Claude for Google Workspace公開 横の欄で直接直す
Anthropicは10月6日(現地時間)に公式アドオン「Claude for Google Workspace」を出しました。GoogleドキュメントとスプレッドシートとスライドにClaudeを組み込むものです。開いているファイルの右側にClaudeの欄が開き、中身を読んだうえでその場で書き換えます。タブを切り替えて文章を貼り直す手間はもう要りません。
あわせてチャットの側からWorkspaceのファイルを作ったり直したりできるコネクターもベータで出ました。リンクを貼るか作成を頼むと、チャットの横にファイルの中身が出ます。Claudeが触れるファイルは、つないだGoogleアカウントのドライブの権限の範囲に限られます。
| アプリ | Claudeに頼めること(窓の杜の記事より) |
|---|---|
| Googleドキュメント | 書式を崩さずに文章や見出しを直す。大きな書き直しは提案カードで出る |
| Googleスプレッドシート | 数式・ピボットテーブル・グラフを作る。結合や整形はPythonで処理して書き戻す |
| Googleスライド | デッキのレイアウトに合わせてページを足す。重なりやはみ出しも確かめる |

使えるのは有料4プランだけ Proは税込み月22ドルだ
アドオンはClaudeの有料プラン(Pro・Max・Team・Enterprise)すべてでパブリックベータとして使えます。Freeプランは対象に入っていません。Google Workspace Marketplaceから追加して、各アプリの「拡張機能」メニューから起動します。
いちばん安いProは、10月7日に日本から料金ページを開くと月払いで22ドル(10%の消費税込み)でした。10月6日の欧州中央銀行の参照値(1ドル158.09円)で円にすると約3,478円です。年払いなら月18ドル(一括220ドル)になります。
料金ページの「プラン間の機能を比較」の表には、Claude for Microsoft 365の行があります。一方でGoogle Workspaceの行は10月7日の時点でまだ載っていません。Microsoft 365向けはFreeが「いいえ」でPro以上が「はい」です。
Firefoxでは動かない
対応ブラウザはChrome・Edge・Safariの3つです。今回のベータではFirefoxはサポートされていません。社内の標準ブラウザをFirefoxにしている会社は、そのままでは試せません。

Geminiは月800円から Claudeは別払いで約3,478円だ
Googleドキュメントの中でAIを使う手は、もともとGeminiがあります。AInformationのツールDBでは、GmailとドキュメントでGeminiが使えるGoogle Workspaceの最安はStarterで月800円(年払い)です。Claudeを横に置くには、Claude側の有料プランが別に要ります。月額だけで比べるとGeminiのほうが安く、Claudeを選ぶ理由は使い勝手の側に求めることになります。
AInformation調べ(9月21日に各社の料金ページを確認)では、主要なチャットAIのうち日本円で払える4件の有料プランは月725円から月3,200円でした。Claude Proはドル建てなので、同じ22ドルでも為替が動くたびに円での請求額が変わります。
それでもClaudeを入れる理由になりそうなのは、サインインすればサイドパネルでもチャットと同じモデル・コネクター・スキルが使える点です。チャットで作り込んだスキルを、そのままスプレッドシートの作業に持ち込めます。Proには自前の文書作成機能のClaude Docsも入っています。Google側とClaude側のどちらで文書を作るかは、先に決めておきたいところです。

「Ask before edits」のまま試す 共有の権限も見る
Claudeがどこまで自動で書き換えるかは、使う人が選べます。既定の「Ask before edits」では変更のたびに承認カードが出て、承認するまでClaudeは止まります。「Accept all edits」に切り替えれば、通常の編集は確認なしで進む設定です。
ただし「Accept all edits」でも、リンクや外部画像の挿入と共有相手のアクセス権の削除は1件ずつ承認が要ります。共有を勝手に外される事故は、この仕組みで防げます。
- 社内の標準ブラウザがChrome・Edge・Safariのどれかか確かめる
- 最初の数週間は「Ask before edits」のまま使う
- コネクターをつなぐアカウントのドライブに見せたくないファイルが無いか見る
- Proは月払いの22ドルか年払いの月18ドルかを使う期間で選ぶ
今回はパブリックベータなので、Firefoxへの対応や料金ページの機能表への追加は正式版で変わる可能性があります。まずは手元のスプレッドシートの集計を1つ頼み、承認カードの出方を確かめると様子がつかめます。
AInformation調べチャット向けの主要AIサービスをいちばん安く使うといくらか
| サービス | 月あたり | 無料 |
|---|---|---|
| Gemini最安 | 725円/月Google AI Plus | ○ |
| GrokX Premium | 980円/月プレミアム(これより安いプランはGrokの対象外) | × |
| Felo | 2,099円/月Pro | ○ |
| Microsoft Copilot | 3,200円/月有料プラン | ○ |
| Claude | $22/月Pro/ドル建て | ○ |
2026年9月21日時点でAInformationが調べたもの。金額はそのAIを使える一番安い有料プラン。調べた8件のうち月額のプランがある5件で、日本円の表示は4件
- 提案カード
- 大きな書き直しをするときにサイドパネルに出る下書き。変わる所が強調され、適用か却下を選ぶだけで済む
- コネクター
- Claudeのチャット側からWorkspaceのファイルを作ったり直したりする仕組み。触れる範囲はドライブの権限に従う
導入の支援でまずつまずくのは、ドライブの共有設定が部署ごとにばらばらなことだ。コネクターはつないだアカウントの権限どおりにファイルを読む。個人のマイドライブに顧客の見積書を置いている人がいれば、それもClaudeの目に入る。情報システム部門は配る前に共有ドライブの整理を済ませておきたい。もう1つは支払いで、Workspaceで使えるGeminiとは別にClaudeの席を買う理由を部署ごとに説明できるかが分かれ目になりそうだ。
- Claude for Google Workspaceは無料で使える?
- 無料のFreeプランでは使えません。対象はClaudeの有料プランのPro・Max・Team・Enterpriseで、いまはパブリックベータです。いちばん安いProは10月7日時点で月払い22ドル(消費税込み)で、10月6日の為替1ドル158.09円で約3,478円です。年払いにすると月18ドルになります。
- Claude for Google WorkspaceはFirefoxで使える?
- 今回のベータ版ではFirefoxは使えません。対応しているのはGoogle ChromeとMicrosoft EdgeとSafariの3つです。アドオンはGoogle Workspace Marketplaceから入れて、ドキュメントなど各アプリの「拡張機能」メニューから起動します。
- Claudeが勝手にファイルを書き換えることはない?
- 既定の「Ask before edits」なら、変更のたびに承認カードが出て承認するまで編集は止まります。「Accept all edits」にすると通常の編集は確認なしで進みます。ただしリンクや外部画像の挿入と共有相手のアクセス権の削除は、どちらの設定でも1件ずつ承認が要ります。
- アドオンとコネクターは何が違う?
- アドオンはGoogleドキュメントなどの画面の右側にClaudeの欄を開いて、そのファイルを直接直すものです。コネクターは逆にClaudeのチャットの側からWorkspaceのファイルを作ったり直したりします。コネクターで触れるファイルは、つないだGoogleアカウントのドライブの権限の範囲に限られます。
この記事の出典
補助資料
- [1]窓の杜この記事の元にした報道
出典の最終確認日:2026年10月7日
