応しているため、ずんだもんや東北ずん子などの人気キャラクターの声が利用できる点も大きな魅力です。初心者でも使いやすい操作性に加え、自由に音声を調整できる柔軟性があり、配信者や動画制作者のニーズをしっかりサポートします。

項目詳細
音声変換機能リアルタイム変換、録音、音声ファイルのインポートに対応
ボイスの種類ずんだもん、東北ずん子など、5種類(無料版)+有料キャラクター
音声品質声優をもとにした自然な音声
対応OSWindows、macOS
料金プラン無料版:5つのキャラクター
有料版:キャラクターごとに月額550円~(3日間のトライアル期間あり)
その他の特徴高度な音声処理技術、2つの変換モード、キャラクターボイスの柔軟な選択

RVC WebUI|無料で始められる優秀ツール

RVC WebUI|無料で始められる優秀ツール
参照:RVC WebUI公式サイト

RVC WebUIは、無料で利用できるオープンソースのAIボイスチェンジャーです。

音声変換の仕組みとして学習モデルを導入し、これをもとにリアルタイムで声を変換できる機能が大きな特徴です。特定の声を再現したい場合、学習済みのモデルをインポートするだけで即座に利用を始められます。WindowsとMacの両方に対応しており、オンライン配信や音声コンテンツの制作にも幅広く活用できます。

また、カスタマイズの自由度が高いのもポイントで、自分だけの音声を作り上げるのも可能です。ただし、学習モデルを用意する手間や、インストールと設定のハードルが少し高い点には注意が必要です。

無料で本格的な音声変換を試してみたい人や、自作の音声モデルでより高度な利用を目指すクリエイターにおすすめです。

項目詳細
音声変換機能リアルタイム変換、学習済みモデルによるカスタマイズ
ボイスの種類導入する学習モデルに応じて無限の可能性
音声品質自然な仕上がりで、学習モデルに依存
対応OSWindows、macOS
料金プラン完全無料(学習モデルに有料オプションあり)
その他の特徴オープンソースで自由にカスタマイズ可能、誰の声でも再現可能、配信やコンテンツ制作に適した柔軟性

SEIREN VOICE|VTuber特化型

SEIREN VOICE|VTuber特化型
参照:SEIREN VOICE公式サイト

SEIREN VOICEは、VTuberにぴったりなAIボイスチェンジャーです。

このツールは、ノイズをしっかり抑えた自然な音声を作れるのが大きなポイントです。リアルタイムで声を変えられませんが、録音した声を編集して、動画投稿や音声収録に適したクオリティに仕上げられます。

また、あらかじめキャラクターの声が用意されているので、自分で細かい設定が必要ない点が魅力です。変換スピードを調整できる機能もあり、必要に応じて柔軟に対応可能です。

動画制作やポッドキャストのように高品質な音声が求められるクリエイターにおすすめです。

項目詳細
音声変換機能録音、音声ファイルのインポート対応
ボイスの種類9種類(キャラクターごとに用意)
音声品質ノイズを抑えた高品質で自然な音声
対応OSWindows 10/11
料金プラン無料版:2週間限定
有料版:1ボイスあたり14,300円~
その他の特徴キャラクターボイスがあらかじめ用意、変換速度の調整機能、ポッドキャストや動画制作に最適

AIボイスチェンジャーの選び方


AIボイスチェンジャーを選ぶ際には、目的や利用シーンを明確にするのが大切です。ここからは、具体的な選び方を以下3つの観点から解説します。

それぞれ順に見ていきます。

① 配信スタイルにあう機能を選ぶ

 配信スタイルにあう機能を選ぶ

配信スタイルにあった機能を持つAIボイスチェンジャーを選ぶのが大事です。ゲーム実況なら声をすぐに変えられる機能が、リラックスできる音声を届けたい場合は音をきれいに調整できるものがおすすめです。

配信の内容にあわない機能を選んでしまうと、視聴者が楽しみにくくなることもあります。さらに、使いづらいと編集で疲れてしまい、購入しても使わなくなる可能性があります。

例えば、雑談配信では簡単に声の雰囲気を変えられる機能が役立ちます。また、キャラクターになりきりたい場合には、楽しい声を作れる機能がぴったりです。まずはあなたの配信のスタイルを考え、それにあう機能を持ったボイスチェンジャーを選びましょう。

② 声の種類と調整機能をチェックする

声の種類と調整機能をチェックする

AIボイスチェンジャーを選ぶときには、声のバリエーションとカスタマイズがどれくらいできるかが重要です。多くの声が用意されているだけでなく、自分好みに声を調整できる機能があると、配信がさらに楽しくなるでしょう。

声の種類が豊富だと、視聴者を飽きさせずに楽しませられます。さらに、細かくカスタマイズできる機能があれば、あなたの個性や配信のテーマにあった声を作れるので、他の配信者と差をつけられます。

例えば、アニメキャラクターのような声や、ロボット風の声が使えると、視聴者を驚かせたり楽しませたりできます。また、声の高さやトーンを自由に変えられる機能があれば、いつでも新しい雰囲気を作り出せるでしょう。

声の種類とカスタマイズのしやすさをチェックして、あなただけの魅力的な配信を作れるAIボイスチェンジャーを選びましょう。

③ 価格と使いやすさを見極める

価格と使いやすさを見極める

AIボイスチェンジャーを選ぶときには、費用対効果を考えるのが大切です。価格だけでなく、機能や使いやすさ、どれだけ活用できるかを比較して、あなたに最適なものを選びましょう。

高機能でも使わなかったり、配信スタイルにあわないと、結果的に無駄な出費になってしまいます。一方で、手頃な価格でも必要な機能が揃っていれば、コストパフォーマンスがよく、配信の質を高めてくれます。

例えば、初心者なら無料か低価格のボイスチェンジャーから試してみるのがおすすめです。本格的に配信を始める場合は、有料版で多機能なものを検討するとよいでしょう。

価格だけで決めず、機能や使い勝手とのバランスを考えて、費用に見合った価値を感じられるボイスチェンジャーを選びましょう。

AIボイスチェンジャーを活用する際の注意点

AIボイスチェンジャーを使うときは、著作権やプライバシーに注意して、安全に利用するのが大切です。

声は個人情報の一部であり、著作権やプライバシーの問題に直結します。不適切に使うと、他人の権利を侵害したり、法的トラブルを招くリスクがあります。

例えば、有名人の声を模倣してSNSに投稿した場合、その声が悪用されたとみなされ、訴訟問題に発展する可能性があります。また、友人や同僚の声を無断で加工して使うと、関係性が悪化する場合もあります。

AIボイスチェンジャーを使う際には、利用規約を守り、権利関係に配慮した適切な利用を心がけましょう。

まとめ|あなたにぴったりのAIボイスチェンジャーを見つけよう

本記事では「おすすめのAIボイスチェンジャー」や「選び方」を解説しました。以下にポイントをまとめます。

  • 利用目的に応じたAIボイスチェンジャーを選ぶ
  • 音声品質や機能のバランスを見る
  • 利用規約を確認して安全に使う

AIボイスチェンジャーは、VTuber活動や配信時にとても便利なツールです。一方で、著作権やプライバシーの問題には十分注意が必要です。

あなたの目的や予算にあったものを選べば、より楽しく有意義に活用できるでしょう。ぜひ、AIボイスチェンジャーを選ぶ際の参考にしてみてください!

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