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Googleスライドの一括編集が始まる 1回の指示で全ページを直す
Googleは10月30日、GoogleスライドのGeminiでプレゼンテーション全体を一括編集できる機能を発表した。スライドの横のパネルに指示を1回書くと、Geminiが直すべきページを自分で選んで書き換える。配信は10月29日に始まっていて、全員の画面に出るまで15日より長くかかる場合がある。
できることは4つある。フォントや背景と配色を全ページでそろえ直せる。Googleドライブの別の資料をもとに中身を足したり絞ったりもできる。複数のページを1枚にまとめたり、見出しの大きさと色をそろえてページ番号を全部消したりもできる。
直した結果は画像ではなく、あとから手で動かせる普通のスライドとして入る。終わるとパネルに変更の要約が出て、元に戻す操作や変更履歴で前の版へ戻せる。
前日の10月29日には、Geminiアプリのチャットの中でスライドやスプレッドシートを作って直せる機能も出ている。こちらは個人のGoogleアカウントでも使える。一方でスライドの中の一括編集は、使えるプランが絞られている。

- 10/29Geminiアプリでファイルの作成と編集を発表
- 10/29スライドの一括編集の配信が始まる
- 10/30Googleスライドの一括編集を発表
- 12/1利用上限の緩和が少なくともこの日まで続く
使えるのは月2,900円のAI Proから AI Plusは対象外
個人で使うなら、月2,900円のGoogle AI Pro以上の契約が要る。発表の対象一覧に入っている個人向けのプランは、Google AI ProとGoogle AI Ultraの2つだけだ。AInformationが11月4日にGeminiの日本の料金ページを開いて、各プランの月額を確かめた。
| プラン | 月額(日本の公式料金ページ) | スライドの一括編集 |
|---|---|---|
| 無料のGoogleアカウント | 0円 | 対象外 |
| Google AI Plus | 725円 | 対象外 |
| Google AI Pro | 2,900円 | 対象 |
| Google AI Ultra | 14,500円から | 対象 |
| Business Starter | 1人800円(年間プラン・税別) | 対象外 |
| Business Standard | 1人1,600円(年間プラン・税別) | 対象 |
| Business Plus | 1人2,500円(年間プラン・税別) | 対象 |
| Enterprise Standard・Plus | 料金ページに金額なし | 対象 |
会社で使うGoogle Workspaceでは、いちばん安いBusiness Starterが外れている。教育機関はGoogle AI Pro for Educationの追加契約が対象だ。管理者がこの機能を止める設定は用意されていないので、対象のプランに入っている社員には配信が届きしだい画面に出る。
Googleの文書の中でAIに直させる形は、AnthropicのDocs用のClaudeも月22ドルの有料契約が前提だった。どちらも無料の範囲では資料の手直しまで届かない。

Geminiへの指示は英語だけ 日本語での資料直しはまだ先
提供開始の時点では、指示は英語にしか対応していない。発表文には「At launch, this feature will be supported in English only.」とある。日本語の指示に対応する時期は書かれていない。
日本の会社でいちばん効きそうなのは、社内の型への体裁合わせだ。キーマンズネットは、AIで作った下書きを社内標準のフォントや配色に合わせる作業に時間がかかっていると書いている。参照する資料を1つ指定して「この資料のスタイルに合わせて」と頼めるので、テンプレートの色とフォントへ一度に寄せられる。
英語で指示を書けば、日本語のスライドに使える可能性はある。ただし日本語の資料でどこまで正しく直せるかは、発表には書かれていない。まずは社外に出さない資料で試すのがよさそうだ。

上限の緩和は12月1日まで それまでに試す3点
少なくとも2026年12月1日までは、複数ページのスライドを作るときの利用上限が緩くなっている。Googleはこの期間をプロモーションアクセス期間と呼び、使っている間は期間中だという通知を出す。12月1日のあとは1人ごとの利用上限がかかり、詳しい数はヘルプセンターで前もって知らせるとしている。
対象のプランを持っている人は、緩和が続くうちに手元の資料で次の3つを確かめておきたい。12月以降も使い続けるかを決めやすくなる。
- 自分の契約が対象の7プランに入っているか(AI PlusとBusiness Starterは入らない)
- 英語で「Make the titles on all slides the same font size and color.」と頼み、日本語の見出しがそろうか
- 直したあとに変更履歴から元の版へ戻せるか
月725円のAI Plusで足りていた人が、この機能のためにAI Proへ上げるかどうかは急がなくてよい。12月に出る1人ごとの上限の数を見てから決めても間に合う。
- プロモーションアクセス期間
- 新機能を試してもらうため、Googleが利用上限を一時的に緩める期間。今回は少なくとも2026年12月1日まで続き、そのあとは1人ごとの上限がかかる
社内のスライドの型をそろえる仕事は、若手が1枚ずつ手で直していることが多い。参照資料を1つ渡して全ページを寄せられるなら、その手間は減りそうだ。気になるのは管理者が止める設定を持たない点だ。対象プランの会社では、英語で指示を書ける社員から先に使い始める。どの資料を参照させてよいかは、配信が届く前に情報システム部門が決めておきたい。12月以降の上限が少なければ、全社で頼れる機能にはならない可能性もある。
- Googleスライドの一括編集は無料で使える?
- 無料では使えない。個人向けの対象はGoogle AI Pro(月2,900円)とGoogle AI Ultra(月14,500円から)だけで、月725円のGoogle AI Plusも外れている。会社のGoogle WorkspaceではBusiness Standard以上が対象だ。Geminiアプリのチャットの中でスライドを作って直す機能のほうは、個人のGoogleアカウントでも使える。
- Googleスライドの一括編集は日本語で指示できる?
- 提供開始の時点では英語の指示だけに対応している。日本語に対応する時期は発表に書かれていない。英語で「Make the titles on all slides the same font size and color.」のように書けば、日本語のスライドに使える可能性はある。ただし日本語の資料でどこまで正しく直せるかは公表されていない。
- 12月1日のあとは何回まで使える?
- 回数はまだ発表されていない。少なくとも2026年12月1日までは複数ページを作るときの上限が緩くなっていて、そのあとは1人ごとの利用上限がかかる。Googleは新しい上限の詳しい数を、切り替わる前にヘルプセンターで知らせるとしている。
- 会社の管理者はこの機能を止められる?
- 止められない。発表には管理者向けの設定は無いと書かれている。Business StandardやBusiness Plusなど対象のプランに入っている社員には、配信が届きしだい画面に出る。配信は10月29日に始まり、全員に出るまで15日より長くかかる場合がある。
この記事の出典
補助資料
- [1]ITmedia AI+この記事の元にした報道
出典の最終確認日:2026年11月4日
