素人でも生成AIでアニメが作れる!おすすめAIアプリと活用の注意点を解説

近年、YouTubeのアニメコンテンツを見ていると、GGを使った画像を差し込んでいるケースをよく目にするようになりました。これは生成AIによるものがほとんど。以前なら専門スキルを持っているイラストレーターなどのサポートが必要だったのですが、今では素人の人でも、生成AIを駆使してプロ顔負けの画像・動画を作成することができるようになったのです。

そこでこの記事では、これからアニメを作り新たなビジネスチャンスを得たいと考えている人に向けて、おすすめの生成AIアプリと活用の注意点について、解説していきます。

目次

新たな可能性が広がる生成AIが作るアニメ!

出典:https://aruhi711.muragon.com/entry

アニメ作品を作る人と言うと、専門知識を持ったイラストレーターやアニメーターでないと、作品を描くことはできなかったと思います。

しかし、今では生成AIの登場によって、誰でも比較的簡単に作ることができるようになりました。これにより、YouTuberの人たちも新たなビジネスの可能性が広がってきています。

数週間かかっていた制作期間がわずか数日で可能になる生成AI

最近、YouTubeで見るアニメの作品は、とても高いクオリティで、とてもリアルな画像になっていますね。10分程度のアニメ作品に使うイラストを100枚〜200枚使うとなると、作品全体が完成するまで、数週間かかるかもしれません。しかし、今では生成AIを使うと、わずか数日で作ることが可能なのです。

しかも、画像はこれまでプロのイラストレーターにお願いする必要があり、そのコストだけでも数十万円は必要だったでしょう。それが生成AIだと数千円程度のコストで実現できるのです。

音楽からアニメーションまで全部1人で完結

アニメコンテンツは、イラストだけではありません。ストーリーや音楽、動画の要素まで盛り込んで、1つの作品ができるのです。そうなると数人~数十人の人手を介さないと作ることができなった作品。

しかし、生成AIを使うと、全て1人で完結できるのです。そうなるとこれからアニメコンテンツで多くのフォロワーをゲットしたい人にとっては、必要不可欠なツールになってくるでしょう。

生成AIが作るアニメ作成のプロセス

「生成AIで簡単にアニメが作れると言うけど、本当に実現できるの?」

生成AIを使ったことのない人にとっては、本当にアニメを作れるのか不安に思うかもしれません。そこでここでは、どんな流れでアニメが作られていくのか、生成AIによる生成のプロセスを見ていくことにいたしましょう。

1. アイデアを生成AIに与える

まずはアイデアを生成AIに与えることから始めます。アニメコンテンツを作る前に考えておかなければならないのは、「どんな映像を作るか?」ということ。それをイメージしながら、必要な情報(アイデア)を生成AIに与えるのです。

生成AIに与える情報は、テキストであったり、イラストであったりする場合があります。あるいは、「テキスト」「イラスト」の2つの要素を入力するケースもありますね。例えば、「車を走っているアニメ動画」を作りたい場合、「車が走っている」というテキスト情報やイラストを生成AIに入力するだけの作業になります。

2. AIが生成した動画を修正

生成AIが作り出した動画は、あなたのイメージしたものとは、ギャップがあるかもしれません。そのため色々な修正が必要になることもあるはず。そのため再度修正に必要なテキスト・イラストなどを再投入して、生成されたアニメ動画をブラッシュアップしていきます。

3. 動画の再確認

コンテンツのベースが完成したなら、好みの味付けをしていきます。作品の中でカラーリングを変更したり、音楽やナレーションを追加していき、ストーリーにマッチしたアレンジしていき、最終的に完成させていくのです。

4. プレビューと微調整

出来上がったコンテンツをプレビューして、まだ自分のイメージと違う部分があるなら、シーンを微調整して動きをさらにブラッシュアップさせていきます。

4. アップロードして共有

コンテンツができたなら、WebサイトやSNSにアップロードして、多くの人に共有していきます。これら一連の流れが、生成AIを使ったアニメコンテンツの制作のプロセスになるのです。

おすすめのアニメ生成AIツール

ここからは、あなたでも簡単に使えるアニメ生成AIツールをご紹介していきましょう。

おすすめのアニメ生成AIツール1.MyEdit

出典:https://myedit.online/jp

1つ目にご紹介するのは、「MyEdit」です。このMyEditが使いやすい点は、アプリをPCにダウンロードする必要がないと言う点。サイトの中で、AI生成の画像やイラストを作ることができます。

テキストプロンプトにイメージする人物の情報を入力してCGを生成することが可能ですが、既にある画像の中で不要な部分を消したり、アニメタッチのキャラに画像変換することもできるので、かなり自由度の高い操作が実現できるのです。

この他には、画質の精細度を高めたり、アバターもAI生成できる便利なツールが充実しているので、ビギナーからプロフェッショナルまで幅広いニーズをサポートしています。また、基本的な機能は無料で使えるので、かなり使い勝手の良いツールと言ってもいいかもしれません。

おすすめのアニメ生成AIツール2.Kaiber

出典:https://kaiber

2つ目のツールは、「Kaiber」というもの。このツールはテキスト指示や画像入力をもとに動画生成する生成AIですね。

特にアニメを生み出すAIの機能はクオリティが非常に高く、安価な料金プランで利用することができるので、すでにアニメ動画を中心に活動しているYouTuberの人が、さらに質の高いコンテンツを作り、フォロワーを増やしたと考えているなら、とても優れたサービスで、価値の高いアニメを共有することができるでしょう。

Kaiberでは、以下のような3種類のアニメを生成することが可能です。

Flipbook昔懐かしいパラパラ漫画の動きを持つ動画を作ることができる機能。
具体的な利用シーンとしては、言葉では表演しづらいプレゼンなどで、自身のアイデアをイメージ化するときに効果を発揮します。
Motionテキスト入力や画像入力により、滑らかなアニメーションを生成することができます。
提供した元画像やテキストの特徴を活かしながら、自然な動きを再現できるので、質の高いアニメを作る場合に、おすすめの機能です。
Transform既存の動画をもとに新たな動画を自動生成することができる機能です。
新たな変化を含む動画を作る際に便利な機能で、いわゆる「ビデオからビデオへの変換」であり、既存動画を簡単に変更できます。

おすすめのアニメ生成AIツール3.Vivid AI

出典:https://www.vivid-ai.com/

3つ目にご紹介する「Vivid AI」は、多彩なAIの画像加工が可能な生成AIアプリです。テキストプロンプトから文字を入力して画像を生成することはもちろんのこと、すでにある写真をアップロードして、個性的な人物のアニメを生み出すこともできるのです。

イメージするキャラのヘアスタイルやアクセサリーなどを設定して、独自のアバターを生み出すことができますし、試着可能なAI着せ替え機能でドレスアップすることも可能。特に肌やメイクをを補正をするなどの修正からスタイルの加工もできるため、非常にユニークなキャラを生成することもできますね。

生成AIでアニメを作る上で注意すべきこと

生成AIを使えば、専門的な知識やテクニックがなくても、魅力的なアニメを作ることができます。そのためアニメコンテンツを使ったビジネスチャンスの可能性が広がってきます。

しかし、その一方で注意しなくてはならないこともあります。それは著作権の問題です。

著作権に抵触している可能性

生成AIが登場したことで、非常に短い時間で文章・音声・動画像を作り出すことができるようになりました。アニメのAIによって作らされた作品が増えており、YouTubeやSNS上で、それらのコンテンツを頻繁に目にすることでしょう。

世界中の人たちに自分が生成AIで作った作品を共有することができるようになりましたが、それらの作品の中には、人気アニメのキャラをもとに生成されたものが、巷に氾濫しているのです。生成AIで作られたアニメのコンテンツが著作権侵害に抵触するかどうかの判断は、既存キャラが似ているかどうかの「類似性」や著作物を参考したかどうかの「依拠性」が基準になってきます。

もし、文字(指示文)を入力して動画像を作るテキストプロンプトの入力欄に、人気アニメの名前が含まれていると、それだけで「類似性」を問われかねません。日本だけでなく世界各国でも生成AIでアニメを作るに対する規制も強まってくる動きがあります。

そのことを考えると、素材となる既存画像(写真)・イラスト・文字の取り扱いについて十分に注意を払う必要があるのです。

オリジナルのアニメを作るためには感動の画像を残しておく

著作権に抵触しないためには、オリジナル性のあるアニメ動画にすることは言うまでもありません。ただ、これだけ多種多様な情報があると、本当に著作権に触れないか、戸惑ってしまうものです。

今後、どのようにすれば著作権に抵触しないコンテンツを作れるのでしょうか?

対策は色々考えられますが、1つは「自分だけの画像を残しておく(撮っておく)」ということかもしれません。

アニメを生成AIで作る時には、テキストや画像を生成AIに与えてコンテンツを作りますね。そのもととなる画像(写真)を日頃の生活の中で、撮って残しておくのです。今では誰もが持っているスマホを使って、感動した場所・光景を写真として残しておいてはいかがでしょうか?

もしかすると、それがあなただけのオリジナル性の高いアニメになるかもしれません。一見すると地味な作業ですが、その1つひとつの取り組みが、未来の魅力ある作品になるのです。

まとめ

ここまで、アニメの生成AIについてお話してきました。生成AIは無限の可能性がありますが、その一方で著作権問題も背中合わせになっていることを理解しておく必要もあります。これから生成AIで作ったアニメコンテンツを活かして、色々なビジネスを創造していきたいと思っている人は、AIの特性と世の中の動きを認識した上で、正しく使うようにしていきましょう。

この記事を書いた人

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