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Grok Botの枠が一晩で尽きた マスク氏は「費用が高すぎた」
SpaceXのAIエージェント「Grok Bot」で、週の利用枠が急に上限まで減った。TechCrunchによると、ハロウィンの週末に目を覚ますと枠を使い切った状態になっていた利用者がいる。夜のあいだ使っていなくても、使用率が50%から100%へ跳ねたという声がXに出ている。
SpaceXのイーロン・マスクCEOは日曜日のXへの投稿で、これが不具合ではないと認めた。利用者の質問への返信で「Grok Botを提供する費用が売上に比べて続けられないほど高かった」と書いている。今後の枠がどうなるかは、まだ示していない。
Grok Botは上場したばかりのSpaceXの成功例として扱われてきた。先月の届け出ではAIが会社の収入の52%を占め、「Super Intelligence」部門は4億3100万ドルの利益を出している。Cursorの買収にかかった一度きりの12億ドルが無ければ、利益はもっと多かったという。

Grok BotとCursorは同じ枠 尽きると翌週まで止まる
どの契約の利用者が対象になったかは、TechCrunchの記事に書かれていない。AInformationが11月3日に公式の説明書を読むと、契約によって枠の数え方が違った。新しい定額「The X Subscription」では、Grok BotはGrokのアプリやCursorと同じ週の枠から減る。
| 契約 | Grok Botの枠 | 枠が尽きたあと |
|---|---|---|
| X SubscriptionのPremium・Super・Ultra | GrokとCursorと共通の週の枠 | 追加のクレジットを買うか上位のプランへ移る |
| X SubscriptionのPlus・Free | Grok Botは入っていない | ― |
| 前からのCursorの有料プラン | Cursorのアカウントで別に数える | 従量課金を切っていれば週の更新まで止まる |
SpaceXAIの公式の説明書(Grok BotのFAQと利用枠の説明)を2026年11月3日に確かめた。
枠を使い切ると、有料の機能は週の更新まで止まる。GrokのチャットとVoiceの無料枠だけは別に数えるので残る。
CursorでGrokのモデルを使う分も同じ枠に入るので、Grok Botに長い作業を任せるとコードを書く分の残りも減る。Cursorで他社のモデルを使う分はこの枠に入らず、追加の利用として別に払う。

日本の料金は円で表示 Premiumは月5,280円だ
AInformationが11月3日2時台に日本からgrok.comの料金ページを開くと、4つのプランが円で並んでいた。10月13日に同じ定額を確かめたときは、x.aiの料金ページにドルの表示しか無かった。Grok Botが入るのはPremiumからで、Plusの欄には名前が無い。
| プラン | 月払い(税別) | 年払い(税別) | 利用枠とGrok Bot |
|---|---|---|---|
| Plus | 1,280円 | 12,800円 | 基準・Grok Botなし |
| Premium | 5,280円 | 52,800円 | Plusの4倍・Grok Botあり |
| Super | 17,800円 | 178,000円 | Plusの15倍・Grok Botあり |
| Ultra | 34,800円 | 348,000円 | Plusの50倍・Grok Botあり |
AInformationが2026年11月3日にgrok.comの料金ページ(個人)を日本から開いた表示。税と手数料は含まない。初回の割引(Premiumは最初の1か月が2,640円)は除いた。
枠の量は倍率だけ 何回ぶんかは分からない
痛いのは、枠の量がどこにも数字で出ていないことだ。料金ページで探しても「Plusの4倍」のような倍率のほかに数字は出てこなかった。説明書は各プランの枠をx.aiの料金ページで見るよう案内しているが、11月3日に開くと接続を弾かれて読めなかった。
設定の使用状況も使用率を%で見せる作りで、残りが何回ぶんの作業かは数えられない。Grok Botは作業ごとに使うモデルを選び、減り方は任せた仕事の重さで決まると説明書に書かれている。
Premiumの月5,280円は自動化AIの中央より高い
AInformation調べでは、作業の自動化に使えるAIツールは84本ある。料金が分かった61本の月額の中央は2,900円で、日本円で払えるのは16本だけだ。Grok BotはXの特典とCursorまで含む定額なので、そのまま比べられない点には気をつけたい。
Grok Botが入るPremiumの月5,280円は、この中央の2,900円より高い。枠を使い切ったあとの追加のクレジットは5ドルから買え、欧州中央銀行の11月2日の参照値(1ドル157.9円)で直すと約790円になる。ただし枠の中より1回あたりが高い通常の単価で、買えるのはWebだけだ。

Grok Botの枠は使用状況で見る 自動の買い足しは先に止める
枠の扱いが決まるまでは、残りを自分で見ておくしかない。使用率と次の更新の日時は、設定の「使用状況」(Usage)で確かめられる。
- 設定の使用状況で使用率と更新の日時を見る。項目ごとの内訳も出る
- 自動の買い足し(Auto Top-up)は切っておくか月の上限を決める
- 上限を決めても動いている途中のBotは止まらないので少し超えることがある
- Grok Botの定期の作業に締め切りのある仕事を置かない
- 年払いの52,800円は枠の扱いが分かるまで急がない
会社で使うなら、席ごとに枠が別になる点も押さえておきたい。チームの席どうしで枠は分け合えず、足りない分はチームの前払いの残高から払う形になる。マスク氏が枠の量を数字で示すかどうかで、Premiumの月5,280円の重さは変わってくる。
AInformation調べ作業を自動化するAIツールはいくらで使えるか
| ツール | 月あたり | 無料 |
|---|---|---|
| GeminiGoogle AI プラン最安 | 725円/月Google AI Plus | ○ |
| kintone | 1,000円/月ライトコース | × |
| Brevo | 1,140円/月Starter | ○ |
| Miro AI | 1,160円/月Starter/年払い | ○ |
| Asana AI | 1,200円/月Starter/年払い | ○ |
| Doraverse | $8/月Starter/年払い/約1,259円 | × |
| monday.com(AI) | 1,300円/月ベーシック/年払い | ○ |
| ChatGPT | 1,400円/月Go | ○ |
2026年11月2日時点でAInformationが調べたもの。金額はそのツールを使える一番安い有料プランの月あたり。作業を自動化するAIツール84本のうち、日本円で払えるのは16本、無料で試せるのは54本。表に出したのは画面が日本語のもの。外貨は1ドル157.37円で換算
- 追加のクレジット
- 週の枠を使い切ったあとも有料の機能を続けるために前払いで買う分。通常の単価なので枠の中より1回あたりが高く、購入から1年で切れる
Grok Botを仕事に組み込んだ会社がまず困るのは、止まる時期が読めないことだ。枠の量は倍率でしか示されず、減り方も任せた作業の重さで変わる。定期の作業を任せている部署は、締め切りのある仕事を週の後半に置くと更新まで止まるおそれがある。情報システム部門は、席ごとの使用率を週に1回記録しておくとよさそうだ。次に枠が絞られたとき、記録が無いとどれだけ減ったのかを社内で説明できない。
- Grok BotはGrokのどのプランで使える?
- Grok Botが入るのはThe X SubscriptionのPremium・Super・Ultraで、PlusとFreeには入っていない。日本から開いたgrok.comの料金ページでは、Premiumは税別で月5,280円になり最初の1か月は2,640円だ。年払いなら52,800円になる。前からのCursorの有料プランでもGrok Botは使えるが、枠はCursorのアカウント側で数える。
- Grok Botの週の枠を使い切るとどうなる?
- 有料の機能は週の枠が更新されるまで止まる。GrokのチャットとVoiceの無料枠は別に数えるので、そちらは使える。続けたいときは追加のクレジットを5ドルから買えるが、買えるのはWebだけで単価は枠の中より高い。自動の買い足しを切っておけば、枠が尽きたあとに勝手に払うことはない。
- Grok Botの枠はどれくらい減った?
- 減った量は公表されていない。マスク氏はXで提供の費用が売上に比べて高すぎたと認めたが、今後の枠をどうするかは示していない。料金ページもPremiumの枠をPlusの4倍と倍率で書くだけなので、利用者は設定の使用状況で使用率を見るしかない。TechCrunchは使用率が50%から100%へ跳ねた例を伝えている。
この記事の出典
補助資料
- [1]TechCrunchこの記事の元にした報道
出典の最終確認日:2026年11月3日
