ChatGPT拡張がEdge含む4ブラウザに広がった
OpenAIは8月31日のリリースノートで、ChatGPTのブラウザ拡張機能がMicrosoft Edge・Brave・Opera・Vivaldiに対応したと発表した。これまでGoogle Chromeだけだった拡張が5ブラウザで使えるようになった。
拡張機能を入れると、開いているタブをメンションしてChatGPTに文脈として渡せる。Webの記事やドキュメントを開いた状態で「このページを要約して」と頼めば、タブの中身を読んで答えてくれる。デスクトップアプリからブラウザの操作を依頼することもできる。
新機能「サイトツール」でAIの操作が速くなる WebMCPを自動検出
同じリリースノートで、デスクトップアプリの内蔵ブラウザーに「サイトツール」が追加された。一部のWebサイトがAIエージェント向けに公開している機能を自動で検出し、ChatGPT WorkやCodexがそのサイトをより正確に操作できるようにする仕組みだ。
裏側で使われているのはWeb標準として提案中の「WebMCP」だ。サイトの管理者がAIに使わせたい機能をあらかじめ定義しておくと、ChatGPTの内蔵ブラウザーがそれを自動で読み取る。対応サイトを開くとアドレスバーに矢印アイコンが出て、クリックすれば提供されているツールの一覧を確認できる。
OpenAIはこれにより待ち時間の短縮やトークンの節約が見込めるとしている。ただし利用はデスクトップアプリの内蔵ブラウザー限定で、Chrome拡張などからは動かない。不要ならブラウザ設定ページからオフにできる。
ブラウザ別の対応機能
| ブラウザ | タブのメンション | サイドチャット |
|---|---|---|
| Chrome | ○ | ○ |
| Edge(新規) | ○ | ○ |
| Brave(新規) | ○ | ○ |
| Opera(新規) | ○ | × |
| Vivaldi(新規) | ○ | ○ |
Edgeの利用者はデスクトップアプリの更新から始める
拡張機能を使うには、まずChatGPTのデスクトップアプリを最新版に更新する必要がある。その後、各ブラウザの拡張機能ストアからChatGPT拡張をインストールすれば動く。すでにChatGPTのChrome拡張機能を使っている人も、別のブラウザを追加で設定できる。
ブラウザによって使える機能が違う。タブのメンションとブラウザ操作の依頼は5ブラウザすべてで動くが、サイドチャットはChrome・Edge・Brave・Vivaldiの4つだけだ。Operaはタブのメンションとブラウザ操作に対応するものの、サイドチャットは使えない。
社用PCでEdgeを標準にしている企業は多い。Chromeの追加インストールなしでもChatGPT拡張が使えるようになったのは大きい。ただしワークスペースの設定に左右される面もあるため、自分の環境で動くかは実際にインストールして確認するのが確実だ。

GPT-5.6 SolとTerraだけ対応 LunaとEnterprise・Eduは対象外
サイトツールが使えるモデルはGPT-5.6 SolとGPT-5.6 Terraの2つだけだ。GPT-5.6 Lunaでは無効になっている。Enterprise・Eduワークスペースでも利用できない。提供状況はロールアウトの進行にも左右される。
拡張機能は今回の対応で使い勝手が広がった。タブのメンションは調べものの効率に直結する機能なので、Chromeを使っていない人はまずここから試すのがよさそうだ。
- WebMCP
- WebサイトがAIエージェントに使わせたい機能を定義・公開する仕組み。Web標準として提案中で、ChatGPTの内蔵ブラウザーが自動で検出する
Edge対応は社用PCを使う層にとって大きい。Chromeの追加インストールが禁止されている会社ではこれまでChatGPT拡張が使えなかった。一方でサイトツールはまだ対応サイトが少ないとみられ、すぐに業務効率が上がる場面は限られそうだ。ただしWebMCPが広まれば社内ツールをAIエージェント対応にするかどうかが情報システム部門の検討項目に入ってくる。
- ChatGPTの拡張機能はどのブラウザで使えるか
- Chrome・Edge・Brave・Opera・Vivaldiの5ブラウザで使える。ただしブラウザごとに使える機能が異なる。タブのメンションとブラウザ操作はすべてで動くが、サイドチャットはOperaだけ対応していない。利用にはChatGPTのデスクトップアプリを最新版に更新してから各ブラウザの拡張機能ストアでインストールする必要がある。ワークスペースの設定やロールアウトの状況によってはすぐに使えない場合もある。
- サイトツールはどのモデルで使えるか
- GPT-5.6 SolとGPT-5.6 Terraの2モデルだけで使える。GPT-5.6 Lunaでは無効だ。Enterprise・Eduワークスペースでも利用できない。サイトツール自体がデスクトップアプリの内蔵ブラウザー限定の機能で、Chrome拡張機能からは動かない。ブラウザ設定ページからオフにすることもできる。
