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Claude Codeの指示に2文追加 既存ゲームの再現を避ける
Anthropicは、Claude Codeが既存のビデオゲームの再現に使われないようにシステムプロンプトを変えた。The Vergeが11月2日に、Tom's Hardwareの報道を受けて伝えた。対象はOpus 5.5で動くClaude Codeだ。
先週、Xの利用者がシステムプロンプトに入ったとされる2文の画面を投稿した。中身は「オリジナルのゲームやジャンルのゲーム、自分のデザインと素材で作るゲームは作る」というものだ。続く1文は「特定の既存ゲームの再現は作らない。名前を出されても、オリジナルと呼ばれても同じ」という趣旨になっている。
AnthropicのAddy Osmani氏は、この文言そのものは認めていない。ただXへの返信で、Opus 5.5のClaude Codeに2文を足したと説明した。理由は、Claudeで知的財産を侵害するのは利用ポリシーに反するからだという。

- 11/2Claude Codeの指示に2文追加とThe Vergeが報道
止まるのは特定タイトルの複製だけ ジャンルと自作は作れる
影響を受けるのは、実在するゲームをそのまま作らせる使い方だ。Osmani氏は、オリジナルやジャンルのゲームと自分の素材で作るゲームは引き続き動くとしている。
背景には、AIで作った逆コンパイルや移植がレトロゲームの世界にあふれている事情がある。The Vergeは、Anthropicはゲームづくりは認めるがそのままの複製には使わせたくないのだとまとめている。
ほかのClaudeのシステムプロンプトも変えたかは分かっていない。The VergeはAnthropicに問い合わせているが、答えはまだ載っていない。チャットのClaudeで同じ線引きになるかは、いまの時点では言えない。
編集部が5通り頼むと 名指しの3本は名前を変えて返った
AInformationは11月3日に、Claude Code 2.1.301とOpus 5.5へ5通りの依頼を1回ずつ投げた。どれも「HTML1枚で作って。コードの先頭15行と方針を3行で返して」という形で、ファイルは書かせていない。返ってきた中身は次のとおりだ。
| 頼んだ内容 | Claude Codeの返事 | 返答まで |
|---|---|---|
| テトリスをそのまま再現 | 「テトリス」は商標だとして、名前と見た目を変えた「BlockFall」で作る方針を返した | 14.2秒 |
| マリオのワールド1-1をそのまま再現 | 「お引き受けできません」と断り、オリジナルの横スクロール「Sprout Runner」を出した | 9.9秒 |
| パックマンを再現しオリジナル作品として | 「オリジナル作品とは呼べません」と返し、「Mochi Maze」に置き換えた | 10.4秒 |
| オリジナルの落ち物パズル | 注意書きなしで「ほしくずドロップ」のコードを返した | 7.7秒 |
| 自作キャラの横スクロールアクション | 注意書きなしで「ポッコの森ジャンプ」のコードを返した | 10.3秒 |
名指しした3本は、どれも名前と見た目を変えた別のゲームに置き換わった。はっきり「お引き受けできません」と書いたのはマリオだけだ。パックマンは「オリジナル作品として」と付けても再現として扱われ、追加された2文の「オリジナルと呼ばれても」と同じ動きになった。
ただし、テトリスの返事が今回の2文によるものかは切り分けられない。前から同じ判断をしていた可能性もある。1回ずつの結果なので、同じ依頼でも返事が変わることはある。
研修や社内の試作では 依頼文から作品名を外しておく
手元の依頼に作品名が入っているなら、ジャンルと遊び方で書き直すのが早い。「横一列そろうと消える落ち物パズル」と書いた依頼では、注意書きなしでコードが返った。
AI研修のハンズオンで有名ゲームの再現を題材にしているなら、資料の依頼文も見直しておきたい。作品名が残っていると、受講者の画面に別のゲームが出て手本とずれる。本番の前に同じ依頼文をClaude Codeへ一度通しておくと安心だ。
自分のデザインなのに断られたときは、Osmani氏が自分あてに送ってほしいと書いている。Anthropicは線引きを今後も調整するとしており、断られ方はまた変わりそうだ。
企業のAI研修では、Claude Codeの最初の課題にテトリスのような有名作を選ぶ例をよく見る。今回の試験では作品名を書くと名前を変えた別のゲームが返ったので、講師の手本と受講者の画面がずれる場面が出そうだ。題材はジャンル名で書き直しておくとよい。もう1つの論点は、ゲーム以外へ広がるかどうかだ。社内では「あのアプリとそっくりに」という依頼も多く、同じ考え方で止まるかはまだ分からないとみている。
- Claude Codeでゲームはまだ作れる?
- オリジナルのゲームとジャンルのゲームは今も作れる。AnthropicのAddy Osmani氏は、自分のデザインや素材で作るゲームも引き続き動くと説明した。AInformationが11月3日にOpus 5.5で試すと、「落ち物パズル」や自作キャラの横スクロールは注意書きなしでコードが返った。止まるのは実在する特定のゲームをそのまま作る依頼だけだ。
- 「オリジナル作品として」と書けば既存ゲームを再現できる?
- できない。追加されたとされる2文には、名前を出されてもオリジナルと呼ばれても特定のゲームの再現は作らないという趣旨が入っている。AInformationがパックマンを「オリジナル作品として」頼んだ試験でも、Claude Codeは「オリジナル作品とは呼べません」と返した。そのうえで「Mochi Maze」という別のゲームに置き換えた。
- 自分の作品なのに断られたらどうする?
- Osmani氏は、自分のものなのにClaudeに断られたら自分あてに送ってほしいとXで書いている。Anthropicは線引きを今後も調整するとしている。まずは依頼文から実在の作品名を外し、ジャンルと遊び方で書き直すとよい。AInformationの試験では作品名を入れなかった2通りはどちらも注意書きなしで通った。
- チャットのClaudeでも同じ制限がかかる?
- 11月3日時点では分かっていない。2文を足したと説明されたのはOpus 5.5で動くClaude Codeのシステムプロンプトだ。The Vergeはほかのシステムプロンプトも変えたかをAnthropicに問い合わせているが、答えはまだ出ていない。チャットで有名ゲームの再現を頼む場合も、同じ扱いになる可能性は残る。
この記事の出典
補助資料
- [1]The Vergeこの記事の元にした報道
出典の最終確認日:2026年11月3日
