GPT-6 AstraがPortal全クリア 23時間43分かかった
OpenAIのGPT-6 Astraがパズルゲーム「Portal」を人間の操作なしでクリアしました。クリアまでに23時間43分かかっています。
Portalはワープポータルを設置できる銃を使い複雑なステージを攻略しながら施設からの脱出を目指すFPSです。空間把握力と物理演算の理解が求められます。
GPT-6 AstraはMCPサーバー上で動作しゲームを一時停止させるプラグイン「SourcePauseTool」の改良版を使っています。Astraが思考している間はゲームが止まり入力を送ると再開される仕組みです。
足を踏み外してゲームオーバーになるたびにやり直しながら推論を重ね最終ボスのGLaDOSも試行錯誤の末に倒しました。検証したのは個人開発者のcozyblaze氏です。
APIコストは571ドル 3336回のツール呼び出しでクリアした
クリアまでのAPIコストは571.18ドル(約8万9000円)でした。ツール呼び出しの回数は3,336回です。
YouTubeに公開されたプレイ動画は約2時間ですが推論中の一時停止をカットした長さです。実際の経過時間は23時間43分で大半は推論に費やされています。
フルプレイの記録はYouTubeで3本に分けてアーカイブされています。どのステージで詰まりどれだけトークンを使ったかも確認できます。
GPT-6 AstraのPortalクリア記録
| 項目 | 数値 |
|---|---|
| クリアまでの時間 | 23時間43分 |
| ツール呼び出し回数 | 3,336回 |
| APIコスト | 571.18ドル(約8万9000円) |
| プレイ動画(カット版) | 約2時間 |
AIの長時間タスクはAPI代が読めない 571ドルは目安になる
571ドルという金額はAIエージェントに長時間のタスクを自律的にやらせたときにどれくらいAPI代がかかるかの実例です。ゲームと業務は違いますがAPIを呼ぶ回数と単価で費用が決まる仕組みは同じです。
3,336回のツール呼び出しを1回あたりに換算すると約0.17ドル(約27円)です。業務でAIエージェントに作業を任せる場合もタスクあたりのAPI費用を事前に見積もっておく必要があります。
今回のケースでは人間が一度も介入していません。途中で方針を修正する仕組みがなければ想定より多くのトークンを消費するリスクがあります。
GitHubにセットアップ公開 プレイ記録も全部残っている
cozyblaze氏は今回の検証に使ったセットアップをGitHubで公開しています。コントローラーやSourcePauseToolのパッチ、セットアップガイド、セッションログが含まれています。
YouTube上にはプレイの全記録がアーカイブされています。GPT-6 Astraがどこで苦戦しどんな思考をしたかを追えます。
エンディングで流れる「Still Alive」はAIのGLaDOSが人間に壊されてもまだ生きていると歌う曲です。今回GLaDOSを倒したのもAIでした。
- MCPサーバー
- AIモデルが外部のツールやデータに接続するための標準プロトコルMCP(Model Context Protocol)を使ったサーバー。AIがゲーム操作やファイル編集などの外部操作を行う際の中継役になる
571ドルで3,336回のツール呼び出しという数字はAIエージェントに長時間タスクを任せたときのAPI費用の目安になる。ゲームのクリアと業務は違うがAPIを叩く回数と単価で費用が決まる構造は同じだ。社内でAIエージェントの導入を検討するなら1タスクあたりのAPI費用を試算する材料として使える。
- Portalクリアにかかった費用と時間はどれくらいか
- APIコストは571.18ドル(約8万9000円)で23時間43分かかった。ツール呼び出しは3,336回。YouTubeに公開されている動画は約2時間だが推論の一時停止時間をカットしたものなので実際はその約12倍の時間がかかっている。
- GPT-6 AstraはどうやってPortalを操作したのか
- MCPサーバーで動作しSourcePauseToolというゲームを一時停止させるプラグインの改良版を使っている。ゲームの読み込みやレベル遷移時にゲームを一時停止しAstraが思考してから入力シーケンスを送信するとゲームが再開される仕組み。足を踏み外したりギミックにはまったりするとゲームオーバーになるがその都度やり直しながら推論を重ねてクリアした。
この記事の出典
補助資料
- [1]GIGAZINEこの記事の元にした報道
出典の最終確認日:2026年9月8日
