Grok 4.7はGrok 4.6と同じ価格で性能だけ上げた
SpaceXAIが9月21日にGrok 4.7を発表した。コーディングとナレッジワーク向けの最上位モデルで先月のGrok 4.6を超える品質と性能を出しながら価格と速度は据え置きだ。
Grok 4.6より大きな新しいベースモデルを使っている。完了まで数時間かかる難しいタスクでも長時間推論できるよう強化された。自分で書いたコードを検証してから次へ進む能力が上がり、コンテキストが長い処理の精度も高まった。
Grok Botの実行環境を理解するよう訓練されており会話や一般的なナレッジワークの質も改善された。

- 9/21Grok 4.7発表とCursor・Grok Buildで提供開始
CursorBench 4.0でGPT-5.6 Solを超えたが全勝ではない
長時間のコーディングタスクを重視したCursorBench 4.0ではGPT-5.6 Solを上回った。性能とコストのバランスでも最先端の水準にあるとSpaceXAIは主張している。
電気工学のEEBenchと法務のHarvey Legal Agent Benchmarkでは比較対象の中でもっとも高いスコアを記録した。
ただし全勝ではない。文書やプレゼンの作成を含むGDPvalではEloスコア1,695でFable 5.1の1,735に届かなかった。ベンチマークの数字だけでなく実際のコーディングで試してみたい。
Grok 4.7と競合のAPI料金比較
| モデル | 入力(100万トークン) | 出力(100万トークン) |
|---|---|---|
| Grok 4.7 | 2ドル | [[6ドル]] |
| GPT-5.6 Sol | 4ドル | 20ドル |
| Fable 5.1 | 10ドル | 50ドル |
出力6ドルはFable 5.1の50ドルの8分の1だ
API料金は入力100万トークンあたり2ドル・出力100万トークンあたり6ドルだ。出力速度が2倍の高速版も用意されており料金は通常版の2倍になる。
競合と並べると差が際立つ。GPT-5.6 Solは入力4ドル・出力20ドルでGrok 4.7の出力は3分の1以下だ。Fable 5.1は入力10ドル・出力50ドルで出力はGrok 4.7の8倍以上になる。
SpaceXAIは「同等のモデルの半額で2倍高速」とアピールしている。
CursorとGrok Buildで即日使える
Grok 4.7は発表日からCursorとGrok Buildで使える。Grok APIに加えてサードパーティ製のコーディングツールやクラウドプラットフォーム経由でも利用できる。
安全対策も一新された。脱獄プロンプトへの耐性が上がりサイバーセキュリティや生物学分野の危険な依頼を以前より適切に拒否する。一方で正当なセキュリティ業務はほぼ妨げない。一部のサイバーセキュリティパートナーには防御研究向けにレッドチーム機能を招待制で提供している。
- CursorBench
- 長時間のコーディングタスクを評価するベンチマーク。実際のコーディングエージェント環境でのパフォーマンスを測る
- GDPval
- 弁護士・看護師・金融アナリストなど専門職の実務タスクをAIに解かせて能力を測るベンチマーク。Eloスコアで比較する
Grok 4.7はCursorBenchでGPT-5.6 Solを超えたが全指標で勝ったわけではない。GDPvalではFable 5.1にわずかに届かなかった。ただし出力料金がGPT-5.6の3分の1以下でFable 5.1の8分の1以下という価格差が大きい。コーディング用途で十分な性能を安く使いたい開発者にとっては有力な選択肢になる。SpaceXAIがCursorを買収済みなのでCursorユーザーは自然にGrok 4.7を使えるようになる。実際の出力品質はベンチマークと一致するとは限らないため手元で試す価値がある。
- Grok 4.7は無料で使えるのか
- Grok 4.7はAPI経由の有料モデルで入力100万トークンあたり2ドル・出力100万トークンあたり6ドルだ。CursorやGrok Buildのサブスクリプションに含まれるかはプラン次第になる。無料で使えるプランは公式発表の時点で明示されていない。
- Grok 4.7とGPT-5.6 Solはどちらが上か
- ベンチマークによる。コーディング特化のCursorBench 4.0ではGrok 4.7がGPT-5.6 Solを上回った。電気工学のEEBenchや法務のHarvey Legal Agent Benchmarkでも最高スコアを記録した。一方で文書作成を含むGDPvalではFable 5.1が首位でGrok 4.7は2位だった。出力料金はGrok 4.7が6ドルでGPT-5.6 Solの20ドルの3分の1以下なのでコスト面ではGrok 4.7が安い。
- Grok 4.7はどこで使えるのか
- 発表日からCursorとGrok Buildで使える。Grok APIにも対応しておりサードパーティ製のコーディングツールやクラウドプラットフォーム経由でも利用できる。出力速度が2倍の高速版もあり料金は通常版の2倍だ。
この記事の出典
補助資料
- [1]窓の杜この記事の元にした報道
出典の最終確認日:2026年9月22日
