生成AIは、効率的に業務をこなすツールとして次第に確立してきました。中でも人気があり注目されているのが、OpenAIによるChatGPTです。多くの企業や組織が、利便性に気づいて導入し始めています。
ところが、実際にはまだ不便な部分も課題となっていることや、利用そのものに嫌悪感を覚える人も少なくありません。今まで使い慣れてきた検索エンジンに、まだ利用価値を感じる人も多いことでしょう。
「ChatGPT for Google」は、Googleの検索結果の横にAIの答えを出すChromeの拡張機能でした。提供元のサイトは、サービスを2026年8月20日に終了したと案内しています。サービスはのちに「AI Chat for Search」という名前になっていて、旧サイトのchatgpt4google.comを開くと終了の案内に移ります。Chromeウェブストアのページも、2026年9月17日時点で「このアイテムはご利用いただけません」と表示されます。
この記事では、終わったChatGPT for Googleがどんな拡張機能だったかをまとめます。あわせて、いまGoogle ChromeでChatGPTを使う方法も紹介します。代わりになるのは、OpenAI公式の拡張機能「ChatGPT search」と「ChatGPT」です。以前の使い方の章は、終了前の記録として残しています。
ChatGPT for Googleとは?
ChatGPT for Googleは、OpenAIの公式の拡張機能ではありません。ChatGPTのAIを使って答えを出す、OpenAIとは別の会社の拡張機能でした。Chromeウェブストアに載っているOpenAIの拡張機能は、2026年9月17日時点で「ChatGPT」と「ChatGPT search」の2つです。
文章で質問を入れると、ChatGPTの答えを自動で作って返すしくみでした。Chromeでの検索に、ChatGPTのAIを組み合わせていました。
概要については、以下のような項目がポイントです。
- Google Chromeの拡張機能
- Google検索とChatGPTの回答を同時にできる機能
- OpenAI社のAIチャットサービス「ChatGPT」を利用
Google検索の結果をもとに、自然な文章で答える作りになっていました。そのため従来の検索とは違い、質問の中身をくみ取ったうえで文章で答えを返せるのが特徴でした。
ChatGPT for Googleを入れると、検索と同時に関連する情報の答えも見られました。質問があいまいな言葉でも、知りたいことをくみ取って答えを返す作りでした。
ChatGPT for Googleの料金といま使える代わりの拡張機能
| 名前 | 提供元 | できること | いまの状況 |
|---|---|---|---|
| ChatGPT for Google | OpenAIとは別の会社 | Googleの検索結果の横にChatGPTの答えを出す | 2026年8月20日に終了。ストアからも消えた |
| ChatGPT search | OpenAI | Chromeの標準の検索をChatGPTの検索にする | 使える。chatgpt.comへのログインが必要 |
| ChatGPT | OpenAI | 見ているページの横でChatGPTと話す | 使える。ChatGPTのデスクトップアプリと一緒に使う |
AInformation調べ相談や調べものに使うAIツールはいくらで使えるか
| ツール | 月あたり | 無料 |
|---|---|---|
| GeminiGoogle AI プラン最安 | 725円/月Google AI Plus | ○ |
| Google WorkspaceGemini | 800円/月Business Starter/年払い | × |
| GrokX Premium | 980円/月プレミアム | × |
| Slack(AI) | 1,050円/月プロ | ○ |
| Dropbox Dash | 1,200円/月Plus | × |
| Mapify | 1,599円/月Basic | ○ |
| Notion | 1,650円/月プラス | ○ |
2026年9月1日時点でAInformationが調べたもの。金額はそのツールを使える一番安い有料プランの月あたり。相談や調べものに使うAIツール68本のうち、日本円で払えるのは12本、無料で試せるのは17本。表に出したのは画面が日本語のもの。外貨は1ドル159.76円で換算
ChatGPT for Googleには以前、無料版と機能の多い有料のプロプランがありました。いまはサービス自体が終わっているため、無料でも有料でも使えません。
有料のプロプランも、サービスの終了とともに使えなくなりました。提供元のサイトによると個人のデータはすべて削除され、書き出しの受付も終わっています。
いまChatGPTの答えを検索のついでに見たいなら、OpenAI公式の拡張機能「ChatGPT search」が近い使い方です。Chromeの標準の検索エンジンがChatGPTの検索に変わり、アドレスバーから直接聞けます。使うにはchatgpt.comへのログインが必要です。
もう1つの「ChatGPT」は、見ているページの横でChatGPTと話せる拡張機能です。ストアの説明では、ChatGPTのデスクトップアプリと一緒に使う形になっています。
ChatGPT for Googleができること
ここからは、ChatGPT for Googleが使えたころにできたことです。2026年8月20日にサービスが終わったため、いまは使えません。検索しながらChatGPTの答えを見たい場合は、上の「いま使える代わりの拡張機能」で紹介したOpenAI公式の拡張機能を使ってください。
ここでは、ChatGPT for Googleでできたことを記録として残しています。
Google検索と質問が同時にできる
ChatGPT for Googleの魅力は、検索と質問が同時進行となる点です。
一般的なChatGPTなどの生成AIを使うときは、まず調べたい言葉などをGoogleの検索キーワード入力画面である「プロント」へ入力し、さらにChatGPT用のプロンプトへ入力し直し、結果を収集する手間があります。
一方、ChatGPT for Googleの場合、Googleの検索画面の横にChatGPTからの回答もリアルタイムに表示されます。一度の検索操作だけで、両方の情報源にアクセスできるので効率的なリサーチができるようになりました。
検索結果とChatGPTの回答を比較できる
ChatGPT for Googleは、検索結果とChatGPTの回答を同時に比較できます。一般的に普及するChatGPTでは、情報の信憑性を確認するために、改めて検索エンジンで調べ直す作業をしなくてはなりません。
ChatGPT for Googleを利用すれば、検索結果とChatGPTエリアの回答表示とを比較しながら活用ができます。より正確さを判断しやすく、作業時間と手間を省くことができるでしょう。
検索結果の要約や翻訳を同時にできる
ChatGPT for Googleは、Google検索での結果の要約・翻訳などが同時に進行できるのもメリットです。
普通の検索では、ネット上にあるコンテンツの取得ができますが、検索結果の要約・翻訳までのデータを直接取得することができません。
そこで、ChatGPTを利用することで、要約や翻訳の機能を利用して同時にまとめておこなえます。
ChatGPTの表示を制御する
ChatGPT for Googleでは、ChatGPTの表示を制御することができます。仮に、検索だけをしたいのに、その度ChatGPTも同時進行してしまうと時間がかかって不便さを感じてしまうでしょう。
そのため、画面右側のアイコンを操作すれば、必要に応じながら表示サイズ・位置などの調整もできます。自分の作業状況などに応じながら、カスタマイズできるのも魅力です。
Google以外の検索エンジンの使用もできる
ChatGPT for Googleは、Google以外の検索エンジンの使用も可能です。例えばGoogle以外には、Bing・Yahoo・DuckDuckGoなどの検索機能も考えられます。
もし普段から他の検索エンジンを使っている場合でも、検索結果とChatGPTの回答を並べて表示してくれるので、効率的な情報収集が可能です。お好みの検索エンジンを使い続けながらChatGPTが活用できます。
ChatGPT for Googleの利用方法
ChatGPT for GoogleはChromeウェブストアから消えていて、いまは入れられません。下の拡張機能の入れ方と検索の手順は、終了前の記録です。いまGoogle ChromeでChatGPTを使うなら、OpenAI公式の「ChatGPT search」を入れてchatgpt.comにログインしてください。
ChatGPTのアカウントを作る
ChatGPT searchを使うには、ChatGPTのアカウントでchatgpt.comにログインしておく必要があります。アカウントはChatGPTの公式サイトで無料で作れます。手順の中のボタンの名前は、2026年9月17日の画面に合わせています。
アカウント作成は、以下の手順です。
- ChatGPTの公式サイトへアクセスし、右上の「無料で新規登録」をクリック
- 「Google で続行」を選び、Googleアカウントで登録(Appleや電話番号やメールアドレスでも登録できる)
- 氏名・生年月日の入力、必要に応じて電話番号の認証
- ChatGPTアカウント作成完了
ChatGPT for Googleの拡張機能の導入
ChatGPT for GoogleはChromeウェブストアから外れているため、いまは入れられません。代わりの「ChatGPT search」は、ストアのページで「Chrome に追加」を押すと入ります。
入れると、Chromeの標準の検索エンジンがChatGPTの検索に変わります。ChatGPTのウェブ検索は無料版でも使えます。
Google Chromeで実際に検索する
ChatGPT for Googleを入れていたころは、いつもどおり検索すると検索結果の横にChatGPTの答えが出ました。ChatGPT searchの場合は、アドレスバーに調べたい言葉を入れるとChatGPTの検索で答えが出ます。
ChatGPT searchを使っていてGoogleの結果を見たいときは、アドレスバーで「!g」に続けて調べたい言葉を入れます。ストアの説明によると、これでGoogle検索に切り替わります。
ChatGPT for Googleの注意点
ChatGPT for Googleはすでに終わっていますが、ここで挙げる注意点はいまChatGPTを検索に使うときにも当てはまります。
情報の誤出力も考えられる
ChatGPT for Googleの出力結果は、誤出力になる恐れもあります。ChatGPT for Googleは、生成AIを利用したサービスです。現状でのAI機能は、必ずしも情報が正確だという保証がありません。
もし、あまりにも複雑な質問や、まだ未確認な最新情報を調べてみたいと思っても、情報が曖昧に回答表示されることがあるのです。これは、現行でのすべてのAIの回答に通じる課題でもあります。
専門家の情報に基づいた内容ではなく、ネット上の標準的な回答を集約して示しているだけだからです。重要な調査をするのであれば、信頼できる情報源との照合を推奨します。
ChatGPT for Googleの活用は、補助的ツールの役割から逸脱させない姿勢が望まれます。
出力が遅くなることや動作が停止するリスクもある
ChatGPT for Googleの使用時に、処理時間がかかる場合もあります。中でも、複雑な質問や大量の情報を処理するような場合です。応答の生成までに、数十秒以上はかかってしまうケースも考えられるでしょう。
原因として、OpenAIのChatGPTへテキスト生成処理を依頼してからChromeへの表示までの過程で、ネット接続の速度・サーバーの負荷などの状況が影響しています。
あまりにも遅いと感じた場合は、ページのリロードやブラウザの再起動をするか、他の方法で調べ直すという手段を取るしかないため注意が必要です。
情報漏えいの可能性がある
ChatGPT for Googleに限ったことではありませんが、セキュリティに関する危険性は頭の隅に置いておく必要があります。ChatGPTを安全に利用するにあたり、セキュリティ強化は不可欠です。
不正ログインを防ぐには、二段階の認証を入れておくのが有効です。ChatGPTにも多要素認証があり、「設定」の「セキュリティ」からオンにできます。認証アプリのほか、プッシュ通知やSMSのコードやパスキーも選べます。
Googleアカウントでログインしている人は、Googleアカウント側の2段階認証もオンにしておくと安心です。パスワードが漏れても、他の人がログインしにくくなります。
ChatGPTの無料版とPlusで使えるモデルが違う
いまのChatGPTは、無料版でもGPT-5.6 Lunaが標準のモデルです。上位のモデルを使うのにAPIキーは要らず、ChatGPTの有料プランに入れば使えます。
GPT-4oは、2026年2月13日にChatGPTから外れています。GPT-4.1などの古いモデルも、同じ日に外れました。開発者がAPIでモデルを使う場合は、使った量に応じて料金がかかります。
| 比較項目 | 無料版 | Plus(月3,000円) |
|---|---|---|
| 使えるモデル | GPT-5.6 Luna | GPT-5.6の推論モデル、GPT-6 Astraは上限つき |
| 学習データの期限 | 2026年2月16日 | 2026年2月16日(Astraは2026年4月30日) |
| 一度に読める量 | 2.7万トークン | 5.4万トークン(考えてから答えるときは25.6万) |
| ウェブ検索 | 使える | 使える |
| 使える回数 | アップロードや画像生成に上限あり | 上限が広がる |
上の表のとおり、無料版と月3,000円のPlusでは使えるモデルと一度に読める量が変わります。
- ChatGPT for Googleは今も使えるか
- ChatGPT for Googleは2026年8月20日にサービスが終わっていて、無料版も有料のプロプランも使えません。Chromeウェブストアからも消えています。検索しながらChatGPTの答えを見たい場合は、OpenAI公式の拡張機能「ChatGPT search」を使う方法があります。ChatGPTのウェブ検索は無料版でも使えます。
- ChatGPT for Googleの代わりに何を使えばよいか
- OpenAI公式の「ChatGPT search」が近い使い方です。拡張機能を追加すると、Chromeのアドレスバーに打った言葉をChatGPTの検索で調べます。Googleの結果も見たいときは、「!g」に続けて調べたい言葉を入れます。見ているページについて聞きたいなら、同じくOpenAI公式の拡張機能「ChatGPT」もあります。
- 回答が間違っていたり曖昧に見えるとき、どう対処すればよいか
- ChatGPTの答えはネット上の情報をもとにしたもので、正確さの保証はありません。特に複雑な質問や出たばかりの情報を調べると、あいまいな答えが返ってくることがあります。大事な調べものでは、答えに付く情報源を開いて日付と中身を確かめてください。最終的な判断は、信頼できる別の情報源で裏付けを取ってから行います。
- セキュリティリスクを下げるために最初にやっておくべきこと
- ChatGPTの「設定」の「セキュリティ」で、多要素認証をオンにしておくのが最初の対策です。認証アプリのほか、プッシュ通知やSMSのコードやパスキーも選べます。Googleアカウントでログインしている場合は、Google側の2段階認証もオンにしておくと安心です。
この記事の出典
一次資料
- [1]Models(モデルの仕様一覧)各モデルの学習データの期限・一度に読める量・入れられるもの
- [2]ChatGPTの料金(日本語)無料版・Go・Plus・Proの料金と、プランごとに使えるモデル・機能
出典の最終確認日:2026年9月6日
この記事の更新について
- 本文の最終更新
- 2026年9月6日
- 全文の事実確認
- 2026年9月6日
- 2026年9月6日本文を更新GPT-4.0とGPT-3.5の比較表を、いまの無料版とPlusの比較へ作り直した(「GTP-3.5」の誤字も直った)
- 2026年9月6日全文を確認モデルの学習データの期限と料金プランを公式で確認
